洗濯機




 洗濯機です。「乾燥機」つきです。
 イギリスでは、キッチンに設置されるのが、普通のようです。

 日本の普通の洗濯機と比較すると、ドラム式ということをのぞいても、いくつかの「特徴」があります。もっとも、ここでいう特徴とは、この洗濯機の特徴であって、イギリス全体の洗濯機の特徴ではないと思いますが・・・。

 まず、洗濯時間が著しく長くかかります。木綿製品でも、洗濯だけで2時間近くかかりますから、日本での3倍近いといえます。なぜ時間がかかるのか観察していると、主要な理由の一つは、1つの段階から次の段階へ移るときに、事実上の休止時間が必ず入ることのようです。この休止時間の総計だけでも、相当な時間になります。

 洗濯または乾燥が終了しても、すぐには扉を開くことができません。スイッチをoffにして、約3分後にロック解除になり、そこではじめて扉を開けることができます。この仕組みは、本来は乾燥機の作動で熱くなった窓ガラスで火傷しないための仕組みでしょうが、次に述べるような「乾燥機」なので、ただ煩わしいだけです。

 「乾燥機」は、不思議な「乾燥機」としかいいようがありません。 
 はじめて使用したとき、窓ガラスが熱くならないので、壊れているのかなと思いました。町中にあるコインランドリーの洗濯機では、乾燥中の窓ガラスは、ふれると火傷するほど熱くなります。その熱さとは比較になりません。しかし、こういう熱くならない「乾燥機」つきの洗濯機も、壊れているのではなく、イギリスには存在するとのことです。

 そこで実験してみました。まったく同一のバスタオルを2枚洗濯します。そして、1枚は、「乾燥機」を最大温度に設定し2時間乾燥します。もう1枚は洗濯後に取り出し、2時間部屋干しします。どちらが、より乾いているでしょうか。明らかにも、部屋干しの方です。イギリスは、いつも乾燥している気候なので、乾きは速い。部屋干しより乾燥が遅い「乾燥機」がついている洗濯機とは、笑い話のようですが、現実です。

 では、なぜ熱くならない「乾燥機」つきの洗濯機が、イギリスには存在するのでしょうか。それは「見栄」のためなのではないか、と思います。「乾燥機」つきの洗濯機であると他にいえること自体が重要なのであって、その機能は二の次なのです。

 それでわかったことがあります。庭付きの家では、庭に子供たちの洗濯物を盛大に干しているのを、時折みることがあります。外に干すのは、それほど良いことと思われていないのですが・・・。でも、借りた家の洗濯機が熱くならない「乾燥機」つきの場合、これがもっとも合理的な行動かもしれません。借りた家では、借り主が洗濯機を取り替えることができません。すると、多い子供たちの洗濯物を干すのは、乾燥の速い屋外ということになります。「見栄」をはらなければ、これが一番でしょう。また、町中にあるコインランドリーに、洗濯したモノを抱えてきて、乾燥だけしていく人もいます。理由は想像できるでしょう。私も、シーツなどの洗濯は、このどちらかにならざるをえません。



 洗濯機の取扱説明書のページです。

 取扱説明書の操作パネルの図と、上の実物の操作パネルを比較してみてください。よく似ているが、スイッチの位置などが異なることがわかるでしょうか(ちょっと見えにくくて申し訳ありません)。

 両者はたしかに異なります。もっとも、両者の機能は同じようです(私は完全に確かめたわけではありません)。おそらく、実物は改良かモデルチェンジで変更されたが、機能上の大きな変更でないので、取扱説明書の図はそのまま使っている、あるいは、よく似た別の機種のための図を、この機種の取扱説明書に流用している、ためでしょう。

 私の感覚では、取扱説明書と実物で、操作パネルの図が異なるというのは、機能は同じとしても、理解に苦しみます。ところが、レンジも、オーブンも、洗濯機と同じく、取扱説明書の図と実物がすこし異なります。これがイギリス流なのでしょうか。