「はじめに -日本における律令研究-」
「唐宋史における天聖令」
「日本における天聖令研究の現状」

日時 2009年10月24日(土)14:00~17:00
場所 駿河台校舎 リバティタワー 3階 1032教室
講師 明治大学 大学院院長 吉村 武彦
中国社会科学院歴史研究所 主任研究員 黄 正建(ホァン ジョンジェン)
明治大学 兼任講師 服部 一隆
通訳 明治大学 兼任講師 江川 式部

 中国社会科学院歴史研究所より、黄 正建教授をお招きして、天聖令研究を中心テーマとして特別公開講義を行った。はじめに吉村院長より律令研究の動向についてご講義を頂き、その後、黄 正建教授、服部一隆兼任講師より、それぞれご講義頂き、充実した内容となった。詳細については、講義毎の概要をご覧ください。                                              (参加者 : 53名)

「はじめに -日本における律令研究-」  吉村 武彦 院長

特別講義1:「唐宋史における天聖令」  黄 正建 教授

 天聖令の発見以後、今日にいたるまで、すでに100篇近い研究論文が発表されており、その史料的価値の高さは、研究者たちの注目を集めている。唐宋史研究においては、次の4点にその価値が示される。
 1.令そのものと律、格、式との関係に関する研究を促したこと。
 2.旧来の問題について、解決の糸口を与えてくれたこと。
 3.新しい研究の方向、研究分野を生みだしたこと。
 4.唐宋間の社会変化に関する研究に大きな影響を与えたこと。

(黄 正建 教授)

特別講義2:「日本における天聖令研究の現状」 服部 一隆 兼任講師

 日本における天聖令研究の現状について、日本古代史の視点から論じた。まず天聖令の発見から全文公開に至る経緯および現行法の宋令と現行法でない唐令が併置されるという概要を説明し、つぎに唐令の年代および唐令復原の方法という基礎的研究を整理した。最後に天聖令によって唐日令の継受関係が判明するため、律令制の成立・展開史を再検討することが可能となり、中国史・日本史・法制史などの多様な分野から複合的な研究が必要であることを指摘した。

(服部 一隆 兼任講師)


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