『おもろさうし』テキストデータベース おもろさうし 1 きこゑ大ぎみがおもろ 首里王府の御さうし 嘉靖十年 第一 あおりやへが節 1-1(1) 一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/天が下/平らげて ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→119) 一きこゑ大きみきや/おれて あすひよわれは/てにかした/たいらけて ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-2(2) 一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/神てだの/守りよわる按司添い/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→120) 一きこゑ大きみきや/おれて あすひよわれは/かみてたの/まふりよわるあんしおそい/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-3(3) 一聞得大君ぎや/世添うせぢ みおやせば/千万 世 添わて ちよわれ/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添い/又鳴響む按司添い/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく/又大君す 守らめ(→121) 一きこゑ大きみきや/世そうせち みおやせは/千万 世 そわて ちよわれ/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそい/又とよむあんしおそい/又しよりもりくすく/又またまもりくすく/又大君す まふらめ あおりやへが節 1-4(4) 一聞得大君ぎや/天の祈り しよわれば/てるかはも 誇て/おぎやか思いに/笠利 討ちちへ みおやせ/又鳴響む精高子が(→122) 一きこゑ大きみきや/てにのいのり しよわれは/てるかはも ほこて/おきやかもいに/かさり うちちへ みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 1-5(5) 一聞得大君ぎや/赤の鎧 召しよわちへ/刀うちい/大国 鳴響みよわれ/又鳴響む精高子が/又月しろは さだけて/又物知りは さだけて(→123) 一きこゑ大きみきや/あけのよろい めしよわちへ/かたなうちい/ちやくに とよみよわれ/又とよむせたかこか/又月しろは さたけて/又物しりは さたけて あおりやへが節 1-6(6) 一聞得大君ぎや/神座吉日 取りよわちへ/按司添いす/十百末 ちよわれ/又鳴響む精高子が/又てるかはと 行き合て/又てるしのと 行き合て/又首里杜ぐすく/降れて 降れ栄よわ/又真玉杜ぐすく/[又喜界の浮島/喜界の焼島]/又 首里杜ぐすく/世掛けにせ按司添い/又真玉杜ぐすく/添いにせ按司添い/又聞ゑ按司添いや/神座ぎやめ 鳴響で/又鳴響む按司添いや/おぼつぎやめ 鳴響で(→124) 一きこゑ大きみきや/かくらゑか とりよわちへ/あんしおそいす/ともゝすへ ちよわれ/又とよむせたかこか/又てるかわと よきやて/又てるしのと よきやて/又しよりもりくすく/おれて おれふさよわ/又またまもりくすく/〔又ききやの浮島/ききやのやけしま]/又しよりもくすく/世かけにせあんしおそい/又またまもりくすく/おそいにせあんしおそい/又きこゑあんしおそいや/かくらきやめ とよて/又とよむあんしおそいや/おほつきやめ とよて あおりやへが節 1-7(7) 一聞得大君ぎや/十嶽 勝りよわちへ/見れども飽かぬ首里親国/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→125) 一きこゑ大きみきや/とたけ まさりよわちへ/みれともあかぬ首里おや国/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-8(8) 一聞得大君ぎや/京のせぢ 遣りよわば/島 丸く/御声し遣り 添わ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→126) 一きこゑ大きみきや/けよのせち やりよわは/しま まるく/みこゑしやり おそわ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-9(9) 一聞得大君ぎや/降れて 降れ栄よわちへ/世 揃いて/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→127) 一きこゑ大きみきや/おれて おれふさよわちへ/よう そろいて/おきやかもいに みおやせ/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく きこゑたうやまが節 1-10(10) 一聞得大君ぎや/戦せぢ みおやせ/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→128) 一きこゑ大きみきや/いくさせち みおやせ/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや あおりやへが節 1-11(11) 一聞得大君ぎや/十百/算為ちへ ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→129) 一きこゑ大きみきや/ともゝ/さにしちへ ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもしくすく/又またまもりくすく 大きみがいくさせぢみおやせが節 1-12(12) 一聞ゑ藤山に/大君ぎや 気 遣りよわ/又鳴響む藤山に/又せるましの くひしに/又島尻の 藺草に(→130) 一きこゑたうやまに/大きみきや け やりよわ/又とよむたうやまに/又せるましの くひしに/又しましりの いくさに あおりやへが節 1-13(13) 一聞得大君ぎや/?い撫でわる貴み人/果報寄る見揚がの杜 ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜 ちよわる/又真玉杜 ちよわる(→131) 一きこゑ大きみきや/かいなてわるたゝみきよ/かほうよるみやがのもり ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもり ちよわる/又またまもり ちよわる あおりやへが節 1-14(14) 一聞得大君ぎや/祈り奉れば/万万 あすらまん ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→132) 一きこゑ大きみきや/いのりたてまつれは/まんまん あすらまん ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-15(15) 一聞得大君ぎや/せぢ高 うち揚がて ちよわれ/又鳴響む精高子が(→133) 一きこゑ大きみきや/せちたか うちやかて ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへが節 1-16(16) 一聞得大君ぎや/首里杜 降れわちへ/おぎやか思いや/君しよ 守りよわめ/又鳴響む精高子が/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 照る雲に/降れ直ちへからは/又さしふ 照るきしやけ/降れ栄てからは/又てるかはと 十声 遣り交ちへ/又てるしのと ゑりちよ 遣り交ちへ/又てるかはも 誇て(→134) 一きこゑ大きみきや/しよりもり おれわちへ/おきやかもいや/きみしよまふりよわめ/又とよむせたかこか/またまもり おれわちへ/又さしふ てるくもに/おれなおちへからは/又さしふ てるきしやけ/おれふさてからは/又てるかはと とこゑ やりかわちへ/又てるしのと ゑりちよ やりかわちへ/又てるかはも ほこて あおりやへももりやあんじが節 1-17(17) 一聞得大君ぎや/せぢ鳴響み精軍/島討ちの 鳴響み/又鳴響む精高子が/せぢ鳴響み精軍/又聞ゑ按司添いぎや/せぢ鳴響み軍/又鳴響む按司添いぎや/せぢ鳴響み軍/又ゑそこ 通わぎやめ/せぢ 遣り遣り 添う/又み御船 通わぎやめ/せぢ 遣り遣り 添は/又精軍 押し発てば/気 遣り遣り 守ら/又精百 押し発てば/気 遣り遣り 守ら/又だしきや 打ち釘/ちやはれ 廻らし(→135) 一きこゑ大きみきや/せちとよみせいくさ/しまうちの とよみ/又とよむせたかこか/せちとよみせいくさ/又きこゑあんしおそいきや/せちとよみいくさ/又とよむせあんしおそいきや/せちとよみいくさ/又ゑそこ かよわきやめ/せち やりやり おそは/又せいくさ おしたては/けお やりやり まふら/又せひやく おしたては/けお やりやり まふら/又たしきや うちくき/ちやはれ まわらし あおりやへが節 1-18(18) 一聞得大君ぎや/首里杜 降れわちへ/百歳ぎやめ/おぎやか思いしよ ちよわれ/又鳴響む精高子が/真玉杜 降れわちへ/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→136) 一きこゑ大きみきや/しよりもり おれわちへ/ひやくさきやめ/おきやかもいしよ ちよわれ/又とよむせたかこか/またまもり おれわちへ/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや あおりやへが節 1-19(19) 一聞得大君ぎや/今日 降らす 雨や/京の内庭に/金 降り満ちへて/又鳴響む精高子が/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に(→137) 一きこゑ大きみきや/けよ ふらす あめや/きやのうちみやに/こかね ふりみちへて/又とよむせたかこか/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに あおりやへが節 1-20(20) 一聞得大君ぎや/しけ内 綾 遊ばちへ/清らの花の/うら(/\)と/鳴響で 見物/又鳴響む精高子が(→138) 一きこゑ大きみきや/しけうち あや あすはちへ/きよらのはなの/うらうらと/とよて みもん/とよむせたかこか あおりやへが節 1-21(21) 一聞得大君ぎや/島討ち富 押し浮けて/神座の天降り富る かに ある/又鳴響む精高子が/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に(→139・863) 一きこゑ大きみきや/しまうちとみ おしうけて/かくらの てよりとみる かに ある/又とよむせたかこか/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに きこへ大ぎみみてづからいのてが節 1-22(22) 一聞得大君ぎや/御愛しけ按司添い/うら(/\)と/同座敷 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→140・368) 一きこゑ大きみきや/みかなしけあんしおそい/うら(/\)と/ゑんさ〔し〕き ちよわれ/又とよむせたかこか よかきげらへが節 1-23(23) 一大君ぎや/いろのべに 直 しよわちへ/君 撓て なよらに/又精高子が/まだまべに 直 しよわちへ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に(→106) 一大きみきや/いろのへに な しよわちへ/きみ しなて なよらに/又せたかこか/またまへに な しよわちへ/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに あおりやへが節 1-24(24) 一聞得大君ぎや/降れて 降れ直しよわ/按司添いに/世果報 みおやせ/又鳴響む精高子が(→141) 一きこゑ大きみきや/おれて おれなふしよわ/あんしおそいに/世かほう みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 1-25(25) 一聞得大君ぎや/初め軍 立ちよわちへ/合おて 行き遣り/敵 治めわちへ/又鳴響む精高子が(→142) 一きこゑ大きみきや/はちめいくさ たちよわちへ/あおて いきやり/かたき ひちめわちへ/又とよむせたかこか あおりやへが節 1-26(26) 一聞得大君ぎや/世掛けせぢ 降ろちへ/按司添いしよ/末 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→143) 一きこゑ大きみきや/世かけせち おろちへ/あんしおそいしよ/すゑ まさて ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-27(27) 一聞得大君ぎや/歓ゑわちへからは/成さい人思いに/島が命 みおやせ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→144) 一きこゑ大きみきや/あまゑわちへからは/なさいきよもいに/しまかいのち みおやせ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 1-28(28) 一聞得大君ぎや/世果報杜に/島世 揃へわちへ/又鳴響む精高子が/又佐敷金杜に 世果報/又聞ゑ吾が成さい人に(→145) 一きこゑ大きみきや/世かほうもりに/しまゆ そろへわちへ/又とよむせたかこか/又さしきかなもりに 世かほう/又きこゑあかなさいきよに 大ざとのげすのおもいあんじぎや節 1-29(29) 一与那覇浜 聞得大君/八千代 掛けて 鳴響まさに/又あきり口 鳴響む大君/八千代/又馬天浜 聞ゑ照る君/八千代/又赤ら傘 百度踏み揚がり/八千代(→147・1531) 一よなははまきこゑ大きみ/やちよ かけて とよまさに/又あきりくち とよむ大きみ/やちよ/又はてんはま きこゑてるきみ/やちよ/又あからかさ もゝとふみあかり/やちよ あおりやへが節 1-30(30) 一聞得大君ぎや/雨漏らん杜に/いのり揚がりしよ/世はちよわれ/又鳴響む精高子が/又佐敷金杜や(→146) 一きこゑ大きみきや/あめもらんもりに/いのりあかりしよ/世わちよわれ/又とよむせたかこか/又さしきかなもりや きこへ大ぎみぎやさやはたけおれわちへが節 1-31(31) 一聞得大君ぎや/てるかはは 宣立てゝ/按司添いしよ/天ぎや下 添ちへ/又鳴響む精高子が/てるしのは 宣立てゝ/又いせゑけり按司添い/肝が内は 嘆くな/又いせゑけり貴み人/御肝内は 嘆くな/又精軍 押し発てば/大君しよ よ治らめ/又精百 押し発てば/精高子がす よ治らめ/又国持ちのはらはら/おぼつ庭よ 世 揃へて/又浦寄せのもどろ/神座庭よ 世 添ゑ/又国かねのはらら/島は 平らあげて/又浦治めもどろ/国 広く 添ゑて/又赤口が 依い憑き/精軍てゝ 撥ねて(→518・877) 一きこゑ大きみきや/てるかはは のたてゝ/あんしおそいしよ/てにきや下 おそちへ/又とよむせたかこか/てるしのは のたてゝ/又いせゑけり あんしおそい/あゆかうちは なけくな/又いせゑけりたゝみきよ/おきもうちは なけくな/又せいくさ おしたては/大きみしよ 世しらめ/又国もちのはらはら/おほつなよ 世 そろへて/又うらよせのもとろ/かくらなよ 世 そゑ/又くにかねのはらら/しまは たいらあけて/又うらひちめもとろ/くに ひろく そゑて/又あかくちやか よいつき/せいくさてゝ はねて 天より下の王にせが節 1-32(32) 一聞得君添い/降れて 遊びよわれば/天より下の/せぢ果報 みおやせ/又精高君添いぎや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→111) 一きこゑきみおそい/おれて すひよわれは/てによりしたの/せちかほう みおやせ/せたかきみおそいきや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやくもりやあぢの節 1-33(33) 一聞得大君ぎや/大国や 世 添ゑる/按司添いしよ 鳴響め/又鳴響む精高子が/又いせゑけり按司添い/又いせゑけり貴み人/又精軍せぢ 勝れ/又精百せぢ 勝れ/又首里杜 ころ(/\)/又御島数 ころ(/\)/又肝 強く 実に あれ/又肝 強く だに あれ/又気有る精遣り富/又気有る天降り富/〔又〕八重島厳子/肝迷い しめや/又波照間島くはら/肝迷い 取らちへ/又首里杜あせは/土斬りに 斬らせ/又真玉杜ちかわは/土斬りに 斬らせ/又浦の数 神添い/相手為て 守ら(→529・876) 一きこゑ大きみきや/ちやくにや 世 そゑる/あんしおそいしよ とよめ/又とよむせたかこか/又いせゑけりあんしおそい/又いせゑけりたたみきや/又せいくさせち まされ/又せひやくせち まされ/又しよりもり ころころ/又みしまかす ころころ/又あよ ちよく けに あれ/又きも ちよく たに あれ/又けやるせいやりとみ/又けやるてによりとみ/〔又〕やへしまいつこ/あよまよい しめや/又はたらしまくはら/きもまよい とらちへ/又首里もりあせは/つちきりに きらせ/又ま玉もちかは/みちやきりに きらせ/又うらのかす かみおそい/あいてなて まふら きこへきみおそいが節 1-34(34) 一聞得大君ぎや/斎場嶽 降れわちへ/うらうらと/御想ぜ様に ちよわれ/又鳴響む精高子が/寄り満ちへに 降れわちへ/又いしゑけり按司添い/?い撫でゝす 依り降れて/又いしゑけり貴み人/見守てす 依り降れて/又御肝内に 御想ぜ/明けとまに 譬ゑちへ/又肝が内に 御想ぜは/明け立ちに 譬ゑて/又精軍吉日 取りよわちへ/島討ちせぢ もちよろ/又精百吉日 取りよわちへ/国討ちせぢ もちよろ/又威部の祈り しよわちへ/浦々は 寄せて/又司祈り しよわちへ/撫でる曲は 寄せて/又きらの数 吉日の数 祈て/うら(/\)と(→1533) 一きこゑ大きみきや/さやはたけ おれわちへ/うらうらと/御さうせやに ちよわれ/又とよむせたかこか/よりみちへに おれわちへ/又いせいゑけりあんしおそい/かいなてゝす よりおれて/又いしゑけりたゝみきや/みまふてす よりおれて/又おきもうちに 御さうせ/あけとまに たとゑちへ/又あよかうちに さうせは/あけたちに たとゑて/又せいくさゑか とりよわちへ/しまうちせち もちよろ/又せひやくゑか とりよわちへ/くにうちせち もちよろ/又いへのいのり しよわちへ/うら(/\)は よせて/又つかさいのり しよわちへ/なてるわは よせて/又きらのかす ゑかのかす いのて/うら(/\)と おらそいおもろの節 1-35(35) 一聞得大君ぎや/押し遣たる精軍/按司添いしよ 世 添ゑれ/又鳴響む精高子が/押し遣たる精軍/又あはれ愛し君南風/島討ち為ちへす 戻りよれ/又あはれ愛し君南風/国討ち為ちへす 戻りよれ/又群り合へ子達 大国為ちへ/島討ち為ちへす 戻りよれ/又大ころ達 大国為ちへ/国討ち為ちへす 戻りよわれ/又ゑそこ數 ころ達よ/島討ち為ちへす 戻りよわれ/み御船数 ころ達よ/合おてす 戻りよれ/又おぼつぎやめ 鳴響で/合おてす 戻りよれ(→561・1413・1456) 一きこゑ大きみきや/おしやたるせいくさ/あんしおそいしよ 世 そゑれ/又とよむせたかこか/おしやたるせいくさ/又あはれかなしきみはゑ/しまうちしちへす もとりよれ/又あはれかなしきみはゑ/くにうちしちへす もとりよれ/又もりやへこた ちやくにしちへ/しまうちしちへす もとりよれ/又大ころた ちやくにしちへ/くにうちしちへす もとりよわれ/又ゑそこかす ころたよ/しまうちしちへす もとりよわれ/又みおうねかす ころたよ/あおてす もとりよれ/又おほつきやめ とよて/あおてす もとりよれ あがおなりがみの節 1-36(36) 一按司添いや/金内に ちよわれ/世の想ぜ しよわれ/大君す 気 遣りよわれ/又按司添いや/京の内に ちよわちへ/世の想ぜ しよわれ/精高子す 気 遣りよわめ/又按司添いや/御肝内は 嘆くな/大君す 気 遣りよわれ/又貴み人は/肝が内は 嘆くな/又首里杜大ころが/島 広く 添へて/按司添いに/世 添へて みおやせ/又御島数ころ(/\)/国 広く 添へて/又君南風が/宮古島 走ちへおわれ/島 広く 添へて/又京の主が/八重山島 走ちへおわちへ/国 広く 添ゑて/又八重山島厳子/あせ等 撓めやらば/大君す よ治らめ/又波照間島くはら/ちかわ 撓めやらば/精高子す よ治らめ/又あせ等 撓めやらば/沖膾 すもらん/大君す よ治らめ 一あんしおそいや/金うちに ちよわれ/世のさうせ しよわれ/大きみす けい やりよわれ/又あんしおそいや/けおのうちに ちよわちへ/世のさうせ しよわれ/せたかこす けい やりよわめ/又あんしおそいや/おきもうちは なけくな/大きみす けい やりよわれ/又たゝみきよは/あよかうちは なけくな/又首里もり大ころか/しま ひろく そへて/あんしおそいに/世 そへて みおやせ/又みしまかすころ(/\)/国 ひろく そへて/又きみはゑか/みやこしま はちへおわれ/しま ひろく そへて/又けおのしよか/やへましま はちへおわちへ/くに ひそく そゑて/又やへましまいつこ/あせら ためやらは/大きみす 世しらめ/又はたらしまくはら/ちかわ ためやらは/せたかこす 世しらめ/又あせら ためやらは/おきなます すもらん/大きみす 世しらめ かぐらとよでが節 1-37(37) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/鳴響まちへ みおやせ/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で按司添い/又京の内の もちよる/もちろ内の もちよる/又国清らは 煽らちへ/あけ珍ら 煽らちへ/又鳴り鳴響み 打ち揚げて/鳴り清らは 打ち揚げて/又大君は いきよて/君々は いきよて/又京の踊り 降れわちへ/もちろかちへ 遊べば/又げらへ大ころ達/算知らん ころ(/\)/又肝 揃て そこて/肝 揃て そこて/又厳子 此の御島/くはら 此の御国/又あがな遣り 降れわちへ/養な遣り 降れわちへ 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/とよまちへ みおやせ/又なさいきよもいあんしおそい/あかかいなてあんしおそい/又けおのうち もちよる/もちろうちの もちよる/又くにきよらは あおらちへ/あけめつら あおらちへ/又なりとよみ うちあけて/なりきよらは うちあけて/又大きみは いきよて/きみ(/\)は いきよて/又けおのより おれわちへ/もちろかちへ あすへは/又けらへ大ころた/さにしらん ころ(/\)/又あよ そろて そこて/きも そろて そこて/又いつこ このみしま/くはら このみくに/又あかなやり おれわちへ/やしなやり おれわちへ かぐらとよでが節 1-38(38) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/御島 祈られ/又首里杜 ちよわる/真玉杜 ちよわる/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で按司添い/又大君よ いきよて/精高子よ 手摩て/又ゑそこ名よ 乞ゆわちへ/み御船名よ 乞よわちへ/又天のそこらしや/天の真嬉しや/又世引き富 押し浮けて/せぢ新富 刳り浮けて/又世付き富 押し浮けて/雲子富 刳り浮けて/又舞やい富 押し浮けて/押し明け富 刳り浮けて/又嶽嶽よ 祈て/杜杜よ 祈て/又煽りや 取りよわり/天降りや 取りよわり/又ゑそこ数 付けわちへ/み御船数 付けわちへ/又荒ん 和やけて/青波やよ 凪やちへ/又押し浮け数 見守ら/刳り浮け数 見守ら/又君々しよ よ治らめ/主々しよ よ治らめ(→95) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/みしま いのられ/又首里もり ちよわる/ま玉もり ちよわる/又なさいきよもいあんしおそい/あかかいなてあんしおそい/又大きみよ いきよて/せたかこよ てつて/又ゑそこなよ こゆわちへ/みおうねなよ こよわちへ/又あまのそこらしや/あまのまうれしや/又よひきとみ おしうけて/せちあらとみ くりうけて/又よつきとみ おしうけて/くもことみ くりうけて/又まやいとみ おしうけて/おしあけとみ くりうけて/又たけたけよ いのて/もりもりよ いのて/又あおりや とりよわり/ておりや とりよわり/又ゑそこかす つけわちへ/みおうねかす つけわちへ/又そさん なこやけて/あおなみやよ とゞやちへ/又おしうけかす みまふら/くりうけか みまふら/又きみ(/\)しよ 世しらめ/ぬし(/\)しよ 世しらめ かぐらとよでが節 1-39(39) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/厳子島 鳴響で/又おぼつ世の 真高さ/神座世の 真高さ/又おぼつ よためかちゑ/天地 よためかちへ/又与那覇浜 依り降れて/雪の浜 依り降れて/又京の内ののろ(/\)/もちろ内ののろ(/\)/又御世立ちやは ぬき上げて/世立ちやは 押し上げて/又如何る なまたにやか/如何る あよなかか/又君よ 輝あらちへ/主よ 輝あらちへ/又肝 立ち居れども/肝は 立ち居れども/又首里杜 ちよわる/真玉杜 ちよわる/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で按司添い/又明けの露 おさちへ/霜の露 おさちへ/又厳子島 揃ゑて/此の御島 揃ゑて/又君田降り しよわちへ/主貢 取りよわちへ/又厳子命 継ぎよわちへ/くはら命 継ぎよわちへ/又誇て(/\) 知られゝ/そこて(/\) 知られゝ/又てるかはが 御差し/てるしのが 御差し 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/いつこしま とよて/又おほつ世の またかさ/かくら世の またかさ/又おほつ よためかちゑ/てにち よためかちへ/又よなははま よりおれて/よきのはま よりおれて/又けおのうちののろ(/\)/もちろうちののろ(/\)/又みよたちやは ぬきあけて/よおたちやは おしあけて/又いきやる なまたにやか/いきやる あよなかか/又きみよ かかあらちへ/ぬしよ かかあらちへ/又きも たちよれとも/あよは たちよれとも/又首里もり ちよわる/またまもり ちよわる/又なさいきよもいあちおそい/あかかいなてあんしおそい/又あけのつよ おさちへ/しものつよ おさちへ/又いつこしま そろゑて/このみしま そろゑて/又きみたうり しよわちへ/ぬしかまゑ とりよわちへ/又いつこいのち つきよわちへ/くはらいのち つきよわちへ/又ほこて(/\) しられゝ/そこて(/\) しられゝ/又てるかはか おさし/てるしのか おさし せぢやりやりやまとしまひぢめが節 1-40(40) 一にるや鳴響む大主/かなや鳴響む若主/にるやせぢ みおやせ/又大島 添う 按司添い/たきより 添う 按司添い/又寄り満ちへは やぬて/せぢ寄せは やぬて/又大君は いきよて/精高子は 手摩て/〔又〕 京の内の もちよろ/もちろ内の もちよろ/又誇るてゝ 実に あり/そこるてゝ だに あり/又赤口が 撥ねて/ぜるまゝが 撥ねて/又にるやぎやめ 通ちへ/かなやぎやめ 通ちへ/又あまにこの うらやて/けさにこの 聞ゑて/又にるや吉日 取りよわちへ/かなや吉日 取りよわちへ/又首里杜 うち歩で/真玉杜 うち歩で/又金の御内 真庭に/雲子御内 真庭に/又綾子浜 やびちへ/しつこ浜 やびちへ/又三庫裡 させわちへ/三庭あしやげ させわちへ/又肝が内の 生まれて/御肝内の 勝れて/又英祖にや真末按司添い/でだが末按司添い/又にるやせぢ 有らぎやめ/かなやせぢ 有らぎやめ/又首里杜 栄い/真玉杜 栄い/又大主す 守れ/若主す 守れ(→1524) 一にるやとよむ大ぬし/かなやとよむわかぬし/にるやせち みおやせ/又たしま おそう あちおそい/たきより おそう あちおそい/又ゆりみちへは やぬて/せちよせは やぬて/又大きみは いきよて/せたかこは てつて/[又]けおのうちの もちよろ/もちろうちの もちよろ/又ほこるてゝ けに あり/そこるてゝ たに あり/又あかくちやか はねて/せるまゝか はねて/又にるやきやめ とうちへ/かなやきやめ とうちへ/又あまにこの うらやて/けさにこの きこゑて/又にるやゑか とりよわちへ/かなやゑか とりよわちへ/又しよりもり うちあよて/またまもり うちあよて/又かねのみうち まみやに/くもこみうち まみやに/又あやこはま やひちへ/しつこはま やひちへ/又さんこおり させわちへ/さんみあしやけ させわちへ/又あよかうちの すくれて/又ゑそにやませあちおそい/てたかすゑあちおそい/又にるやせち あらきやめ/かなやせち あらきやめ/又しよりもり ふさい/またまもり ふさい/又大ぬしす まふれ/わかぬしす まふれ あおりやへが節 1-41(41) 一揚がる降り笠が/大君に 知られて/いけな 選らで 降ろちゑ/按司添い 十百末 ちよわれ/[又聞得大君ぎや/群れ島に/御肝せぢ 遣りよわちへ/又鳴響む精高子が/御肝内に 撓よわ/按司添いす]/又揚がる降り笠が/群り合へ君 思い子/持ち成ちやる 生け(/\)しや/又ゆきあかりが 思い子/揚がる降り笠が/持ち成ちやる 生け(/\)しや/又君々が 思い子/持ち成ちやる 生け(/\)しや/[又俵掟/愛しけ貴み人に/知られゝ 按司添い/又げらへよらふさよ/首里杜 降れ欲しや/又げらへゆらふさよ/群れ島に 鳴響で] 一あかるおりかさか/大きみに しられて/いけな ゑらて おろちゑ/あんしおそい ともゝすへ ちよわれ/[又きこゑ大きみきや/ふれしまに/おきもせち やりよわちへ/又とよむせたかこか/おきもうちに しなよわ/あちおそいす]/又あかるおりかさか/もりやへきみ おもいくわ/もち〔な〕ちやる いけ(/\)しや/又ゆきあかりか おもいくわ/あかるおりかさか/もち〔な〕ちやる いけ(/\)しや/又きみ(/\)か おもいくわ/もち〔な〕ちやる いけ(/\しや/[又俵掟/まなしけたゝみきよに/しられゝ あちおそい/又けらへよらふさよ/首里もり おれほしや/又けらへゆらふさよ/ふれしまに とよて] 2 中城越来のおもろ 首里王府の御さうし 万暦四十一年五月廿八日 第二 おもろくさりおろちへが節 2-42(1) 一聞ゑ中城/東方に 向かて/板門 建て直ちへ/大国 添う 中城/又鳴響む中城/てだが穴に 向かて 一きこゑ中くすく/あかるいに むかて/いちやちや たてなおちへ/たくに おそう 中くすく/又とよむ中くすく/てたかあなに むかて いちやぢやたてなおちへが節 2-43(2) 一聞ゑ中城/おもろくさり 降ろちへ/降ろちへ 直しよわちへ/又鳴響む中城 一きこゑ中くすく/おもろくさり おろちへ/おろちへ なおしよわちへ/又とよむ中くすく おもろくさりおろちへが節 2-44(3) 一聞ゑ中城/良かる真男/のろ子達 集めて/名揚がりよわちへ/又鳴響む中城 一きこゑなかくすく/よかるまいくさ/のろくた つめて/なあがりよわちへ/又とよむ中くすく おもろくさりおろちへが節 2-45(4) 一聞ゑ中城/けさや つのひらせ/今は 攻めて 討たん/中城/又鳴響む中城 一きこゑ中くすく/けさや つのひらせ/いみやは せめて うたん/なかくすく/又とよむ中くすく おもろくさりが節 2-46(5) 一聞ゑ中城/月の数 夏様に/歓ゑて 輝ちよわれ/又鳴響む中城 一きこゑなかくすく/つきのかす なつやに/あまゑて かかちよわれ/又とよむなかくすく おもろくさりが節 2-47(6) 一聞ゑ中城/上の百ぢやらの/思て 想ぜて 来うば/石と 金と/合わちへす 戻せ/又鳴響む中城 一きこゑ中くすく/かみのもゝちやらの/おもて さうせて こうは/いしと かねと/あわちへす も[と]せ/又とよむ中くすく あおりやへが節 2-48(7) 一聞ゑ中城/玉の三廻り/廻ちへ 持ちへ/按司添いに みおやせ/又鳴響む中城 一きこゑなかくすく/たまのみつまわり/まわちへ もちへ/あちおそいに みおやせ/又とよむ中くすく おもろくさりが節 2-49(8) 一聞ゑ中城/泉清水 出ぢやちへ/上下の下司の/見ちへど 羨み居る/又鳴響む中城 一きこゑなかくすく/いちみさうす いちやちへ/かみしものけすの/みちへと うらやみよる/又とよむなかくすく あおりやへが節 2-50(9) 一はしかりが おもろ/玉よ 揃いわちへ/望月 遊ばす 清らや/又はしかりが 宣るむ 一はしかりか おもろ/たまよ そろいわちへ/もちつき あすはす きよらや/又はしかりか せるむ あおりやへが節 2-51(10) 一聞ゑ中城/玉の君 手摩て/よきやのろす/おもろ音や 取りよわれ/又鳴響む 中城 一きこゑなかくすく/たまのきみ てつて/よきやのろす/おもろねや とりよわれ/又とよむ 中くすく あおりやへが節 2-52(11) 一中城 在つる/浦鳴響む鼓/打ちちへ 鳴り揚がらせ/又鳴響む国 在つる 一中くすく あつる/うらとよむつゞみ/うちちへ なりあからせ/又とよむくに あつる あおりやへが節 2-53(12) 一中城 根国/根国 在つる 隼/徳 大みや/掛けて 引き寄せれ/又鳴響む 国の根/国の根に 在つる 隼 一中くすく ねくに/ねくに あつる はやふさ/とく 大みや/かけて ひきよせれ/又とよむ くにのね/くにのねに あつる はやふさ くになかのしよりもりぐすくが節 2-54(13) 一聞ゑ中城/鳴響む中城/按司数が 手持ち/中城 寄せれ/聞ゑいろめきや/鳴響むいろめきや/又おれづむが 立てば/若夏が 立てば 一きこゑ中くすく/とよむなかくすく/あちかすか てもち/中くすく よせれ/又きこゑいろめきや/とよむいろめきや/又おれつむか たては/わかなつか たては しよりまへ人が節 2-55(14) 一よきやのろの/けはやのろの/廻ちへ 持ちちやる/又名高剣/押し上げ剣/又中城腰当て杜に 一よきやのろの/けはやのろの/まわちへ もちちやる/又なたかつるき/おしあけつるき/又中くすくこしあてもりに たいらこしらへが節 2-56(15) 一あまみやよきやのろの/ゑけ やれ ゑけ/又しねりやよきやのろの/又御前 輝居らに/又御側 輝居らに 一あまきやよきやのろの/ゑけ やれ ゑけ/又しねりやよきやのろの/又御まへ かゞおらに/又おそは かかおらに きこへあけしのが節 2-57(16) 一屋宜の金杜に/真人部の 拍子 打たば/君も なよら/又比嘉の金杜に 一やきのかなもりに/ま人への ひやし うたは/きみも なよら/又ひかのかなもりに きこへあけしのが節 2-58(17) 一屋宜の金杜に/あけ加那志 手摩て/世勝る見揚がり/誇りよわちへ/又比嘉の金杜に 一やきのかなもりに/あけかなし てつて/よまさるみやかり/ほこりよわちへ/又ひかのかなもりに きこへあけしのが節 2-59(18) 一屋宜の金杜に/見物屏風 降ろちへ/上下の 見物する 清らや/又比嘉の金杜に 一やきのかなもりに/みものみやふ おろちへ/かみしもの みものする きよらや/又ひかのかなもりに きたたんよのぬしの節 2-60(19) 一屋宜から 上る/直垂や 鎧/誰が 着ちへ 似せる/按司添いてだす/召しよわちへ 似せれ/又比嘉から 上る 一やきから のほる/したたりや よろい/たるか きちへ にせる/あちおそいてたす/めしよわちへ にせれ/又ひかから のほる 中にしのとよみうらか節 2-61(20) 一中城吉の浦/吉の浦の 珍らしや/今日から 屡々 見らに/又屋宜の浦の 吉の浦の 一中くすくよしのうら/よしのうらの