■演出からひとこと


「演出からひとこと」

今回のオーディションに参加してくださった皆さんは、それぞれ高い可能性を秘めた方々でした。
審査に参加して頂いた先生方の評価も、”この人で、この役が見てみたい”という意見が様々でした。
ハムレット役をはじめとして、いくつかの役がダブルキャストになったのは、
作品の魅力を最大限に発揮し、観客の皆さんにもっとも楽しんで頂ける座組、
演出の観点から話し合っているうちに、自然に導き出された結果です。
また、人気の舞台『レ・ミゼラブル』、『エリザベート』を始めとして、
最近は大きな役のダブル化、トリプル化が増えてきていますが、その理由は、
観客動員を意識してのものです。
私たちの『ハムレット』を、より多くの人に観て頂きたいと思っています。
私自身も、いち観客として今からこの人のこの役はどうなるのか!?楽しみ(不安も?)です!
兼役に関してですが、『ハムレット』は、従来、ひとりの役者がいくつもの役を兼ねる場合が多く、例えば、ジョナサン・ケント演出、野村萬斎主演の『ハムレット』でも、先王、墓堀、座長はひとりの役者さんによって演じられています。

今回のキャスティングは、制作、演出の両観点から、かなり思い切ったユニークなものになりました。私自身も驚いているくらいです。そしてまた、とても魅力的なものになったと思っています。
プロの先生方も今から楽しみにして下さっています。
皆さんも、役者として、観客として、『ハムレット』を楽しんでください!


伊藤 香津代

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