戦没者記念碑
 

 ロンドンに来て気づいたことの一つは、町ごとに、戦没者記念碑があることです。
 写真は、その1つです。第一次と第二次世界大戦の戦没者記念碑です。中に立つ十字の金属板に、兵士の姿が彫られているのがわかるでしょうか。その左には、旗を掲げるポールの下の方が写っています。左右にそれぞれ、白い平板が斜めながら、かなり上向きにおかれています。この町から出征して戦死した兵士の名前が、彫られています。

 写真のように、花飾りが置かれていることが多いです。右端の、鉄柵にかかっているところで、白地に、赤い花でDADとつくられた花飾りがあるのが、わかるでしょうか。DADすなわち、お父さんです。第二次世界大戦の戦死者でしょうから、その子供がこの花飾りを供えたとすると、現在はどんなに若くても60歳前後でしょう。もしそうであれば、父親の記憶はまったくないことになります。でも、おそらく、それよりずっと高年齢の方でしょう。おぼろげな父親の記憶があるでしょうか。こういうことを考えていると、なにかしら悲しくなります。

 イギリスは、現在も、イラクをはじめとして、いくつかの国に出兵しています。戦死者もでています。こうした花飾りは、まだ続くのです。