1.中国近現代史の概説書・通史
菊池秀明『中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国』講談社、2005.
天児慧『中国の歴史11 巨龍の胎動 : 毛沢東vsケ小平』講談社、2004.
池田誠ほか『図説中国近現代史[第2版]』法律文化社、2002年.
狭間直樹・長崎暢子『自立へ向かうアジア』世界の歴史27、中央公論社、1999.
並木頼寿・井上裕正『世界の歴史19 中華帝国の危機』中央公論社、1997.
姫田光義ほか『中国20世紀史』東京大学出版会、1995.
以上は、時代順の通史。残念ながら最新の成果が反映した新書サイズの通史はない。
阿部洋『中国の近代教育と明治日本』第2版、龍渓書舎、2002.
茂木敏夫『変容する近代東アジアの国際秩序』山川出版社世界史リブレット41、1997.
狭間直樹ほか『データでみる中国近代史』有斐閣、1996.
久保亨『中国経済100年のあゆみ―統計資料で見る中国近現代経済史―第2版』創文出版、1995(ただし現在入手困難).
高橋孝助・古厩忠夫編『上海史-巨大都市の形成と人々の営み-』東方書店、1995.
以上は、テーマ別の概説書だが、中国近現代史全体の理解のためにも有用。
2.学習・研究の手引き
山本英史『現代中国の履歴書』「附篇」,慶應義塾出版会,2004.
本書は中国現代史の概説ではなく,明清史研究者による中国通史。「附篇」には、「研究の手引き」、「辞書の利用法」、「史料講読入門」があり、文献収集から史料読解まで細かく解説している。
岡部達味・安藤正士編『中国研究ハンドブック』原典中国現代史・別巻,岩波書店,1996.
初学者向けに現代中国研究の基本文献・統計資料・人事一覧表・年表を掲載する。
田中比呂志・飯島渉編『中国近現代史研究のスタンダード ―卒業論文を書く―』研文出版,2005.
インターネットを活用した文献・史料探しやそのためのルールも解説する。学部3・4年生を対象とするが、レジュメの書き方など1・2年生にも有用な内容を含む。
関西中国女性史研究会編『中国女性史入門 ―女たちの今と昔―』人文書院,2005.
中国史上の女性に関する諸問題をテーマ別に解説し、参考文献を掲げる。政治・社会文化等多岐にわたり、中国女性史のみならず中国史全般の研究入門としても有用。とくに近現代が詳しい。
服部龍二『国際政治史の道標―実践的入門―』中央大学出版部、2004.
新進気鋭の東アジア国際政治史の専門家による研究入門書。
3.研究動向
礪波護・岸本美緒・杉山正明編『中国歴史研究入門』名古屋大学出版会、2006.
山根幸夫編『中国史研究入門』上下 山川出版社(増補改訂版:上1991,下1995).
東洋史研究会編『アジア歴史研究入門』全6巻 同朋舎,1983〜84.
以上3種は、地域・分野ごとに主要論文を紹介する。
アジア経済研究所編「日本における発展途上国地域研究」(『アジア経済』1978,1986,1995).
アジアの現代史・現状分析に関する主要論文を国・分野ごとに紹介する。台湾・香港について比較的詳細。
野澤豊編『日本の中華民国史研究』汲古書院,1995.
近年進展が著しい日本の民国史研究について分野別に成果を紹介し課題を論じる。また巻末に過去15年間の詳細な文献リストと著者索引を付す。
山根幸夫ほか編『近代日中関係史研究入門』研文出版,1992、増補改訂版:1996.
幕末・アヘン戦争時期から現在にいたる日中関係(台湾を含む)に関する研究を詳細に紹介し、史料解説を付す。中国近代史研究の入門としても有用。
辛亥革命研究会編『中国近代史研究入門』汲古書院,1992.
個別テーマごとに最近の研究状況を紹介。ただ章ごとの体裁にばらつきがあり、また、テーマの取り上げかたも網羅的ではない。
小島晋治・並木頼寿編『近代中国研究案内』岩波書店,1993.
野村浩一等編『現代中国研究案内』岩波講座現代中国・別巻2,岩波書店,1990.
以上2種は、それぞれ日・中・欧米の中国近代史研究(前者)や、人民共和国期(台湾を含む)研究(後者)の大まかな流れを紹介し、主要な史料の抜粋や統計資料を付す。
4.研究書(省略)
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