推薦図書

推薦図書一覧 「イスラム史」 (江川ひかり)

1.入門書
 1)『アジア歴史研究入門』(全5巻)(4.内陸アジア・西アジア)同朋舎 1984年
 2)三浦徹・東長靖編『イスラーム研究ハンドブック』栄光教育文化研究所 1995年
 3)永田雄三「学生のためのトルコ史研究案内」『明大アジア史論集』2号 明治大学東洋史談話会 1998年
 4)林佳世子・桝屋友子(編)『記録と表象 史料が語るイスラーム世界』東京大学出版会 2005年

2.文献目録
 1)財団法人東洋文庫付置ユネスコ東アジア文化研究センター編『日本における中東・ イスラーム研究文献目録:1868-1988』 1992年
 2)『史学雑誌』(巻末の文献目録)

3.事典・辞典
 1)日本イスラム協会編『新イスラム事典』平凡社 2002年
 2)大塚和夫他編『岩波イスラーム辞典』岩波書店 2002年

4.概説書
 1)佐藤次高編『新版世界各国史8 西アジア史I:アラブ』山川出版社 2002年
 2)永田雄三編『新版世界各国史9 西アジア史II:イラン・トルコ』山川出版社 2002年
 3)佐藤・永田ほか『西アジア』(全2巻)朝日新聞社(地域からの世界史) 1993年
 4)永田・加賀谷・勝藤『中東現代史I:トルコ・イラン・アフガニスタン』山川出版社(世界現代史11) 1982年(初版) (参照:『中東現代史II』は未刊行)
 5)永田雄三・羽田正『成熟のイスラーム社会』中央公論社(「世界の歴史15) 1998年
 6)鈴木董『オスマン帝国:イスラム世界の柔らかい専制』(講談社現代新書) 1993年
 7)林佳世子『オスマン帝国の時代』山川出版社(世界史リブレット19) 1997年
 8)林佳世子『興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和』講談社 2008年
 9)柴宜弘編『バルカン史』山川出版社(新版世界各国史18) 1998年

5.やさしい専門書
 1)東長靖『イスラームのとらえ方』山川出版社(世界史リブレット15) 1996年
 2)板垣雄三監修・山岸智子・飯塚正人編『イスラーム世界がよくわかるQ&A 100: 人々の暮らし・経済・社会』亜紀書房 1998年
 3)片倉もとこ『イスラームの日常世界』岩波新書 1991年
 4)モンゴメリ・ワット(三木亘訳)『地中海のイスラムーヨーロッパとの出会い』筑摩書房1984年
 5)臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』中公新書 1992年

推薦図書一覧 「中国近現代史関係推薦書」 (高田幸男)

1.中国近現代史の概説書・通史
菊池秀明『中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国』講談社、2005.
天児慧『中国の歴史11 巨龍の胎動 : 毛沢東vsケ小平』講談社、2004.
池田誠ほか『図説中国近現代史[第2版]』法律文化社、2002年.
狭間直樹・長崎暢子『自立へ向かうアジア』世界の歴史27、中央公論社、1999.
並木頼寿・井上裕正『世界の歴史19 中華帝国の危機』中央公論社、1997.
姫田光義ほか『中国20世紀史』東京大学出版会、1995.
  以上は、時代順の通史。残念ながら最新の成果が反映した新書サイズの通史はない。
阿部洋『中国の近代教育と明治日本』第2版、龍渓書舎、2002.
茂木敏夫『変容する近代東アジアの国際秩序』山川出版社世界史リブレット41、1997.
狭間直樹ほか『データでみる中国近代史』有斐閣、1996.
久保亨『中国経済100年のあゆみ―統計資料で見る中国近現代経済史―第2版』創文出版、1995(ただし現在入手困難).
高橋孝助・古厩忠夫編『上海史-巨大都市の形成と人々の営み-』東方書店、1995.
  以上は、テーマ別の概説書だが、中国近現代史全体の理解のためにも有用。

2.学習・研究の手引き
山本英史『現代中国の履歴書』「附篇」,慶應義塾出版会,2004.
  本書は中国現代史の概説ではなく,明清史研究者による中国通史。「附篇」には、「研究の手引き」、「辞書の利用法」、「史料講読入門」があり、文献収集から史料読解まで細かく解説している。
岡部達味・安藤正士編『中国研究ハンドブック』原典中国現代史・別巻,岩波書店,1996.
  初学者向けに現代中国研究の基本文献・統計資料・人事一覧表・年表を掲載する。
田中比呂志・飯島渉編『中国近現代史研究のスタンダード ―卒業論文を書く―』研文出版,2005.
  インターネットを活用した文献・史料探しやそのためのルールも解説する。学部3・4年生を対象とするが、レジュメの書き方など1・2年生にも有用な内容を含む。
関西中国女性史研究会編『中国女性史入門 ―女たちの今と昔―』人文書院,2005.
  中国史上の女性に関する諸問題をテーマ別に解説し、参考文献を掲げる。政治・社会文化等多岐にわたり、中国女性史のみならず中国史全般の研究入門としても有用。とくに近現代が詳しい。
服部龍二『国際政治史の道標―実践的入門―』中央大学出版部、2004.
  新進気鋭の東アジア国際政治史の専門家による研究入門書。

