餞別の金槌

 父が、1922年(大正11年)に、老職長から餞別としてもらったものである。
 少年時代の私は、工作用によく用いた。そのころは、どこも傷んでなかった記憶がある。
 しかし、父の没後の1990年代に、父の遺品として手に取ると、柄のもとの部分が少しつぶれていた。
 私が岡山を離れた後も、父はこの金槌をも工作によく使っていたはずであるから、そのときに、傷んだものと思われる。