めつらしや/けよから しは(/\) みらに/又やきのうらの よしのうらの うらおそいおもろの節 2-62(21) 一新垣の根高杜ぐすく/てだが 栄よわるぐすく/又天頂の根高杜 一あらかきのねたかもりくすく/てたか ふさよわるくすく/又てにつきのねたかもり    うらおそいおもろの節 2-63(22) 一新垣の国の根に/今日 し居る 使い/百度の 使い/又天頂の島の根に 一あらかきのくにのねに/けよ しよる つかい/もゝとの つかい/又天つきの島の根に くに中のしよりもりぐすくが節 2-64(23) 一一の子ぎや おもろ/一郎子が 宣るむ/後も 今も ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一いちよのしきや おもろ/いちらこか せるむ/のちも みやも ちよわれ/又けおのゆかるひに/けおのきやかるひに くに中のしよりもりぐすくが節 2-65(24) 一安谷屋の若松/あはれ若松/枝差ちへ 浦添う 若松/又肝あぐみの若松 一あたにやのわかまつ/あはれわかまつ/よたさちへ うらおそう わかまつ/又きもあくみのわかまつ うらおそいおもろの節 2-66(25) 一安谷屋も 知らたる/肝あぐみ 知[ら]たる/此の戦せぢ 遣て 戻せ/又鬼の君 知らたる/寄らせ君 知らたる/又与那覇子ぎや/へと思いが 刀うち 一あたにやも しらたる/きもあくみ しらたる/このいくさせち やて もとせ/又おにのきみ しらたる/よらせきみ しらたる/又よなはしきや/へともいか かたなうち うらおそいおもろの節 2-67(26) 一聞ゑ鬼の君/安谷屋の杜に/上下の 十側/揃いわちへ/又鳴響む鬼の君/肝あぐみの杜に 一きこゑおにのきみ/あたにやのもりに/かみ下の とそは/そろいわちへ/又とよむおにのきみ/きもあくみのもりに 御さけやらはが節 2-68(27) 一安谷屋の肝あぐみの杜に/世果報 寄せわる 貴み/又ぐすくと 貴みと 撓て/又貴みと 真撫ですと 撓て 一あたにやのきもあくみのもりに/世かほう よせわる たゝみ/又くすくと たゝみと しなて/又たゝみと まなてすと しなて うらおそい節 2-69(28) 一安谷屋は 根 し遣り/鬼の君 手摩て/世掛けせぢ/廻ちへ 持ちちへ みおやせ/又肝あぐみは 根 し遣り/寄らせ君 手摩て 一あたにやは ね しやり/おにのきみ てつて/世かけせち/まわちへ まちちへ みおやせ/又きもあくみは ね しやり/よらせきみ てつて あかいんこがふねたてばが節 2-70(29) 一安谷屋の泉清水/百ぢやらの 羨も 清水/又肝あぐみの泉清水 一あたにやのいちみさうす/もゝちやらの うらやも さうす/きもあくみのいちみさうす 点数 廿七 てんかす 廿七 うらおそいおもろの節 2-71(30) 一越来杜ぐすく/いきよいつな やちよこ/百浦 添わる 拍子/打ちちへ みおやせ/又揚がる杜ぐすく/又遣り笠の親のろ 一こゑくもりくすく/いきよいつな やちよこ/もゝうら そわる ひやし/うちちへ みおやせ/又あかるもりくすく/又やりかさのおやのろ       うらおそいおもろの節 2-72(31) 一越来綾庭に/持ち成ちやる 生け(/\)しや/雲子真玉縄/又貫ちやる如く/又越来奇せ庭に 一こゑくあやみやに/もちなちやる いけ(/\)しや/くもこまたまなわ/又のちやることく/又こゑくくせみやに ねいしまいしの節 2-73(32) 一越来杜ぐすく/御庭頂 見ちやる/又あがる杜ぐすく 一こゑくもりくすく/おみやつち みちやる/又あかるもりくすく うらおそいおもろの節 2-74(33) 一越来小照る曲に/命伴添いや/あまみきよが たくだる ぐすく/又見物小照る曲に 一こゑくこてるわに/ゑのちともおそいや/あまみきよか たくたる くすく/又みものこてるわに うらおそいおもろの節 2-75(34) 一越来綾庭に/金木は 植へて/金木が下/君の按司の/しのぐりよわる 清らや/又越来奇せ庭に 一こゑくあやみやに/こかねけは うへて/こかねけかした/きみのあちの/しのくりよわる きよらや/又こえくくせみやに うらおそいおもろの節 2-76(35) 一越来小照る曲に/命伴添いや/命神殿に 使い/又遣り笠の親のろ 一こゑくこてるわに/ゑのちともおそいや/ゑのちかみとのに つかい/又やりかさのおやのろ うらおそいおもろの節 2-77(36) 一越来小照る曲に/綾頂に 獅子 栄せ/又遣り笠の親のろ 一こゑくこてるわに/あやつちへに せゝ はやせ/又やりかさのおやのろ 中ぐすくおもろの節 2-78(37) 一越来世の主の/真太求思い 生しよわちへ/此れど 果報てだ/越来の 有らぎやめ ちよわれ/又揚がる世の主の 一こゑく世のぬしの/またちよもい なしよわちへ/これと かほうてた/こゑくの あらきやめ ちよわれ/又あかる世のぬしの うらおそいおもろの節 2-79(38) 一越来世の主の/鷲の嶺 ちよわちへ/今からど 越来は/いみ気や 勝る/又あがる世の主の/古謝坂 ちよわちへ 一こゑく世のぬしの/わしのみね ちよわちへ/いみやからと こゑくは/いみきや まさる/又あかる世のぬしの/こちやひら ちよわちへ うらおそへ節 2-80(39) 一越来世の主の/鷲の嶺 ちよわちへ/東の海 見居れば/白波や/かなごり 襲う様に/又揚がる世の主の 一こゑく世のぬしの/わしのみね ちよわちへ/ひかのうみ みよれは/しらなみや/かなこり おそうやに/又あかる世のぬしの うらおそへ節 2-81(40) 一越来世の主の/若司 照る日おのかなが/つくせど 寄り居る/又揚がる世の主の 一こゑく世のぬしの/わかつかさ てるひおのかなか/つくせと よりよる/又あかる世のぬしの うらおそい節 2-82(41) 一越来世の主の/鼓の按司鳴り加那志/報国 打ち寄せれ/又揚がる世の主の 一こゑく世のぬしの/つゞみのあちなりかなし/ふうくに うちよせれ/又あかる世の主の あんのつのけたちてだやればが節 2-83(42) 一吾のつのけたち/吾のおやけたち/越来のてだ/頼です 来ちやれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又たう(/\)は 走ちへ/坂々は 這うて 一あんのつのけたち/あんのおやけたち/こゑくのてた/たるてす きちやれ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又たう(/\)は はちへ/ひら(/\)は はうて うらおそい節 2-84(43) 一越来杜 見揚げれば/吾が成さが/ちよわ居り もちろちへ/此が 来居る 清らや/又あがる杜 見揚げれば 一こゑくもり みやあけれは/あかなさか/ちよわより もちろちへ/こか きよる きよらや/又あかるもり みやあけれは うらおそい節 2-85(44) 一知花金城/知花石城/百島 まぢうん 石城/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一ちはなかなくすく/ちはないしくすく/もゝしま まちうん いしくすく/又けおのゆかるひに/けおのきやかるひに うらおそい節 2-86(45) 一知花後嶽に/吾は 神 手摩ら/神や 吾 守れ/又知花北嶽に 一ちはなこしたけに/あんは かみ てつら/かみや あん まふれ/又ちはなにしたけに うらおそい節 2-87(46) 一池原の按司の/平田 淀しよわちへ/ほつむ杜 見揚げれば/掛け栄い 世の栄い しよわれ/又国の根の按司の 一いけはるのあちの/ひらた よとしよわちへ/ほつむもり みやあけれは/かけふさい よのふさい しよわれ/又くにのねのあちの 3 きこゑ大ぎみがなしおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第三 あおりやへが節 3-88(1) 一聞得大君ぎや/おぼつ吉日 取りよわす/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又鳴響む精高子が/神座吉日 取りよわす/真玉杜 降れわちへ/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又?い撫で大ころ達/そのいしやうぎ 実に あて/あた添いに 依り降れて/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又げらゑ真ころ達/いせ誇り だに あて/から添いに 憑き降れて/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又年 三年 いくます/十声 間近さ/いけな君 降ろちゑ/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又吉日 四年 させわす/御事 真早さ/成り人神 降ろちゑ/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ/又赤口が 依い憑き/按司添いぎや ゑりちよ/たりろてゝ させわちゑ/按司添いしよ 君 添わて/おぼつ世わ みおやせ 一きこゑ大きみきや/おほつゑか とりよわす/首里もり おれわちへ/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世は みおやせ/又とよむせたかこか/かくらゑか とりよわす/またまもり おれわちへ/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ/又かいなて大ころた/そのいしやうき けに あて/あたおそいに よりおれて/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ/又けらまころた/いせほこり たに あて/からおそいに つきおれて/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ/又年 みとせ いくます/とこゑ まちかさ/いけな君 おろちゑ/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ/又ゑか 世とせ させわす/御事 まはやさ/なりきよかみ おろちゑ/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ/又あかくちか ゆいつき/あちおそいきや ゑりちよ/たりろてゝ させわちゑ/あちおそいしよ きみ そわて/おほつ世わ みおやせ あおりやへが節 3-89(2) 一首里大君ぎや/此の吉日の 依り降れや/末にぎやめ/真強く ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/此のきらの 憑き降れや/末にぎやめ/又按司添いぢよ/肝 栄ゑて 遊で/末にぎやめ/真強く/又貴み人ど/肝 栄ゑて 遊で/末にぎやめ/又見物清ら 煽らちゑ/おぼつ嶽 行きて/末にぎやめ/又国栄い 押し立て/神座杜 響ちへ/末にぎやめ/又大君に よ治られ/てるかはに 宣立てれ/末にぎやめ/真強く ちよわれ(→207・293・1376) 一首里大きみきや/このゑかの よりおれや/すゑにきやめ/まちよく ちよわれ/又とよむ国おそいきや/このきらの つきおれや/すゑにきやめ/又あちおそいちよ/あよ はゑて あすて/すゑにきやめ/まちよく/又たゝみきよと/きむ はゑて あすて/すゑにきやめ/又み物きよら あおらちゑ/おほつたけ よきて/すゑにきやめ/又国ふさい おしたて/かくらもり ひゞちへ/すゑにきやめ/又大きみに よしられ/てるかはに のたてれ/すゑにきやめ/まちよく ちよわれ あおりやへが節 3-90(3) 一聞ゑ宣の君ぎや/末 尋めて 降れわちへ/今からど/降れ直ちへ 遊ぶ/又鳴響む国鳴響み/真末 願て 降れわちへ/今からど/又首里杜 ちよわる/英祖にや末按司添い/今からど/又首里杜 ちよわる/てだが真末浮雲/今からど/又年 七年/おぼつ嶽 置きつめ/今からど/又吉日 八年/首里杜 間遠さ/今からど/又てるかはが 御差し/さしふ 降れ直ちへ/今からど/降れ直ちへ 遊ぶ 一きこゑせのきみきや/すゑ とめて おれわちへ/いみやからと/おれなおちへ あすふ/又とよむくにとよみ/ませ ねかて おれわちへ/いみやからと/又首里もり ちよわる/ゑそにやすゑあちおそい/いみやからと/又またまもり ちよわる/てたかませうきゆくも/いみやからと/又とし 七と/おほつたけ おきつめ/いみやからと/又ゑか 八とせ/しよりもり まとおさ/いみやからと/又てるかはか うさし/さしふ おれなおちへ/いみやからと/おれなおちへ あすふ かぐらとよでが節 3-91(3) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/君々しよ よ治れ/又いせゑけり按司添い/吾が?い撫で貴み人/君々しよ よ治れ/又大ころ達 おより/群り合ゑ子達 おなおさ/君々しよ よ治れ/又あけ珍ら 煽らちゑ/天降り清ら 押し立て/又首里杜親のろ/なよ笠の親のろ/君々しよ/又真壁杜親のろ/御宣り人の親のろ/又西杜の親のろ/鈴鳴りの親のろ/又平良杜親のろ/御宣り人の親のろ/又みよちよのの神清ら/神にしやの孵で清ら/君々しよ/又京の内杜ぐすく/威部の祈り しよわちへ/又石子は おり上げて/板門 げらへわちへ/又園比屋武は 金比屋武は/司祈り しよわちへ/又真石子は 積み上げて/金門 立て直ちへ/又おぼつより 帰て/京の内に 戻て/君々しよ/又てるかはわ 照り居り/てるしのは 押し居り/君々しよ よ治れ 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/きみ(/\)しよ よしれ/又いせゑけりあちおそい/あかかいなてたゝみきよ/きみ(/\)しよ よしれ/又大ころた おより/もりやゑこた おなおさ/きみ(/\)しよ よしれ/又あけめつら あおらちゑ/てよりきよら おしたて/又首里もりおやのろ/なよかさのおやのろ/きみ(/\)しよ/又まかひもりおやのろ/みちゑりきよのおやのろ/又にしもりのおやのろ/すつなりのおやのろ/又たいらもりおやのろ/みちゑりきよのおやのろ/又みよちよののかみきよら/かみにしやのそてきよら/きみ(/\)しよ/又きやのうちもりくすく/いへのいのり しよわちへ/又そのひやふは かなひやふは/つかさいのり しよわちへ/又ましらこは つみあけて/かなちや たてなおちへ/又おほつより かゑて/きよのうちに もとて/きみきみしよ/又てるかはわ てりより/てるしのは おしより/きみ(/\)しよ 世しれ   きみのつぢが節 3-92(4) 一聞ゑ君加那志/厳子島 依り降れて/成さい人思い按司添い/眼 寄り交わちゑ/愛しやど 立ち居る/又鳴響む君加那志/此の御島 憑き降れて/成さい人思い按司添い/又御肝内に よ治らす/大君に 撓よわ/成さい人思い按司添い/又肝が内に 覚ゑす/精高子に 撓よわ/成さい人思い按司添い/又大ころ達 見守てす/おぼつより 帰れ/成さい人思い按司添い/又群り合ゑ子達 贖なてす/神座より 帰れ/成さい人思い按司添い/又てるかはが てるしのが/照り居る様に/御肝 生まれわちゑ/成さい人思い按司添い/眼 寄り交わちへ/愛しやど 立ち居る(→365・497) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/きみ(/\)しよ よしれ/又いせゑけりあちおそい/あかかいなてたゝみきよ/きみ(/\)しよ よしれ/又大ころた おより/もりやゑこた おなおさ/きみ(/\)しよ よしれ/又あけめつら あおらちゑ/てよりきよら おしたて/又首里もりおやのろ/なよかさのおやのろ/きみ(/\)しよ/又まかひもりおやのろ/みちゑりきよのおやのろ/又にしもりのおやのろ/すつなりのおやのろ/又たいらもりおやのろ/又みよちよののかみきよら/かみにしやのそてきよら/きみ(/\)しよ/又きやのうちもりくすく/いへのいのり しよわちへ/又いしらこは おりあけて/いちやちや けらへわちへ/又そのひやふは かなひやふは/つかさいのり しよわちへ/又ましらこは つみあけて/かなちや たてなおちへ/又おほつより かゑて/けよのうちに もとて/きみきみしよ/又てるかはわ てりより/てるしのは おしより/きみ(/\)しよ 世しれ しより大きみが節 3-93(5) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/按司添いしよ よ治れ/又島討ち吉日 取りよわちへ/世添い吉日 取りよわちへ/又精軍せぢ 降ろちへ/又百歳せぢ 降ろちへ/又げらへ大ころ達/?い撫で真ころ達/按司添い/又肝が内や 真強く あれ/肝 強く 真だに あれ/又君々しよ 守れ/主主しよ 守れ/又大和島厳子/前坊主のくはら/又肝が内は 迷わちへ/肝が内は 迷わちへ/又組む手 寄い倒ちへ/あたす 寄い倒ちへ/又沖膾 しめて/へた膾 しめて/又大和島ぎやめむ/山城国ぎやめむ/又糸 渡ちへ 掛けわれ/縄 渡ちへ 掛けわれ/首里杜 かなて/真玉杜 かなて/又厳子 祈られて/くはら 誇られて/又聞得大君ぎや/てるかはに 知られゝ 一きこゑきみかなし/いつこしま よりおれて/なさいきよもいあんしおそい/あまこ よりかわちゑ/まなしやと たちよる/又とよむきみかなし/このみしま つきおれて/なさいきよもいあちおそい/又おきもうちに よしらす/大きみに しなよわ/なさいきよもいあちおそい/又あよかうちに おほゑす/せたかこに しなよわ/なさいきよもいあちおそい/又あよかうちに おほゑす/せたかこに しなよわ/なさいきよもいあちおそい/又大ころた みまふてす/おほつより かゑれ/なさいきよもいあちおそい/又もりやゑこた あかなてす/かくらより かゑれ/なさいきよもいあちおそい/又てるかはか てるしのか/てりよるやに/おきむ うまれわちゑ/なさいきよもいあちおそい・あままこ よりかわちへ/まなしやちと たちよる かぐらとよでが節 3-94(6) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/珍しや 実に 有居る/又さしふ 降れ栄て/むつき 降れ直ちへ/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で貴み人/又精軍発ち しよわてゝ/精百発ち しよわてゝ/又大君は 宣立てゝ/精高子は 祈て/又天にいしややこさに/天の愛しやにしよ/又およりとて 降れわちへ/おなおさとて 降れわちへ/又眼 合わちへ 珍らしや/御顔 合わちへ 珍らしや/又如何る首里杜が/如何る真玉杜が/又君に いしやまれて/主に 好まれて/[又]按司添いが 掛け成し/貴み人が 持ち成し/又おぼつてゝ 想ぜて/神座てゝ 想ぜて/又赤口が 依い憑き/ぜるまゝが 依い憑き 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/めつらしや けに あよる/又さしふ おれほさて/むつき おれなおちへ/又なさいきよもいあんしおそい/あかかいなてたゝみきよ/又せこさたち しよわてゝ/せひやこたち しよわてゝ/又大きみは のたてゝ/せたかこは いのて/又あまにいしややこさに/あまのまなしやにしよ/又およりとて おれわちへ/おなおさとて おれわちへ/又あまこ あわちへ めつらしや/みきやう あわちへ めつらしや/又いきやるしよりもりか/いきやるまたまもりか/又きみに いしやまれて/ぬしに このまれて/〔又〕あんしおそいか かけなし/たゝみきよか もちなし/又おほつてゝ さうせて/かくらてゝ さうせて/又あかくちやか よいつき/せるまゝか よいつき かぐらとよでが節 3-95(7) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/御島 祈られゝ/又首里杜 ちよわる/真玉杜 ちよわれ/又成さい人思い按司添い/吾が掻撫で按司添い/又大君よ いきよて/精高子よ いきよて/又ゑそこ名 乞よわちへ/み御船名 乞よわちへ/又天のそこらしやに/天の真嬉しやに/又世引き富 押し浮けて/せぢ新富 押し浮けて/又世付き富 押し浮けて/雲子富 押し浮けて/又歓へ冨 押し浮けて/押し明け冨 押し浮けて/又嶽々に 祈て/杜杜よ 祈て/又煽りや 取りよわ遣り/天降りや 取りよわ遣り/又ゑそこ数 付けわちへ/み御船数 付けわちへ/又荒ん 和やけて/青波よ 凪やちへ/又押し浮け数 見守り/刳り浮け数 見守り/又君々しよ ゆ治らめ/主々しよ よ治らめ 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/みしま いのられゝ/又しよりもり ちよわる/またまもり ちよわれ/又なさいきよもいあんしおそい/又大きみよ いきよて/せたかこよ いきよて/又ゑそこな こよわちへ/みおねな こよわちへ/又あまのしこらしやに/あまのまうれしやに/又世ひきとみ おしうけて/せちあらとみ おしうけて/又世つきとみ おしうけて/くもことみ おしうけて/又あまへとみ おしうけて/おしあけとみ おしうけて/又たけたけに いのて/もりもりよ いのて/又あおりや とりよわやり/ておりや とりよわやり/又ゑそこかす つけわちへ/みおねかす つけわちへ/又そさん なこやけて/あおなみよ とゝやちへ/又おしうけかす みまふり/くりうけかす みまふり/又きみきみしよ ゆしらめ/ぬしぬししよ よしらめ かぐら節 3-96(8) 一聞得大君ぎや/大和 頼り為ちへ/厳子 嘆かすな/又鳴響む精高子が/山城 衆生に為ちへ/又吾が?い撫で按司添い/精軍 発てわ遣り/又吾が守る貴み人/精百 発てわ遣り/又あまみやから 沖縄/嶽てゝは 思はな/又しねりやから 御島/杜てゝは 思はな/又寄り上げ杜 居遣り/あよなめさ 実に あて/又金杜 居遣り/ことなめさ 撥ねて/又はから 引き立てゝ/慌てゝよ 為ちやる/又真境名よ 押し上げて/塚てゝよ 為ちやる/又赤らせぢ 降るちへ/前坊主よ 迷わちへ/又ひぢゑるせぢ 降るちへ/おが衆生よ 汚ちへ/又風の根も 凪り直ちへ/久米の島 押し合わちへ/又荒の根も 直ちへ/金の島 引き合わちへ/又久米の君南風に/御言 遣りよわ遣り/又金の島 のろ(/\)/ぜるまゝは 祈て/又てるかはが 押し合わし/てるしのが 持ち成し 一きこゑ大きみきや/やまと たよりなちへ/いつこ なけかすな/又とよむせたかこか/やしる しちやになちへ/又あかかいなてあちおそい/せくさ たてわやり/又あかまふるたゝみきよ/せひやく たてわやり/又あまみやから おきなわ/たけてゝは おもはな/又しねりやから みしま/もりてゝは おもはな/又よりあけもり おやり/あよなめさ けに あて/又こかねもり おやり/ことなめさ はねて/又はから ひきたてゝ/あわてゝよ しちやる/又まさけなよ おしあけて/つかてゝよ しちやる/又あからせち おるちへ/まへほしやよ まよわちへ/又ひちゑるせち おるちへ/おかすきやよ ゆこちへ/又かすのねも とりなおちへ/くめのしま おしあわちへ/又すさのねも なおちへ/かねのしま ひきあわちへ/又くめのきみはゑに/おこと やりよわやり/又かねのしま のろ(/\)/せるまゝは いのて/又てるかはか おしあわし/てるしのか もちなし 3-97(9) 一地天鳴響む大主/にるやせぢ 知らたる/せぢや 遣り/大和島 治め/[又]大島鳴響む若主/かなやせぢ 知らたる/又首里杜 ちよわる/英祖にや末按司添い/又真玉杜 ちよわる/てだが末按司添い/又精軍 発てら数/撃ち遣り遣り 鳴響め/又精百 発てら数/島踊り 勝よわれ/又げらへ大ころ達/又塵錆も 付けるな/粉錆も 付けるな/又はゝら 押し発て/早澪口に 停めれ/又真境名よ ぬき上げて/あうやかたも さけ/又気有る世寄す富/押し浮け数 見守ら/又精有る沖珍ら/刳り浮け数 見守ら/又大和前坊主の/あよなめの厳子/又山城前坊主の/ことなめのおが衆生/又精軍てゝ 発てば/干瀬と 合わちへ つい退け/又ゑそこてゝ 発てば/にるや底 つい退け/又肝が内に 思わば/肝垂りよ しめれ/又肝が内に 思わば/大地に 落ちへ 捨てれ/又天が下 国数/大主す よ治らめ 一ち天ちよむ大ぬし/にるやせち しらたる/せちや やり/やまとしま ひちめ/〔又〕たしまとよむわかぬし/かなやせち しらたる/又しよりもり ちよわる/ゑそにや すへあちおそい/又またまもり ちよわる/てたかすへあちおそい/またせこさ たてらかす/うちやりやり とよめ/又せひやこ たてらかす/しまより まさよわれ/又けらへ大ころた/又きりさへも 〔つ〕けるな/かうさひも つけるな/又はゝら おしたて/はやめよくちに とめれ/又まさけなよ ぬきやけて/あうやかたも さけ/又けやるよゝすとみ/おしうけかす みまふら/又せやるおきめつら/くりうけかす みまふら/又やまとまへほしやの/ことなめのおかつきや/又やましろまへほしやの/ことなめのおかつきや/又せくさてゝ たては/ひせと あわちへ ついのけ/又ゑそこてゝ たては/にるやそこ ついのけ/又きもかうちに おもわは/きもたりよ しめれ/又あよかうちに おもわは/たいちに おとちへ すてれ/又天かした くにかす/大ぬしす よしらめ 3-98(10) 一聞得大君ぎや/大国富 押し浮けて/てるかはす よ治れ/又鳴響む精高子が/世寄せ富 押し浮けて/[又百末にぎやめむ/末 尋まへて 降れわちへ/又八十末にぎやめも/真末 尋まへて 降れわちへ]/又成さい人思い按司添い/大国富 押し浮けて/成さい人思い貴み人/世寄せ富 押し浮けて/又おぼつぎやめ 鳴響で/大国富 寄せて 一きこゑ大きみきや/ちやくにとみ おしうけて/てるかはす よしれ/又とよむせたかこか/世せとみ おしうけて/又もゝすへにきやめむ/すへ とまへて おれわちへ/又やそすへにきやめむ/すへ とまへて おれわちへ/又やそすへにきやめも/ませ とまへて おれわちへ/又なさいきよもいあんしおそい/ちやくにとみ おしうけて/なさいきよもいたゝみきよ/世ゝせとみ おしうけて/又おほつきやめ とよて/ちやくにとみ よせて かぐら節 3-99(11) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/降れ直ちへ ?い撫で/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で貴み人/又首里のろ親のろ/なよ笠の親のろ/又金の杜親のろ/御宣り人の親のろ/又西杜の親のろ/十百末の親のろ/又まきよ(/\)の のろ(/\)/肝 揃て 祈て/又明けま年 向かは/いしやもよは 掛け添て/又向かがお吉日 押し開けば/お想ぜ様に 添て/又此の吉日の 依り降れや/何時よりも 愛しや/又此のきらの 憑き降れや/何時よりも おもかしや/又あまみや 初めて/御肝内は 生まれて/又しねりや 宣立てゝ/肝が根や 勝れて/又聞得大君しよ/御島世は よ治れ(→115) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/おれなおちへ かいなて/又なさいきよもいあちおそい/あかかいなてたゝみきよ/又しよりのろおやのろ/なよかさのおやのろ/又かねのもりおやのろ/みちりきよのおやのろ/又にしもりのおやのろ/ともゝすへのおやのろ/又まきよ(/\)の のろ(/\)/あよ そろて いのて/又あけまとし むかは/いしやもよは かけおそて/又むかかおゑか おしあけは/おさうせやに おそて/又このゑかの よりおれや/いつよりも まなしや/又このきらの つきおれや/いつよりも おもかしや/又あまみや はちめて/おきもうちは おまれて/又しねりや のたてゝ/あよかねか すくれて/又きこゑ大きみしよ/みしま世は よしれ 3-100(12) 一にるや鳴響む大主/大島鳴響む若主/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又赤ら嶽 鳴響む/真君清ら大主/又雲子嶽 鳴響む/島初め大主/又あまにこの うらやて/けさにこの きらやて/又てるかはと 行き合て/御言 合わしよわちへ/又首里杜 うち歩で/真玉杜 うち歩で/又英祖にや末按司添い/精高末王にせ/[又]雲子嶽 おり上げて/煽りや端 積み上げて/又綾子浜 やびちへ/雪の嶽 やびちへ/又御肝内の 生まれて/肝が内の 勝れて/又按司添いぢよ 行き合て/眼 合わちへ そこて/又にるやせぢ 有らぎやめ/君ぎやせぢ 有らがめ/又天ぎや下 添て/首里杜 栄て 一にるやとよむ大ぬし/たしまとよむわかぬし/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又あからたけ とよむ/あきみきよら大ぬし/又くもこたけ とよむ/しまはちめ大のし/又あまにこの うらやて/けさにこの きらやて/又てるかはと よきやて/おこと あわしよわちへ/又しよりもり うちあよて/またまもり うちあよて/又ゑそにやすへあちおそい/せたかすゑわうにせ/〔又〕くもこたけ おりあけて/あおりやはな つみあけて/又あやこ〔は〕ま やひちへ/よきのたけ やひちへ/又おきもうちの うまれて/あよかおちの すくれて/又あんしおそいちよ よきやて/あまこ あわちへ そこて/又にるやせち あらきやめ/きみきやせち あらかめ/又天きやした おそて/しよりもり ふさて 3-101(13) 一聞ゑ按司添いぎや/大君は 宣立てゝ/首里杜 げらへて/おぼつの 世持つ閂/按司添いに みおやせ/又鳴響む王にせが/精高子は 宣立てゝ/真玉杜 げらへて/又威部の祈り し[よ]わちへ/国中の杜に/世の腰当て/煽りやたて おりや上げて/又司祈り しよわちへ/揚がる嶽 見やぐむ嶽/よつ嶽 積み上げて/又精継ぎぎや/見門板門 げらへて/又君が閂/世添う閂 鎖しよわちへ/又按司添いや/今からど/天ぎや下/糸 掛けて ちよわれ 一きこゑあちおそいきや/大きみは のたてゝ/しよりもり けらへて/おほつの よもつとて/あちおそいに みおやせ/又とよむわうにせか/せたかこは のたてゝ/またまもり けらへて/又いへのいのり し〔よ〕わちへ/くになかのもりに/世のこしやて/あおりやたて おりやあけて/又つかさいのり しよわちへ/あかるたけ みやくむたけ/よつたけ つみあけて/又すへつききや/みもんいちやちや けらへて/又きみかとて/世そうとて さしよわちへ/又あちおそいや/いみやからと/天きや下/いと かけて ちよわれ あおりやへが節   3-102(14) 一聞得大君ぎや/あまみや世の 産玉/産玉は/祈るすど 世掛ける/又鳴響む精高子が 一きこゑ大きみきや/あまみや世の うふ玉/うふたまは/いのるすと よかける/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-103(15) 一聞得大君ぎや/大平の戦/京 見揚が遣り/百人 斬り伏せて/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑ大きみきや/大ひらのいくさ/けふ みあかやり/もゝそ きりふせて/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや/ 中城よしのうら節 3-104(16) 一大君 鳴響む国守りや/袖 垂れて 適わせ/島の主 世の主 成りよわめ/又首里杜 吾が?(い)撫で貴み人/又中西の鳴響み浦のあす達/袖 垂れて/又島中の前国のあす達 一大きみとよむくにもりや/そて たれて かなわせ/しまのぬし 世ののし なりよわめ/又しよりもり あかかいなてたゝみきよ/又中にしのとよみうらのあすた/そて たれて/又しま中のまへくにのあすた 大ぬしがてんとどろが節 3-105(17) 一聞得大君ぎや/撫でゝおちやる御隼/鳴響まちへ 降るしよわ/又国守ぎや/撫でゝ/又与那覇浜 寄り上げ浜 降るしよわ/又うち孵でる かき孵でる すらより 一きこゑ大きみきや/なてゝおちやる みやふさ/とよまちへ おるしよわ/又くにもりきや/なてゝ/又よなははま よりやけはま おるしよわ/又うちすてる かきすてる すらより よきげらへ節 3-106(18) 一大君ぎや/いるのべに 直 しよわちへ/君 撓て なよら/又精高子が/まだまべに 直 しよわちへ/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に 一大きみきや/いるのへに な しよわちへ/君 しなて なよら/又せたかこか/またまへに な しよわちへ/又けおのよかるひに/又けおのきや(/\)るひに あおりやへが節 3-107(19) 一聞得大君ぎや/あまみや吉日 取りよわちへ/成さい人思いしよ/国 鳴響で ちよわれ/又鳴響む精高子が/しねりや吉日 取りよわちへ/又さしふ 五ころに/願いわちへ 依り降れて/又さしふ 七ころに/このみよわちへ 憑き降れて/[又大ころ達 そこよりしや よりかしや/群り合へ子達 真嬉しや/成さい人思いしよ]/又按司添いに よ治られ/赤口に 付きよわちへ/又大君よ 拝ま/君々よ 手摩ら/又おぼつ嶽 動かちへ/君君ぎや 誇て/又てだが御差しやれば/首里杜 栄て/成さい人思いしよ/国 鳴響で ちよわれ 一きこゑ大きみきや/あまみやゑか とりよわちへ/なさいきよもいしよ/くに とよて ちよわれ/又とよむせたかこか/しねりやゑか とりよわちへ/又さしふ 五ころに/ねかいわちへ よりおれて/又さしふ 七ころに/このみよわちへ つきおれて/〔又大ころた そこよりしや よりかしや/もりやへこた まうれしや/なさいきよもいしよ〕/又あんしおそいに よしられ/あかくちやに つきよわちへ/又大きみよ おかま/きみ(/\)よ てつら/又おほつたけ おこかちへ/きみきみきや ほこて/又てたかおさしやれは/首里もり ふさて/なさいきよもいしよ/くに とよて ちよわれ あおりやへが節 3-108(20) 一聞得大君ぎや/大島きら 直ちへ/按司添いしよ/てるかはは 祈れ/又鳴響む精高子が/たきより吉日 選らで/又成さい人思い按司添い/御肝内に 願て/又吾が?い撫で貴み人/お想ぜ根に こので/又げらへ大ころ達/組む手 揃よわちへ/又?い撫で真こる子達/御袖 揃よわちへ/又千の祈り しよわちへ/万の余念 通て/又赤口が 依い憑き/おぼつ嶽 鳴響で 一きこゑ大きみきや/たしまきら なうちへ/あちおそいしよ/てるかはは いのれ/又とよむせたかこか/たきよりゑか ゑらて/又なさいきよもいあんしおそい/おきもうちに ねかて/又あかかいなてたゝみきよ/おさうせねに このて/又けらへ大ころた/こむて そろよわちへ/かいなてまこるこた/みそて そるよわちへ/又せんのいのり しよわちへ/まんのよねん かよて/又あかこちやか よいつき/おほつたけ とよて やゝのきくたけが節 3-109(21) 一聞得大君ぎや/きら 直ちへ/いけな君 依り降るちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/吉日 直ちへ/成り人君 憑き降るちへ/又年 七年 させわちへ/首里杜 依り降るちへ/又年 八年 願て/真玉杜 憑き降るちへ/又いせゑけり按司添い/大君は 宣立てゝ/又吾が?