明治大学大学院商学研究科 経営情報システム論講義
講義の方針
商学研究科における講義は,研究者ならびに高度な専門的知識を持つ社会人の養成を目指して行われます。そのため一方通行の講義ではなく,学生とのディスカッションを中心とする講義スタイルが採用されます。
受講生に対しては,講義への出席に際し,周到な準備をしてくることが要求され,また,レポートの提出が義務づけられます。
大学院の講義においては,受講生を一人前の研究者として扱いますので,基本的知識の修得,正しいロジックに基づく議論に心がけてください。
博士前期課程
1.経営情報システム論特論A(2004年度開講せず・講2)
授業内容
経営情報システム論あるいは経営情報論の基礎である,経営学(戦略論ならびに組織論),情報科学,システム論について,三者を相互に関連づけながら講義を行う。経営情報システム論という学際領域を学ぶためには,これらの学問領域の個別の理解を有機的に結びつけていくことが必要である。
戦略論については,バーニーならびにポーターの所説を中心に解説し,組織論に関しては,組織と企業環境との関係,組織内プロセス,組織文化等について論じる。情報科学については,ハードウェア,ソフトウェアに関する基礎的な知識から,ネットワーク技術,データベース技術,セキュリティ技術までを概説する。また,システム論に関しては,ハードシステム論とソフトシステム論の両者を取り上げる。
受講生の理解の程度を見極めながら,必要に応じてケーススタディを行うことにしたい。
履修上の注意点
この講義の狙いは,企業経営の文脈の中で経営学,情報科学,システム論を互いに関連づけて理解することである。このことを達成するために受講生には適宜レポートの提出が求められる。
教科書 使用しない。
参考書
バーニー『企業戦略論』(ダイヤモンド社)
ポーター『競争戦略論』(ダイヤモンド社)
その他
成績評価の方法
受講期間中に提出が課されるレポートによって成績を評価する。
2.経営情報システム論特論B(2004年度開講せず・講2)
授業内容
MIS,DSS,SISのようなスローガン的経営情報システム概念が話題となった時代はすでに終わり,今日ではICTが企業経営のあるべき姿を実現するイネーブラーとして位置づけられている。企業戦略の遂行,組織構築にとってICTをベースとした情報システムはなくてはならない要素となった。こうした現状を踏まえ,本講義では,経営情報システム論,とりわけ最近の話題である知識経営,情報共有に基づくビジネスプロセス革新,バーチャル組織設計,eビジネスを題材として,現代情報社会における企業経営のあり方について研究する。
教員による講義と,講義内容を踏まえた教員と受講生によるワークショップ形式の討論を繰り返すことによって,受講生の理解を深めていくことが目指される。ワークショップへの参加に当たっては,指定文献(英文)を読んでくることと,その内容に関するプレレポートの提出が求められる。ワークショップでは受講生各自がプレレポートにまとめたことを基に議論を進め,最終的なレポートを作成する。
履修上の注意点
経営情報システム論特論Aの単位取得はこの講義を受講するための前提条件ではない。ただし,受講生が経営学と情報科学に関する経営情報システム論特論Aで提供されるレベルの知識をすでに持っていることを前提として講義が行われる。
教科書 使用しない
参考書
遠山・村田・岸『経営情報論』有斐閣
山下・諸上・村田(編)『グローバルSCM』有斐閣
その他
成績評価の方法
ワークショップへの貢献度とレポートによって成績を評価する。
博士後期課程
1.経営情報システム論特殊研究A(2004年度開講せず・講2)
授業内容
eビジネス環境における企業経営に関する研究が行われる。具体的に取り上げられる内容は,ビジネスプロセス革新手法,バーチャル組織設計,ブリック&クリック組織,グローバル競争環境などである。
2.経営情報システム論特殊研究B(2004年度開講せず・講2)
授業内容
ビジネス情報倫理に関する研究が行われる。現在,多くの企業で行われている,顧客個人情報の利用および共有に基づくビジネス革新手法とプライバシーの関係,情報化組織における職場環境の変化と人的資源管理の関係,eビジネス環境における企業の信頼・評判とネット/モバイル社会の特性との関係といったテーマについて,情報倫理研究の知見を活用しながら,経営学的にアプローチする。