蛭川研究室WEBサイト再建実験ページ


この明治大学のサーバー上に作られた研究・教育関連のコンテンツは、西暦2012年度より、いったん「はてなダイアリー」・「はてなブログ」に移転しましたが、その後、ふたたび大学のサーバー上に復帰すべく、サイトの再構築実験を行っています。2017年度より実用的な運用ができるよう、開発を進めています。

いったんブログ方式にした第一の理由は、閲覧する端末の問題でした。スマートフォンやタブレットの普及によって、パソコンの画面以外から閲覧されることが増えたのですが、従来のHTMLエディタでは、個々のデバイスに対応して表示を切り替えるサイトを作るのに手間がかかったため、その作業を「お任せ」で自動的に行ってくれるブログを利用した次第です。しかし最近のWEBデザインソフトでは、デバイスごとに自動的に表示を切り替える「レスポンシブWEBデザイン」が手軽に行えるようになってきました。現在、このページはDreamweaverを使って作成しています。

そもそも、WEBサイトのデザインとは、閲覧する側がどんな解像度のモニタでも、それに応じて表示を相対的に変えるものでした。それが、ページを綺麗に見せようとするあまりに、文字の大きさや表示領域などを絶対指定にしすぎたきらいがあります。一方でスマートフォンやタブレットでは、初期の携帯電話とは違って、画面に触れることで表示を拡大できるのが当たり前になりました。

「はてなダイアリー」・「はてなブログ」に注目した理由としては、もうひとつ、記事を書くと「はてなキーワード」に自動的にリンクが張られるということだったのですが、「はてなキーワード」は、とくに学術用語については、あまり進化しませんでした。Wikipediaとの統合が提案されていたようですが、実現されていません。

なお、このサイトでは、Wikipediaその他の、外部の事典的サイトに積極的なリンクを張っています。リンク先の情報は、必ずしも学術的な正確さを完全に満たすものではありませんが、それはこのサイト自体でも同じことです。最初から閉じた完成形があるのではなく、流動的にハイパーリンクが生成と切断を繰り返し、同時にコンテンツも更新を繰り返しながら成長していくのが、ほんらいのハイパーテキストの思想であったし、それはこれからも変わらないだろうと思います。

(2016-10-01 作成 蛭川立)