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分析装置の紹介
 
文化財研究施設に設置されている主な分析機器の種類 
 
1) 全自動蛍光X線分析装置 (リガク製,RIX1000)
2) 大型蛍光X線分析装置 (リガク製,RIX3511)
3) エネルギ−分散型蛍光X線装置 (日本電子製,JSX-3201)
4) X線回折装置 (リガク製,RINT2200)
5) 低真空走査型電子顕微鏡 (日本電子製,JSM5410LV)
6) ガスクロマトグラフィ−・質量検出器 (ヒューレットパッカード製,HP5972A)
7) 温度変化型屈折率測定装置 (京都フィッション・トラック製,RIMS2000)
8) 古地磁気測定装置 (夏原技研製,SDM-88,DEM-95,TDS-1)
 
文化財研究施設ではこのほか実験用ジョ−クラッシャ−、プレパラップ薄片作成装置、ミニラボカッタ−、電磁式実験用フルイ振とう器、レ−ザ回析・散乱式粒子径分布測定装置、自動精密切断器、精密剥片作成装置、真空蒸着装置、赤外線分析装置、偏光顕微鏡、金属顕微鏡などを所有しています。
 
蛍光X線分析装置
 
  リガク製 波長分散型蛍光X線分析装置,RIX1000
Rigaku Co., Ltd. / X-ray Fluorescence Spectrometer RIX1000

蛍光X線分析装置は分析試料にX線を照射することにより、試料中にどのような元素をどのくらい入っているかといった元素情報を得ることができます。分析方法には非破壊試料を対象とした定性分析と通常試料を用いた(試料を粉末やガラスビードに加工する)定量分析があります。
     
  リガク製 波長分散型大型蛍光X線分析装置,RIX3511
Rigaku Co., Ltd. / Large X-ray Fluorescence Spectrometer RIX3511


分析試料を入れる試料室が大きいので、銅剣、銅鉾、銅鐸、銅鏡などの大きな試料でも破壊することなく元素組成を測定することができます。このような分析装置を所有している研究機関は日本でも多くありません。
     
  日本電子製 エネルギ−分散型蛍光X線分析装置,JSX3201
JEOL Co., Ltd. / X-ray Fluorescence Spectrometer JSX3201


固体、粉体、液体などあらゆる形態の元素分析が簡単に自動的に行える装置であることから文化財試料の分析によく用いられています。遺跡から大量に発見された黒曜石遺物の原産地の同定に威力を発揮します。

     
X線回折装置
     
  リガク製 X線回折装置,RINT2200
Rigaku Co., Ltd. / X-ray Diffractometer, RINT2200


X線回折装置は分析試料にX線を照射することにより、試料中の結晶情報を得ることができます。つまり試料中にどんな化合物がどのぐらい入っているかの情報を得ることができるので、たとえば鉄酸化物である酸化第一鉄(FeO)と酸化第二鉄(Fe2O3)を見分けることができます。
     
エネルギー分散型蛍光X線分析装置付き走査型電子顕微鏡
     
  日本電子製 低真空走査型電子顕微鏡,JSM5410LV
JEOL Co., Ltd. / Scanninng Microscope JSM-5411LV


物質表面の微細な構造を光学顕微鏡をはるかに越える倍率で観察することができます。この装置はエネルギ−分散型蛍光X線分析装置(EDX)を装着しているため、観察試料の元素分析も可能です。また、一般に電子顕微鏡は導電性が無いと観察できませんが、本装置は低真空装置を備え、導電性が無い試料の観察も可能です。最近ではテフラ(火山灰)のほか花粉や珪藻などの微化石試料の分析にも盛んに用いられています。
     
熱分解−ガスクロマトグラフィ−質量分析計
     
  ヒューレットパッカード製 ガスクロマトグラム,HP6890+質量分析計,HP5972A
HEWLETT PACKARD Co., Ltd. / Gas Chromatogram HP6890 + Mass Spectrometer HP5972A


有機物に熱を加え分解させることにより、その有機物の化学組成を分析することができます。ごく微量(0.01〜1mg) の試料でも分析することが可能であることから、遺跡から出土する漆や脂肪酸などの有機物の分析によく使われます。
     
屈折率測定装置
     
  京都フィッション・トラック製 温度変化型屈折率測定装置,RIMS2000
Kyoto Fission-Track Co., Ltd. / Refractive Index Measuring System RIMS2000


テフラ(火山灰)中の火山ガラスや特定の斑晶鉱物の光学的特徴(屈折率)を測定することにより、その岩石記載的特徴を明らかにし、遺跡などで発見されたテフラを同定したり、その噴出源を明らかにすることに使用します。
     
古地磁気測定装置
     
 

夏原技研製 古地磁気測定装置
NATSUHARA Co., Ltd. / Paleomagnetic Measuring System


古地磁気測定装置はスピナ−磁力計(SDM-88)、交流消磁装置(DEM-95)、熱消磁装置(TDS-1)などからなり、遺物を産出する地層や焼土に残留磁化として記録されている過去の地磁気を読み取って年代を推定する装置です。弥生時代中期以降については地磁気の永年変化の様子が明らかになっているので、それと照合して年代を推定します。

 
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