総選挙が近い

 


左は、最近、自宅に配布された労働党のチラシです。自宅がある地域を選挙区とする労働党国会(下院です)議員の宣伝がもっぱらの目的です。中央の写真の右側の人物が、この選挙区選出の下院議員です。英語風の名前ではないので、イギリス以外の出身なのかもしれません。イギリス下院議員は完全な小選挙区制なので、この選挙区から選出の唯一の下院議員が彼です。

 脱線すると、地方議会は小選挙区制ではありません。私の住むバーネット自治区(大ロンドン市に32ある自治区の一つ、東京の区に近いと思う)の区議会選挙は、バーネット自治区がさらに細かく分けられた選挙区が設定され、一つの選挙区が定員3人です。現在の区議会議員の選挙区政党別分布をみると、ほとんどの選挙区で、労働党か保守党か自民党(日本の自民党と異なります、昔からの自由党と労働党の一部が合併してできた政党)のうちの1つが3議席を独占しています。得票数をみると、ばらつきはあるにしても、1政党3人の候補者でかなり揃うようです。もちろん例外はあり、2人と1人の政党分布となった選挙区も2−3あります。 脱線おわり。 

 左のチラシが配布されたのは、もちろん、総選挙が近いからです。この春というのが、うわさです。見出しは「イギリスはうまくいっている。それを保守党にまたつぶさせるな」です。トーリーというのは、昔からの保守党の別名です。その他は、この下院議員が選挙区住民にいかに役立っているかが、数字をあげて細かく説明されています。日本とそれほど変わりません。

 面白いことを一つ。議員の左側の人物は、財務大臣のゴードン・ブラウンです。労働党党首の首相トニー・ブレアでないところがミソです。最近の世論調査だと、ブレア党首なら労働党が勝利する可能性が低いが、ブラウン党首なら勝つ可能性が増す、とのことです。ブラウンの方が人気が高い。この下院議員はそれをよく心得ていて、もっぱら、ブラウンを全面に出し、ブレア党首に一言も言及していません。
「なかなか」というべきか、「それでいいの?」というべきか、面白いところです。