津軽三味線の公演


 左上のチラシは、10月30日のよるに催された、津軽三味線のロンドン公演のものです。
 ききにいってきました。なかなかの迫力でした。日本にいるときは、テレビでちょっとだけ聞いたことがありました。しかし、それほどまじめに聞こうとは思わなかったというのが正直なところです。でも、ロンドン公演となると、別です。是非聞きに行きたいと思いました。国際交流基金(Japan Foundation)の援助公演のため、料金は非常に安く(12ポンド)、それでいて、非常によい席で聞くことができました。

 木下さんは「うまい」の一言です。「100年に1人」の天才だとのことですが、納得します。そして、私がよかったと思ったのは、後半の、ヒュージョンでした。彼の三味線に加えて、和太鼓(ジャズなどのドラムのようにたたきます)、篠笛(これは、伝統的な演奏に近い)、琴(かなり斬新な演奏)の4楽器でおこなわれました。4楽器全体としての演奏も、ジャズに近い感じでした。すべての曲が、木下さんによる編曲ということのようです。聞いていて、うれしくなりました。日本の音楽も進歩している、という妙な感想を持ちました。既存のものに挑戦し、発展させる、というのは、私の好きなことです。

 この公演を知ったのは、実は、右上の大道芸「ガマのあぶら売り」などの公演が、私の所属するSOASの小劇場であったときに、その入り口にチラシがおかれていて、それを入手したからでした。この「ガマのあぶら売り」などの公演も、なかなかのものでした。源吾朗(Gengoro)さんは、プロ中のプロという感じでした。間のとり方も、客席との掛け合いも、感心するほどです。源吾朗さんは多少の英語混じりで口上を述べましたが、観客にそれが正確にわからなくても、十分に意味は分かったと思います。前座で、獅子舞、紙芝居(桃太郎の話、英語版)、南京玉すだれ、日本風マジックの公演もありました。公演者は、若い大学生風女性1人、60歳前後の男性2人です。この3人は、どうも、プロの人ではなく、今回のイギリス公演のために参加したヴォランティアの人たちという感じでした。熱演でした。でも、源吾朗さんが最後に登場して口上を述べはじめると、差がわかってしまうのは、しかたがないことです。「ガマのあぶら売り」公演も国際交流基金の援助です。大道芸ですので、入場無料です。

 このような、外国公演が難しいけれども、しかし日本の文化であることは間違いないという芸に、援助を出して外国公演をしてもらうのは、大変いいことだと思います。