い撫で王にせ/君君は 手摩て/又てるかはが 守りよわちへ/御島王にせす 掛け添て(→387) 一きこゑ大きみきや/きら なおちへ/いけなきみ よりおるちへ/あちおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむせたかこか/ゑか なおちへ/なりきよきみ つきおるちへ/又とし 七と させわちへ/しよりもり よりおるちへ/又とし 八とせ ねかて/またまもり つきおるちへ/又いせゑけりあちおそい/大きみは のたてゝ/又あかかいなてわうにせ/きみきみは てつて/又てるかはか まふりよわちへ/みしまわうにせす かけおそて きみのつんじが節 3-110(22) 一聞得大君ぎや/吉日 選び遣り 降れわちへ/按司添いしよ/掛け栄て ちよわれ/又鳴響む精高子が/きら 選び遣り/又聞ゑ天続ぎや/およりとて 降れわちへ(→388) 一きこゑ大きみきや/ゑか ゑらひやり おれわちへ/あんしおそいしよ/かけふさて ちよわれ/又とよむせたかこか/きら ゑらひやり/又きこゑ天つききや/およりとて おれわちへ    うちいではのちあがりの節 3-111(23) 一聞ゑ君添いや/降れて 遊びよわれば/天より下の/せぢ果報 みおやせ/又精高君添いや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく/又大君が 守らば/君々ぎや 守らば/按司添いしよ/掛け栄て ちよわれ(→32) 一きこゑきみおそいや/おれて あすひよわれは/天より下の/せちかふう みおやせ/又せたかきみおそいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく/又大きみか まふらは/きみ(/\)きや まふらは/あちおそいしよ/かけふさて ちよわれ あおりやへが節 3-112(24) 一聞得大君ぎや/おぼつ吉日 取りよわちへ/京の内は 押し開けて/按司添いしよ/十百末 ちよわれ/又鳴響む精高子が/神座吉日 取りよわちへ/もちる内は つき開けて/又いけな君 先立て/首里杜 降れわちへ/又成人君 いぐまちへ/真玉杜 降れわちへ/又按司添いと 行き合て/眼 合わちへ 遊で/又王にせと 行き合て/御顔 合わちへ 遊で/又君々が 祈らば/てるかはがが 守らば(→1521) 一きこゑ大きみきや/おほつゑか とりよわちへ/けおのうちは おしあけて/あちおそいしよ/ともゝすへ ちよわれ/又とよむせたかこか/かくらゑか とりよわちへ/もちるうちは つきあけて/又いけなきみ さきたて/首里もり おれわちへ/又なりきよきみ いくまちへ/またまもり おれわちへ/又あちおそいと よきやて/あまこ あわちへ あすて/又わうにせと よきやて/みかう あわちへ あすて/又きみ(/\)か いのらは/てるかわか まふらは おしかけ節 3-113(25) 一聞得大君ぎや/せぢ 勝て 降れわちへ/按司添いしよ/君ぎやせぢ 持ちよわれ/又鳴響む精高子が/気 添わて 降れわちへ/又年直さ 取りよわちへ/おぼつせぢ いきやよわちへ/又きら直さ 取りよわちへ/神座せぢ 降ろちへ/又君手摩り 間遠さ/見物遊び 珍らしや/又英祖にや末按司添い/今からど/せぢ 勝て ちよわれ 一きこゑ大きみきや/せち まさて おれわちへ/あちおそいしよ/きみきやせち もちよわれ/又とよむせたかこか/けお そわて おれわちへ/又としなおさ とりよわちへ/おほつせち いきやよわちへ/又きらなおさ とりよわちへ/かくらせち おろちへ/又きみてつり まとさ/みもんあそひ めつらしや/又ゑそにやすへあちおそい/いみやからと/せち まさて ちよわれ       みしまいのられてが節 3-114(26) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/神座 鳴響で/又如何る按司添いが/如何る貴み人が(→508) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/かくら とよて/又いきやるあんしおそいか/いきやるたゝみきよか かぐら節 3-115(27) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/降れ直ちへ ?い撫で/又成さい人思い按司添い/吾が?い撫で貴み人(→99) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/おれなおちへ かいなて/又なさいきよもいあちおそい/あかかいなてたゝみきよ おもろとのばらが節 3-116(28) 一聞得大君ぎや/降れて遊びよわれば/後揚がりしよ/世わ ちよわれ/又鳴響む精高子が(→652) 一きこゑ大きみきや/おれてあすひよわれは/のちあかりしよ/世わ ちよわれ/又とよむせたかこか のちあがりの節 3-117(29) 一聞得大君ぎや/見揚がの拍子/打ち揚がの拍子/又鳴響む精高子が(→653) 一きこゑ大きみきや/みやかのひやし/うちやかのひやし/又とよむせたかこか おしかけ節 3-118(30) 一聞得大君ぎや/降れて 祈りよわれば/島が命/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が(→654) 一きこゑ大きみきや/おれて いのりよわれは/しまかいのち/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-119(31) 一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/天が下 平らげて ちよわれ/又鳴響む精高子が(→1) 一きこゑ大きみきや/おれてあすひよわれは/天か下 たいらけて ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-120(32) 一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/神てだの/守りよわる按司添い/又鳴響む精高子が(→2) 一きこゑ大きみきや/おれて あすひよわれは/かみてたの/まふりよわるあちおそい/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-121(33) 一聞得大君ぎや/世添うせぢ みおやせば/千万 世 添わて ちよわれ/又鳴響む精高子が(→3) 一きこゑ大きみきや/世そうせち みおやせは/千万 世 そわて ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-122(34) 一聞得大君が/天の祈り しよわれば/てるかはも 誇て/おぎやか思いに/島 添えて みおやせ/又鳴響む精高子が(→4) 一きこゑ大きみきか/てにのいのり しよわれは/てるかはも ほこて/おきやかもいに/しま そえて みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-123(35) 一聞得大君ぎや/赤の鎧 召しよわちへ/刀うちす/大国 鳴響みよわれ/又鳴響む精高子が(→5) 一きこゑ大きみきや/あけのよろい めしよわちへ/かたなうちす/ちやくに とよみよわれ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-124(36) 一聞得大君ぎや/神座吉日 取りよわちへ/按司添いす/十百末 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→6) 一きこゑ大きみきや/かくらゑか とりよわちへ/あんしおそいす/ともゝすへ ちよわれ/又とよむせたかこか  あおりやへが節 3-125(37) 一聞得大君ぎや/十嶽 勝[り]よわちへ/見れども飽かん首里親国/又鳴響む精高子が(→7) 一きこゑ大きみきや/とたけ まさりよわちへ/みれともあかんしよりおやくに/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-126(38) 一聞得大君ぎや/京のせぢ 遣りよわば/嶋 丸く/御声し遣り 添わ/又鳴響む精高子が(→8) 一きこゑ大きみきや/けおのせち やりよわは/嶋 まるく/みこへしやり おそわ/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-127(39) 一聞得大君ぎや/降れて 降れ栄よわ/世 揃ゑて/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子か(→9) 一きこゑ大きみきや/おれて おれふさよわ/よう そろゑて/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか  たうやまが節 3-128(40) 一聞得大君ぎや/戦せぢ みおやせ/又鳴響む精高子が(→10) 一きこゑ大きみきや/いくさせち みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-129(41) 一聞得大君ぎや/十百度/算為ちへ ちよわれ/又鳴響む精高子が(→11) 一きこゑ大きみきや/ともゝと/さにしちへ ちよわれ/又とよむせたかこか きこゑ大きみがいくさしぢが節 3-130(42) 一聞ゑ藤山[に]/大君ぎや 気 遣りよわ/又鳴響む藤山に(→12) 一きこゑたうやまに/大きみきや け やりよわ/又とよむたうやまに あおりやへ節 3-131(43) 一聞得大君ぎや/?い撫でわる按司添い/果報寄る見揚がの杜 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→13) 一きこゑ大きみきや/かいなてわるあちおそい/かほうよるみやかのもり ちよわれ/とよむせたかこか あおりやへ節 3-132(44) 一聞得大君ぎや/祈り奉れば/万々 あすらまん ちよわれ/又鳴響む精高子が(→14) 一きこゑ大きみきや/いのりたてまつれは/まんまん あすらまん ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-133(45) 一聞得大君ぎや/せぢ大親が うち揚て ちよわれ/又鳴響む精高子が(→15) 一きこゑ大きみきや/せち大やか うちかて ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-134(46) 一聞得大君ぎや/首里杜 降れわちへ/おぎやか思いや/君しよ 守りよわめ/又鳴響む精高子が(→16) 一きこゑ大きみきや/しよりもり おれわちへ/おきやかもいや/きみしよ まふりよわめ/又とよむせたかこか あおりくものあぢの節 3-135(47) 一聞得大君ぎや/せぢ鳴響み精軍/島世の 鳴響み/又鳴響む精高子が(→17) 一きこゑ大きみきや/せちとよみせいくさ/しま世の とよみ/又とよむせたかこか 3-136(48) 一聞得大君ぎや/百歳ぎやめ/おぎやか思いしよ ちよわれ/又鳴響む精高子が/真玉杜 降れわちへ(→18) 一きこゑ大きみきや/ひやくさきやめ/おきやかもいしよ ちよわれ/又とよむせたかこか/またまもり おれわちへ あおりやへ節 3-137(49) 一聞得大君ぎや/今日 降らす 雨や/京の内庭に/金 降り満ちへて/又鳴響む精高子が(→19) 一きこゑ大きみきや/けお ふらす あめや/きやのうちみやに/こかね ふりみちへて/とよむせたかこか あおりやへ節 3-138(50) 一聞得大君ぎや/しけ内 綾 遊ばちへ/清らの花の/咲い渡る 見物/又鳴響む精高子が(→20) 一きこゑ大きみきや/しけうち あや あすはちへ/ちよらのはなの/さいわたる みもん/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-139(51) 一聞得大君ぎや/島討ち富 押し浮けて/神座の天降り富る かに ある/鳴響む精高子が(→21・863) 一きこゑ大きみきや/しまうちとみ おしうけて/かくらのてよりとみる かに ある/又とよむせたかこか きこゑ大ぎみぎやみてずからいのり節 3-140(52) 一聞得大君ぎや/御愛しけ按司添い/浦うらと/同座敷 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→22・368) 一きこゑ大きみきや/みかなしけあんしおそい/うらうらと/ゑんさしき ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-141(53) 一聞得大君ぎや/降れて 降れ直しよわ/按司添いに/世果報 みおやせ/又鳴響む精高子が(→24) 一きこゑ大きみきや/おれて おれなふしよわ/あちおそいに/世かほう みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへ節 3-142(54) 一聞得大君ぎや/初め軍 立ちよわちへ/合おて 行き遣り/敵 治めわちへ/又鳴響む精高子が(→25) 一きこゑ大きみきや/はちめいくさ たちよわちへ/あおて いきやり/かたき ひちめわちへ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-143(55) 一聞得大君ぎや/世掛けせぢ 降るちへ/按司添いす/末 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が(→26) 一きこゑ大きみきや/世かけせち おるちへ/あんしおそいす/すゑ まさて ちよわれ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-144(56) 一聞得大君ぎや/歓へわちへからは/成さい人思いに/島が命 みおやせ/又鳴響む精高子が(→27) 一きこゑ大きみきや/あまへわちへからは/なさいきよもいに/しまかのち みおやせ/又とよむせたかこか あおりやへが節 3-145(57) 一聞得大君ぎや/世果報杜に/島世 揃いわちへ/又鳴響む精高子が(→28) 一きこゑ大きみきや/世かほうもりに/しま世 そろいわちへ/又とよむせたかこか うらおそいおもろの節 3-146(58) 一聞得大君ぎや/雨漏らん杜や/後揚がるしよ/世は ちよわれ/又鳴響む精高子が(→30) 一きこゑ大きみきや/あめもらんもりや/のちあかりしよ/世は ちよわれ/又とよむせたかこか 3-147(59) 一与那覇浜 聞得大君/八千代 掛けて 鳴響まさに/又あきり口 鳴響も大君や/八千代(→29・1531) 一よはなはま きこゑ大きみ/やちよ かけて とよまさに/又あきりくち とよむ大きみ/やちよ よきげらへ節 3-148(60) 一大君 国添い君/世果報 真果報 みおやせ/又上下の 国数の(→655) 一大きみ くにおそいきみ/世かほう まかほう みおやせ/又かみしもの くにかすの かぐら節 3-149(61) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/君々しよ よ治れ/又いせゑけり按司添い/吾が?い撫で貴み人(→91) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/きみ(/\)しよ よしれ/又いせゑけりあちおそい/あかかいなてたゝみきよ あおりやへ節 3-150(62) 一聞得大君ぎや/さしふ 降れ直ちへ/按司添いしよ/十百末/末 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/むつき 降れ栄て(→740) 一きこゑ大きみきや/さしふ おれなおちへ/あちおそいしよ/ともゝすへ/すゑ まさて ちよわれ/とよむせたかこか/むつき おれふさて    おしかけ節 3-151(63) 一大君ぎや 見守る/てだが末按司添い/天下した/末 勝て ちよわれ/又精高子が 見守る/末勝る王にせ(→741) 一大きみきや みまふる/てたかすへあちおそい/天下した/すへ まさて ちよわれ/又せたかこか みまふる/すゑまさるわうにせ 4 あおりやへさすかさのおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第四 あおりやへ節 4-152(1) 一聞ゑ煽りやへや/いけな 成り変わて/首里杜 降れわちへ/神座せぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む煽りやへや/成り人 降れか変わて/真玉杜 降れわちへ(→169) 一きこゑあおりやへや/いけな なりかわて/しよりもり おれわちへ/かくらせち/あんしおそいに みおやせ/又とよむあおりやへや/なりきよ おれかかわて/またまもり おれわちへ きこゑ大ぎみの節 4-153(2) 一聞ゑ煽りやへや/神座のしけ内/綾踊りも 群れ舞て/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/かくらのしけうち/あやよりも ふれまて/おきやかもいに みおやせ/又とよむあおりやゑや あおりやへ節 4-154(3) 一聞ゑ煽りやへや/せぢ 勝て 遊べば/てるかはが/照り居る様に 清らや/又鳴響む煽りやゑや 一きこゑあおりやへや/せち まさて あすへは/てるかはか/てりよるやに きよらや/又とよむあおりやゑや    あおりやへ節 4-155(4) 一聞ゑ煽りやへや/世の正手 世の頂/神てだのせぢ/持ち遣り ちよわれ/又鳴響む煽りやへが 一きこゑあおりやへや/世のまさて よのつんし/かみてたのせち/もちやり ちよわれ/又とよむあおりやへか   あおりやへ節 4-156(5) 一聞ゑ煽りやへが/けさよりや 勝り/真玉金持ち満ちろぐすく/又鳴響む煽りやへが 一きこゑあおりやへか/けさよりや まさり/またまこかねもちみちろくすく/又とよむあおりやへか あおりやへ節 4-157(6) 一聞ゑ煽りやへや/しけ内 綾 掛けわちへ/清らの花の/咲い渡る 見物/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/しけうち あや かけわちへ/ちよらのはなの/さいわたる みもん/又とよむあおりやへや きこゑ大君がみやがのひやしが節 4-158(7) 一聞ゑ煽りやへや/ぐすく御殿 げらへて/神座の京の内に ある/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/くすくおとん けらへて/かくらのけおのうちに ある/又とよむあおりやへや あおりやへ節 4-159(8) 一聞ゑ煽りやゑや/東方の金穴/金花の 咲き居れば/煽りやゑや/おれよ 見ぎや 降れわちへ/又鳴響む煽りやゑや 一きこゑあおりやゑや/あかるいのこかねあな/こかねはなの さきよれは/あおりやゑや/おれよ みきや おれわちへ/又とよむあおりやゑや あがるへの大ぬしきこゑくにせりきよが節 4-160(9) 一聞ゑ煽りやゑや/地天のせぢ 降ろちへ/おぎやか思いに みおやせよ/十百度す ちよわれ/又鳴響む煽りやゑや 一きこゑあおりやゑや/ち天のせち おろちへ/おきやかもいに みおやせよ/ともゝとす ちよわれ/又とよむあおりやゑや おちいではあおりやへが節 4-161(10) 一聞ゑ煽りやへ/百按司より 勝る/成さい人思い 鳴響まちへ/煽りやゑ 使い/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへ/もゝあちより まさる/なさいきよもい とよまちへ/あおりやゑ つかい/又とよむあおりやへや かつれんはなおにぎやたとわるが節 4-162(11) 一煽りやへや/成さい人 敬よわちへ/君の頂 使い/又国守りぎや/成さい人 一あおりやへや/なさいきよ おやまよわちへ/きみのつんし つかい/又くにもりきや/なさいきよ 4-163(12) 一聞ゑ煽りやへや/島討ち君やれば/煽りやゑや/島討ち吉日 降れわちへ/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/しまうちきみやれは/あおりやゑや/しまうちゑきや おれわちへ/又とよむあおりやへや あおりやへ節 4-164(13) 一聞ゑ煽りやへや/中神に 手摩て/按司添いしよ/手摩て 栄よわれ/又鳴響む煽りやへや/金比屋武に 手摩て 一きこゑあおりやへや/中かみに てつて/あちおそいしよ/てつて ふさよわれ/又とよむあおりやへや/かなひやふに てつて あおりやへ節 4-165(14) 一せりよさに 鳴響む/聞ゑ煽りやへや/按司添いに/国手持ち みおやせ/又精の君やれば/栄い君やれば 一せりよさに とよむ/きこゑあおりやへや/あちおそいに/くにてもち みおやせ/又すへのきみやれは/ふさいきみやれは 4-166(15)   一聞ゑ煽りやへや/成さい人愛しけや/世果報金福に ちよわれ/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/なさいきよかなしけや/よかほうかなふくに ちよわれ/又とよむあおりやへや ねいしまいしが節 4-167(16) 一聞ゑ煽りやへや/成さい人が 世添いる杜/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやへや/なさいきよか よそいるもり/又とよむあおりやへや あおりやへ節 4-168(17) 一聞ゑ煽りやへや/千万の もちよる/おぎやか思いしよ/掛けて 栄よわれ/又鳴響む国守りが/千万の もちよる/おぎやか思いす 一きこゑあおりやへや/千万の もちよる/おきやかもいしよ/かけて ふさよわれ/又とよむくにもりか/千万の もちよる/おきやかもいす あおりやへ節 4-169(18) 一聞ゑ煽りやへが/いけな 成り変わて/首里杜 降れわちへ/神座せぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む煽りやへや/成り人 降れ変わて/真玉杜 降れわちへ(→152) 一きこゑあおりやへか/いけな なりかわて/しよりもり おれわちへ/かくらせち/あちおそいに みおやせ/又とよむあおりやへや/なりきよ おれかわて/またまもり おれわちへ おしかけがねいしまいしが節 4-170(19) 一聞ゑ煽りやへは/末 尋めて 降れわちへ/若人思いに/世掛け精 みおやせ/又鳴響む国守りぎや/真末 尋めて 降れわちへ 一きこゑあおりやへは/すへ とめて おれわちへ/わかきよもいに/よかけすへ みおやせ/又とよむくにもりきや/ませ とめて おれわちへ あかんこがふねたてが節 4-171(20) 一煽りやへが庭の 鳴響み/按司誇る御庭の 鳴響み/又精高子が庭の 鳴響み/按司誇ろ御庭の(→1127) 一あおりやへかみやの とよみ/あちほこるおみやの とよみ/又せたかこかみやの とよみ/あんしほころおみやの きみがなしが節 4-172(21) 一聞ゑ煽りやへや/けさよりや 勝り/首里杜 もちろちへ/京の内/もちよる為ちへ 鳴響ま/又鳴響む国守りぎや/昔よりや 勝り/真玉杜 もちろちへ/京の内に/もちよる為ちへ 鳴響み 一きこゑあおりやへや/けさよりや まさり/しよりもり もちろちへ/けおのうち/もちよるなちへ とよま/又とよむくにもりきや/むかよりや まさり/またまもり もちろちへ/けおのうちに/もちよるなちへ とよみ しまうちあぢおそいが節 4-173(22) 一聞ゑ差笠が/百度 ちよわれ/按司添い後勝り/百按司 直しよわれ/又鳴響む差笠が/又聞ゑ按司添いが(→1520) 一きこゑさすかさか/もゝと ちよわれ/あちおそいのちまさり/百あち なおしよわれ/又とよむさすかさか/又きこゑあちおそいか うち出はもゝとちよわれが節 4-174(23) 一聞ゑ差笠が/島討ち按司添いや/君しゆ 世の閂 差ゝまへ/又鳴響む差笠が/又おぼつ おわちへ 八千代を/首里杜 守らに 一きこゑさすかさか/しまうちあんしおそいや/きみしゆ よのくき さゝまへ/又とよむさすかさか/又おほつ おわちへ やちよを/首里もり まふらに あおりやへ節 4-175(24) 一聞ゑ差笠が/降れて 祈りよわれば/末 勝て/枝 差ちへ ちよわれ/又鳴響む差笠が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑさすかさか/おれて いのりよわれは/すゑ まさて/よた さちへ ちよわれ/又とよむさすかさか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへ節 4-176(25) 一聞ゑ差笠が/鳴響む大君や/百島 揃へ遣り みおやせ/又鳴響む差笠が/又首里杜 祈らに/又真玉杜 祈らに/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや/又京勝り按司添い/ふた勝り按司添い 一きこゑさすかさか/とよむ大きみや/もゝしま そろへやり みおやせ/又とよむさすかさか/又しよりもり いのらに/又またまもり いのらに/又きこへあちおそいや/又とよむあんしおそいや/又けおまさりあちおそい/ふたまさりあちおそり あおりやへ節 4-177(26) 一聞ゑ差笠が/鳴響む大君や/差笠す/成さい人[よ]思い 守ら/又鳴響む差笠が 一きこゑさすかさか/とよむ大きみや/さすかさす/なさいき〔よ〕もい まふら/又とよむさすかさか たいらのとの節 4-178(27) 一聞へ差笠よ/十百度/算為て ちよわれ/又鳴響む差笠よ/首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく 一きこへさすかさよ/ともゝと/さにして ちよわれ/又とよむさすかさよ/しよりもりくすく/またまもりくすく 首里もりのぼていけばが節 4-179(28) 一聞へ差笠が/せぢ 遣らば だに又だに/又鳴響む差笠が/又久米下司に 聞ゝやせ/又かき 渡名喜 みれつな 一きこへさすかさか/せち やらは たに又たに/又とよむさすかさか/又くめけすに きゝやせ/又かき となき みれつな しよりもりのぼていけばが節 4-180(29) 一聞ゑ差笠が/ゑけ 精 遣りよわ/又鳴響む差笠が/又島中の若い人達/正の肝 揃い 一きこゑさすかさか/ゑけ せい やりよわ/又とよむさすかさか/又しま中のわかいきよた/まさのきも そろい たくしたらなづけの節 4-181(30) 一聞ゑ差笠が/君誇り/報国 うち寄せれ/又鳴響む差笠が/又首里杜ぐすく/真玉杜城 一きこへさすかさか/きみほこり/ふう国 うちよせれ/又とよむさすかさか/又首里もりくすく/ま玉もり城 ねいしまいしの節 4-182(31) 一聞へ差笠が/拍子の槌 打たば/聞ゝ 愛しけさ/又鳴響む差笠が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこへさすかさか/ひやしのつち うたは/きゝ かなしけさ/又とよむさすかさか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく きこゑおしかさがやちよこたにしらせが節 4-183(32) 一聞ゑ差笠が/世添わるあやご/又鳴響む差笠が/又守弟者は さだけて 一きこゑさすかさか/よそわるあやこ/又とよむさすかさか/又もりおとちやは さたけて よそわるあやごの節 4-184(33) 一聞へ差笠が/声 遣て 御肝 休ま/又鳴響む差笠が(→201) 一きこへさすかさか/こへ やて おきも やすま/又とよむさすかさか 4-185(34) 一聞へ差笠が/歓へわちへ 遊びよわ/又鳴響む差笠が/又京の内は 押し開けて/三庫裡 つき開けて/又首里杜 降れわちへ/又真玉杜 降れわちへ 一きこへさすかさか/あまへわちへ あすひよわ/又とよむさすかさか/又けおのうちは をしあけて/さんこおり つきあけて/又しよりもり おれわちへ/又またまもり おれわちへ くにとよでが節 4-186(35) 一聞へ差笠が/十百度 栄せ 降れわ/又鳴響む差笠が/十百度/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこへさすかさか/ともゝと はやせ おれわ/又とよむさすかさか/ともゝと/又しよりもりくすく/又またまもりくすく すへのひやしが節 4-187(36) 一差笠 差笠/鳴響みわれ/ゑ 見物寄せ鈴鳴り/又君の按司 按司す 一さすかさ さすかさ/とよみわれ/ゑ み物よせすつなり/又きみのあんし あちす すづなりが節 4-188(37) 一差笠に/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又君の按司に(→1514) 一さすかさに/すゑのひやし/めつらひやし みおやせ/又きみのあんしに あやごが節 4-189(38) 一聞ゑ差笠が/大国 鳴響で 降れわちへ/又鳴響む差笠が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑさすかさか/たくに とよて おれわちへ/又とよむさすかさか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく くにとよでが節 4-190(39) 一聞へ差笠が/百末 此れ[ど]  鳴響む/又鳴響む差笠が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこへさすかさか/もゝすへ これ〔と〕 とよむ/又とよむさすかさか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく たくしたらなづけの節 4-191(40) 一聞へ差笠が/鼓の按司鳴り加那志/報国 打ち寄せれ/又鳴響む差笠が 一きこへさすかさか/つゝみのあちなりかなし/ふうくに うちよせれ/又とよむさすかさか ねいしま石の節 4-192(41) 一聞へ差笠が/按司の頂成さい人/又鳴響む差笠が 一きこへさすかさか/あちのつちなさいきよ/又とよむさすかさか あおりやへ節 4-193(42) 一聞へ差笠が/世果報 歓へ/又鳴響む差笠が 一きこへさすかさか/よかほう あまへ/又とよむさすかさか うらおそい節 4-194(43) 一岩川の杜に/差笠が/嶋直し 降れわちへ/又親川の杜に/又小禄横嶽に 一いはかわのもりに/さすかさか/嶋なふし おれわちへ/又おやかわのもりに/又おろくよこたけに あおりやへ節 4-195(44) 一聞へ差笠が/もちろかちへ 遊べば/百末/おぎやか思いしゆ ちよわれ/又鳴響む差笠が/又いしゑけり按司添い/てだが御差し ちよわれ/又英祖にや末按司添い/一郎御差し ちよわれ/又かわるめの御内に/君誇り げらへて/又首里杜ぐすく/きらの数 降れらに/又真玉杜ぐすく/月の数 降れらに 一きこへさすかさか/もちろかちへ あすへは/もゝすへ/おきやかもいしゆ ちよわれ/又とよむさすかさか/又いしゑけりあちおそい/てたかうさし ちよわれ/又ゑそにやすへあちおそい/いちるうさし ちよわれ/又かわるめのみうちに/きみほこり けらへて/又しよりもりくすく/きらのかす おれらに/又またまもりくすく/月のかす おれらに うらおそい節 4-196(45) 一聞ゑ差笠/おこのみの 高さ/明け雲の 朝日 差す様に/又鳴響む差笠が 一きこゑさすかさ/おこのみの たかさ/あけくもの あさひ さすやに/又とよむさすかさか   あおりやへ節 4-197(46) 一首里杜 ちよわる/聞へ按司添いや/百歳命/祈て みおやせ/又真玉杜ぐすく 一しよりもり ちよわる/きこへあちおそいや/ひやくさのち/いのて みおやせ/又またまもりくすく ね石まいしの節 4-198(47) 一聞へ差笠が/東方に 通て/又鳴響む差笠が/てだが穴に 通て 一きこへさすかさか/あかるいに かよて/又とよむさすかさか/てたかあなに かよて あおりやへ節 4-199(48) 一聞へ差笠が/京の内は 押し開けて/首里杜 降れわちへ/君ぎや金精/天続に みおやせ/又鳴響む大君ぎや/もちろ内は つき開けて/真玉杜 降れわちへ/又年 三年 成るぎやめ/首里杜 おもかしや/又年 四年 成るぎやめ/真玉杜 おもかしや/又首里杜 掛け栄る/天続の/又真玉杜 しき栄る/又てるかはが 上がる様に/照り添て 一きこへさすかさか/けおのうちは おしあけて/しよりもり おれわちへ/きみきやこかねすへ/天つきに みおやせ/又とよむ大きみきや/もちろ内は つきあけて/またまもり おれわちへ/又年 三とせ なるきやめ/しよりもり おもかしや/又とし 四とせ なるきやめ/またまもり おもかしや/又しよりもり かけふせる/てにつきの/又またまもり しきふせる/又てるかはか あかるやに/てりおそて ね石ま石の節 4-200(49) 一聞ゑ差笠が/君ぎや守りよわる貴[ゝ]み/又鳴響む差笠が 一きこゑさすかさか/きみきやまふりよわるた〔ゝ〕み/又とよむさすかさか よそわるあやごが節 4-201(50) 一聞へ差笠が/声 遣て 御肝 休ま/又鳴響む差笠が 一きこへさすかさか/こへ やて おきも やすま/又とよむさすかさか あおりやへ節 4-202(51) 一聞へ差笠が/おぼつ吉日 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 鳴響で ちよわれ/又鳴響む大君ぎや/神座吉日 取りよわちへ/又年 六年 成るぎやめ/君手摩り 間遠さ/又きら直さ 取るぎやめ/見物遊び 珍らしや/又按司添いぎや おより/此きらに 降れわちへ/又此の御島 直ちへ/此の吉日に 降れわちへ/又てだが御差しやれば/首里杜 勝て/按司添いしよ/せぢ 鳴響で ちよわれ 一きこへさすかさか/おほつゑか おれわちへ/あちおそいしよ/せち とよて ちよわれ/又とよむ大きみきや/かくらゑか とりよわちへ/又年 六とせ なるきやめ/きみてつり まとうさ/又きらなふさ とるきやめ/み物あすひ めつらしや/又あんしおそいきや おより/此きらに おれわちへ/又このみしま なふちへ/このゑかに おれわちへ/又てたかうさしやれは/しよりもり まさて/あんしおそいしよ/せち とよて ちよわれ うらおそい節 4-203(52) 一聞へ差笠は/守る君やれば/雲子色/照りや揚がて ちよわれ/又鳴響む大君や/?い撫で君やれば/又首里杜 ちよわる/いせゑけり按司添い/又真玉杜 ちよわる/吾が?い撫で按司添い/又あまみやから/相手君やれば/又しねりやから/つほこ君やれば/又てるかはが 御言す/てるしのが 御言す(→720) 一きこへさすかさは/まふるきみやれは/くもこいろ/てりやあかて ちよわれ/又とよむ大きみや/かいなてきみやれは/又しよりもり ちよわる/いせゑけりあちおそい/又またまもり ちよわる/あかかいなてあちおそい/又あまみやから/あいちへきみやれは/又しねりやから/つほこきみやれは/又てるかはか おことす/てるしのか 御ことす あおりやへ節 4-204(53) 一聞へ差笠が/さしふ 降れ変わて/十百度の 世添うせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む差笠が/むつき 降れ直ちへ/又京の内は 押し開けて/首里杜 降れわちへ/又もちろ内は つき開けて/真玉杜 降れわちへ/又按司添いよ 誇て/貴み人 誇て(→743) 一きこへさすかさか/さしふ おれかわて/ともゝとの よそうせち/あんしおそいに みおやせ/又とよむさすかさか/むつき おれなふちへ/又けおの内は おしあけて/しよりもり おれわちへ/又もちろ内は つきあけて/またまもり おれわちへ/又あちおそいよ ほこて/たゝみきよ ほこて あぢおそいしよよしられが節 4-205(54) 一首里大君ぎや/鳴響む国添いぎや/国 栄て ちよわれ/又京の内に 戻て/もちろ内に 戻て/又成さい人思い按司添い/成さい人思い貴み人/又眼 合わちへ 並で/御顔 合わちへ 並で/又明けま年 成らば/向かう年 成らば/又君手摩り 誇り/神使い このめ/又今日とまに 依り降れや/吉日選びの 依り降れや/又寄り満ちゑの おより/せぢ寄せの おなふさ/又降られ数 守ら/遊ば数 ?