ホームページ開設にあたって

   西川伸一    

 いよいよ私のゼミにもホームページが開設されることになりました。ここ数年、政治経済学部で続々とゼミのHPが開設され、うちにもほしいなあと常々感じていまし た。ようやく開設にこぎ着けることができ、大変うれしく思っています。担当教員と して、わがゼミの自己紹介をして、ごあいさつに代えたいと思います。

 西川・国家論ゼミナールは1993年4月にスタートしました。その後、1998 年度は私の在外研究のため1年間休講した関係で、現在の3年生は第8期生となっています。  国家論ときくと、堅そうなイメージをもたれてしまいます。ゼミ担当教員の講義科 目名でゼミの名称が決まるので、国家論ゼミということになっていますが、取り組んでいる内容は「国家論」の枠に縛られることなく、現代日本の政治、行政に関することがらを幅広く、具体的に検討しています。「広く掘らなければ、深く掘ることはで きない」とは私の指導教授から受け継いだ教えです。  あるいは“Everything about something, something about everything”という言葉もあります。自分の選んだテーマについてはすべてを知るつもりで勉強し、他のゼミ生が扱っているテーマについても幅広く学ぼうという姿勢をもて、という意味です。これをゼミのモットーとしています。

  また、さきほど「具体的に」と書きましたが、私がゼミの勉強でもっとも大切にし ているのは、事実を具体的に調べることです。「卒論は足で書け」と言われます。図書館などで丹念に文献や資料をあたることをいとうようでは、深い理解に到達することは不可能です。

  この「足で書く」ことの実践として、私のゼミでは課外ゼミと称して、前後期1回ずつゼミ教室を出て、日本の政治、行政の現場を見学しています。現場から得られる皮膚感覚にまさる刺激はないと考えるからです。2001年度は前期に自民党本部と衆議院第一議員会館の山花郁夫議員室(民主党)、および後期に毎日新聞社、2002年度は前期に防衛庁。

 最後に、ゼミに対する私の心がけを添えておきます。真摯に、そして、愚直に。

2002年6月20日

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