3.研究動向
礪波護・岸本美緒・杉山正明編『中国歴史研究入門』名古屋大学出版会、2006.
山根幸夫編『中国史研究入門』上下 山川出版社(増補改訂版:上1991,下1995).
東洋史研究会編『アジア歴史研究入門』全6巻 同朋舎,1983〜84.
  以上3種は、地域・分野ごとに主要論文を紹介する。
アジア経済研究所編「日本における発展途上国地域研究」(『アジア経済』1978,1986,1995).
  アジアの現代史・現状分析に関する主要論文を国・分野ごとに紹介する。台湾・香港について比較的詳細。

野澤豊編『日本の中華民国史研究』汲古書院,1995.
  近年進展が著しい日本の民国史研究について分野別に成果を紹介し課題を論じる。また巻末に過去15年間の詳細な文献リストと著者索引を付す。
山根幸夫ほか編『近代日中関係史研究入門』研文出版,1992、増補改訂版:1996.
  幕末・アヘン戦争時期から現在にいたる日中関係(台湾を含む)に関する研究を詳細に紹介し、史料解説を付す。中国近代史研究の入門としても有用。
辛亥革命研究会編『中国近代史研究入門』汲古書院,1992.
  個別テーマごとに最近の研究状況を紹介。ただ章ごとの体裁にばらつきがあり、また、テーマの取り上げかたも網羅的ではない。
小島晋治・並木頼寿編『近代中国研究案内』岩波書店,1993.
野村浩一等編『現代中国研究案内』岩波講座現代中国・別巻2,岩波書店,1990.
  以上2種は、それぞれ日・中・欧米の中国近代史研究(前者)や、人民共和国期(台湾を含む)研究(後者)の大まかな流れを紹介し、主要な史料の抜粋や統計資料を付す。

4.研究書(省略)

推薦図書一覧 「中国宋遼金元代、モンゴル史を中心に」(櫻井智美)

  推薦図書一覧 「中国宋遼金元代、モンゴル史を中心に」(櫻井智美)
 ※ 他の先生が推薦されているものは除きます)

1.概説書・通史
 『岩波講座 世界歴史』全31冊(岩波書店、1969-74)
 『民族の世界史』全15冊(山川出版社、1983-90)
 『世界の歴史』全30冊(中央公論社、1996-99)
 『世界各国史』(山川出版社1955-60 → 増補改訂を重ね2000前後)
 『中国の歴史』全12冊(講談社、2004-05)

2.文献目録
 『史学雑誌』の毎年5月号「回顧と展望」
 『○○(王朝名)時代史の基本問題』(汲古書院、1996-2001)
 鳥谷弘昭.吉田寅編『五代史研究文献目録』(立正大学文学部東洋史研究室、1990.1)
 遠藤和男編『契丹(遼)史研究文献目録(1892年-1999年)』(編者発行、2000.12)
 劉浦江編『二十世紀遼金史論著目録』(上海辞書出版社、2003.10)
 東洋文庫宋史提要編纂協力委員会編『宋代史研究文献提要』(1961)
 荒川慎太郎・佐藤貴保編「西夏関連研究文献目録2002年度版」、中尾正義・井上充幸編『翰海蒼茫―ユーラシア歴史学の構築をめざして―』(オアシス地域研究会報別冊、オアシスプロジェクト研究会、2003.3)
 山根幸夫・大島立子編『元代史研究文献目録』 (汲古書院、1971)
 野沢佳美編『元代史研究文献目録(1971-1988)』 (立正大学東洋史研究室、1991.12)
 京都大學人文科學研究所編『蒙古研究文献目録:1900-1950年』(人文學會、1953.4)
 原山煌編『モンゴル研究文献目録』(日本モンゴル学会、ビブリオ、1973)
 山根幸夫編『明代史研究文献目録』(東洋文庫明代史研究室、1960)→(山根幸夫、1993.11)

3.やさしい専門書・事典
 杉山正明『遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて』(日経新聞社1997.10→ビジネス人文庫、2003)
 松川節『図説モンゴル歴史紀行』(河出書房新社、1998.11)
 白石典之『チンギス=カンの考古学』(世界の考古学19、同成社、2001.1)
 宮脇淳子『モンゴルの歴史―遊牧民の誕生からモンゴル国まで』(刀水書房、2002.9)
 小島毅『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット68、山川出版社、2004.10)
 小松久男・梅村坦・宇山智彦・帯谷知可・堀川徹編『中央ユーラシアを知る事典』(平凡社、2005.4)