い撫でら(→291・1374・1522) 一首里大きみきや/とよむくにおそいきや/国 ふさて ちよわれ/又けおのうちに もとて/もちろ内に もとて/又なさいきよもいあちおそい/なさいきよもいたゝみきよ/又あまこ あわちへ ならて/みきやう あわちへ ならて/又あけまとし ならは/むかうとし ならは/又きみてつり ほこり/かみつかい このめ/又けおとまに よりおれや/ゑかえらひの よりおれや/又よりみちゑの おより/せちよせの おなふさ/又おれらかす まふら/あすはかす かいなてら 4-206(55) 一首里大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/君ぎやせぢ/もちよろ為ちへ みおやせ/又鳴響む国守りぎや/真末 選び遣り 降れわちへ/又首里杜 ちよわる/英祖にや末按司添い/又真玉杜 ちよわる/てだが末按司添い/又見物の真庭に/国揚がりは 煽らちへ/又かわるめの御内に/君撓い 煽らちへ/又聞得大君ぢよ/ゑりちよ 遣り交わちへ(→292・1375) 一しより大きみきや/すゑ ゑらひやり おれわちへ/きみきやせち/もちよろなちへ みおやせ/又とよも国もりきや/ませ ゑらひやり おれわちへ/又しよりもり ちよわる/ゑそにやすへあちおそい/又またまもり ちよわる/てたかすへあちおそい/又み物〔うち〕のまみやに/くにあかりは あふらちへ/又かわるめのみうちに/きみしない あふらちへ/又きこへ大きみちよ/ゑりちよ やりかわちへ あおりやへ節 4-207(56) 一首里大君ぎや/此吉日の 依り降れや/末にぎやめ/真強く ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/此きらの 憑き降れや/又貴み人/肝 満ちへて 遊で/又見物清ら 煽らちへ/おぼつ嶽 行きちへ/又国栄い 押し立て/神座杜 響ちへ/又大君に よ治られ/てるかはに 宣立てれ(→89・293・1376) 一しより大きみきや/此ゑかの よりおれや/すゑにきやめ/まちよく ちよわれ/又とよむ国おそいきや/此きらの つきおれや/又たゝみきよ/きも みちへて あすて/又みもんきよら あふらちへ/おほつたけ よきちへ/又くにふさい おしたて/かくらもり ひゝちへ/又大きみに よしられ/てるかはに のたてれ あおりやへ節 4-208(57) 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/?い撫でゝす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはは 宣立てゝ(→294・1377) 一しより大きみきや/首里もり おれわちへ/あちおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すへのきみやれは/又しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなてゝす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはは のたてゝ 首里天尚寧王加那志御代 万暦三拾五年未の年拾月十日の己の巳の日、君手摩りの百果報事の時に、首里大君の御前より給申 あおりやへ節 4-209(58) 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/真玉杜 降れわちへ/又按司添いが おより/王にせが おより/又きらの数 降れわちへ/吉日の数 降れわちへ/又降られ数 見守ら/遊ぶ数 見守ら(→295・744・1378) 一しより大きみきや/首里もり おれわちへ/あちおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむくにおそいきや/またまもり おれわちへ/又あちおそいか おより/わうにせか おより/又きらのかす おれわちへ/ゑかのかす おれわちへ/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら 首里天尚永王加那志御代 万暦十五年亥の年十月十八日癸の酉の日、宣の君の御前の憑かり変わり召されし時に給申 あおりやへ節 4-210(59) 一聞へ宣ん君ぎや/成り人 降れ栄て/成さい人思い王にせ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/いけな 降れ直ちへ/又見物内の真庭に/遊で直ちへからわ/又かわるめの真庭に/誇て直ちへからわ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又むつき 七ころに/見守てす 降れたれ/又首里杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ(→296・739・1379) 一きこへせんきみきや/なりきよ おれふさて/なさいきよもいわうにせ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/いけな おれなおちへ/又みもん内のまみやに/あすてなふちへからわ/又かわるめのまみやに/ほこてなおちへからわ/又さしふ 五ころに/おれなふちへからわ/又むつき 七ころに/みまふてす おれたれ/又しよりもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すゑ なかく/せち まさて ちよわれ/又またまもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ 尚寧王がなしみ世 万暦卅五年未の年十月十日己の巳の日に、宣んの君の御前より給申 あおりやへ節 4-211(60) 一聞ゑ宣ん君ぎや/末 尋まいて 降れわちへ/按司添いに/嶋が命 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/?い撫でゝす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはは 宣立てゝ(→297・745・1380) 一きこゑせんきみきや/すゑ とまいて おれわちへ/あちおそいに/嶋がのち みおやせ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すへのきみやれは/又しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなてゝす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはは のたてゝ 5 首里天ぎやすへあんじおそいがなし 首里おもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第五 おいぢへしよりちよわちへからの節 5-212(1) 一首里のてだと/天に 照る てだと/まぢゆに ちよわれ/又御愛してだと/天ゝ 照る てだと/又てだ一郎子と/天ゝ 照る てだと/又てだ八郎子と/天ゝ 照る てだと 一首里のてたと/天に てる てたと/まちゆに ちよわれ/又みかなしてたと/てにゝ てる てたと/又てたいちろくと/てにゝ てる てたと/又てたはちろくと/てにゝ てる てたと 5-213(2) 一首里 ちよわちへからわ/島の主てだよ/今ど 上下 鳴響む/又ぐすく ちよわちへからは 一首里 ちよわちへからわ/しまのぬしてたよ/いみやと かみしも とよむ/又くすく ちよわちへからは あかんこうがいよやにが節 5-214(3) 一首里杜 上て 行けば/夜の明けて/てだの 照り居る様に/又真玉杜 上て 行けば 一しよりもり のほて いけは/よのあけて/てたの てりよるやに/又またまもり のほて いけは うちいぢへはしよりちよわちへが節 5-215(4) 一首里杜よ/我が親国よ/歓ゑ栄よわちへ/又良かる日の 数よ/きやかる日の 数よ 一首里もりよ/わかおやくによ/あまゑふさよわちへ/又よかるひの かすよ/きやかるひの かすよ よきげらへが節 5-216(5) 一首里杜 真玉杜 げらへて/後勝る世掛け拍子 みおやせ/又下足から 基足から おり上げて/又丈高く 幅広く おり上げて 一しよりもり またまもり けらへて/のちまさる世かけひやし みおやせ/又しもあしから もとあしから おりあけて/又たけたかく はりひろく おりあけて あおりやへが節 5-217(6) 一首里 おわる てだこが/玉石垣 げらへて/玉金持ち満ちへるぐすく/又ぐすく おわる てだこが/玉石垣 げらへて 一首里 おわる てたこか/たまいしかき けらへて/たまこかねもちみちへるくすく/又くすく おわる てたこか/たまいしかき けらへて あおりやへが節 5-218(7) 一首里杜 げらへて/げらへたる 清らや/上下の世/揃ゑる ぐすく/又真玉杜 げらへて/げらへたる 清らや 一しよりもり けらへて/けらへたる きよらや/かみしもの世/そろゑる くすく/又またまもり けらへて/けらへたる きよらや 5-219(8) 一太郎金ぎや細工/神座ぎやめ 鳴響で/首里杜/金 寄り満ちへて/又太郎金ぎや細工/おぼつぎやめ 鳴響で 一たらかにきやさいく/かくらきやめ とよて/しよりもり/こかね よりみちへて/又たらかにきやさいく/おほつきやめ とよて 5-220(9) 一聞ゑ 按司添いが/樋川門は げらへて/上下 揃ゑる 世の閂/打ちちゑ みおやせ/又鳴響む 按司添いぎや 一きこゑあちおそいか/ひかわちやうは けらへて/かみしも そろゑる 世のとて/うちちゑ みおやせ/又とよむあちおそいきや 5-221(10) 一聞へ按司添いぎや/赤田門は 開けわちゑ/神てだの 揃て/誇りよわちへ/又鳴響む按司添いぎや/精の門 開けわちへ/又おなり神 崇べて/又奇せ宣り人 崇べて 一きこへあちおそいきや/あかたちやうは あけわちゑ/かみてたの そろて/ほこりよわちへ/又とよむあちおそいきや/すへのちやうは あけわちへ/又おなりかみ たかへて/又くせせりきよ たかへて あおりやへが節 5-222(11) 一思ひまたふきや/米思いは げらへて/神座 在つる/雲子口 みおやせ/又愛しわうしやくが/米思いは げらへて/又天からわ 降り添て/米思いは げらへて/又地からは 湧き上がる/米思いは げらへて 一おもひまたふきや/よねもいは けらへて/かくら あつる/くもここちへ みをやせ/又かなしわうしやくか/よねもいは けらへて/又てにからわ ふりおそて/よねもいは けらへて/又ちいからは わきあかる/よねもい けらへて 5-223(12) 一首里まぢや/御殿 入りちへ 見ちゑ/清らやのみ御殿/又ぐすくまぢや/御殿 一首里まちや/おとの いりちへ みちゑ/きよらやのみおとん/又くすくまちや/おとん 5-224(13) 一首里杜ぐすく/鳴響む世添い杜/世の果報 世持つせぢ みおやせ/又真玉杜ぐすく 一しよりもりくすく/とよむ世そいもり/よのかほう 世もつせち みおやせ/又またまもりくすく 5-225(14) 一首里真玉杜/精高按司添いや/君寄せ 綺羅奇せ 見物/又君の望月や/精高按司添いや 一首里またまもり/せたかあちおそいや/きみよせ きらくせ みもん/又きみのもちつきや/せたかあちおそいや 5-226(15) 一嶽の鈴鳴りや/果報 揃ゑわちゑ/吾が成さい人後勝り 手摩て/又君の望月ぎや 一たけのすつなりや/かほう そろゑわちゑ/あかなさいきゆのちまさり てつて/又きみのもち月きや ぢやなのしはねしやりが節 5-227(16) 一首里福地人/良かるゑさの主/今日の 珍しや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又我謝の浦の 貢/うつの浦の 捧げ 一しよりふくしきよ/世かるゑさのしゆ/けおの めつらしや/又けおのゆかるひに/けおのきやかるひに/又かちやのうらの かない/うつのうらの さゝけ うちいぢへはしよりいちやが節 5-228(17) 一首里太求思いや/若てだす/君々 似せれ/又ぐすく太求思いや 一首里たちよもいや/わかてたす/きみ(/\) にせれ/又くすくたちよもひや 5-229(18) 一首里 在つる 見揚がり/神酒寄せ せん寄せ げらへ/又ぐすく 在つる 見揚がり 一しより あつる みやかり/みいきよせ せんよせ けらへ/又くすく あつる みやかり なべたるがおもろの節 5-230(19) 一首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/天より下の/王にせてだ/又真玉杜 ちよわる 一しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/天よりしたの/わうにせてた/又またまもり ちよわる 5-231(20) 一首里杜 ちよわる/世添うせぢ 持ちよわちゑ/てるかはす 守て/世は ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/又照る雲に 知られ/又添て 凪やけれ/又さしふ 照る雲に/又もつき 照る真物/又馬替へは 居せわちへ/又昔よりや 勝り/又けさよりや 勝り/又上下は 揃ゑて/又地離れは 揃へわ/又天が下 揃へて/又てるかはが 御差ししよ 一しよりもり ちよわる/世そうせち もちよわちゑ/てるかはす まふて/よは ちよわれ/又またまもり ちよわる/又てるくもに しられ/又おそて とゝやけれ/又さしふ てるくもに/又もつき てるまもん/又うまかへは ゐせわちへ/又むかよりや まさり/又けさよりや まさり/又かみしもは そろゑて/又ちはなれは そろへわ/又天がした そろへて/又てるかはか うさししよ 5-232(21) 一首里若細工/真物御殿 げらへて/世勝りのおぎやか思ひしよ/十百度 ちよわれ/又ぐすく若細工/精の御殿 げらへて/又大君は 崇べて/又押笠は 崇べて/又親のろは 崇べて/又今帰仁のあす達/誇て し居る 使い 一首里わかさいく/ま物おとん けらへて/世まさりのおきやかもひしよ/ともゝと ちよわれ/又くすくわかさいく/すゑのおとん けらへて/又大きみは たかへて/又おしかさは たかへて/又おやのろは たかへて/又みやきせんのあすた/ほこて しよる つかい あおりやへが節 5-233(22) 一国笠が もちよる/大世の主按司添い/真玉杜/揃ゑて ちよわれ/又雲子杜親のろ/又首里杜 降れて/又真玉杜 降れて/又てるかはゝ 崇べて/又てるしのは 崇べて/又君々は 崇べて 一くにかさか もちよる/大世のぬしあんしおそい/ともゝすゑ/そろゑて ちよわれ/又くもこもりおやのろ/又しよりもり おれて/又またまもり おれて/又てるかはゝ たかへて/又てるしのは たかへて/又きみ(/\)は たかへて あおりやへが節 5-234(23) 一首里杜ぐすく/島金ぐすく/十百末/十百歳す ちよわれ/又真玉杜ぐすく/国金ぐすく 一首里もりくすく/しまこかねくすく/ともゝすゑ/とひやくさす ちよわれ/又またまもりくすく くにこかねくすく うらおそいのおやのろが節 5-235(24) 一玉の御孵で加那志/首里杜 げらへて/上下の戦せぢ みおやせ/又げらへ御孵で加那志/真玉杜 げらへて/又首里杜 ちよわる/若い人孵で加那志 一たまのみそてかなし/しよりもり けらへて/かみしものいくさせち みをやせ/又けらへみそてかなし/またまもり けらへて/又しよりもり ちよわる/わかいきよすてかなし うらおそいおやのろが節 5-236(25) 一げらへ 沖縄が/首里杜 降れわちへ/世添うせぢ/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む沖縄が/真玉杜 降れわちへ/又君ぎや 寄り立【ゝ】ば/雲子 寄り満ちへて/又君ぎや 寄り立【ゝ】ば/金 寄り満ちゑて 一けらへゆきなわか/しよりもり おれわちへ/世そうせち/おきやかもいに みおやせ/又とよむゆきなわか/またまもり おれわちへ/又きみきや よりた〔ゝ〕は/くもこ よりみちへて/又きみきや よりたゝは/こかね よりみちゑて うらおそいおやのろが節 5-237(26) 一玉の御孵で加那志/げらゑ御孵で加那志/神 衆生 揃て/誇りよわちへ/又奧武の嶽大主/なです杜大主/又かゑふたに 降ろちへ/厳子達に 取らちへ(→1515) 一たまのみそてかなし/けらゑみそてかなし/かみ すちや そろて/ほこりよわちへ/又あうのたけ大ぬし/なてすもり大ぬし/又かゑふたに おろちへ/いつこたに とらちへ あおりやへが節 5-238(27) 一東方の大主/世添うせぢ按司添い/天ぎや下/せぢ 遣り遣り ちよわれ/又聞へ国治り人/世添うせぢ按司添い 一あかるいの大ぬし/世そうせち あちおそい/天きやした/せち やりやり ちよわれ/又きこへくにせりきよ/世そうせちあちおそい きこゑ大ぎみがおれてあすびやうればが節 5-239(28) 一あまみや 初またる/首里杜ぐすく/此れど 金内に 譬わる/又しねりや 初またる/真玉杜ぐすく(→1516) 一あまみや はちまたる/しよりもりくすく/これと こかねうちに たとわる/又しねりや はちまたる/またまもりくすく うらおそいのおやのろが節 5-240(29) 一あまみきよが真細工/首里杜 げらへて げらへ遣り/おぎやか思いに みおやせ/又しねりやこが真細工/真玉杜 げらへて 一あまみきよかまさいく/しよりもり けらへて けらへやり/おきやかもいに みおやせ/又しねりやこかまさいく/またまもり けらへて 5-241(30) 一あまみきよわ/大島は 造て/八千代 英祖にや末/おぎやか思いに みおやせ/又しねりやこは/大島は 一あまみきよわ/大しまは つくて/やちよ ゑそにやすゑ/おきやかもいに みおやせ/又しねりやこは/大しまは あおりやへが節 5-242(31) 一あまみきよが 御差ししよ/此の大島 降れたれ/十百末/おぎやか思いす ちよわれ/又しねりやこが 御差ししよ/此大島 降れたれ/又穂花 取て ぬき上げは/塵錆は 付けるな/又穂先 取て ぬき上げは/粉錆も 付けるな(→1508) 一あまみきよか うさししよ/この大しま おれたれ/ともゝすへ/おきやかもいす ちよわれ/又しねりやこか うさししよ/此たしま おれたれ/又ほうはな とて ぬきあけは/又ちりさひは つけるな/又ほうさき とて ぬきあけは/かうさひも つけるな 5-243(32) 一鍋樽が おもろ/百度 変わりくるぎやめ/此れど べにへき 鳴響む/又鍋樽が 宣るむ 一なへたるか おもろ/もゝつ かわりくるきやめ/これと へにひき とよむ/又なへたるか せるむ あおりやへが節 5-244(33) 一鍋樽が おもろ/ぐすく御殿 げらへて/上下の/見物する 清らや 一なへたるか おもろ/くすくおとの けらへて/かみしむの/み物する きよらや 同節 5-245(34) 一ゆだい人が おもろ/英祖にや末てだが家/世広く 世長く ちよわれ/又ゆだい人が 宣るむ 一ゆたいきよか おもろ/ゑそにやすへてたかうち/世ひろく 世なかく ちよわれ/又ゆたいきよか せるむ さはちこがおもろおへつきがせるもが節 5-246(35) 一さはち人が おもろ/金 もちろく様に /十百末/此れど 言ちゑ 鳴響む/又さはち人が 宣るむ/又首里杜ぐすく /金 もちろく様に/又京 鎌倉 有らや 一さはちきよか おもろ/こかね もちろくやに/ともゝすゑ/これと いちゑ とよむ/又さはちきよか せるむ/又しよりもりくすく/こかね もちろくやに/又きや かまくら あらや さはちこがおもろこがねもちろくやにが節 5-247(36) 一さはち人が おもろ/お祝付きが 宣るむ/十百末/此れど 言ちゑ 鳴響む/又聞ゑぐすく御殿/鳴響むぐすく御殿/又寄せ車 寄せて/真糸の縄 延へて 一さはちきよか おもろ/おゑつきか せるむ/ともゝすゑ/これと いちゑ とよむ/又きこゑくすくおとの/とよむくすくおとの/又よせくるま よせて/まちゆのなわ はへて あおりやへが節 5-248(37) 一吾の金ぐすく/歓ゑ遣り みおやせば/末 勝て/十百歳す ちよわれ/又首里杜ぐすく/歓ゑ遣り みおやせば/又歓ゑ遣り み【お】やせば/心 緩いみき 一あんのかねくすく/あまゑやり みおやせは/すへ まさて/とひやくさす ちよわれ/又首里もりくすく/あまゑやり みおやせは/又あまゑやり み〔お〕やせは/こゝろ ゆるいみき まかびたらひよもいが節 5-249(38) 一頼ん中嶺や/百按司より/およ 勝りよわれ/又頼ん貢継ぎや 一たよん中みねや/もゝあちより/およ あさりよわれ/又たよんかねつきや 5-250(39) 一頼ん中嶺や/頼ぬ貢継ぎや/此れど 按司の君志てだ/又首里 おわる てだこ/御愛しのてだこ/又百浦添い ちよわちへ/世添わりに ちよわちへ/又居ちへ おわれば 清らや/頂 おわれば 見欲しや 一たよん中みねや/たよぬかねつきや/これと あんしのきみしてた/又しより おわる てたこ/みかなしのてたこ/又もゝうらおそい ちよわちへ/世そわりに ちよわちへ/又ゐちへ おわれは きよらや/つちゑ おわれは みほしや おもろねやがりやせるむねやがりがおもろどそないせるむが節 5-251(40) 一中嶺 来よもん/貢継ぎ 来よ物/首里京ん内 歓やかせ/又貢 為ちゑ 来よ物/捧げ 為ちゑ 来よ物 一なかみね きよもん/かねつき きよ物/しよりきやんうち あまやかせ/又かない しちゑ きよ物/さゝけ しちゑ きよ物 おもろねやがりやせるむねやがりがおもろどそないせるむが節 5-252(41) 一中嶺 来よもん/貢継ぎ 来よ物/此れ 言ちゑ 按司添い 栄せ/又阿嘉ん子 おもろ/饒波犬子 をもろ/又真石金 おもい/吾が 寄せて おかば 一なかみね きよもん/かねつき きよ物/これ いちゑ あんしおそい はやせ/又あかんこ おもろ/ねはいんこ をもろ/又まいしかね おもい/あか よせて おかは あおりやへが節 5-253(42) 一あかわりぎや おもろ/口正しや あもの/十百度 拝で/輝居らに/又年の初まりに/祝い事 為れば/又首里杜 ちよわる/世勝りのおぎやか/又真玉杜 ちよわる/世勝りのおぎやか/又百歳 算しよわちゑ/世勝りのおぎやか 一あかわりきや おもろ/くちまさしや あもの/ともゝと おかて/かかおらに/又としのはちまりに/ゆわい事 すれは/又しよりもり ちよわる/世まさりのおきやか/又またまもり ちよわる/世まさりのおきやか/又ひやくさ さにしよわちゑ/世まさりのおきやか あんのあかみねまくちまさしやあ物が節 5-254(43) 一吾のあかわりや/口正しや あ物/世広く 世長く ちよわれ/又年の初まりに/祝い事 みおやせば 一あんのあかわりや/くちまさしや あ物/よひろく ようなかく ちよわれ/又としのはちまりに/よわいこと みおやせは あおりやへが節 5-255(44) 一あかわりぎや おもろ/安須杜の/世持つ孵で水よ みおやせ/又今日の良かる日に 一あかわりきや おもろ/あすもりの/よもつすてみつよ みおやせ/又けおのよかるひに あおりやへが節 5-256(45) 一あかわりぎや おもろ/あかわりぎや 宣るむ/思ひ子す/十百歳よ ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又英祖にや末やれば/てだが末やれば/又首里杜 ちよわちへ/真玉杜 ちよわちへ 一あかわりきや おもろ/あかわりきや せるむ/おもひくわす/とひやくさよ ちよわれ/又けおのゆかるひに/けよのきやかるひに/又ゑそにやすゑやれは/てたかすへやれは/又しよりもり ちよわちへ/またまもり ちよわちへ 5-257(46) 一島尻が おもろ/口正しや あ物/地天の 有らぎやめ ちよわれ/又島尻ぎや 宣るむ/又按司添いぎや 思い子/何れの按司ぎや 譬へる 一しまちりか おもろ/くちまさしや あもの/ち天の あらきやめ ちよわれ/又しまちりきや せるむ/又あちおそいきやおもいくわ/つれのあちきや たとへる 5-258(47) 一吾のあかみねま/口正しや あ物/てだやれば/十百歳す ちよわれ/又吾のもとみねま 一あんのあかみねま/くちまさしや あ物/てたやれは/とひやくさす ちよわれ/又あんのもとみねま 5-259(48) 一吾のあかみねま/口正しや あ物/百ぢやら 直す/せぢ 持つ 貴み/又吾のもとみねま 一あんのあかみねま/くちまさしや あ物/もゝちやら なおす/せち もつ たゝみ/又あんのもとみねま たくしたらなづけが節 5-260(49) 一せぢ子 生ちへからは/我が身 若く なて/てだが命/神が命 みおやせ/又思ひ 生ちゑからわ 一せちこ なちへからは/わかみ わかく なて/てたかいのち/かみかいのち みおやせ/又おもひ なちゑからわ おもろねやがりがあまゑわちへからいみやどよわまさりが節 5-261(50) 一愛し国頭ぎや おもろ/こそてはた 御肝/だりじよ 下司に 思われゝ/又愛し国頭が 宣るむ 一かなしくにかみきや おもろ/こそてはた おきも/たりしよ けすに をもわれゝ/又かねしくにかみか せるむ あんのあかみねまが節 5-262(51) 一愛し国頭が 宣るむ/良かる国頭ぎや/天が下/だりじよ 鳴響みよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又居ちゑ おわれば 清らや/頂 おわれば 清らや 一かねしくにかみか せるむ/よかるくにかみきや/天かした/たりしよ とよみよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/又ゐちゑ おわれは きよらや/つちへ おわれは きよらや あをりやへが節 5-263(52) 一まみちけが おもろ/精の口正しや/十百末/十百歳す ちよわめ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/国守りは 崇べて/又首里杜 ちよわる/世勝りのおぎやか 一まみちけか おもろ/すゑのくちまさしや/ともゝすゑ/とひやくさす ちよわめ/又けよのよかるひに/けおのきやかるひに/又大きみは たかへて/くにもりは たかへて/又首里もり ちよわる/世まさりのおきやか あおりやへが節 5-264(53) 一まみちけが おもろ/口正しや あ物/英祖にや末/思い子す ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく/又百浦添い ちよわちへ/精の御殿 ちよわちへ 一まみちけか おもろ/くちまさしや あ物/ゑそにやすへ/おもいくわす ちよわれ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又しよりもりくすく/またまもりくすく/又もゝうらおそい ちよわちへ/すゑのおとん ちよわちへ かつれんはいきやるかつれんが節 5-265(54) 一直ぢ人わ/今日わ のが 為居らい/いみ気杜ぢよ/いちよなしや 為居るな/又直ぢ人わ/なまわ の【が】 一なをちきよわ/けよわ のか しよらい/いみきもりちよ/いちよなしや しゆるな/又なおちきよわ/なまわ の〔か〕 うらおそいのおやのろが節 5-266(55) 一直ぢ人が/首里かち 来れば/島 広く/国 広く/又直ぢ人が/御前から 一なおちきよか/しよりかち くれは/しま ひろく/くに ひろく ちよわれ/又なおちきよか/御まゑから うちいぢへはおやみかまが節 5-267(56) 一直ぢ 面影や/按司の 面影や/好かての 思い出のてだ/又按司からど 好かる/下司からど 好かる 一なおち をもかけや/あんの おもかけや/すかての おもいちゑのてた/又あんからと すかる/けすからと すかる ぐすくまの大や又よしの大やきやんうちあまへが節 5-268(57) 一つるこにくけしや/良かるにくけしや/玉 積む/京ん内 見ちやる/又老い人に 問ゑば/人の親に 問へば/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り 一つるこにくけしや/よかるにくけしや/たま つむ/きやんうち みちやる/又おい人に とゑは/ひとのおやに とへは/又けさよりや まさり/むかよりや まさり たまつもきやうの内が節 5-269(58) 一つるこにくけしや/良かるにくけしや/見揚がの鳥/見揚がの鷲/又中辺 舞う鳥や/雲辺 舞う鳥や/又鳥む 物 知ると/鷲も 物 知ると/又久米は いなへ 遣り/慶良間 舞い越ゑて 一つるこにくけしや/よかるにくけしや/みやかのとり/みやかのわし/又なかへ まうとりや/くもへ まうとりや/又とりむ 物 しると/わしも 物 しると/又くめは いなへ やり/けらま まいこゑて きこゑあおりやへがとすゑやすゑぎやめもが節 5-270(59) 一聞ゑ押掛けが/首里杜 降れわちへ/君つほに/おぎやか思いに みおやせ/又君のにせ殿が/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからわ/又さしふ 七ころに/降れ栄てからわ 一きこゑおしかけか/しよりもり おれわちへ/きみつほに/おきやかもいに みおやせ/又きみのにせとのか/またまもり おれわちへ/又さしふ いつゝころに/おれなおちへからわ/又さしふ なゝつころに/おれふさてからわ しよりちよわちへからしまのぬしてだが節 5-271(60) 一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/さすが添い/世 添わて ちよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志 一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/さすかおそい/世 そわて ちよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし しよりちよわちへからしまのぬしてだが節 5-272(61) 一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/てだの 照らぎやめ ちよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志 一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/てたの てらきやめ ちよわれ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし しよりちよわちへからしまのぬしてだが節 5-273(62) 一おぎやか日思いや/按司々々 せの 好み/見物屏風/上下の 鳴響み/又おぎやか精継ぎや 一おきやかへともいや/あち(/\) せの このみ/みもんみやふ/かみしもの とよみ/又おきやかしひつきや おなじ節 5-274(63) 一おぎやか日思いや/おぎや精継ぎや/按司 てだ 敬まて へらい/又近す 囀るな/側す 囀るな/又知られ事 有らば/中 取り遣り 知られゝ 一おきやかへともいや/おきや(か)しひつきや/あち てた おやまて へらい/又きやかす さへするな/はたす さへするな/又しられ事 あらは/なか とりやり しられゝ しよりちよわちへからしまのぬしてだが節 5-275(64) 一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/をふれ 御肝 休で/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又近 謝名の掟/近 渡嘉敷仁屋 一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/をふれ おきも やすて/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし/又ちよか ちやなのおきて/ちよか とかしきにや おもいこたらつが節 5-276(65) 一おぎやか日思いや/首里親国 居てからわ/十百末 歓ゑ世す 成らめ/又おぎやか精継ぎや/若親国 居てからは 一おきやかへともいや/しよりおやくに おてからわ/ともゝすゑ/あまゑよす ならめ/又おきやかしひつきか/わかおやくに おてからは しよりちよわちへからしまのぬしてだが節 5-277(66) 一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/百按司の 見あぐも てだ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志 一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/もゝあちの みあくも てた/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし おなじ節 5-278(67) 一おぎやか日思いや/おぎやか精継ぎや/十百末/此れど 言ちへ 鳴響ま/又首里 おわる てだこ/ぐすく おわる てだこ 一おきやかへともいや/おきやかしひつきや/ともゝすゑ/これと いちへ とよま/又しより おわる てたこ/くすく おわる てたこ あおりやへが節 5-279(68) 一聞へ按司添いが/おもかはに ちよわちへ/島世の あらぎやめ ちよわれ/又鳴響む按司添いが/金の島 ちよわちへ/又聞へ按司添いが/首里杜 ちよわちへ/てるかはが 照り居る様に ちよわれ/又鳴響む按司添いが/真玉杜 ちよわちへ/又聞得大君ぎや/浦鳴響み 召しよわちへ/島世の 有らぎやで/又鳴響む精高子が/鳴響み御船 召しよわちへ/又聞得大君ぎや/浦廻り 召しよわちへ/島世の 有らぎやで 一きこへあちおそいか/おもかはに ちよわちへ/しま世の あらきやめ ちよわれ/又とよむあちおそいか/かねのしま ちよわちへ/又きこへあちおそいか/しよりもり ちよわちへ/てるかはか てりよるやに ちよわれ/又とよむあちおそいか/またまもり ちよわちへ/又きこゑ大きみきや/うらとよみ めしよわちへ/しまよの あらきやて/又とよむせたかこか/とよみおうね めしよわちへ/又きこゑ大きみきや/うらまわり めしよわちへ/しまよの あらきやて あおりやへが節 5-280(69) 一おぎやか思いが おこのみ/地離れは 揃へて/歓ゑの門は げらへて/十百末ぎやめも/おぎやか思いしよ/末 勝て ちよわれ/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/又をなり君 崇べて/又けさよりも 勝り/又昔よりむ 勝り/又精の王やれば 一おきやかもいか おこのみ/ちはなれは そろへて/あまゑのちやうは けらへて/ともゝすへきやめも/おきやかもいしよ/すゑ まさて ちよわれ/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/又をなりきみ たかへて/又けさよりも まさり/又むかよりむ まさり/又すゑのわうやれは あおりやへが節 5-281(70) 一おぎやか思いぎや/おこのみの 並松/おぎやか思い 誇て/末 勝て/枝 差ちゑ ちよわれ/又按司添いぎや/おこのみの 並松/又あまみきよわ/島は 造りよわちへ/又しねりきよわ/国は 造りよわちへ/又おぎやか思いが/島は 気合わしよわちへ/又按司添いが/国は 気合わしよわちへ/又上下は 揃へて/又地離れも 揃へて/又神てだも 守りよわ 一おきやかもいきや/おこのみの なみまつ/おきやかもい ほこて/すゑ まさて/ゆた さちゑ ちよわれ/又あちおそいきや/おこのみの なみまつ/又あまみきよわ/しまは つくりよわちへ/又しねりきよわ/くには つくりよわちへ/又おきやかもいか/しまは けやわしよわちへ/又あちをそいか/くには けやわしよわちゑ/又かみしむは そろへて/又ちはなれも そろへて/又かみてたも まふりよわ あおりやへが節 5-282(71) 一おぎやか思いぎや をこのみ/大道は げらへて/若松 植ゑ差ちゑ/神てだの 揃て/誇りよわちゑ/又按司添いが おこのみ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又幅 広く/大道 げらへて 一おきやかもいきや をこのみ/大みちは けらへて/わかまつ うゑさちゑ/かみてたの そろて/ほこりよわちゑ/又あちおそいか おこのみ/又けおのよかるひに/又大きみは たかへて/又きみ(/\)は たかへて/又はり ひろく/大みち けらへて 5-283(72) 一おぎやか思いが おこのみ/円覚寺 げらへて/祈りよれば/てだが 誇りよわちゑ/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/宮寺は