| 実施日 | 2010年12月15日(水)~12月21日(火) |
|---|---|
| 参加教員 | 吉村武彦,石川日出志,小笠原好彦,神野志隆光 |
| 参加研究推進員 | 谷畑美帆,中村大介(古代学研究所) |
| 参加院生 | 木村翔,鶴見諒平,山田碧子,李興淑,日隈広志 |
今回のフィールドプログラムは、極寒の韓国で実施された。発掘現場見学など野外での調査は、参加者にとって少々辛いものとなった。しかし、この時期だからこそ得られる重要な所見を獲得し、特に初めて韓国を訪問する学生にとって、これらが貴重な体験の一つとなったことは言うまでもない。韓国内に配されているいくつかの財団法人が実施している発掘調査の現地説明会は、12月に開催されることが多く、訪問した発掘現場では、公表直後のデータに触れることができたのである。
今回は、韓国内でも百済関係の遺跡や遺物を見て回る研修となった。青銅器時代から三国時代に相当する遺跡と遺物をみて回る研修であり、この時期は日本で言うところの弥生時代から古墳時代に相当する。百済地域に点在するいくつかの遺跡は日本と関係するものが多い。支石墓という墓制は日本の弥生時代における特定地域の墓制に影響を与えている。また、三国時代に相当し、日本で言うところの前方後円墳(韓国では前方後円形墳)は、日本の古墳との関係を語る重要な資料であり、両地域の関係を再考察することができた。例えば、見学した前方後円形墳や支石墓は、日本におけるものと類する部分とそうでない部分があり、日韓交流の一端をみてとることが可能なった。また、出土している遺物からも倭系遺物の存在を認識することができ、日韓の交流の歴史を遺構と遺物の双方からみてとることができた。さらに、百済地域の中にも大伽耶の影響を受けた遺物も確認されていることなども、今回の資料調査により、認識を強くし、三国時代の韓半島の様相を垣間見ることができたのである。
| 12/15(水) | 成田空港より金海空港へ。到着後、バスにて大邱へ。慶北大学校博物館の見学・交流会。人文大学長と打合せ。(大邱泊) |
| 12/16(木) | バスにて全羅南道海南へ移動。陝川三嘉古墳群発掘現場・勒島遺跡・長鼓山古墳見学。(木浦泊) |
| 12/17(金) | バスにて光州へ移動。和順支石墓・羅州伏岩里古墳群・国立羅州文化財研究所にて木簡見学。国立光州博物館・全南大学校博物館見学。(光州泊) |
| 12/18(土) | バスにて光州へ移動。月桂洞古墳・明花洞古墳・潭陽聲月里月田古墳の見学。全北文化財研究院・大韓文化遺産研究センターにて出土遺物の資料調査。(光州泊) |
| 12/19(日) | バスにて全羅北道へ移動。長城鈴泉里古墳・高敞支石墓・鳳徳里古墳・百済文化団地・国立公州博物館(馬韓百済展)見学。(全州泊) |
| 12/20(月) | バスで水原へ移動。円光大学校博物館にて展示見学。円光大学の馬韓・百済研究所にて出土遺物の資料調査・松菊里遺跡の見学。京畿文化財研究院にて出土遺物の資料見学。(水原泊) |
| 12/21(火) | バスにて水原からソウルへ移動。京畿道博物館にて特別展見学。漢江文化財研究院にて仁川雲北洞などの出土遺物の資料調査。国立中央博物館にて展示見学。金浦空港より羽田空港着。 |



(文責:研究推進員 谷畑美帆)
〔2010年度慶北大学校プログラム調査レポート〕
「朝鮮半島の支石墓について」
(0.4M)
(文学研究科史学専攻博士前期課程1年 山田 碧子)