国立歴史民俗博物館における史料熟覧

日時 2011年2月25日(金) 13:00 ~ 17:00
場所 国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市) 第二修復室
担当 研究推進員 渡辺 滋、高橋 麻織
 

 2月25日(金)の午後、国内有数の古典籍・古文書を所蔵する国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)に赴き、資料熟覧のサブゼミを行った。それに先立つ2月21日(月)13~14時30分には、明治大学駿河台校舎で事前勉強会を行い参加予定の院生全員とともに、史料調査の基本的な心構えや、重要文化財5点をふくむ計11点の熟覧予定史料の性格などについて勉強を行うなど、準備も万端に調査の当日を迎えた。
 当日の熟覧は、まず日本文学関係の史料からはじめた。具体的には、『源氏物語』・『古今和歌集』の鎌倉期写本や、『河海抄』などの室町期写本などを対象に、高橋推進員の指導で調査を進めた。その結果、鎌倉期~室町期にかけての平安文学享受の諸相を、より明確に理解できるようになった。
 その後、日本史関係の史料の熟覧に移った。具体的には渡辺推進員の指導の下、「造仏所作物帳」(正倉院文書)・「備前国津高郡収税解」(唐招提寺文書)・「東大寺奴婢帳」(東大寺文書)などの奈良期の古文書を調査し、律令制施行期における文書行政のあり方などについて、具体的な知見を得た。そのうえで、平安期の『愚昧記』(自筆本)・『顕広王記』(自筆本)・『九条殿遺誡』・『春記』・『中右記部類』などの調査を行った。
 調査の過程で、日向一雅(文学部教授)、加藤友康(大学院特任教授)の両教授からも様々なご指導をいただき、写真や活字本のみからではわからない各種の情報を、史料現物からどれだけ取り出すかという訓練を行う上で、非常に有意義なサブゼミとなった。また、実施後、この種の活動は、今後とも継続的に進めていく必要があるとの実感を強く受けた。

 (参加者: 13名  研究推進員: 渡辺 滋)

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