台湾では2017年5月24日に大法官会議(憲法裁判所に相当)が、同性間の婚姻について規定しない民法を、憲法上の婚姻の自由と法の下の平等に反するとして違憲と判断、2年以内に法改正することを行政や立法部門に命じました。この748号解釈にもとづき現在、立法院では法律制定が進められ、今年の5月24日から同性間でも婚姻が可能となる見込みです。ここに至るまで当事者たちはどのような法的ルートを通じて婚姻平等化を求めてきたのかを、日本の場合と比較しつつ、振り返ってみたいと思います。台湾と日本における司法を通じたLGBTの権利保障のための闘いの軌跡と展望について議論します。
〔プログラム〕
09:30-09:40 開会にあたり「府中事件以後の日本の一連の裁判を振り返って」
中川重徳 (弁護士、「府中青年の家事件」訴訟代理人)
09:40-10:20「台湾におけるLGBTの権利平等と法的戦略」
許 秀雯 (台湾伴侶権益推動連盟常務理事、婚姻平等憲法解釈訴訟代理人)
10:20-10:50「日本におけるトランスジェンダーへの嫡出推定規定の適用をめぐる裁判について」
山下敏雅 (弁護士)
10:50-11:20「日本における台湾人同性パートナーの在留特別許可訴訟について」
永野 靖 (弁護士)
11:20-11:50「日本における婚姻平等訴訟の提起について」
寺原真希子 (弁護士)
11:50-12:30 総合討論
日時 | 4月27日(土)9:30〜12:30(開場9:15) |
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会場 | 明治大学駿河台校舎グローバルフロント1階多目的室 |
入場料 | 申し込み不要・入場無料・通訳付き |
司会 | 鈴木 賢(明治大学教授、明治大学現代中国研究所長) |
通訳 | 劉 霊均(三重大学専任講師)、梁 鎮輝(宇都宮大学大学院博士課程) |
主催 | 明治大学現代中国研究所 |
助成 | JSPS科研費・挑戦的萌芽研究「台湾・中国におけるLGBT権利保護法制整備への道」(鈴木賢研究代表) |
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