「唐令復原研究―雑令を中心に」
   【明治大学国際交流基金事業】史学特別講義

日時 2011年10月14日(金)  18:30 ~ 20:30
場所 駿河台キャンパス リバティタワー 19階 119FG教室
講師 中国社会科学院歴史研究所 主任  黄 正建
通訳 明治大学 兼任講師 石黒 ひさ子

 まず唐令復原の研究史については、『唐令拾遺』・『唐令拾遺補』・『天一閣蔵明鈔本天聖令校証』の3段階があり、天聖令からの唐令復原には、編目・条文配列・令文文字の復原の3種類があると整理できる。
 ついで雑令を基礎とした検討に依れば、天聖令(宋令)から唐令を復原する方法を確実なものからあげると、下記の7種類となる。
 ①依拠する唐令があり天聖令と同文であるもの、②依拠する唐令があって天聖令と同文でないもの、③根拠となる部分的な唐令があり、天聖令と養老令に根拠があるもの、④根拠となる唐令がないが、史籍に類例があり証拠となる養老令があるもの、⑤唐代の史籍に根拠があるが、養老令に根拠となる令文がなく、唐令条文の取意文があるもの、⑥依拠する養老令があるが、唐代の史料に根拠がないもの、⑦史籍中に類例があるが、その他の根拠がないもの。
 ただし、唐令復原に際して、類似している天聖令と養老令の条文に相違する字句がある場合、どちらが唐令か断定することは困難である。
 天聖令からの唐令復原に多くの学者が参加することを期待したい。

(参加者: 34名) (服部一隆)

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