げらへて/又君々は 崇べて/又上下は 揃へて/又地離れは 揃へて/又宮寺の 孵で水/おぎやか思いに みおやせ/十百末 十百歳す ちよわれ 一おきやかもいか おこのみ/ゑんかくし けらへて/いのりよれは/てたか ほこりよわちゑ/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/みやてらは けらへて/又きみ(/\)は たかへて/又かみしむは そろへて/又ちはなれは そろへて/又みやてらは すてみつ/おきやかもいに みおやせ/ともゝすゑ とひやくさす ちよわれ あおりやへが節 5-284(73) 一おぎやか思いが おこのみ/松並は 植ゑ差ちゑ/十百末ぎやめも/上下の 見物する 清らや/又按司添いが おこのみ/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又精の王なれば 一おきやかもいか おこのみ/まつなみは うゑさちゑ/ともゝすゑきやめも/かみしもの みもんする きよらや/又あちおそいか おこのみ/又大きみは たかへて/又きみ(/\)は たかへて/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又すゑのわうやれは あおりやへが節 5-285(74) 一まかるこが おもろ/精の御殿 ちよわちゑ/つほに 御神酒 ぬき上げは/末 勝て/十百歳す ちよわれ/又大君ぎや 持ち成し/精の御殿 ちよわちゑ/又君の按司の 持ち成し/精の御殿 ちよわちゑ/又おぎやか思い加那志ぎや/精の御殿 ちよわちゑ/又聞え按司添いぎや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に 一まかるこか おもろ/すゑのおとの ちよわちゑ/つほに みしやく ぬきあけは/すゑ まさて/とひやくさす ちよわれ/又大きみきや もちなし/すゑのおとの ちよわちゑ/又きみのあちの もちなし/すゑのおとの ちよわちへ/又おきやかもいかなしきや/すゑのおとの ちよわちへ/又きこへあちおそいきや/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに あおりやへが節 5-286(75) 一あかともいぎや おもろ/おぎやか思いに 知られ/島 添わて/十百末 ちよわれ/又あかともいぎや 宣るむ/又おぎやか思いが おこのみ/植ゑ差ちやる 若松/又按司添いが をこのみ/植ゑ差ちやる 若松/又大君は 崇べて /君々は 崇べて/又年 選び遣り/又月 選び遣り/又天ぎや下 鳴響で 一あかともいきや おもろ/あおきやかもいに しられ/しま そわて/ともゝすゑ ちよわれ/又あかともいきや せるむ/又おきやかもいか おこのみ/うゑさちやる わかまつ/又あちおそいか をこのみ/うゑさちやる わかまつ/又大きみは たかへて/きみ(/\)は たかへて/又とし ゑらひやり/又つき ゑらひやり/又天きやした とよて    5-287(76) 一おぎやか思いが おこのみ/げらへたる 御倉/百倉 引き寄せて みおやせ/又按司添いが おこのみ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/又君々は 崇べて/又聞へ親泊/又鳴響む親泊/又十百末ぎやめも 一おきやかもいか おこのみ/けらへたる 御くら/もゝくら ひきよせて みおやせ/又あちおそいか おこのみ/又けおのよかるひいに/けおのきやかるひに/又大きみは たかへて/又きみ(/\)は たかへて/又きこへおやとまり/又とよむおやとまり/又ともゝすゑきやめも 5-288(77) 一おぎやか思いが おこのみ/精の御倉 添ゑて/上下の宝/積で みおやせ/又按司添いが おこのみ/精の御倉 添ゑて/又大君は 崇べて/倉並みは げらへて/又君々は 崇べて/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又けさよりも勝り 一おきやかもいか おこのみ/すゑの御くら そゑて/かみしものたから/つて みおやせ/又あちおそいか おこのみ/すゑの御くら そゑて/又大きみは たかへて/くらなみは けらへて/又きみ(/\)は たかへて/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又けさよりも まさり 5-289(78) 一英祖にやの家や/歓へ侍ら/誇り侍ら/又てだが家やれば 一ゑそにやのうちや/あまへやへら/ほこりやへら/又てたかうちやれは 5-290(79) 一いちやはなが おもろ/あぢはゑが 宣るむ/十百度/百浦添い ちよわれ/又天の 愛しやにす/里 一つ ちよわれ 一いちやはなか おもろ/あちはゑか せるむ/ともゝと/もゝうらおそい ちよわれ/又あまのかなしやにす/さと ふてつ ちよわれ    但一 点数 七十九 6 首里大君せんきみ君がなし もゝとふみあがりきみの つんじのおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第六 あぢそいしよよせりが節 6-291(1) 一首里大君ぎや/鳴響む国添いが/国 栄て ちよわれ/又京の内に もとて/もちろ内 もとて/又成さい人思い按司添い/成さい人思い貴み人/又眼 合わちへ 並で/又御顔 合わちへ 並で/又明けま年 成らば/又向かう年 成らば/又君手摩り 誇り/神使い このめ/又今日とまに 依り降れや/吉日選びの 依り降れや/又寄り満ちへが おより/せぢ寄せが なおさ/又降られ数 守ら/遊ば数 ?いゑら(→205・1374・1521) 一しより大きみきや/とよむくにおそいか/くに ふさて ちよわれ/又けおのうちに もとて/又もちろうち〔に〕 もとて/又なさいきよもいあちおそい/又なさいきよもいたゝみきよ/又あまこ あわちへ ならて/又みきやう あわちへからわ/又あけまとし ならは/又むかうとし ならは/又きみてつり ほこり/かみつかい このめ/又けおとまに よりおれや/ゑかゑらひの ゆりおれや/又よりみちへか おより/せちよせか なおさ/又おれらかす まふら/あすはかす かいなてら 6-292(2) 一首里大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/君ぎやせぢ/もちよる為ちへ みおやせ/又鳴響む国守りぎや/真末 選び遣り 降れわちへ/又首里杜 ちよわる/英祖にや末按司添い/又真玉杜 ちよわる/てだが末按司添い/又見物内の真庭に/国揚がりは 煽らちへ/又かわるめの 御内に/君撓い 煽らちへ/又聞得大君ぢよ/ゑりちよ 遣り交わちへ(→206・1375) 一しより大きみきや/すへ ゑらひやり おれわちへ/きみきやせち/もちよるなちへ みおやせ/又とよむくにもりきや/ませ ゑらひやり おれわちへ/又しよりもり ちよわる/てたかすへあちおそい/又みもんうちのまみやに/くにあかりは あふらちへ/又かわるめのみうちに/きみしない あふらちへ/又きこへ大きみちよ/ゑりちよ やりかわちへ あおりやへが節 6-293(3) 一首里大君ぎや/此の吉日の 依り降れや/末にぎやめ/真強く ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/此のきらの 憑き降れや/又貴み人/肝 栄へて 遊で/見物清ら 煽らちへ/おぼつ嶽 行きちへ/又国栄い 押し立て/神座杜 響ちへ/又大君に よ治られ/てるかはに 宣立てれ(→89・207・1376) 一しより大きみきや/このゑかの よりおれや/すへにきやめ/まちよく ちよわれ/又とよむくにおそいきや/このきらの つきおれや/又たゝみきよ/きも はへて あすて/〔又〕みもんきよら あふらちへ/おほつたけ よきちへ/又くにふさい おしたて/かくらもり ひゝちへ/又大きみに よしられ/てるかはに のたてれ あおりやへが節 6-294(4) 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしゆ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/?い撫でてす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはは 宣立てゝ(→208・1377) 一しより大きみきや/しよりもり おれわちへ/あんしおそいしゆ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すへのきみやれは/〔又〕しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなててす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはは のたてゝ 首里天尚寧王がなし之御代 万暦三十五年未の年十月十日己の巳の日に、君手摩りの百果報事の時に、首里大君の御前より給申 あおりやへが節 6-295(5) 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/真玉杜 降れわちへ/又按司添いが おより/王にせが おより/きらの数 降れわちへ/吉日の数 降れわちへ/又降られ数 見守ら/遊ぶ数 見守ら(→209・744・1378) 一しより大きみきや/しよりもり おれわちへ/あんしおそいしゆ/せち まさて ちよわれ/又とよむくにおそいきや/またまもり おれわちへ/又あんしおそいか おより/わうにせか おより/きらのかす おれわちへ/ゑかのかす おれわちへ/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら 尚永王加那志之御代 万暦十五年亥の年十月十八日癸の酉の日に、宣ん君の御前の憑かり変わり召され候時に給候 あおりやへが節 6-296(6) 一聞ゑ宣ん君ぎや/成り人 降れ栄て/成さい人思い王にせ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/いけな 降れわちへ/又見物内の真庭に/遊で直ちへからわ/かわるめの真庭に/誇て直ちへからわ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又むつき 七ころに/見守てす 降れたれ/又首里杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ(→210・739・1379) 一きこゑせんきみきや/なりきよ おれふさて/なさいきよもいわうにせ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/いけな おれなおちへ/又みもんうちのまみやに/あすてなおちへからわ/〔又〕かわるめのまみやに/ほこてなおちへからわ/又さしふ 五ころに/おれなおちへからわ/又むつき 七ころに/みまふてす おれたれ/又しよりもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すゑ なかく/せち まさて ちよわれ/又またまもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ 尚寧王加那志御代 万暦三十五年未の年十月十日己の巳の日に、宣んの君の御前より給申候 あおりやへが節 6-297(7) 一聞ゑ宣ん君ぎや/末 尋まへて 降れわちへ/按司添いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/?い撫でてす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはは 宣立てゝ(→211・745・1380 一きこゑせんきみきや/すへ とまへて おれわちへ/あんしおそいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/〔又〕あまみやから/すゑのきみやれは/又しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなててす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはは のたてゝ きみがなしおもろの節 6-298(8) 一聞ゑ君加那志/あれあれ 歓へれ やちよこ/又鳴響む君加那志/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく/又今年 果報年/又今年 生まれ年 一きこゑきみかなし/あれ(/\) あまへれ やちよこ/又とよむきみかなし/又しよりもりくすく/又またまもりくすく/又ことし かほうとし/又ことし うまれとし きみがなしおもろの節 6-299(9) 一聞ゑ君加那志/思う様に げらへ/世の頂 ちよわれ/又鳴響む君加那志/又何時む 何時む/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこへきみかなし/おもうやに けらへ/世のつち ちよわれ/又とよむきみかなし/いつむ いつむ/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしおもろの節 6-300(10) 一聞ゑ君加那志/御肝せぢ 遣りよは/沖縄 田降り遣り 貢/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/おきもせち やりよは/おきなわ たうりやり かない/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしおもろの節 6-301(11) 一聞ゑ君加那志/せぢ 栄しよわば/せぢにす おわめ/又鳴響む君加那志/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/せち はやしよわは/せちにす おわめ/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしおもろの節 6-302(12) 一聞ゑ君加那志/手持ち縄 綯へわちへ/真玉 選で 寄て来う/貫ちへ みおやせ/又鳴響む君加那志/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/てもちなわ ぬへわちへ/またま ゑらて よてこう/ぬちへ みおやせ/又とよむきみかなし/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしが節 6-303(13) 一聞へ君加那志/浦の数 添う世わ/世の手持ち 前に 寄せわ/又鳴響む君加那志/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこへきみかなし/うらのかす おそう世わ/世のてもち まへに よせわ/又とよむきみかなし/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしが節 6-304(14) 一聞ゑ君加那志/降れて 降れ栄よわ/成さい人思いに/世のせぢ みおやせ/又鳴響む君加那志/又首里杜 ちよわる/成さい人思いに/世のせぢ みおやせ/又真玉杜 ちよわる/成さい人思いに/世のせぢ みおやせ/又神座ぎやで 鳴響で/又おぼつぎやで 鳴響で/又戦せぢ 勝りよわ/又うち揚がりの 鳴響み/又踏み揚がりの 鳴響み 一きこゑきみかなし/おれて おれふさよわ/なさいきよもいに/世のせち みおやせ/又とよむきみかなし/又しよりもり ちよわる/なさいきよもいに/世のせち みおやせ/又またまもり ちよわる/なさいきよもいに/世のせち みおやせ/又かくらきやて とよて/又おほつきやて とよて/又いくさせち まさりよわ/又うちあかりの とよみ/又ふみあかりの とよみ きみがなしが節 6-305(15) 一聞ゑ君加那志/だにす 鳴響みわれ/下司 真人/孵し遣り ちよわれ/又鳴響む君加那志/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/たにす とよみよわれ/けす ま人/すたしやり ちよわれ/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きみがなしが節 6-306(16) 一聞ゑ君加那志/丈清らやは  酔やちへ/神々 歓へる 清らや/又鳴響む君加那志/又のろのろは 白腿 成り居り/又神々は 白腿 成り居り 一きこゑきみかなし/たけきよらやは ゑやちへ/かみ(/\) あまへる きよらや/又とよむきみかなし/又のろ(/\)は しらもゝ なりより/又かみ(/\)は しらもゝ なりより きみがなしが節 6-307(17) 一聞ゑ君加那志/世る杜に ちよわちへ/島が老ゑるぎやめ ちよわれ/又鳴響む君加那志 一きこへきみかなし/世るもりに ちよわちへ/しまか おゑるきやめ ちよわれ/又とよむきみかなし きみがなしが節 6-308(18) 一聞へ君加那志/君ぎや祈る杜に ちよわちへ/島が 老ゑ ちよわれ/又鳴響む君加那志(→1526) 一きこへきみかなし/きみきや いのるもりに ちよわちへ/しまか おゑ ちよわれ/又とよむきみかなし きみがなしが節 6-309(19) 一聞ゑ君加那志/おれ 見れ /想ぜ 遣り倦で/又鳴響む君加那志/又島中のあす達/又しゝめきのあす達 一きこゑきみかなし/おれ みれ/さうせ やりあくて/又とよむきみかなし/又しま中のあすた/又しゝめきのあすた きみがなしが節 6-310(20) 一いげり君良しや/成さい人が 御せぢ/百按司 立ち合わん/又成さいぎや君良しや 一いけりきみよしや/なさいきよか おせち/ももあち たちあわん/又なさいきやきみよしや きみがなしが節 6-311(21) 一いげり君良しや/だにす 成さい人思い/唐 宮古/京 鎌倉 適わせ/又成さいぎや君良しや/きみがなしが節 一いけりきみよしや/たにす なさいきよもい/たう みやこ/きや かまくら かなわせ/又なさいきやきみよしや 6-312(22) 一聞ゑ君加那志/てるかはは 崇べて/按司添いす/末 勝て ちよわれ/又鳴響む君加那志/又首里杜ぐすく/降れ直ちへからわ/又真玉杜ぐすく/降れ直ちへからわ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又さしふ七ころに/降れ直ちへからは/又十百末ぎやめむ 一きこゑきみかなし/てるかはは たかへて/あんしおそいす/すゑ まさて ちよわれ/又とよむきみかなし/又しよりもりくすく/おれなおちへからわ/又またまもりくすく/おれなおちへからは/又さしふ なゝつころに/おれなおちへからは/又ともゝすゑきやめむ きこゑきみがなしねいしまいしが節 6-313(23) 一聞へ君加那志/島討ちせの高や/国討ちせぢ按司添い /又鳴響む君加那志/又聞ゑ吾が成さい人/又鳴響む吾が成さい人 一きこへきみかなし/しまうちせのたかや/くにうちせちあちおそい/又とよむきみかなし/又きこゑあかなさいきよ/又とよむあかなさいきよ きこゑきみがなしねいしまいしが節 6-314(24) 一聞ゑ君加那志/たくだる 下司の/撃ち遣りさらめ/又鳴響む君加那志/たくだる 下司の 一きこゑきみかなし/たくたる けすの/うちやりさらめ/又とよむきみかなし/たくたる けすの きこゑきみがなしねいしまいしが節 6-315(25) 一聞へ君加那志/降り欲しや ちよわちへ/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこへきみかなし/おりほしや ちよわちへ/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きこゑきみがなしみちやるまさりが節 6-316(26) 一聞へ君加那志/根石 真石の/有らぎやめ ちよわれ/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→1551) 一きこゑきみかなし/ねいし まいしの/あらきやめ ちよわれ/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあちおそいや きこゑきみがなしねいしまいしの節 6-317(27) 一聞へ君加那志/十百度 ちよわれ/又鳴響む君加那志/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→322) 一きこへきみかなし/ともゝと ちよわれ/又とよむきみかなし/又きこゑあんしおそいや/又とよむあちおそいや きこゑきみがなしねいしまいしの節 6-318(28) 一聞へ君加那志/君加那志 気合わちへ/大ぐすく 降れわちへ/又鳴響む君加那志/君加那志 気合わちへ 一きこへきみかなし/きみかなし けやわちへ/大くすく おれわちへ/又とよむきみかなし/きみかなし けやわちへ きこゑきみがなしねいしまいしの節 6-319(29) 一聞ゑ君加那志/君加那志 見ちやる 勝り/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/きみかなし みちやる まさり/又とよむきみかなし/又きこへあちおそいや/又とよむあちおそいや ねいしまいしの節 6-320(30) 一聞ゑ君加那志/添て 掛けて/凪やけれ/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑきみかなし/おそて かけて/とゝやけれ/又とよむきみかなし/又きこゑあちおそいや/又とよむあちおそいや きこゑきみがなしねいしまいしの節 6-321(31) 一聞ゑ君加那志/上て 見ちやる 勝り/又鳴響む君加那志/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑきみかなし/のほて みちやる まさり/又とよむきみかなし/又しよりもりくすく/又またまもりくすく ねいしまいしの節 6-322(32) 一聞ゑ君加那志/十百歳す ちよわれ/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→317) 一きこゑきみかなし/とひやくさす ちよわれ/又とよむきみかなし/又きこゑあんしおそいや/又とよむあちおそいや 大ぐすくおわる世がけにせあぢの節 6-323(33) 一聞へ君加那志/添て 揃へわちへ/御肝のせぢ し遣り 直せ/又鳴響む君加那志/又聞へ吾が成さい人/又鳴響む吾が成さい人 一きこへきみかなし/おそて そろへわちへ/おきものせち しやり なおせ/又とよむきみかなし/又きこへあかなさいきよ/又とよむあかなさいきよ きこゑさすかさがつゞみのあぢなりがなしふうくにうちよせるが節 6-324(34) 一聞ゑ君加那志/鳴響む君加那志/此れど だにの 真てだやれ/又聞へ按司添いや/鳴響む按司添いや/又筑紫ちやら 佩きよわちへ/治金丸 差しよわちへ/又玉足駄 踏みよわちへ(→1525) 一きこゑきみかなし/とよむきみかなし/これと たにの まてたやれ/又きこへあんしおそいや/とよむあちおそいや/又つくしちやら はきよわちへ/てかねまる さしよわちへ/又たまあしちや ふみよわちへ あおりやへが節 6-325(35) 一聞ゑ君加那志/鳴響む君加那志/百島の 宝/積で みおやせ/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく/又聞へ按司添いや/鳴響む按司添いや/ゑそこ数/み御船数 押し浮けて 一きこへきみかなし/とよむきみかなし/もゝしまの たから/つて みおやせ/又しよりもりくすく/またまもりくすく/又きこへあんしおそいや/とよむあちおそいや/ゑそこかす/みおうねかす おしうけて やまぐすくげらへきよらが節 6-326(36) 一君加那志 おもろ為ば/世掛けは 成さい人が/按司 添う 島討ち/又吾が成さい人 おもろ為ば/世掛けは 一きみかなし おもろせは/世かけは なさいきよか/あち おそう しまうち/又あかなさいきよ おもろせは/世かけは やまぐすくげらへきよらが節 6-327(37) 一君加那志/君の按司す 知りゆわめ/上下 添て/適わしよわれ/又吾が成さい人てだ/成さい人す 知りよわめ/又沖縄 夏 立てば/命神使い/又鬼ぐすく 夏 立てば/命神使い/又我が親国 夏 立てば/命神使い 一きみかなし/きみのあちす しりゆわめ/かみ下 おそて/かなわしよわれ/又あかなさいきよてた/なさいきよす しりよわめ/又よきなわ なつ たては/ゑのちかみつかい/又おにくすく なつ たては/ゑのちかみつかい/又わかおやくに なつ たては/ゑのちかみつかい きこゑぐしかわが節 6-328(38) 一首里杜ぐすく/君加那志 手摩て/上下/押し合わちへ ちよわれ/又真玉杜ぐすく 一しよりもりくすく/きみかなし てつて/かみ下/おしやわちへ ちよわれ/又またまもりくすく いとかずおもろの節 6-329(39) 一聞こゑ君加那志/島 添て ちよわれ/又鳴響む君加那志/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや/うちいでは大きみ御まへが節 一きこゑきみかなし/しま おそて ちよわれ/又とよむきみかなし/又きこへあんしおそいや/又とよむあちおそいや 6-330(40) 一君加那志 夏 立てば/命神 このみしよわちへ/又我が大里 夏 立てば/又玉御柄杓/又玉御ねぶ(→1512) 一きみかなし なつ たては/ゑのちかみ このみしよわちへ/又わか大さと なつ たては/又たまみしやく/又たまみねふ くにのまてだが節 6-331(41) 一聞ゑ君加那志/又鳴響む君加那志/上下の大鳴響み/又下の世の主や/又按司の又の按司や 一きこゑきみかなし/とよむきみかなし/かみ下の 大とよみ/又下の世のぬしや/あちのまたのあちや きこゑさすかさがきみぎやまぶりよわるたゝみが節 6-332(42) 一聞ゑ君加那志/降れて 鳴響ま/又神座の競い/撓い やちよこ/又鳴響む君加那志/降れて 鳴響ま/又おぼつの競い/撓い やちよこ /又聞ゑ鬼ぐすく/又銅添え鍔/又鳴響む鬼ぐすく/又白金玉纏や/又うち置け うち置け うち置け/又意地気や 玉纏や/又玉腰け うち置け/又すもりやは けつか 一きこゑきみかなし/おれて とよま/又かくらのけわい/しない やちよこ/又とよむきみかなし/おれて とよま/又おほつのけわい/しない やちよこ/又きこゑおにくすく/又あかかねそへつは/又とよむおにくすく/又しろかねたまきや/又うちおけ うちおけ うちうけ/又いちへきや たまきや/又たまこしけ うちうけ/又すもりやは けつか かぐらとよでが節 6-333(43) 一聞ゑ君加那志/首里杜 降れわちへ/神々す 浦の数/祈り合ゑて 寄せれ /又鳴響む君加那志/真玉杜 降れわちへ/又いけな君 先き立て/成り人神 いぐまちへ/又てるかはす/世の結び 憑き降ろせ/又てるしのす/君が釘 差しよわれ/又首里杜親のろ/なよ笠の親のろ/又金杜の親のろ/御宣り人の親のろ/又西杜の親のろ/なよくらの親のろ/又ゑそこ 通わぎやめ/按司添いしよ/よ治りよわれ/神々す 浦の数/祈り合ゑて 寄せれ 一きこゑきみかなし/しよりもり おれわちへ/かみ(/\)す うらのかす/いのりやゑて よせれ/又とよむきみかなし/またまもり おれわちへ/又いけなきみ さきたて/なりきよかみ いくまちへ/又てるかはす/世のむすひ つきおろせ/又てるしのす/きみかくき さしよわれ/又しよりもりおやのろ/なよかさのおやのろ/又かねもりのおやのろ/みせりきよのおやのろ/又にしもりのおやのろ/なよくらのおやのろ/又ゑそこ かよわきやめ/あちおそいしよ/世しりよわれ/かみ(/\)す うらのかす/いのりやゑて よせれ 6-334(44) 一聞ゑ君加那志/いけな 成り変わて/首里杜 降れわちへ/成さい人思いに/島が命 みおやせ /又鳴響む君加那志/成り人 降れ変わて/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/末 尋めて 降れわちへ/又むつき 五ころに/見守てす 降れたれ/又成さい人思い按司添い/およりとて 降れわちへ/吾が?い撫で按司添い/見守てす 降れたれ/又てるかはが 御差ししゆ/此のきらに 降れわちへ(→734) 一きこゑきみかなし/いけな なりかわて/しよりもり おれわちへ/なさいきよもいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみかなし/なりきよ おれかわて/またまもり おれわちへ/又さしふ 五ころに/すへ とめて おれわちへ/又むつき 五ころに/みまふてす おれたれ/又なさいきよもいあちおそい/およりとて おれわちへ/又あかかいなてあちおそい/みまふてす おれたれ/又てるかはか うさししゆ/このきらに おれわちへ やまときたらすざべが節 6-335(45) 一百度踏み揚がりや/けさよりや 勝り/百ぢやらの主てだ/成りよわちへ/又君踏み揚がりや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→1527) 一もゝとふみあかりや/けさよりや まさり/もゝちやらの ぬしてた/なりよわちへ/又きみのふみあかりや/又しよりもりくすく/またまもりくすく やまたらすざべが節 6-336(46) 一百度踏み揚がりや/道 開けて/金比屋武 手摩て/又君踏み揚がりや/又聞ゑ今歸仁に/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に(→1528) 一もゝとふみあかりや/みち あけて/かなひやふ てつて/又きみのふみあかりや/又きこゑみやきせんに/又けおの世かるひに/又けおのきやかるひに すへのちなうるわしが節 6-337(47) 一百度踏み揚がりや/降り欲しや 為/世果報愛し御殿/又君の踏み揚がりや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に 一もゝとふみあかりや/おりほしやよ し/世かほうかなしおとん/又きみのふみあかりや/又けおのゆかるひに/又けおのきゝやるひに きみがなしが節 6-338(48) 一百度踏み揚がりや/世添う杜に/友寄せ げらへ/又君の踏み揚がりや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一もゝとふみあかりや/世そうもりに/ともよせ けらへ/又きみのふみあかりや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく きこへあらはへが節 6-339(49) 一百度踏み揚がりや/君の踏み揚がりや/遊ぶ 清らや/又下の世の主の/思い子の君の/又我謝の浦神や/沖縄 音 取て/又島中神や/まちらす 音 取て/又こくらの神の/こくせの神の/又綾手 まめがたな/踊り手 まめがたな(→678) 一もゝとふみあかりや/きみのふみあかりや/あすふ きよらや/又しもの世のぬしの/おもいくわのきみの/又かちやのうらかみや/よきなわ ね とて/又しま中かみや/まちらす ね とて/又こくらのかみの/こくせのかみの/又あやて まめかたな/よりてまめかたな きみがなしが節 6-340(50) 一百度踏み揚がりや/てるかはと 行き合て/世のつほに/世のつくせ みおやせ/又君の踏み揚がりや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一もゝとふみあかりや/てるかはと ゆきあて/世のつほに/世のつくせ みおやせ/又きみのふみあかりや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく きみがなしが節 6-341(51) 一百度踏み揚がりや/ゑためとも 愛しや/又君の踏み揚がりや 一もゝとふみあかりや/ゑためとも かなしや/又きみのふみあかりや きみがなしが節 6-342(52) 一百度踏み揚がりや/天地 よためかちへ/天 鳴らちへ/さしふ 助けわちへ/又君の踏み揚がりや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に 一もゝとふみあかりや/てにち よためかちへ/あま ならちへ/さしふ たすけわちへ/又きみのふみあかりや/又けおのゆかるひに/又けおのきやかるひに きみがなしが節 6-343(53) 一百度踏み揚がりや/降れて 遊びよわれば/迎へ誇ら/又君の踏み揚がりや/又成さの貴み人が/おわるてゝ 知らにや  一もゝとふみあかりや/おれて あすひよわれは/むかいほこら/又きみのふみあかりや/又なさのたゝみきよか/おわるてゝ しらにや かぐらとよでが節 6-344(54) 一聞ゑ君の頂/鳴響む君の王/御島 降れ直せ/又真物内の御家に/上がるうち揚がりや/又朝凪らは 舞合へて/夕凪らは さりよく/又さしふ 珍らがて/むつき 掻い撫でわちへ/又成さい人思い 宣立てゝ/按司添いは 祈て/又押し明け年 依り降れや/直り年 依り降れや/又大君ぎや 持ち成し/精高子が 引き成し/国の根は 撓て/御言 合わしよわちへ/又厳子 贖よわちへ/くはら 養よわちへ/御島 降れ直ちへ 一きこゑきみのつんし/とよむきみのわう/みしま おれなおせ/又まもんうちのみうちに/あかるうちあかりや/又あさとらは まやへて/ようとらは さりよく/又さしふ めつらかて/むつき かいなてわちへ/又なさいきよもい のたてゝ/あちおそいは いのて/又おしあけとし よりおれや/なおりとし よりおれや/又大きみきや もちなし/せたかこか ひきなし/くにのねは しなて/おこと あわしよわちへ/又いつこ あかなよわちへ/くはら やしなよわちへ/みしま おれなおちへ 7 首里天ぎやすへあんじおそいがなし はひのおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 巻七 むかしはぢめからの節 7-345(1) 一聞得大君ぎや/首里杜 初めに/てだが御差し 按司添い/てるかはと 相手為て ちよわれ/又鳴響む精高子が/真玉杜 初めに/一郎御差し 貴み人/又国直す按司添い/寄り満ちへは げらへて/君々は 手摩て/又島直す按司添い/せぢ寄せは げらへて/主々は 手摩て/又てるかはが 国鳴響む/せぢ新み御内 世添へて/肝 栄へて 降れわちへ/又てるしのが 国鳴響む/京の御内 世添へて/肝 栄へて 降りわちへ/又厳子 祈られて/君に 守られて/世の想ぜ 勝て/〔又〕御島 拝まれて/主に 守られて/御肝せぢ 勝れ/又てるかはが 照り居る下/肝 一つ 揃いて/掛け添たる 清らさ 一きこゑおおきみきや/しよりもり はちめに/てたかおさし あちおそい/てるかはと あいちへなて ちよわれ/又とよむせたかこか/またまもり はちめに/いちろおさし たたみきよ/又くになおすあとおそい/よりみちへは けらへて/きみ(/\)は てづて/又しまなおすあんしおそい/せちよせは けらへて/ぬし(/\)は てつて/又てるかはか くにとよむ/せちあらみおうち よそへて/きも はへて おれわちへ/又てるしのか くにとよむ/けよのみうち よそへて/あよ はへて おれわちへ/又いつこ 祈られて/きみに まふられて/よのさうせ まされ/〔又〕みしま おかまれて/ぬしに まふられて/おきもせち まされ/又てるかはか てりよるした/あよ ふてつ そろいて/かけおそたる きよらさ やゝのきくたけが節 7-346(2) 一聞得大君ぎや/知念杜ぐすく/掛けて 栄よわちへ/神座 在つる/雲子石 手摩て/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添いぎや/知念杜 清らや/杜ぐすく 添い頂に ちよわちへ/又鳴響む按司添いぎや/大国杜 清らや/杜ぐすく精頂に ちよわちへ/又聞得大君ぎや/あさ川に ちよわちへ/孵で水は 召しよわちへ/京の内に 