| 実施日 | 2011年9月20日(火)~9月25日(日) |
|---|---|
| 参加教員 | 吉村武彦,佐々木憲一,加藤友康 |
| 参加院生 | 關澤夏佳,坂口彩夏,須永忍,金木利憲,金澤典子 |
| 9/20(火) | (午前)羽田空港出発。(午後)北京空港到着。 |
| 9/21(水) | (午前)国家博物館見学。(午後)長城見学。 |
| 9/22(木) | <「日本古代史的多視覚性研究」国際学術研討会> 参加。 |
| 9/23(金) | (午前)清華大学 学内視察。(午後)<学術交流会>参加。 |
| 9/24(土) | (午前)故宮博物館見学。(午後)天壇、地壇、月壇見学。 |
| 9/25(日) | (午前)首都博物館見学。(午後)北京空港出発。羽田空港到着。 |

吉村武彦氏は、日本文化を東アジアと峻別する見解に対して、「今日では、列島社会の文明化を東アジアという歴史的地域から説くことは、もはや常識的な考え方になっている」と指摘する。
2011年度中国プログラムのフィールド調査は、9月20日から9月25日にかけて実施された。今回のフィールド調査の範囲は北京に限られたが、中国ならではのスケールの大きな史跡を踏査できた。
例えば、万里の長城や故宮では、その巨大さに圧倒され続けたことを覚えている。特に故宮は、日本の平城・平安宮と比較するところがあり、大変興味深かった。また、国家博物館や首都博物館も日本の博物館と比べ、とても広いという印象を受けた。ただ広いというだけではない。展示物も紀元前の青銅器など、非常に古い文物が多い。こういった広さ・歴史ともにスケールの大きな中国の史跡・文物は、日本の文化を東アジアの中で相対化するのに役立った。

そして、今回のプログラムでは、北京大学・清華大学と学術交流を行い、中国と日本の教員・学生方が熱烈に語り合った。
そこで印象的だったのが、中国の方々が日本に大変興味を持っていたことである。中国の研究者の方々の熱心な研究姿勢を改めて実感するとともに、「私自身ももっと視野を広げなくては」と強く感じた。
現在、日本の歴史学会では、東アジアという括りの中で日本の歴史を理解する見解が強まっている。その一方で、東アジアの中心としての日本史という認識も根強いのが現実である。しかしながら、日本が東アジアの中に存在する以上、このような認識は克服しなくてはならない。そのようなことを改めて強く考えさせられたフィールド調査だった。



(文責:文学研究科博士後期課程3年 須永忍)

| 9:30~10:00 | 開幕式 高毅(北京大学歴史学系主任 教授) 吉村武彦(明治大学大学院長 文学部教授) |


| 10:00~10:55 | ヤマト王権論の展開に向けて 吉村武彦(明治大学大学院長 文学部教授・日本古代史) |
| 10:55~11:50 | 十七条憲法と聖徳太子 井上亘(北京大学歴史系教授・古代史) |

| 13:30~14:25 | 古墳時代は国家段階か? 佐々木憲一(明治大学文学部教授・考古学) |
| 14:25~15:20 | 古代東アジアにおける歳時節目の内部構造とリズム 劉暁峰(清華大学歴史系副教授・民俗学) |


| 15:40~16:35 | 中国における『万葉集』の翻訳と研究 劉雨珍(南開大学日語系教授・万葉学) |
| 16:35~17:30 | 『源氏物語』の時代 吉川真司(京都大学教授・日本古代史) |


| 17:30~17:50 | 沈仁安(北京大学歴史学系) 徐建新(社会科学院世界歴史研究所) |


| 17:50~18:00 | 閉幕式 加藤友康(明治大学大学院特任教授) 王新生(北京大学歴史学系副主任 教授) |


| 講演1 | 日本における古代史研究の現状 吉村武彦(明治大学大学院長 文学部教授) |
| 講演2 | 平安貴族と古記録 加藤友康(明治大学大学院特任教授) |