在つる/百口の手持ちへ/又聞へ按司添いぎや/あさ川に ちよわちへ/孵で水は 召しよわちへ/又奇せ清らの大のろ/もちろ内の もちよろ(→1539) 一きこゑおおきみきや/ちゑねんもりくすく/かけて ふさよわちへ/かくら あつる/くもこいし てつて/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそいきや/ちへねんもり きよらや/もりくすく そいつきに ちよわちへ/又とよむあんしおそいきや/ちやくにもり きよらや/もりくすく すへつきに ちよわちへ/又きこゑおおきみきや/あさかわに ちよわちへ/すてみつは めしよわちへ/けおのうちに あつる/もゝくちのてもちへ/又きこへあんしおそいきや/あさかわに ちよわちへ/すてみつは めしよわちへ/又くせきよらのおおのろ/もちろうちの もちよろ きみしあんじおそいがちやうはち花の節 7-347(3) 一聞得大君ぎや/やゝのきく嶽に/上て おわちへ さりよく/てだ てるかはと/十声 遣り交わちへ/首里杜 ちよわる/吾が貴み加那志/守て 守りよわれ/又鳴響む精高子が 一きこゑおおきみきや/やゝのきくたけに/のほて おわちへ さりよく/てた てるかはと/とこへ やりかわちへ/しよりもり ちよわる/あかたゝみかなし/まふて まふりよわれ/又とよむせたかこか やゝのきくたけが節 7-348(4) 一聞得大君ぎや/おぼつ嶽 在つる/孵でる上水よ/袖ぎや肝やてや/厳子島 降ろちへ/掻い撫で水 しめまし/又鳴響む精高子が 一きこゑおおきみきや/おほつたけ あつる/すてるてうみつよ/かみきやきもやてや/いつこしま おろちへ/かいなでみつ しめまし/又とよむせたかこか ひやくなうらしろが節 7-349(5) 一聞得大君ぎや/おれづむが 立てば/斎場下走り/押し開けれよ 門の主/玉簾/巻き上げれよ 孵で者/又鳴響む精高子が/若夏が 立てば/又聞得大君ぎや/初北風が 押し出ぢへば/斎場下走り/押し満ちへれ 門の主/又鳴響む精高子が/しら北風が 押し出ぢへば/又聞得大君ぎや/おれづむが 立てば/白衣御衣 みおやせれ/又鳴響む精高子が/初北風ぎや立てば(→1544) 一きこゑおおきみきや/おれつむか たては/さやはしもはしり/おしあけれよ ちやうのしゆ/たますたり/まきあけれよ すてもの/又とよむせたかこか/わかなつか たては/又きこゑおおきみきや/はつにしか おしいちへは/さやはしもはしり/おしみちへれ ちやうのしゆ/又とよむせたかこか/しらにしやか おしいちへは/又きこゑおおきみきや/おれつむが たては/しらしよみしゆ みおやせれ/又とよむせたかこか/はつにしきやたては やゝのきくたけが節 7-350(6) 一聞ゑせぢ新君/東方に 鳴響む/きくやなき嶽から/上がて おわる 月しゆ/首里杜 ちよわる/吾が貴み加那志しゆ/真だに やびきよわちへ/又鳴響むせぢ新君 一きこゑせちあらきみ/あかるいに とよむ/きくやなきたけから/あかて おわる つきしゆ/しよりもり ちよわる/あかたゝみかなしゆ/またに やひきよわちへ/又とよむせちあらきみ いべのいのりの節 7-351(7) 一大君は 崇べて/世誇りは げらへて/天が下 縄 掛けて ちよわれ/又国守りは 崇べて 一おおきみは たかへて/よほこりは けらへて/天かした なわ かけて ちよわれ/又くにもりは たかへて きみのつんじの節 7-352(8) 一聞得大君ぎや/みちへづから 祈て/国守り 誇て/国 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が 一きこゑおおきみきや/みちへつから いのて/くにもり ほこて/くに まさて ちよわれ/又とよむせたかこか きこゑきみのつんじの節 7-353(9) 一聞ゑおわかさが/成さい人思い/此れど だにの/京の内の/金花に 譬わる/又鳴響むおわかさが 一きこゑおわかさか/なさいきよもい/これと たにの/けおのうちの/こかねはなに たとわる/又とよむおわかさか きこへおわかさが節 7-354(10) 一聞ゑ君の頂/京の内庭/手持ち金 孵ちへ/此れど だにの/首里親国/又鳴響む君の頂 一きこゑきみのつんし/きやのうちみや/てもちかね すたちへ/これと たにの/しよりおやくに/又とよむきみのつんし くろさよこたりが節 7-355(11) 一首里杜ぐすく/歓へ群れ舞へば/百浦 寄て来う/果報寄せぐすく/又真玉杜ぐすく/又揚がる望月や/又君の望月や 一しよりもりくすく/あまへふれまへは/もゝうら よてこう/かほうよせくすく/又またまもりくすく/又あかるもちつきや/又きみのもちつきや うちいではかなふくのもりの節 7-356(12) 一聞ゑおわもりや/京 鎌倉/交刺巴 南蛮ぎやめ/唐 宮古 揃えて/適わしよわれ 又鳴響むおわもりや 一きこゑおわもりや/きや かまくら/かわら なはんきやめ/たう みやこ そろへて/かなわしよわれ/又とよむおわもりや やゝのきくたけが節 7-357(13) 一聞ゑ押笠が/みてづから 祈て/てだが御差し 誇て/按司添いしゆ/掛けて 栄よわれ/又鳴響む君の按司や/又首里杜ちよわる/世の主の按司添い/又真玉杜ちよわる/又見物金比屋武に/手摩て 降ろす 君や/てだが御差し 誇て/又てだが御差しやれば/もちよろ 愛しけや/てだが御差し 誇て/又島直し 降れわちへ/ころ(/\)よ 見守て/てだが御差し 誇て 一きこゑおしかさか/みてつから いのて/てたかおさし ほこて/あんしおそいしゆ/かけて ふさよわれ/又とよむきみのあんしや/又しよりもりちよわる/よのぬしのあんしおそい/又またまもりちよわる/又みもんかなひやふに/てつて おろす きみや/てたかおさし ほこて/又てたかおさしやれは/もちよろ かなしけや/てたかおさし ほこて/又しまなおし おれわちへ/ころ(/\)よ みまふて/てたかおさし ほこて きこゑきみのつんじが節 7-358(14) 一聞ゑ照る君ぎや/京の降れのきやすひ/成さい人が 御面影 立ちちへ/又鳴響む照る君ぎや/又ぐすく御殿 見揚げれば/又島討ち御殿 見揚げれば 一きこゑてるきみきや/けおのおれのきやすひ/なさいきよか みおもかけ たちちへ/又とよむてるきみきや/又くすくおとん みやけれは/又しまうちおとん みやけれは きこゑきみのつんじの節 7-359(15) 一聞ゑ照る君ぎや/世持ち鷲 取りよわちへ/島討ち寄せ/按司添いに みおやせ/又郡君 選び遣り/又さしふ いせゑけり/又精軍 発つとゑば 一きこゑてるきみきや/よもちわし とりよわちへ/しまうちくせ/あんしおそいに みおやせ/又こおりきみ ゑらひやり/又さしふ いせゑけり/又せいくさ たつとゑは いべのいのりが節 7-360(16) 一聞得大君ぎや/京の内は 押し開けて/首里杜 降れわちへ/十百度の 世添うせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内は つき明けて/真玉杜 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/いけな君 いきよわ/又吾が掻い撫で按司添い/成り人君 いきよわ/又てるかはが/掻い撫でよわる按司添い/又てるしのが/守りよわる按司添い/又按司添いや 今からど/末 勝て ちよわる 一きこゑおおきみきや/けよのうちは おしあけて/しよりもり おれわちへ/ともゝとの よそうせち/あんしおそいに みおやせ/又とよむせたかこか/もちろうちは つきあけて/またまもり おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/いけなきみ いきよわ/又あかかいなてあんしおそい/なりきよきみ いきよわ/又てるかはか/かいなてよわるあんしおそい/又てるしのか/まふりよわるあんしおそい/又あちおそいや いみやからと/すゑ まさて ちよわる いべのいのりの節 7-361(17) 一聞ゑ差笠が/神座より 帰て/首里杜 珍らしや/もちよろ為ちへ/按司添い 守ら/又鳴響む差笠が/おぼつより 帰て/真玉杜 珍らしや/又首里杜ぐすく/おぼつ嶽 やびちへ/又真玉杜ぐすく/神座嶽 やびちへ/又吉日の数 降れらに/きらの数 降れらに 一きこゑさすかさか/かくらより かゑて/しよりもり めつらしや/もちよろなちへ/あちおそい まふら/又とよむさすかさか/おほつより かゑて/またまもり めつらしや/又しよりもりくすく/おほつたけ やひちへ/又またまもりくすく/かくらたけ やひちへ/又ゑかのかす おれらに/きらのかす おれらに やゝのきくたけが節 7-362(18) 一明けとまが 立てば/天の内 京の内/押し開けて/てるかはが 清らや/照り添う/大島 守り侍ら/又明け立ちが 立てば/又聞得大君ぎや/首里守 ちよわる/掻い撫で按司添い/又鳴響む精高子が/真玉杜ちよわる/又聞得大君ぢよ/てだ てるかはと/十声 遣り交わちへ 一あけとまか たては/天のうち けおのうちは/おしあけて/てるかはか きよらや/てりおそう/たしま まふりやへら/又あけたちか たては/又きこへおおきみきや/しよりもり ちよわる/かいなてあちおそい/又とよむせたかこか/またまもりちよわる/又きこゑおおきみちよ/てた てるかはと/とこゑ やりかわちへ いべのいのりが節 7-363(19) 一聞得大君ぎや/末 尋めて 降れわちへ/成さい人思い按司添い/御顔 合わちへ/おもかしやど 実に ある/又鳴響む精高子が/真末 尋めて 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/百歳 成るぎやめむ/面変わり しよわるな/又吾が掻い撫で按司添い/百年 成るぎやめむ/成り変わり しよわるな/又年 三年 成るぎやめ/きら直さ 取るぎやめ/見物遊び 間遠さ/又年 四年 成るぎやめ/吉日直さ 取るぎやめ/国鳴響み 間遠さ/又おぼつ君々や/大君は 祈て/首里杜 降れ欲しや/又神座神々や/精高子は 宣立て/真玉杜 降れ欲しや/又園比屋武 金比屋武は/杜ぐすく げらへて/天降れ子の そこらしや 一きこゑおおきみきや/すへ とめて おれわちへ/なさいきよもいあんしおそい/みきやう あわちへ/おもかしやと けに ある/又とよむせたかこか/ませ とめて おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/ひやくさ なるきやめむ/おもかわり しよわるな/又あかかいなてあんしおそい/もゝと なるきやめむ/なりかわり しよわるな/又とし 三とせ なるきやめ/きらなおさ とるきやめ/みもんあすひ まとうさ/又とし 四とせ なるきやめ/ゑかなおさ とるきやめ/くにとよみ まとうさ/又おほつきみ(/\)や/おおきみは いのて/しよりもり おれほしや/又かくらかみ(/\)や/せたかこは のたて/またまもり おれほしや/又そのひやふ かなひやふは/もりくすく けらへて/あまれこの そこらしや しよりもりはぢめが節 7-364(20) 一聞得大君ぎや/昔初めから/首里杜 宣立てゝ/按司添いに みおやせ/大君ぢよ 肝 揃て ちよわれ/又鳴響む精高子が/せのみ初めから/真玉杜 宣立てゝ/又成さい人思い按司添い/てるかはが 上がる様に 掛け添て/又吾が掻い撫で按司添い/てるしのが 上がる様に 照り添て/又首里杜御内に/てるかはが 揚がる杜/杜ぐすく やびちへ/又真玉杜御内に/てるしのが 金の杜/杜ぐすく やびちへ/又てるかはと 御肝根は 撓て/てるしのと 肝の根は 撓て 一きこゑおおきみきや/むかしはちめから/しよりもり のたてゝ/あんしおそいに みおやせ/おおきみちよ あよ そろて ちよわれ/又とよむせたかこか/せのみはちめから/またまもり のたてゝ/又なさいきよもいあちおそい/てるかはか あかるやに かけおそて/又あかかいなてあんしおそい/てるしのか あかるやに てりおそて/又しよりもりみうちに/てるかはか あかるもり/もりくすく やひちへ/又またまもりみうちに/てるしのか かねのもり/もりくすく やひちへ/又てるかはと おきもねは しなて/てるしのと あよのねは しなて 7-365(21) 一聞ゑ君加那志/厳子島 依り降れて/成さい人思い按司添い/眼 寄り交わちへ/愛しやど 立ち居る/又鳴響む君加那志/此の御島 憑き降れて/又御肝内に よ治らす/大君に 撓よわ/又肝が内に 覚へす/精高子に 撓よわ/又大ころ達 見守てす/おぼつより 帰れ/又群り合へ子達 贖なてす/神座より 帰れ/又てるかはが てるしのが/照り居る様に/御肝 生まれわちへ/成さい人思い按司添い/眼 寄り交わちへ/愛しやど 立ち居る(→92・497) 一きこゑきみかなし/いつこしま よりおれて/なさいきよもいあちおそい/あまこ よりかわちへ/まなしやと たちよる/又とよむきみかなし/このみしま つきおれて/又おきもうちに よしらす/おおきみに しなよわ/又あよかうちに おほへす/せたかこに しなよわ/又大ころた みまふてす/おほつより かゑれ/又もりやへ子た あかなてす/かくらより かへれ/又てるかはか てるしのか/てりよるやに/おきも うまれわちへ/なさいきよもいあんしおそい/あまこ よりかわちへ/まなしやと たちよる きこゑきみのつんじの節 7-366(22) 一聞得大君ぎや/掻い撫で貴み人/うら(/\)と/同座敷 ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ちよわる/又真玉杜ちよわる 一きこゑおおきみきや/かいなてたゝみきよ/うら(/\)と/ゑんさしき ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりちよわる/又またまもりちよわる きみのつんじの節 7-367(23) 一聞得大君ぎや/威部の祈り し[よ]わちへ/按司添いぎや およりとて/おぼつより 帰ら/又鳴響む精高子が/司祈り しよわちへ/又明けとまが 立てば/てるかはす 見守れ/又よすづめが 立てば/君々す 見守れ/又さしふ 照る真物/掻い撫でゝす 降れたれ/又むつき 照るきしやき/掻き撫でゝす 降れたれ/又吉日 七日 遊で/眼 合わちへからは/又夜 七日 遊で/御顔 合わちへからは/又国鳴響み 煽らちへ/見物踊り 珍らしや/又国珍ら 煽らちへ/やゝの遊び 珍らしや/又算知らぬ ころ(/\)/組む手 合わちへ 手摩て/又数知らぬ 真ころ達/御袖 合わちへ 手摩て/又厳子島 直ちへ/此の御島 直ちへ 一きこゑおおきみきや/いへのいのり し[よ]わちへ/あちおそいきや およりとて/おほつより かゑら/又とよむせたかこか/つかさいのり しよわちへ/又あけとまか たては/てるかわす みまふれ/又よすつめか たては/きみ(/\)す みまふれ/又さしふ てるまもの/かいなてゝす おれたれ/又むつき てるきしやき/かいなてゝす おれたれ/又ゑか なんか あすて/あまこ あわちへからは/又よる なんか あすて/みきやう あわちへからは/又くにとよみ あおらちへ/みものより めつらしや/又くにめつら あおらちへ/やゝのあすひ めつらしや/又さにしらぬ ころ(/\)/こむて あわちへ てつて/又かすしらぬ まころた/みそて あわちへ てつて/又いつこしま なおちへ/このみしま なおちへ きこゑ大ぎみがみてづからが節 7-368(24) 一聞得大君ぎや/御愛しけ按司添い/うら(/\)と/同座敷 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→22・140) 一きこゑおおきみきや/みかなしけあんしおそい/うら(/\)と/ゑんさしき ちよわれ/又とよむせたかこか とかしきのかねつが節 7-369(25) 一聞ゑ按司添いや/てるかはす 守れ/守りよわば/百末 ちよわれ/又鳴響む按司添いや/てるしのす 守れ/又聞得大君しよ/按司添い 守れ/又鳴響む大君しよ/貴み人わ 守れ/又あまみや君南風や/按司添いぎや おより/又しねりや君南風や/貴み人が おより/又おぼつせぢ 降ろちへ/按司添いす 守れ/又神座せぢ 降ろちへ/貴み人す 守れ/又神座 在つる 金精/按司添いに みおやせ(→617・1439) 一きこゑあちおそいや/てるかはす まふれ/まふりよわは/もゝすゑ ちよわれ/又とよむあちおそいや/てるしのす まふれ/又きこゑおおきみしよ/あちおそい まふれ/又とよむおおきみしよ/たゝみきよわ まふれ/又あまみやきみはゑや/あんしおそいきや おより/又しねりやきみはへや/たゝみきよか おより/又おほつせち おろちへ/あちおそいす まふれ/又かくらせち おろちへ/たゝみきよす まふれ/又かくら あつる かねすゑ/あんしおそいに みおやせ やゝのきくたけが節 7-370(26) 一君志按司添へが/ちやうはちは 生しよわちへ/末 勝て/遊び群れ舞へば/神てだの 誇て/守りよわちへ/又京の内綾庭に 一きみしあちおそへか/ちやうはちは なしよわちへ/すゑ まさて/あすひふれまへは/かみてたの ほこて/まふりよわちへ/又きやのうちあやみやに きこへせぢあらきみが節 7-371(27) 一天 強く 鳴響み居つる/世のつほに 御神酒/吾が貴み加那志しよ/按司数の王/又聞ゑ羽地御船/御身加那志 船頭 し遣り/吾が貴み加那志しよ/又世のつほに 持ちよわれ/世のつくせ 持ちよわれ/吾が貴み加那志しよ 一てん ちよく とよみよつる/よのつほに みしやこ/あかたゝみかなしよ/あんしかすのわう/又きこゑはねしおうね/おみかなし せと しやり/あかたゝみかなしよ/又よのつほに もちよわれ/よのつくせ もちよわれ/あかたゝみかなしよ うちいではおきなわのいよが節 7-372(28) 一明けとまに 祈て/降ろす神や/厳子 養な遣り/按司添いよ 守れ/せぢ高む 誇て/又明け立ちに 祈て 一あけとまに いのて/おろすかみや/いつこ やしなやり/あちおそいよ まふれ/せちたかむ ほこて/又あけたちに いのて うちいではあけとまが節 7-373(29) 一首里杜ぐすく ゑ/沖縄の 魚わ/按司添いに みおやせ/又真玉杜ぐすく 一しよりもりくすく ゑ/おきなわの いよわ/あちおそいに みおやせ/又またまもりくすく しよりもりちよわるあがかいなでたゝみきよが節 7-374(30) 一首里杜 ちよわる/御愛しのてだよ/御身ぎや身よ 拝めば 愛しや/又真玉杜ちよわる 一しよりもり ちよわる/みかなしのてたよ/おみきやみよ おかめは かなしや/又またまもりちよわる くろさよこたりが節 7-375(31) 一弥勒 見ちへ 和る/此の 生まれど 弥勒/此御神酒 ぬき上げわちへ/世は ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又上の世の閂や/下の世の閂や 一みろく みちへ やはる/この うまれと みろく/此みしやこ ぬきあけわちへ/世は ちよわれ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又かみの世のとてや/しものよのとてや くろさよこたりが節 7-376(32) 一首里杜ぐすく/今日わ のが 為居らしよ/歓へど いちよなしやど 為居らい/又真玉杜ぐすく 一しよりもりくすく/けおわ のか しよらしよ/あまへと いちよなしやと しよらい/又またまもりくすく きこへ大ぎみやしよりもりはぢめが節 7-377(33) 一けとの沖縄が/百浦まちらすわ/大和 京 鎌倉/報国寄せ按司添い/按司添いや 拝めばど/十百度 ちよわる/又鳴響む沖縄が/又下の世の主の 一けとのよきなわか/もゝうらまちらすわ/やまと きやう かまくら/ふくによせあちおそい/あちおそいや おかめはと/ともゝと ちよわる/又とよむよきなわか/又しものよのぬしの うちいではひやくなうらはへが節 7-378(34) 一何時か 夏 立ゝしよ/成さい人 愛しけや/見揚げ欲しや/又何時か 折り 立ゝしよ 一いつか なつ たゝしよ/なさいきよ かなしけや/みあけほしや/又いつか おり たゝしよ うちいではふへのとりの節 7-379(35) 一天に鳴響む大主/明けもどろの花の/咲い渡り/あれよ 見れよ/清らやよ/又地天鳴響む大主(→851) 一天にとよむ大ぬし/あけもとろのはなの/さいわたり/あれよ みれよ/きよらやよ/又ち天とよむ大ぬし しやこのおやが節 7-380(36) 一若さ 有し時や/玉纏や 選で 差ちや物/百歳 成てからは/金精 付き遣り/御前 輝居らに/又若さ 有し時や/鎧 選で 着ちや物 一わかさ あしときや/たまきや ゑらて さちやもの/ひやくさ なてからは/こかねすへ つきやり/おまへ かゝおらに/又わかさ あしときや/よろい ゑらて きちやもの くろさよこたりが節 7-381(37) 一儀間のよらふさよ/儀間の思い子よ/按司添いが/島 丸く 御声/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又おにの崎より 追ゑ/佐手港より 追ゑ 一きまのよらふさよ/きまのおもいこよ/あちおそいか/しま まるく みこい/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又おにのさきより おゑ/さてみなとより おゑ くろさよこたりが節 7-382(38) 一世寄せ三つ廻りしよ/玉の王やれな/果報は 首里親国/又玉の三つ廻りしよ 一よゝせみつまわりしよ/たまのわうやれな/かほうは しよりおやくに/又たまのみつまわりしよ しよりもりちよわるみかなしてだの節 7-383(39) 一雲子杜 ちよわる/吾が掻い撫で貴み人/てだが 思いよわる/真手持ち貴み/又真玉杜ちよわる 一くもこもり ちよわる/あかかいなてたゝみきよ/てたか おもいよわる/まてもちたゝみ/又またまもりちよわる あぢおそいがみしよわちやるきやうちやが節 7-384(40) 一按司添いぎや/植へ差ちやる 松並/十百度す 十百歳す 祈らめ/又按司添いぎや/立て差ちやる 蒲葵並/又按司添いぎや/立て差ちやる 梯梧並 一あぢおそいきや/うへさちやる まつなみ/ともゝとす とひやくさす いのらめ/又あんしおそいきや/たてさちやる こはなみ/又あんしおそいきや/たてさちやる てしなみ こはりきもよりが節 7-385(41) 一くろさよこたりや/吾の按司はゑや/御み顔の 拝めばの/夜が 明ける様に/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又よこたりが 貢/按司はいが 捧げ 一くろさよこたりや/あんのあんしはゑや/おみかうの おかめかの/よか あけるやに/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又よこたりか かない/あんしはいか さゝけ くろさよこたりが節 7-386(42) 一こはり肝寄りや/吾の肝寄りや/天のてだ/按司添い 守ら/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又首里 降る 雨や/孵で水ど 降り居る/又ぐすく 降る 雨や/若水ど 降り居る 一こはりきもよりや/あんのきもよりや/てにのてた/あちおそい まふら/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又しより ふる あめや/すてみつと ふりよる/又くく ふる あめや/わかみつと ふりよる やゝのきくたけが節 7-387(43) 一聞得大君ぎや/きら 直ちへ/いけな君 依り降ろちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/吉日 直ちへ/成り人君 憑き降ろちへ/又年 七年 想せわちへ/首里杜 依り降ろちへ/又年 八年 願て/真玉杜 憑き降ろちへ/又いせゑけり按司添い/大君は 宣立てゝ/又吾が掻お撫で王にせ/君々は 手摩て/又てるかはが 守りよわる/御島王にせす 掛け添て 一きこゑ大きみきや/きら なおちへ/いけなきみ よりおろちへ/あちおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむせたかこか/ゑか なおちへ/なりきよきみ つきおろちへ/又とし なゝと さうせわちへ/しよりもり よりおろちへ/又とし やとせ ねかて/またまもり つきおろちへ/又いせゑけりあちおそい/大きみは のたてゝ/又あかかいなてわうにせ/きみ(/\)は てつて/又てるかはか まふるよわる/みしまわうにせす かけおそて いべのいのりの節 7-388(44) 一聞得大君ぎや/吉日 選び遣り 降れわちへ/按司添いしよ/掛け栄て ちよわれ/又聞ゑ精高子が/きら 選び遣り 降れわちへ/又聞ゑ天続ぎや/およりとて 降れわちへ/又鳴響む王にせが/二十 満ちへ 八千代/又煽りやへ 煽りやへ(→110) 一きこゑおおきみきや/ゑか ゑらひやり おれわちへ/あんしおそいしよ/かけふさて ちよわれ/又きこゑせたかこか/きら ゑらひやり おれわちへ/又きこゑてにつきや/およりとて おれわちへ/又とよむわうにせか/たはち みちへ やちよ/又あおりやへ あおりやへ たくしたらなづけが節 7-389(45) 一聞ゑ按司添いぎや/首里杜 ちよわれば/今日も 明日も/御み顔よ/拝むすが 勝り/又鳴響む按司添いが/真玉杜 ちよわれば 一きこゑあんしおそいきや/しよりもり ちよわれは/けおも あちやも/おみきようよ/おかむすか まさり/又とよむあんしおそいか/またまもり ちよわれは くろさよこたりが節 7-390(46) 一按司だもす かに あれ/下司だもす かに あれ/珍らしや飽かん首里親国/又宜寿次 居てやちよも/珍らしや飽かん 一あんたもす かに あれ/けすたもす かに あれ/めつらしやあかんしよりおやくに/又きすゝ おてやちよも/めつらしやあかん 7-391(47) 一やとりこしらいや/めす川の 真清水/乞ゑが おわち/又杜のこしらいや/又みるや轟るきや/又かなや轟るきや/又按司 栄す 鳴り清ら 降るち/又主 栄す なよす 捧げて(→1546) 一やとりこしらいや/めすかわの まさうす/こゑか おわち/又もりのこしらいや/又みるやととるきや/又かなやととるきや/又あち はやす なりきよら おるち/又しよ はやす なよす さゝけて うちいではいちやはな節 7-392(48) 一佐敷金杜に/夕凪れ 雲が 追ゑ 一さしきかなもりに/世うとれ くもか おゑ 8 首里天ぎやすへあんじおそいがなし おもろねやがりあかいんこが おもろ御さうし  天啓三年癸亥三月七日 第八 ときとたるまさしやが節 8-393(1) 一おもろ音揚がりぎや/歓へわちへからは/今ど いみ気や 勝る/又宣るむ音揚がりぎや 一おもろねやかりきや/あまへわちへからは/いみやと いみきや まさる/又せるむねやかりきや あまへわちへが節 8-394(2) 一おもろ音揚がりぎや/時 取たる 勝しや/おふれ 世 添わて ちよわれ/又宣るむ音揚がりぎや/又京の内ぬき丸が/時 取たる 勝しや/又ぐすく 二ぐすく/時 取たる/又御殿 二御殿/時 取たる 一おもろねやかりきや/とき とたる まさしや/おふれ よ そわて ちよわれ/又せるむねやかりきや/又きやのうちぬきまるか/とき とたる まさしや/又くすく 二くすく/とき とたる/又おとん 二おとん/とき とたる きみがなし節 8-395(3) 一おもろ音揚がりぎや/御真人 玉より 勝り/又宣るむ音揚がりや/又あさが基真人 一おもろねやかりきや/おまひと たまより まさり/又せるむねやかりや/又あさかもとまひと すへのちにやうるわしが節 8-396(4) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/見ちへ 行ぢゑ/面影ど 立ち居る/又下の世の主の/思い真加思いや 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/みちへ いちゑ/おもかけと たちよる/又しものよのぬしの/おもいまかもいや うちいではおしかけ節 8-397(5) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/御顔 拝で/世神酒の数/又保栄茂意地気按司の/保栄茂大国按司の 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/おかう おかて/よむいきのかす/又ほゑむいちへきあちの/ほへむちやくにあちの きみがなし節 8-398(6) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/思ふぎやめ ちよわれ/又下の世の主や/按司の又の按司 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/おもふきやめ ちよわれ/又しものよのぬしや/あちのまたのあち きみがなし節 8-399(7) 一おもろ音揚がりや/世の清水 出ぢやちへ/神てだの 揃て/守りよわちへ/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやかりや/よのさうす いちやちへ/かみてたの そろて/まふりよわちへ/又せるむねやかりや きみがなし節 8-400(8) 一おもろ音揚がりや/乗り加那志 召しよわちへ/乗り加那志/島討ち 勝りよわちへ/又宣るむ音揚がりや/又聞ゑ按司添いや 一おもろねやかりや/のりかなし めしよわちへ/のりかなし/しまうち まさりよわちへ/又せるむねやかりや/又きこゑあちおそいや きみがなし節 8-401(9) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/果報てだ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/かほうてた/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや おもろねやがりがひゃくさぎやめが節 8-402(10) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/精の綱 麗し/乞遣り 打ち侍ら/又下の世の主や/按司の又の按司 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/すへのちな うるわし/こやり うちやへら/又しものよのぬしや/あちのまたのあち すへのちにやうるわしが節 8-403(11) 一おもろ音揚がりや/百歳ぎやめ ちよわれば/島手綱 国御杖/みおやせ/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやかりや/ひやくさきやめ ちよわれは/しまたつな くにこしやん/みおやせ/又せるむねやかりや すへのちにやうるわしが節 8-404(12) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/おもろ種 乞侍ら/又下の世の主や/按司の又の按司 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/おもろたね こやへら/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや すへのちにやうるわしが節 8-405(13) 一おもろ殿原よ/精の口正しや/押し合へ為ちへ/持ち満ちへるぐすく/又宣るむ殿原よ 一おもろとのはらよ/すゑのくちまさしや/おしやへしちへ/もちみちへるくすく/又せるむとのはらよ きみがなし節 8-406(14) 一おもろ音揚がりや/真人の 競いど/欲しみよわるてだ/又宣るむ音揚がりや/又下の世の主や 一おもろねやかりや/まひとの けわいと/ほしみよわるてた/又せるむねやかりや/しものよのぬしや うちいではやゝのきくたけが節 8-407(15) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/かねもちの御腰/差し遣り 栄よわちへ/又下の世の主の/按司の又の按司 一おもろねやかや/せるむねやかりや/かねもちのみこし/さしやり ふさよわちへ/又しものよのぬしの/あしのまたのあし 8-408(16) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/御星御腰/又とむこが細工/細工とゞまりや/又柄鞘 見れば/真玉照る御腰 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/みほしみこし/又とむこかさいく/さいくとゝまりや/又つかさや みれは/またまてるみこし きこへいろめきが節 8-409(17) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/国中の/首里杜ぐすくから/早く 御み使い/拝で 輝居らに/又保栄茂世の主や/米須殿 通い/又今日の良かる比に/又今日のきやかる日に 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/くになかの/しよりもりくすくから/はやく おんみつかい/おかて かゝおらに/又ほへむよのぬしや/こめすとの かよい/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに おもろねやがりやきうらやが節 8-410(18) 一音揚がりぎや おもろ/貢 早く 行ぢへ/御肝に 撓わに/又下の世の主や/按司の又の按司や 一ねやかりきや おもろ/かまゑ はやく いちへ/おきもに しなわに/又しものよのぬしや/あしのまたのあしや あかいんこおりるが節 8-411(19) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/おもろよ みおやせ/宣るむよ みおやせ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/おもろよ みおやせ/せるむよ みおやせ/又しものよのぬしや/あしのまたのあしや うちいではわくのしつらいが節 8-412(20) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/下司の 嬉し愛してだ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又島中の神里の 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/けすの うれしかなしてた/又しよりもり ちよわる/おきやかおもいかなし/又しまなかのかみさとの きみがなし節 8-413(21) 一おもろ音揚がりや/うとたる見揚がり/こくらの 下司 真人/生けて 名揚りよわちへ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一おもろねやかりや/うとたるみやかり/こくらの けす まひと/いけて なかりよわちへ/又しものよのぬしや/あしのまたのあしや きみがなし節 8-414(22) 一おもろ音揚がりや/まて川に すづみ/祝いが おわちへ/島中の下司の/揃て お誇りしよわちへ/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやかりや/まてかわに すつみ/よわいか おわちへ/しまなかのけすの/そろて おほこりしよわちへ/又せるむねやかりや きみがなし節 8-415(23) 一おもろ音揚がりや/樋川坂 ちよわちへ/慶良間よ 御まぎり しよわちへ/又宣るむ音揚がりや/京端 ちよわちへ 一おもろねやかりや/ひかわひら ちよわちへ/けらまよ おんまきり しよわちへ/又せるむねやかりや/けおはんた ちよわちへ きみがなし節 8-416(24) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/見揚が寄せ鳴り加那志/又米須世の主の/真物世の主の 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/みやかよせなりかなし/又こめすよのぬしの/まものよのぬしの 8-417(25) 一おもろ音揚がりや/天より下の/下司 選ぶ てだ/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやかりや/てによりしたの/けす えらふ てた/又せるむねやかりや おもろまこいしが節 8-418(26) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/十百歳す ちよわれ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志/又天に 照る 星しよ/星しゆ 算しよわれ 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/とひやくさす ちよわれ/又しよりもり ちよわる/おきかもいかなし/又てにに てる ほししよ/ほししゆ さにしよわれ せいきよかなぐすくが節 8-419(27) 一おもろ真声子や/此かへ 鳴響みよわる/てだよ みちやる/又宣るむ真声子や 一おもろまこいしや/こかへ とよみよわる/てたよ みちやる/又せるむまこいしや あがるもちづきの節 8-420(28) 一おもろ音揚がりや/今ど 世は 勝る/治金丸/島 かねて 来居り/又宣るむ音揚がりや/又下の世の主や 一おもろねやかりや/いみやと よは まさる/てかねまる/しま かねて きより/又せるむねやかりや/又しものよのぬしや ちにやうるわしが節 8-421(29) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/直ちへ 良く 勝りよわ/又下の世の主の/按司の又の按司の/又今日 吹き居る風や/疾く風ど 吹き居る 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/なおちへ よく まさりよわ/又しものよのぬしの/あしのまたのあしの/又けお ふきよるかせや/とくかせと ふきよる へどのしが節 8-422(30) 一おもろ音揚がりや/宣るむねやがりや/御顔 なくて/又わらへかけに し遣り/せまるかけに し遣り/又やまたと あ遣り/はちらと あ遣り 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/をかう なくて/又わらへかけに しやり/せまるかけに しやり/又やまたと あやり/はちらと あやり 8-423(31) 一おもろ音揚がりや/歓へ欲しや/誇り欲しや/又下の世の主や/屋比久殿原よ 一おもろねやかりや/あまへほしや/ほこりほしや/又しものよのぬしや/やひくとのはらよ 8-424(32) 一おもろ音揚がりや/鬼ぐすく 気合わせ/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやかりや/おにくすく けやわせ/又せるむねやかりや ねやがりがすとくにいぢや事が節 8-425(33) 一おもろ音揚がりや/降り欲し 愛しけ/清らやのみ御殿/又宣るむ音揚がりや/又下の世の主の 一おもろねやかりや/おりほし かなしけ/きよらのみおとん/又せるむねやかりや/又しものよのぬしの すへのちにやうるわしが節 8-426(34) 一おもろ音揚がりや/ゑかうに かうに ゑかうに/神てだす しらちやらめ/又下の世の主の 一おもろねやかりや/ゑかうに かうに ゑかうに/かみてたす しらちやらめ/又しもよのぬしの ねいしまいしの節 8-427(35) 一おもろ音揚がりや/上て みちやる 勝り/又宣るむ音揚がりや/又聞ゑ鬼ぐすく 一おもろねやかりや/のほて みちやる まさり/又せるむねやかりや/又きこゑおにくすく へどのあすもりのおやせが節 8-428(36) 一おもろ音揚がりや げらへ/宣るむねやがりや しらへ/沖縄 鳴響む/真物内 見ちやる/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一おもろねやかりや けらへ/せるむねやかりや しらへ/おきなわ とよむ/まものうち みちやる/けおのよかるひに けらへ/けおのきやかるひに ちにやうるわしが節 8-429(37) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/直ちへ 鳴響ま/又下の世の主の/按司の又の按司の 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/なおちへ とよま/又しものよのぬしの/あちのまたのあちの おりほしかなしけが節 8-430(38) 一音揚がりぎや/外国 行ぢや事/音揚がりよ/おもろよ ゑめて/又音揚がりぎや/島中/又音揚がりよ/笑てる 行ぢやる 一ねやかりきや/すとくに いちやこと/ねやかりよ/おもろよ ゑめて/又ねやかりや/しまなか/又ねやかりよ/わらてる いちやる ちにやうるわしが節 8-431(39) 一おもろ音揚がりや/按司果報ど/下司は 良かる/又宣るむ音揚がりや 一おもろねやがりや/あちかほうと/けすは よかる/又せるむねやかりや きたたんよのぬしがひやしが節 8-432(40) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/おもろど そない/宣るむど 肴/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/おもろと そない/せるむと さかな/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに つるこにくけしが節 8-433(41) 一おもろ音揚がりや/そほらの剣 見ちやる/又下の世の主の/按司の又の按司の 一おもろねやかりや/そほらのつるき みちやる/又しものよのぬしの/あちのまたのあちの きみがなし節 8-434(42) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/見揚が寄せ聞ゝ加那志/又米須世の主の/真物世の主の(→416) 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/みあかよせきゝかなし/又こめすよのぬしの/まものよのぬしの 8-435(43) 一おもろ音揚がりや/宣るむ音揚がりや/島討ち乗り加那志/又下の世の主の/按司の又の按司の/又乗り加那志 乗りよわちへ/喜舎場口 曳きやちへ 一おもろねやかりや/せるむねやかりや/しまうちのりかなし/又しものよのぬしの/あちのまたのあちの/又のりかなし のりよわちへ/きしやはくち ひきやちへ 8-436(44) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/首里しゆ/百浦 引く ぐすく/又首里親樋川/水からど 世掛ける/又ぐすく親樋川 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/しよりしゆ/もゝうら ひく くすく/又しよりおやひかわ/みつからと よかける/又くすくおやひかわ あかのこがふねたて節 8-437(45) 一阿嘉の子が 大里 行ぢへ/大里の思い出ぢへてだ/又饒波の子が 島尻 行ぢへ/又代 積い 枡 見ちやる(→1372) 一あかのこが おおさと いちへ/おおさとのおもいいちへてた/又ねはのこか しましり いちへ/又しろ つもい ましい みちやる あかのこがふねたて節 8-438(46) 一阿嘉の子が 饒波の子が/百ぢやらの群れ思いてだ/又大里は 里からる/又かでし川 水からる(→1373) 一あかのこか ねはのこか/ももちやらのふれおもいてた/又おおさとは さとからる/又かでしかわ みつからる うらおそいのおやのろが節 8-439(47) 一阿嘉のお祝付きや/世珈玻〓 寄せ/御ぐすく げらへ/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/よかわら よせ/おくすく けらへ/又ねはのおゑつきや ねいしまいしが節 8-440(48) 一阿嘉のお祝付きや/拍子の槌 打たば/十百度 ちよわれ/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/ひやしのつち うたは/ともゝと ちよわれ/又ねはのおゑつきや 8-441(49) 一阿嘉の子が 嬉し按司/世掛け拍子 みおやせ/又饒波の子が 嬉し按司/又安谷屋の 嬉し按司/又安谷屋掟/よたい人は 聞くる 一あかのこが うれしあち/よかけひやし みおやせ/又ねはのこか うれしあち/又あたにやの うれしあち/又あたにやおきて/よたいきよは きくる きみがなし節 8-442(50) 一阿嘉のお祝付きや/卯の時のてだの/上て 照り居る様に/御み顔の 見欲しや/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/うのときのてたの/あかて てりよるやに/おみかうの みほしや/又ねはのおゑつきや きみがなし節 8-443(51) 一阿嘉のお祝付きや/目取真掟/かに あればど/御側は 寄り居る/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/みれつなおきて/かに あれはと/おはたわ よりゆる/又ねはのおゑつきや ねましまいしが節 8-444(52) 一阿嘉のお祝付きや/降り欲しや ちよわちへ/又饒波のお祝付きや/又下の世の主や 一あかのおゑつきや/おりほしや ちよわちへ/又ねはのおゑつきや/又しものよのぬしや きみがなし節 8-445(53) 一阿嘉のお祝付きや/百歳命/若てだに みおやせ/又下の世の主の/按司の又の按司や 一あかのおゑつきや/ひゃくさいのち/わかてたに みおやせ/又しものよのぬしの/あちのまたのあちや きみがなし節 8-446(54) 一阿嘉のお祝付きや/人の浦に 在つる/貢 寄せ 掻きつるぎ/又饒波のお祝付きや/又下の世の主の/按司の又の按司や 一あかのおゑつきや/ひとのうらに あつる/かまゑ よせ かきつるき/又ねはのおゑつきや/又しものよのぬしの/あちのまたのあちや きみがなし節 8-447(55) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/牛 乞わば 吾に 賜れ/又下の世の主の/按司の又の按司 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/うし こわは あんに たほれ/又しものよのぬしの/あちのまたのあち きみがなし節 8-448(56) 一阿嘉のお祝付きや/しけち 真神酒盛りや/十百度 若てだ 栄せ/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/しけつ まみきもりや/ともゝと わかてた はやせ/又ねはのおゑつきや きみがなし節 8-449(57) 一阿嘉のお祝付きや/十百人の 遊び/見ちへど 羨み居る/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/ともゝそひとの あすひ/みちへと やらやみよる/又ねはのおゑつきや きみがなし節 8-450(58) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/百浦 添う/世添うみ御殿/又下の世の主や/按司の又の按司/又石金子 遣りよわちへ/棚原子 遣りよわちへ 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/ももうら おそう/よそうみおとん/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや/又いしかねこ やりよわちへ/たなはるし やりよわちへ きみがなし節 8-451(59) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/島世 揃へて みおやせ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/しまよ そろへて みおやせ/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや きみがなし節 8-452(60) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/島世 寄せて みおやせ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/しまよ ゆせて みおやせ/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや あおりやへが節 8-453(61) 一阿嘉の子が/おもろ鼓 打たば/百浦 打ち寄せれ/又饒波の子が/おもろ鼓 一あかのこか/おもろつゝみ うたは/もゝうら うちよせれ/又ねはのこか/おもろつゝみ やまきたらすざべが節 8-454(62) 一阿嘉のお祝付きや/島の覡やれば/たにるから 来居り/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/しまのよたやれは/たにるから きより/又ねはのおゑつきや いしかねのやにが節 8-455(63) 一阿嘉の子に 寄せ打ち/持ちゑ 取られゑ/寄せ打ちしゆ/島は 打ち寄せれ/又饒波の子に 鳴り呼ぶ/持ちゑ 取らちへ 一あかのこに よせうち/もちゑ とられゑ/よせうちしゆ/しまは うちよせれ/又ねはのこに なりよふ/もちゑ 取らちへ 世そへうちもちちへみおやせが節 8-456(64) 一阿嘉の子お祝付きや/石金の様に/命 継ぎよわれ/又饒波のお祝付きや/又伊饒波の掟持ちなる 一あかのこおゑつきや/いしかねのやに/をのち つきよわれ/又ねはのおゑつきや/又いによはのおきてもちなる 月てだにやにてゞかゞちよわれが節 8-457(65) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/此の拍子 揚げれ/又下の世の主の/按司の又の按司の/又大和ゑむ 船頭/筑紫ゑむ 船頭 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/このひやし あけれ/又しものよのぬしの/あちのまたのあちの/又やまとゑむ せんとう/つくしゑむ せんとう しよりもりのぼていけばが節 8-458(66) 一阿嘉の子が/いよやに/島 多く/世 長く ちよわれ/又饒波犬子が/いよやに 一あかのこか/いよやに/しま おへく/よ なかく ちよわれ/又ねはいんこか いよやに うちいではふねたてばが節 8-459(67) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/月てだの様に/照ゞ 輝ちよわれ/又夜は 月 照る/昼は てだ 照る/月の様に/又月や 隠し人/てだは 世の主/月てだ様に 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/つきてたのやに/てゝ かゝちよわれ/又よるは つき てる/ひるは てた てる/つきのやに/又つきや おさしきよ/てたは よのぬし/つきてたやに すへのちにやうるわしが節 8-460(68) 一阿嘉のお祝付きや/饒波の犬お祝付きや/上下の 人治めてだ/又聞へ按司添いや/鳴響む按司添いや 一あかのおゑつきや/ねはのいんおゑつきや/かみしもの ひとひちめてた/又きこへあちおそいや/とよむあちおそいや きみがなし節 8-461(69) 一阿嘉のお祝付きや/饒波犬お祝付きや/照り出ぢゑ遣り ちよわれ/又下の世の主や/按司の又の按司や 一あかのおゑつきや/ねはいんおゑつきや/てりいぢゑやり ちよわれ/又しものよのぬしや/あちのまたのあちや ふねたてばが節 8-462(70) 一阿嘉犬子が/上下 鳴響む/親思いみ御殿 げらへ/又饒波犬子が/かみしも 一あかいんこか/かみしも とよむ/おやもいみおとの けらへ/又ねはいんこか/かみしも 大ざとのげらへみやぶの節 8-463(71) 一阿嘉のお祝付きや/果報てだ/珍らしや/山城てだ/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/かほうてた/めつらしや/やまくすくてた/又ねはのおゑつきや かねのてだみこしが節 8-464(72) 一阿嘉の子が 船 発てば/国のちやら/十声ちへ 御み顔 拝ま/又饒波の子が 船 発てば 一あかのこか ふね たては/くにのちやら/とこいちへ おみかう おかま/又ねはのこか ふね たては あかいんこが世よせひやしが節 8-465(73) 一阿嘉の子ゆ/良くむ 又も/うち揚がて ちよわれ/又饒波の子ゆ/良くも 又も 一あかのこゆ/よくむ またも/うちあかて ちよわれ/又ねはのこゆ/よくも またも きみがなし節 8-466(74) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/十百度 ちよわれ/又あし川の 有らぎやめ/汲も清水 有らぎやめ/又石ぎや命てば/石は 割れる物/又金が命てば/金は僻む物 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/ともゝと ちよわれ/又あしかわの あらきやめ/くもさうす あらきやめ/又いしきやのちては/いしは われるもの/又かねかのちては/かねは ひちやむもの あかいんこがふねたてばが節 8-467(75) 一阿嘉の子が/金のてだ御腰/差しよわ遣り/世添わる御腰/又饒波の子が/金のてだ御腰 一あかのこか/かねのてたみこし/さしよわやり/よそわるみこし/又ねはのこか/かねのてたみこし しよりもりのぼていけばが節 8-468(76) 一阿嘉の子が 寄せ杜/左も 右も 愛しや 一あかのこか よせもい/ひちやりも にきりも かなしや あかいんこがよくもまたもが節 8-469(77) 一阿嘉の子が 世寄せ拍子/打ち揚がる 拍子や/世 打ちちへ みおやせ/又饒波の子が 世寄せ拍子 一あかのこか よゝせひやし/うちあかる ひやしや/よ うちちへ みおやせ/又ねはのこか よゝせひやし あかいんこがふねたて節 8-470(78) 一阿嘉の子が てだは/かに あればど/御側は 寄り居る/又饒波の子が てだは 一あかのこか てたは/かに あれはと/おはたは よりゆる/又ねはのこか てたは もゝとふみあがりが節 8-471(79) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/今日 し居る 使い/百度の 使い/又沢岻の根国/沢岻の真国 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/けお いゆる つかい/もゝとの つかい/又たくしのねくに/たくしのまくに もゝとふみあがりぎやあすぶきよらが節 8-472(80) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/ゑいとてだ/又沢岻の根国/沢岻の真国 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/ゑいとてた/又たくしのねくに/たくしのまくに あおりやへが節 8-473(81) 一阿嘉のお祝付きや/島世の 有らぎやめ ちよわれ/又饒波のお祝付きや 一あかのおゑつきや/しまよの あらきやめ ちよわれ/又ねはのおゑつきや こはりきもよりが節 8-474(82) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/十百度 十百歳す ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/ともゝと とひやくさす ちよわれ/又けおの世かるひに/けおのきやかるひに きみがなし節 8-475(83) 一阿嘉のお祝付きや/饒波のお祝付きや/島世 揃へて みよわれ/又米須世の主の/真物世の主の 一あかのおゑつきや/ねはのおゑつきや/しまよ そろへて みよわれ/又こめすよのぬしの/まものよのぬしの 9 首里天ぎやすへあんじおそいがなし いろ(/\)のこねりおもろ御双紙 天啓三年癸亥三月七日 第九 もりあいきみの節 9-476(1) 一煽り君 見物君 手摩て/後勝り *ちよわよる 清らや/又首里杜 真玉杜ぐすく/又按司添いぎや 貴み人が 御身/又石へつは 金へつは こので/又石子は 真石子は おり上げて/又丈高く 幅広く おり上げて *二てす二てこねる 一あおりきみ みものきみ てつて /のちまさり ちよわよる きよらや/又しよりもり またまもりくすく/又あんしおそいきや たゝみきよか おみ/又いしへつは かなへつは このて/又いしらこは ましらこは おりあけて/又たけたかく はりひろく おりあけて きみのつぢの節 9-477(2) 一首里杜ぐすく/だりじよ げらへわれ/清らやの*国手持ち/又真玉杜ぐすく/又聞ゑ浦添ど/国の弟者 成しよわちへ/又聞ゑ中西に/掛けだむき ちよわちへ/又雲子 寄り合ふ様に/真玉 寄り合う様に *二ておす二てこねる 一しよりもりくすく/たりしよ けらへわれ/きよらやのくにてもち/又またまもりくすく/又きこゑうらおそへと/くにのおとちや なしよわちへ/又きこゑなかにしに/かけたむき ちよわちへ/又くもこより あふやに/ま玉 よりあふやに うちいでいちはなが節 9-478(3) 一宣ぬ君ぎや 君良しぎや/*いせ拍子 鳴響で 打ち揚げれ/又久米の島 金の島/又兼城 杜ぐすく/又按司添いぎや 貴み人が *ひだり二ておすなかにおしかけておしおろちへうちあげ二ておちへ二てこねる 一せぬきみきや きみよしきや/いせひやし とよて うちあけれ/又くめのしま はねのしま/又かねくすく もりくすく/又あんしおそいきや たゝみきよか 大ざとのげすおもひあんじの節 9-479(4) 一差笠が 国守りぎや/*げらへ屏風 鳴響めば 見物/又大里の鳴響み杜/又三郎子が 真ころ子が/又馬の形 走り合う様に/又牛の形 突き合う様に/又蜻蛉形 飛び合う様に/又蝶形 舞合う様に *おしかけておかてこねておうのきりして二ておちへ二てこねる 一さすかさか くにもりきや/けらへみやうふ とよめは みもの/又おおさとのとよみもり/又さふろくか まころくか/又うまのかた はりやうやに/又うしのかた つきやうやに/又あけすかた とひやうやに/又はへるかた まやうやに おわもりやけよのきみの節 9-480(5) 一君良し君の/君添い君の/*混ぢらた 見居り/又百人の やちよく/七十人の やちよく/又百人が中に/七十人が中に(→595・1462) *ねはみぎり二ておちへこねてひだり一てこねるゑらいはいだり二ておちへこねてみぎに一てこねる 一きみよしきみの/きみおそいきみの/まちらた めより/又もゝその やちよく/なゝその やちよく/又もゝそかなかに/なゝそかなかに 9-481(6) 一百倉の寄せ並/八十倉の友寄せ/*友寄せや 島討ち御倉/又玉城 在つる/おもやいは 持ち成ちへ *二ておのきりしてみぎり一てまうて二てこねる 一もゝくらのよせなみ/やそくらのともよせ/ともよせや しまうち御くら/又玉くすく あつる/おもやいは もちなちへ 9-482(7) 一雲子玉城/*降れが みもん/又百名玉城/又成さいぎや玉城 *ひだり一ておりへこねてみぎり一ておちへこねてなかにたゞこねる 一くもこ玉くすく/おれか みもん/又ひやくなたまくすく/又なさいきやたまくすく しよりおやひがわ節 9-483(8) 一城間のあさいによ/あさいによ 広庭に/降れ*直せ 神達 神/又又吉のあさいによ *うちへのきやけてこねる 一くすくまのあさいによ/あさいによ ひろみやに/おれなおせ かみた かみ/又またよしのあさいによ おにさんこが節 9-484(9) 一世寄せ君の/降れて 遊べば/*拍子 打ち揚げれば/君も なよら/又思ひ君の/降れて 遊べば *あしあはちへおがでおしおろちへうちあげる二ておち二てこねる 一世ゝせきみの おれて あすへは/ひやし うちあけれは/きみも なよら/又おもひきみの/おれて あすへは おやみきやまが節 9-485(10) 一久米の世寄せ君/糸縅/なめし糸よ/下げて *押し廻せ/又精高世寄せ君 *二ておちへ一てこねる 一くめのよゝせきみ/いとおとし/なめしいとよ/さけて おしまわせ/又せたかよゝせきみ たくしたらなづけが節 9-486(11) 一飽かず国かねや/*靡びちへ 降れて/又国のしつらいや/又君よ 御嶽ろ 見遣り *二ておち二てこねる 一あかすくにかねや/なよひちへ おれて/又くにのしつらいや/又きみよ みちよろ みやり おにのきみはゑが節 9-487(12) 一聞ゑ精高子が/*世掛けにせさ/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→1400) *二ておすこねる 一きこゑせたかこか/よかけにせさ/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや 9-488(13) 一大君/大君ぎやいそこ/*漕げ 綱や 強く/又国守り 国守りがいそこ *二ておすこねる 一大きみ/大きみきやいそこ/こけ つなや ちよく/又くにもり/(/\)かいそこ うちいではつゝとりかわちへが節 9-489(14) 一宣ぬ君や/聞ゑ宣ぬ君や/*あゑけ やれ/又宣ぬ君や/鳴響む宣ぬ君や/あゑけ やれ/又按司添いぎやみ御前/あゑけ やれ/又貴み人がみ御前/あゑけ やれ *みぎり 一せぬきみや/きこゑせぬきみや/あゑけ やれ/又せぬきみや/とよむせぬきみや/あゑけ やれ/又あんしおそいきやみ御まへ/あゑけ やれ/又たゝみきよがみ御まへ/あゑけ やれ にるやせぢみおやせが節 9-490(15) 一にるや鳴響む大主/*大島鳴響む若主/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又赤ら嶽 鳴響む/真君清ら大主/又雲子嶽 鳴響む/島初め大君/あまにこの うらやて/けさにこの 聞ゑて/又てるかはと 行き合て/御言 合わしゆわちへ/又首里杜 うち歩よで/真玉杜 うち歩よで/又英祖にや末按司添い/てだが末王にせ/又雲子嶽 おり上げて/煽り端 積み上げて/又綾子浜 やびちへ/雪の嶽 やびちへ/又肝が内の 生まれて/肝が内の 勝れて/又按司添いぢよ 行き合て/眼 合わちへ そこて/又にるやせぢ 有らぎやめ/君ぎやせぢ 有らぎやめ/又天ぎや下 添て/首里杜 栄よわ(→100) *みぎり 一にるやとよむ大ぬし/たしまとよむわかぬし/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又あからたけ とよむ/まきみきよら大ぬし/又くもこたけ とよむ/しまはしめ大きみ/又あまにこの うらやて/けさにこの きこゑて/又てるかはと よきやて/御こと あわしゆわちへ/又しよりもり うちあよて/またまもり うちあよて/又ゑそにやすへあんしおそい/てたかすゑわうにせ/又くもこたけ おりあけて/あおりはな つみあけて/又あやこはま やひちへ/よきのたけ やひちへ/又きもかうちの うまれて/あよかうちの すくれて/又あんしおそいちよ よきやて/あまこ あわちへ そこて/又にるやせち あらきやめ/きみきやせち あらきやめ/又てにきやした おそて/しよりもり ふさよわ 9-491(16) 一真宇根ぐすく若い人/若い人 下垂りやよ/見揚げ欲しやの若い人/又よいの嶺 集手/よいの嶽 集て/又おが衆生が 真嬉しや/またいきやが 真嬉しや/又若い人 行き合て 見ちやる/下垂りやよ 見ちやる 一まうねくすくわかいきよ/わかいきよ したたりやよ/みやけほしやのわかいひと/又よいのみね つとて/よいのたけ つとて/又おかすきやか まうれしや/またいきやか まうれしや/又わかいきよ いきやて みちやる/したたりやよ みちやる 9-492(17) 一はひやが 真糸数に/行ぢやこと はひ/はひやよ とよてゝ/まへちへ はひ/又はひやが 島中に/行ぢやれば/はひやよ 退けてゝ/嫌な手 はひ 一はひやか まいとかすに/いちやこと はひ/はひやよ とよてゝ/まひちへ はひ/又はひやか しまなかに/いちやれは/はひやよ とけてゝ/やなて はひ 9-493(18) 一飽かず国かねや/飽かず国守りや/綾手 まめがすな/奇せ手 まめがすな/綾手 打ちへ なよら/奇せ手 打ちへ こねら/又上下の 見る眼/地離れの 見る眼 一あかすくにかねや/あかすくにもりや/あやて まめかすな/くせて まめかすな/あやて うちへ なよら/くせて うちへ こねら/又かみしもの みるめ/ちはなれの みるめ あがおなりがみの節 9-494(19) 一京のよいこせが/京のよいねはが/綾奇せ*珍ら屏風/又よいこせが 細工/よいねはが 細工 *二ておすこねる 一きやうのよいこせか/きやうのよいねはか/あやくせめつらみやふ/又よいこせか さいく/よいねはか さいく しけちなはの節 9-495(20) 一聞ゑ鬼ぐすく/君加那志 手摩て/上下 *押し合わちへ ちよわれ/又鳴響む鬼ぐすく *二ておすこねる 一きこゑおにくすく/きみかなし てつて/かみしも おしあわちへ ちよわれ/又とよむおにくすく きみのつぢの節 9-496(21) 一聞ゑ君良しや/見物踊り 降れわちへ/*やゝの奇せ 靡びかせ/又鳴響む君良しや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく *ひだり二ておちへみぎりおしかけておがでこねる 一きこゑきみよしや/みものより おれわちへ/やゝのくせ なよひかせ/又とよむきみよしや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく いべのいのりの節 9-497(22) 一聞ゑ君加那志/厳子島 依り降れて/成さい人思い按司添い/眼 寄り合わちへ/*愛しやど 立ち居る/又鳴響む君加那志/此の御島 憑き降れて/又御肝打ちに よ治らす/大君に 撓よは/又肝が内に 覚へす/精高子に 撓よわ/又大ころ達 見守てす/おぼつより 帰れ/又群り合い子達 見守てす/神座より 帰れ/又てるかはが てるしのが/照り居る様に/御肝 生まれわちへ(→92・365) *ひだり二ておちへなかにおしかけておしおろちへうちあけるみぎり二ておちへこねる 一きこゑきみかなし/いつこしま よりおれて/なさいきよもいあんしおそい/あまこ よりあわちへ/まなしやと たちよる/又とよむきみかなし/このみしま つきおれて/又おきもうちに よしらす/大きみに しなよは/又あよかうちに おほへす/せたかこに しなよわ/又大ころた みまふてす/おほつより かいれ/又もりあいこた みまふてす/ かくらより かゑれ/又てるかはか てるしのか/てりよるやに/おきも うまれわちへ しよりもりぐすくの節 9-498(23) 一聞ゑ具志川に/しけち〔な〕は 真清水/島世の*果報清水泉/又鳴響む具志川に/又鳴響むまちらすに/又国のしつらいが *二ておすこねる 一きこゑくしかわに/しけち〔な〕は まさうす/しま世のかほうさうすいちへみ/又とよむくしかわに/又とよむまちらすに/又くにのしつらいか しけちなわが節 9-499(24) 一伊計の杜ぐすく/京寄せ接ぎ上がりや/波 添う *早み御船/又大国杜ぐすく/又小太郎若細工 *二ておすこねる 一いけのもりくすく/きやよせはきあかりや/なみ おそう はやみおうね/又ちやくにもりくすく/又こたらわかさいく しけちなわが節 9-500(25) 一久米の差笠は/成さが思い君/世 揃う *具志川 げらへて/又鳴響む差笠が(→605・1425) *二ておすこねる 一くめのさすかさは/なさかおもいきみ/よ そろう くしかわ けらへて/又とよむさすかさか しけちはなが節 9-501(26) 一聞ゑ照る君や/大君ぎや 持ち成し/按司添い *揃う/愛しけや/又鳴響む照る君や/又首里杜按司添い/又真玉杜按司添い *二ておすこねる 一きこゑてるきみや/大きみきや もちなし/あんしおそい そろう/かなしけや/又とよむてるきみや/又しよりもりあんしおそい/又またまもりあんしおそい きみのつぢの節 9-502(27) 一聞ゑ照る君や/世持ち鷲 乞よわちへ/島討ち奇せ/按司添いに *みおやせ/又鳴響む照る君や(→359) *二ておすこねる 一きこゑてるきみや/世もちわし こよわちへ/しまうちくせ/あんしおそいに みおやせ/又とよむてるきみや かなふくが節 9-503(28) 一越来杜 見揚げれば/吾が成さが/ちよわ居る もちろちへ/此が し居る 清らや/又揚がる杜 見揚げれば(→84) 一こゑくもり みやけれは/あかなさか/ちよわよる もちろちへ/こか しよる きよらや/又あかるもり みやけれは うちいではもゝくらの節 9-504(29) 一金福の杜に/群り合い 貴み人/肝痛さ *押し成せ/成さい人/又安谷屋の杜に *二ておす 一かなふくのもりに/もりあい た〔ゝ〕みきよ/きもちやさ おしなせ/なさいきよ/又あたにやのもりに 9-505(30) 一群り合い君 君にしやが/いそこ波 つり*寄せ つり合わちへ/又渡嘉敷の真ころ子/又真ころ子は 根 し遣り/又津口の潮の/息吹ちへ 上がてくれば/又新麦が/おろ麦が 穂花/又一の艫添いぎや/天のもの(/\)しや/又亀 取てる/繻〓 取てるてやば/又取らんてゝ/知らんてゝ 知られゝ *二ておすこねる 一もりあいきみ きみにしやか/いそこなみ つりよせ つりあわちへ/又とかしきのまころく/まころくは ね しやり/又つくちのしゆの/いふちへ あかてくれは/又あらむきやか/おろむきやか ほはな/又いちのともおそいきや/あまのもの(/\)しや/又かめ とてる/さん とてるてやは/又とらんてゝ/しらんてゝ しられゝ もゝくらの節 9-506(31) 一屋比久隈基に/如何る 衆生 居てが/大君 *直 し遣り 使い/又嶽が隈基に/又馬駄 なて 這うて/又しやなめ なて 這うて *二ておすこねる 一うあひくくまもとに/いきやる すちや おてか/大きみ なお しやり つかい/又たけかくまもとに/又うまた なて はうて/又しやなめ なて はうて てやんおなぢやらの節 9-507(32) 一久良波の君の/瀬名波の君の/又下鳴響み軍/下の聞ゝやれ軍/又辺り 攻めつけて/垣内 攻めつけて/又板門 攻めつけて/金門 攻めつけて/又辺り 添いつけて/垣内 添いつけて 一くらはのきみの/せなはのきみの/又しもとよみいくさ/しものきゝやれいくさ/又あたり せめつけて/かくち せめつけて/又いたやちや せめつけて/かなちや せめつけて/あたり おそいつけて/かくち おそいつけて さしふおれなおちへが節 9-508(33) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/神座 鳴響で/又如何る按司添へが/如何る貴み人が/又君に 誇られて/主に 誇られて/又吉日 七日 立てば/吉日 七日 立てば/又珍らしやど 有り居る/おもかしやど 有り居る/又明けとまに 降れ欲しや/明け立ちに 降れ欲しや/又あさか嶽 やびちへ/しちく嶽 〔やびちへ〕/又あけ直り 前立て/煽り傘 添立て/又神加那志 前立て/大君よ 添立て/又実に 真だに のろ(/\)/だに 真だに 神々/又縄掛けの真庭に/糸掛けの真庭に/又かめん 真高さ/けなこそ ほやけさ/又大ころ達 添立て/群り合い子達 添立て/又いせゑけり按司添い/吾が掻い撫で貴み人/又赤口が 依へ憑き/せるまゝが 依い憑き/又君使い しよわちへ/主使い しよわちへ/又てるかはす よ治らめ/てるしのす よ治らめ 一きこゑおおきみきや/とよむせたかこか/かくら とよて/又いきやるあんしおそへか/いきやるたゝみきよか/又きみに ほこられて/又ぬしに ほこられて/又ゑか なんか たては/よか なんか たては/又めつらしやと ありよる/おもかしやと ありよる/又あけとまに おれほしや/あけたちに おれほしや/又あさかたけ やひちへ/しちくたけ 〔やひちへ〕/又あけなおり まえたて/あおりかさ そたて/かみかなし まへたて/大きみよ そへたて/又けに またに のろ(/\)/たに またに かみ(/\)/又なわかけのまみやに/いとかけのまみやに/又かめん またかさ/けなこそ ほやけさ/又大ころた そへたて/又いせゑけりあんしおそい/あかかいなてたたみきよ/又あかくちやか よへつき/せるまゝか よいつき/又きみつかい しよわちへ/ぬしつかい しよわちへ/又てるかわす よしらめ/てるしのす よしらめ 9-509(34) 一聞ゑ宣の君ぎや/うら(/\)と 走りやせ/又鳴響む宣の君ぎや(→881) 一きこゑせのきみや/うら(/\)と はりやせ/又とよむせのきみきや 9-510(35) 一真北風が まね(/\) 吹けば/按司添いてだの/御船ど 待ち居る/又追手が 追手ど 吹けば(→892) 一まにしか まね(/\) ふけは/あんしおそいてたの/おうねと まちよる/又おゑちへか おゑちへと ふけは 10 ありきゑとのおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十 10-511(1) 一大主ぎや 天轟ろ 為る様に/ゑけ せぢ 勝て ちよわれ/又大主ぎや 天轟ろ 為る様に/大主ぎや 綾子浜 為る様に/又大主ぎや しつこ浜 為る様に/又大主ぎや 真南風穴に ちよわちへ/又大主[ぎや] 鳥の杜 ちよわちへ/又大主ぎや 国廻り しよわちへ 一大ぬしきや 天とゝろ するやに/ゑけ せち まさて ちよわれ/又大ぬしきや あめとゝろ するやに/又大ぬしきや あやこはま するやに/又大ぬしきや しつこはま するやに/又大ぬしきや まはへあなに ちよわちへ/又大ぬし[きや] とりのもり ちよわちへ/又大ぬしきや 国まわり しよわちへ 10-512(2) 一昔初まりや/てだこ大主や/清らや 照りよわれ/又せのみ初まりに/又てだ一郎子が/又てだ八郎子が/又おさん為ちへ 見居れば/又さよこ為ちへ 見居れば/又あまみきよは 寄せわちへ/又しねりきよは 寄せわちへ/又島 造れてゝ わちへ/又国 造れてゝ わちへ/又こゝらきの島々/又こゝらきの国々/又島 造るぎやめも/又国 造らぎやめも/又てだこ 心切れて/又せのみ 心切れて/又あまみや衆生 生すな/又しねりや衆生 生すな/又然りば 衆生 生しよわれ(→1529) 一むかしはちまりや/てたこ大ぬしや/きよらや てりよわれ/又せのみはちまいに/又てたいちろくか/又てたはちろくか/又おさんしちへ みおれは/又さよこしちへ みおれは/又あまみきよ よせわちへ/又しねりきよは よせわちへ/又しま つくれてゝ わちへ/又くに つくれてゝ わちへ/又こゝらきのしま(/\)/又こゝらきのくに(/\)/又しまつくるきやめも/又くにつくらきやめも/又てたこうらきれて/又せのみうらきれて/又あまみやすちや なすな/又しねりやすちや なすな/又しやりは すちや なしよわれ あけしのが節 10-513(3) 一地天鳴響む大主/星の形 もちろちへ ちよわれ/又天地鳴響む若主/又やゝの御衣 召しよわちへ/又星の形の 御きゝ帯/又せぢ真剣 差しよわちへ/又声数の鳴り清ら/又足下 揺らしよわちへ/又奥渡 しく渡 敷きよわちへ/又奥渡 舞う渡 踏みよわちへ/又波轟り 踏みよわちへ/又風直り 差しよわちへ/又肝突ゝ通し 先立て/又仏崇べ 先立て/又天降れ大君 先立て/又国降れ大君 先立て/又天加那志 しぢやけわ/又天清らは しだけわ 一ち天とよむ大ぬし/ほしのかた もちろりへ ちよわれ/又天ちとよむわかぬし/又やゝのみしま めしよわちへ/又ほしのかたの みきゝうび/又せちまつるぎ さしよわちへ/又こえかすのなりきよら/又あもと よらしよわちへ/又おくと しくと しきよわちへ/又おくと まうと ふみよわちへ/又なみととろ ふみよわちへ/又かさなおり さしよわちへ/又きもさゝとうし さきたて/又ほとけたかへ さきたて/又あまおれ大きみ さきたて/又くにおれ大きみ さきたて/又天かなし しちやけわ/又てにきよらは したけわ うちいではおしかけ節 10-514(4) 一斎場嶽 御嶽/ゑよ ゑ やれ 押せ/又そこにや嶽 御嶽/又三庫裡 在つる/又三庭あしやげ 在つる/又雪の色のつま黒/又真白雪のつま黒/又金京鞍 依り掛け/又銀京鞍 依り掛け/又玉しりぎや 依り掛け/又玉くみぎや 依り掛け/又苧の糸 真腹帯/又雲子手綱 依り掛け/又大君の 召しよわちへ/又国守りぎや 召しよわちへ/又与那覇浜 降れわちへ/又馬天浜 降れわちへ/又浦廻り 召しよわちへ/又崎廻り 召しよわちへ/又東方に 歩みわ/又てだが穴に 歩みわ(→1534) 一さやはたけ みちやけ/ゑよ ゑ やれ おせ/又そこにやたけ みちやけ/又さんこおり あつる/又さんみやあしやげ あつる/又よきのいろのつまくろ/又ましらよきやのつまくろ/又金きやくら よりかけ/又なむちやきやくら よりかけ/又玉しりきや よりかけ/又玉くみきや よりかけ/又ておのいと まはるび/又くもこたつな よりかけ/又大きみの めしよわちへ/又くにもりきや めしよわちへ/又よなははま おれわちへ/又はてんはま おれわちへ/又浦まわり めしよわちへ/又さきまわり めしよわちへ/又あかるいに あよみわ/又てたかあなに あよみわ 大きみぎやときとやりぎや節 10-515(5) 一大君ぎや/いと珍ら 召しよわちへ/歓へて 競い漕ぎ しよわちへ/又国守りぎや/玉珍ら/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて(→865) 一大きみきや/いとめづら めしよわちへ/あまへて けわいこき しよわちへ/又国もりきや 玉めづら/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて 大きみぎやいとめづらが節 10-516(6) 一大君ぎや/時 取遣り 降れわちへ/歓へて 島踊り 勝りよわちへ/又国守りぎや/吉日 取遣り/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に/又大君ぎや/島内富 召しよわちへ /又国守りぎや/京の羽撃ち 召しよわちへ 一大きみきや/時 とやり おれわちへ/あまへて しまより まさりよわちへ/又くにもりきや/ゑか とやり/又けおのよかるひに/又けよのきや(/\)るひに/又大きみきや/しま内とみ めしよわちへ/又くにもりきや/けおのはねうち めしよわちへ あけしのが節 10-517(7) 一聞へせぢ新君/大島 鳴響も おもかは/上がて おわちへ/若い人 行き合て 見ちやる/又鳴響もせぢ新君/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて(→976) 一きこへせちあらきみ/たしま とよも おもかは/あかて おわちへ/わかいきよ いきやて みちやる/又とよもせちあらきみ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いちやきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふねこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて うらおそい節 10-518(8) 一聞得大君ぎや/てるかはは 宣立てゝ/按司添いしよ/天下 添い/又鳴響む精高子が/てるしのは/又いせゑけり按司添い/御肝内は 嘆くな/又いせゑけり貴み人/肝が内は 嘆くな/又軍 押し発てば/大君す よ治らめ/又精百 押し発てば/精高子す よ治らめ/又国持ちのはうら/神座庭よ 世添いて/又浦寄せのもどろ/おぼつ庭よ 寄せて/又国かねのはうら/島は 平らげて/又浦治めもどる/国 広く 世添い(→31・877) 一きこゑ大きみきや/てるかはは のたてゝ/あちおそいしよ/天下 おそい/又とよむせたかこか/てるしのは/又いせゑけりあちおそい/おきもうちは なけくな/又いせゑけりたゝみきよ/あよかうちは なけくな/又いくさ おしたては/大きみす よしらめ/又せひやく おしたては/せたかこす よしらめ/又くにもちのはうら/かくらなよ よそ居て/又うよせのもとろ/おほつなよ よせて/又くにかねのは浦/しまは たいらけて/又うらひちめるもとろ/くに ひろく よそい きこへ大ぎみちやくによせたるあぢおそいが節 10-519(9) 一煽り雲の按司/大国 知らたる/討ちちへす 戻れ/又天降り雲の按司/又首里親軍/又ぐすく親軍/又板門 攻めつけて/又金門 攻めつけて/又板門 攻め出ぢやちへ/又金門 攻め出ちやちへ/又まゝき 追い詰めて/又てら辺 追い詰めて/又百人 斬り伏せて/又七十人 斬り伏せて 一あおりくものあんし/ちやくに しらたる/うちちへす もとれ/又ておりくものあんし/又しよりおやいくさ/又くすくおやいくさ/又いたちや せめつけて/又かなちや せめつけて/又いたちや せめいちやちへ/又かなちや せめいちやちへ/又まゝき おいつめて/又てらほ おいつめて/又もゝそ きりふせて/又なゝそ きりふせて うらおそいおもろの節 10-520(10) 一石てんが おもろ/真人の 競〔い〕ぢよ 見物/又金てんが おもろ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又聞ゑ按司添い/又鳴響む按司添い/又京の内綾庭に/又京の内奇せ庭に/又物参り しよわちへ/又てら参り しよわちへ 一いしてんか おもろ/ま人の けわ〔い〕ちよ みもん/又かなてんか おもろ/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又きこゑあんしおそい/又とよむあんしおそい/又きやのうちあやみやに/又きやのうちくせみやに/又物まいり しよわちへ/又てらまいり しよわちへ きこへさすかさがよなおせが節 10-521(11) 一聞ゑ蒲葵治り人/見遣り欲しや 首里の/珍らしや 算 有る/又鳴響む蒲葵治り人/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又東方は 崇べて/又てだが穴は 崇べて/又やねの年 成らば/向かう年 成らば/又よく果報 するむ/又命果報 するむ/又首里杜 知られゝ/又真玉杜 知られゝ/又按司添いに 知られゝ/又貴み人に 知られゝ/又百歳ぎやめ ちよわれ/又百度ぢやめ ちよわれ 一きこゑこはせりきよ/みやりほしや しよりの/めづらしや さに ある/又とよむこはせりひと/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又あかるいは たかへて/又てたかあなは たかへて/又やねの年 ならは/又むかう年 ならは/又よくかほう するむ/又のちかほう するむ/又しよりもり しられゝ/又またまもり しられゝ/又あんしおそいに しられゝ/又たゝきよに しられゝ/又ひやくさきやめ ちよわれ/又もゝとちやめ ちよわれ きこへこばせりきよみやりぼしやが節 10-522(12) 一聞ゑ差笠が/よけ よう 世 直せ/世う 直さ/又鳴響む差笠よ/又今日の明けとまに/又今日の明け立ちに/又東方に 見遣れば/又てだが穴に 見遣れば/又紫の綾雲/又紫の貫ち雲/又島中根 通り/又国中根 通り 一きこゑさすかさか/よけ よう よ なおせ/世う なおさ/又とよむさすかさか/又けおのあけとまに/又けおのあけたちに/又あかるいに みやれは/又てたかあなに みやれは/又むらさきのあやくも/又むらさきののちくも/又しまなかね とおり/又くになかね とうり きこへこばせりきよやれけが節 10-523(13) 一十島島添い/群れ舞て 漕げ 綱や 強く/ゑやれ 添いや 強く/又聞ゑ国治り人/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一としましまおそい/ふれまて こけ つなや ちよく/ゑやれ おそいや ちよく/又きこゑくにせりきよ/又あさとれが しよれは/又ようとれが しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ えらて のせて/又てかち ゑらて のせて あかんおゑつきがかいとりが節 10-524(14) 一聞ゑ蒲葵治り人/け やれ け/又鳴響む蒲葵治り人/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/又しちよ木や 潟原に/又まきしや 潟原に/又細波 立てば/又夫婦波 立てば/又鈴の鳴り し居れば/又金の鳴り し居れば/又百人 矛 持たちへ/又七十人 弓 持たちへ/又百人 さだけわちへ/又七十人 しだけわちへ/又東方に 歩で/又てだが穴に 歩で 一きこゑこはせりきよ/け やれ け/又とよむこはせりきよ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよら おしうけて/又たなきよら おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又しちよきや かたはるに/又まきしや かたはるに/又さゝらなみ たては/又めよとなみ たては/又すつのなり しよれは/又かねのなり しよれは/又もゝそ ほこ もたちへ/又なゝそ ゆみ もたちへ/又もゝそ さたけわちへ/又なゝそ したけわちへ/又あかるいに あよて/又てたかあなに あよて 10-525(15) 一首里真人 げらへ真人/だりじよ 世添い/又ぐすく真人 げらへ真人/又玉纏 選で 差ゝちへ/又鎧 選で 着せて/又嶺間くびり 七十人 倒ちへ/又儀保くびり 百人 倒ちへ/又此れど 首里 此れど ぐすく/又首里 ちよわる 按司添い/又ぐすく ちよわる 按司添い 一しよりま人 けらへま人/たりしよ ゆそい/又くすくま人 けらへま人/又たまき ゑらて さゝちへ/又ゆろい ゑらて こせて/又みねまくひり なゝそ たうちへ/又きほくひり もゝそ たうちへ/又これと しより これと くすく/又しより ちよわる あちおそい/又くすく ちよわる あちおそい 大ぬしぎや天とゞろが節 10-526(16) 一大主ぎや せぢ新せぢ/知らたる 実に またたるよ/又大主ぎや 魚取り遊び/又大主ぎや 舞う渡遊び/又風直す せぢ新せぢ/又海直す せぢ新せぢ/又算知らぬ み御船数 押し浮けて/又数知らぬ ゑそこ数 押し浮けて 一大ぬしきや せちあらせち/しらたる けに またたるよ/又大ぬしきや よとりあすひ/又大ぬしきや まうとあすひ/又かぜなおす せちあらせち/又うみなおす せちあらせち/又さにしらぬ みおねかす おしうけて/又かすしらぬ ゑそこかす おしうけて てやんおなちやらが節 10-527(17) 一首里国なる按司/又ぐすく国なる按司/又首里 ちよわる 按司添い/又ぐすく ちよわる 按司添い/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又大君は 崇べて/又国守りは 崇べて/又上下は 集へて/又地離れ 揃いて/又石へつは こので/又金へつは こので/石ら子は おり上げて/又真石ら子は 積み上げて/又波の上は げらへて/又端ぐすく げらへて/又物参り しよわちへ/又てら参り しよわちへ/又神も 誇りよわちへ/又権現も 誇りよわちへ 一しよりくになるあんし/又くすくくになるあんし/又しより ちよわる あちおそい/又くすく ちよわる あちおそい/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又大きみは たかへて/又くにもりは たかへて/又かみしもは あとへて/又ちはなれ そろいて/又いしへつは このて/又かなへつは このて/又いしらこは おりあけて/又ましらこは つみあけて/又なみのうへは けら経て/又はなくすく けらへて/又物まいり しよわちへ/又てらまいり しよわちへ/又かみも ほこりよわちへ/又こんけんも ほこりよわちへ 10-528(18) 一さとしこいぢやるよ/ゑ け やれ 櫂取り/又吾のこゑぢやるよ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一さとしこいちやるよ/ゑ け やれ かいとり/又あんのこゑちやるよ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて あおりくものあんじの節 10-529(19) 一聞得大君ぎや/大国 寄せたる/按司添いしよ 鳴響め/又鳴響む精高子が/又いせゑけり按司添い/又いせゑけり貴み人/百歳せぢ 勝れ/又首里杜ころ達/又肝 強く 実に あれ/又みまわすころ達/肝 強く 実に あれ/又気有る精遣り富/又気有る天降り富/又肝迷い しめて/又肝迷い しめて/又首里杜あせ等は/土斬りに 斬らせ/又真玉杜あせ等は/土斬りに 斬らせ/又浦の数 きゝ/相手為て 守ら(→33・876) 一きこゑ大きみきや/ちやくに よせたる/あちおそいしよ とよめ/又とよむせたかこか/又いせゑけりたゝみきよ/ひやくさせち まされ/又しよりもりころた/又きも ちよく けに あれ/又みまわすころた/又あよ ちよく けに あれ/又けあるせやりとみ/又けあるておりとみ/又あよまよい しめて/又きもまよい しめて/しよりもりあせらは/つちきりに きらせ/又またまもりあせらは/みちやきりに きらせ/又うらのかす きゝ/あいてなて まふら あけしのが節 10-530(20) 一神加那志 神清ら/煽る 漕がせや もどる/雲は 来遣り/金島 走ちへおわちへ/又のろ加那志 のろ清ら/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて(→1545) 一かみかなし かみきよら/あおる こかせや もとる/くもは きやり/こかねしま はちへおわちへ/又のろかなし のろきよら/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて あがる三日月が節 10-531(21) 一ゑ け 東方の端日/ゑ け 咲い渡るの桜/しけ(/\)と 降り差ちへ/今日より あいいてるむ/又ゑ け てだが穴の端日/又ゑ け 朝凪れが し居れば/又ゑ け 夕凪れが し居れば/又ゑ け 板清らは 押し浮けて/又ゑ け 棚清らは 押し浮けて/又ゑ け 船子 選で 乗せて/又ゑ け 手楫 選で 乗せて 一ゑ け あがるいのみづかわ/ゑ け さいわたるのさくら/しけ(/\)と おりさちへ/けおより あいいてるむ/又ゑ け てだがあなのみづかわ/又ゑ け あさどれが しよれば/又ゑ け ようどれが しよれば/又ゑ け いたきよらは おしうけて/又ゑ け たなきよらは おしうけて/又ゑ け ふなこ ゑらで のせて/又ゑ け てかぢ ゑらで のせて 10-532(22) 一ゑ け よう 聞へおわもりや/ゑ け よう 島世 討ち取りよわちへ/又ゑ け よう 鳴響むおわもりや/又ゑ け よう 今日の良かる日に/又ゑ け よう 今日のきやかる日に/又ゑ け よう 聞へ按司添いや/又ゑ け よう 鳴響む按司添いや/又ゑ け よう 大君は 崇べて/又ゑ け よう 精高子は 崇べて 一ゑ け よう きこへおわもりや/ゑ け よう しまよ うちとりよわちへ/又ゑ け よう とよむおわもりや/又ゑ け よう けおのよかるひに/又ゑ け よう けおのきやかるひに/又ゑ け よう きこへあちおそいや/又ゑ け よう とよむあちおそいや/又ゑ け よう 大きみは たかべて/又ゑ け よう せたかこは たかへて 10-533(23) 一聞ゑ蒲葵治り人/首里の 珍らしや/又鳴響む蒲葵治り人/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一きこゑこはせりきよ/しよりの めつらしや/又とよむこはせりきよ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて 10-534(24) 一ゑ け 上がる三日月や/ゑ け 神ぎや金真弓/又ゑ け 上がる赤星や/又ゑ け 神ぎや金細矢/又ゑ け 上がる群れ星や/又ゑ け 神が差し櫛/又ゑ け 上がる貫ち雲は/又ゑ け 神が愛きゝ帯 一ゑ け あがる三日月や/ゑ け かみきやかなまゆみ/又ゑ け あかるあかほしや/又ゑ け かみきやかなまゝき/又ゑ け あかるほれほしや/又ゑ け かみかさしくせ/又ゑ け あかるのちくもは/又ゑ け かみかまなきゝおひ しよりくになるあんじが節 10-535(25) 一あれや この 櫂取り/又押せや この 櫂取り/又てやん女ぢやらの/又肝痛女ぢやらの/又女按司やれどむ/又ゑどむ按司やれどむ/又女童が 御衣 選で/又白口が 御衣 選で/又おり結いは 為る(/\)/又稚児結いは 為る(/\)/又赤木櫂 突く(/\)/又よす木櫂 突く(/\)/又十櫂船 なて/又八櫂船 なて 一あれや この かいとり/又おせや この かいとり/又てやんおなちやらの/又きもちやおなちやらの/又おなこあんしやれとむ/又ゑとむかんしやれとむ/又めやらへか みしゆ ゑらて/又しらくちやか よそ ゑらて/又おりよいは する(/\)/ちこよいは する(/\)/又あかきいやこ つく(/\)/又よすきいやこ つく(/\)/又とかいふね なて/又やかいふね なて みやりぼしやが節 10-536(26) 一みなにまちらすが/果報百選び/又とむにまちらすが/又渡嘉敷の吾が成さ/又なりむらの吾が成さ/又なりむらのそやけご/又百選びは 押し浮けて/又八十選びは 押し浮けて/又船頭撓い御船/又主撓い御船/又風 向かて 湧き上がて/又きた 向かて 湧き上がて/又雨 降り遣り 澄み上がて/又くれ 降り遣り 澄み上がて/又おさん嶽 ぬき当てれ/又真東風穴 のき当てれ 一みなにまちらすか/かほうもゝゑらひ/又とむにまちらすか/又とかしきのあかなさ/又なりむらのあかなさ/又なりむらのそやけこ/又もゝゑらひは おしうけて/又やそゑらひは おしうけて/又せとしないおうね/又ぬししないおうね/又かせ むかて わきあかて/又きた むかて わきあかて/又あめ ふりやり すみあかて/又くれ ふりやり すみあかて/又おさんたけ ぬきあてれ/又まこちあな のきあてれ あけしのが節 10-537(27) 一中辺綾の天/君ぎや やぐめさす/みとろ金 みおやせ/又雲辺綾の天/主が やぐめさす/又あふ雲の鎧は/積み上げて みおやせ/又精の精富に/積み直ちへ みおやせ 一中べあやのてに/きみきや やくめさす/みとろかね みおやせ/又くもへあやのてに/ぬしか やくめさす/又あふくものよろいは/つみあけて みおやせ/又すゑのすへとみに/つみなおちへ みおやせ ねいしまいしが節 10-538(28) 一伊敷下 世果報/寄せ着ける 泊/又愛し金殿よ/又石へつは こので/又金へつは こので/又伊敷 寄り直ちへ/又なたら 寄り直ちへ/又楠は こので/又大和船 こので/又大和旅 上て/又山城旅 上て/又珈玻〓買いに 上て/又手持ち買いに 上て/又思い子の 為す/又わり金が 為す 一いしけした ようかほう/よせつける とまり/又かねしかねとのよ/又いしへつは このて/又かねへつは このて/又いしけ よりなおちへ/又なたら よりなおちへ/又くすぬきは このて/又やまとふね このて/又やまとたひ のほて/又やしろたひ のほて/又かはらかいに のほて/又てもちかいに のほて/又おもいくわに ためす/又わりかねか ためす しよりくになるあぢが節 10-539(29) 一いちなはの鳴響み浦/歓へ誇よる 清らや/又新崎の鳴響み浦/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又稲米や 降ろちへ/又新米や 降ろちへ 一いちなはのとよみうら/あまへほこよる きよらや/又あらさきのとよみうら/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又いなこみや おろちへ/又あらこみや おろちへ かいふたの大ころが節 10-540(30) 一平良こしらへや/降れ直せ 神々/又杜のこしらいや/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又我謝杜に 降れわちへ/又根立て杜に 降れわちへ/又百人 引ちへ 降れわちへ/又七十人 引ちへ 降れわちへ/又あまみやふた 降れわちへ/又しねりやふた 降れわちへ/又首里杜 降れわちへ/又真玉杜 降れわちへ 一たいらこしらへや/おれなおせ かみ(/\)/又もりのこしらいや/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又かちやもりに おれわちへ/又ねたてもりに おれわちへ/又もゝそ ひちへ おれわちへ/又なゝそ ひちへ おれわちへ/又あまみやふた おれわちへ/又しねりやふた おれわちへ/又しよりもり おれわちへ/又またまもり おれわちへ 10-541(31) 一大みつのみぢよい思い/追手 乞うて 走〔り〕やせ/又古里のみぢよい思い/又みぢよい思いが 初旅/又みぢよい思いが 新旅/又御酒盛り所/又御神酒盛り所/又弟者部は 誘やり/又乳弟者は 誘やり(→957) 一おおみつのみちよいもい/おゑちへ こうて は〔り〕やせ/又ふるさとのみちよいもい/又みちよいもいか うゑたひ/又みちよいもいか あらたひ/又よさけもりところ/又みゆきもりところ/又おとちやへは さそやり/又ちおとちやは さそやり こばせりやれけが節 10-542(32) 一阿嘉んお祝付きが 櫂取り/又饒波んお祝付きぎや/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船小 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一あかんおゑつきが かいとり/又ねはんおゑつききや/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて しらしよきなわが節 10-543(33) 一聞ゑ鬼の君/ゑ やれ しく しけ/掛けて 漕がせ/又鳴響む鬼の君/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一きこゑおにのきみ/ゑ やれ しく しけ/かけて こかせ/又とよむおにのきみ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて たいらこしらいか節 10-544(34) 一君直り 若君/うら(/\)と 押せ/又君 若く 大君/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一きみなおり わかきみ/うら(/\)と おせ/又きみ わかく 大きみ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて せしきよかなぐすくが節 10-545(35) 一首里いちや子が/漕ぢへ来居る 清らや/又ぐすくいちや子が/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一しよりいちやしか/こちへきよる きよらや/又くすくいちやしか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは 押し浮けて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて うらおそいおもろの節 10-546(36) 一勝り人が 船遣れ ゑ/沖縄按司添いす ちよわれ/又浮き揚がりぎや 船遣れ/又無気手てゝ 思な/又あよててゝ 思な/又下の世の主の 揃い/又按司又の按司の 揃い/又真誇りの女ぢやら/又精継ぎの女ぢやら/又親の基貢/又あさが基貢/又乞うては 得らたな/又乞うては 佩きよわな/又隠ちへ 得たる/又盗で 佩ちやる/又酒甕に 入たる/又神酒甕に 入たる(→866) 一まさりきよか ふなやれ ゑ/おきにやあんしおそいす ちよわれ/又うきあかりきや ふなやれ/又なけちてゝ おもな/又あよててゝ おもな/又しものよのぬしの そろい/又あんし又のあんしの そろい/又まほこりのおなちやら/又すゑつきのおなちやら/又おやのもとかまへ/又あさかもとかまへ/又こうては ゑたらな/又こうては はきよわな/又かくちへ ゑたる/又のすて はちやる/又さけかめに 入たる/又きみかめに 入たる くにぢやかが節 10-547(37) 一久米のこいしのが/船遣れ拍子/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/又月の若清らが/又てだの若清らが(→1447) 一くめのこいしのが/ふなやれひやし/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又つきのわかきよらか/又てたのわかきよらか こがせが節 10-548(38) 一久米のこいしのが/地道 歩む様に 漕がせ/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/又飽かず遣り添い/又君の遣り添い/又東方に 向かて/又てだが穴に 向かて 一くめのこいしのか/ちみち あよむやに こかせ/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれ しよれは/又いたきよは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又あかすやりおそい/又きみのやりおそい/又あかるいに むかて/又てたかあなに むかて 10-549(39) 一久米のこいしのが/国高よ 若人が/玉寄せ御船/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて(→810) 一くめのこいしのか/くにちやかよ わかきよか/たま世せおうね/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて こがせが節 10-550(40) 一久米のこいしのが/鳥ぎや 飛う 鳥/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて 一くめのこいしのか/とりきや とう とり/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて かいふたの大ころが節 10-551(41) 一外間大屋子が/やゝと 押せ やちよこ達/又意地気大屋子が/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/東方に 歩みよわ/又てだが穴に 歩みよわ 一ほかま大やこか/やゝと おせ やちよこた/又いちへき大やこか/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又あかるいに あよみよわ/又てたかあなに あよみよわ うちいではおしかけ節 10-552(42) 一あけしのゝ神にしや やれ け/やゝの弥帆 煽らちへ/又あけしのゝのろにしや/又なよ笠の 船頭 上手/又孵で清らが ゆ取り 上手/又なよ笠の 手取り 上手/又波の手や 船腹に 撓い/又風の手や 帆袋に 撓い/又苧の糸は/もで合わし遣り 水縄せ/又苧の糸は/押し合わし遣り 手綱せ(→838) 一あけしのゝかみにしや やれ け/やゝのやほう あふらちへ/又あけしのゝのろにしや/又なよかさの せど ちやうす/又そてきよらか ゆとり ちやうす/又なよかさの てとり ちやうす/又なみのてや ふなはらに しない/又かせのてや ほうふくろに しない/又ておのいとは もてあわしやり みなわせ/又ておのいとは/おしあわしやり たつなせ 10-553(43) 一世直さがゑそこ/ゑ け やれ け/又神にしやがゑそこ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/又浦廻り しよわちへ/又崎廻り しよわちへ/東方に 歩みよわ/又てだが穴に 歩みよわ 一よなおさかゑそこ/ゑ け やれ け/又かみにしやかゑそこ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又うらまわり しよわちへ/又さきまわり しよわちへ/又あかるいに あよみよわ/又てたかあなに あよみよわ うちいではさはしきよが節 10-554(44) 一聞へ押笠/鳴響む押笠/やうら 押ちへ 使い/又喜界の浮島/喜界の盛い島/又浮島にから/辺留笠利かち/又辺留笠利から/中瀬戸内かち/又中瀬戸内から/金の島かち/又金の島から/せりよさにかち/又せりよさにから/かいふたにかち/又かいふたにから/安須杜にかち/又安須杜にから/あかまるにかち/又あかまるにから/崎ぎや杜かち/又崎ぎや杜から/金比屋武にかち/又金比屋武から/崎枝にかち/又崎枝から/親泊にかち/又親泊から/首里杜にかち(→868) 一きこへおしかさ/とよむおしかさ/やうら おちへ つかい/又きゝやのおきしま/きゝやのもいしま/又おきしまにから/ひるかさりかち/又ひるかさりから/中せとうちかち/又中せとうちから/かねのしまかち/又かねのしまから/せりよさにかち/又せりよさにから/かいふたにかち/又かいふたにから/あすもりにかち/又あすもりにから/あかまるにかち/又あかまるにから/さききやもりかち/又さききやもりから/かなひやふにかち/又かなひやふから/さきよたにかち/又さきよたから/おやとまりにかち/又おやとまりから/しよりもちにかち 10-555(45) 一かいふたの大ころ/やふら 押せ やちよく達/又金杜の大ころ/又大ころが 真庭に 一かいふたの大ころ/やふら おせ やちよくた/又かなもりの大ころ/又大ころか まみやに 11 首里ゑとのおもろ御さうし 第十一 はつにしやが節 11-556(1) 一東方の大主/大主が 思い子/てだの形 もちろちへど おわる/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/(/\)が おもいぐわ/てたのかた もちろちへと おわる/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 11-557(2) 一東方に 咲く花/天 鳴響で 咲く花/又大祖父が おわにや/ゑんげらへ 有らまし/又汲む清水やちよむ/見ちへ行ぢへ 息 伸ばまし/又くたる頂やちよむ/見ちへ行ぢへ 肝 伸ばまし(→1409) 一あかるいに さくはな/天 とよて さくはな/又うきおほちか おわにや/ゑんけらへ あらまし/又くむさうすやちよむ/みちへいちへ いき のはまし/又くたるつちやよむ くめのきみはいが節 11-558(3) 一おもと嶽司子/久米の島 おわちへ/世直しが おわちへ/又きちやら嶽司子/成さが前 おわちへ/又首里杜按司添い/十百末/按司添い ちよわれ/又真玉杜按司添い/十百末/按司添いす/又八重山島ぎやめむ/波照間島ぎやめむ/十百末/按司添いす/又与那国ぎやめむ/波照間ぎやめむ/十百末/按司添いす/又縄 渡ちへ/糸 渡ちへ/十百末/按司添いす ちよわれ(→1410・1443) 一おもとたけつかさこ/くめのしま おわちへ/よなおしか おわちへ/又きちやらたけつかさこ/なさがまえ おわちへ/又しよりもりあちおそい/ともゝすへ/あんしおそいす ちよわれ/又またまもりあちおそい/ともゝすへ/あちおそいす/又やへましまきやめむ/はたらしまきやめむ/ともゝすゑ/あちおそいす/又いなくにきやめむ/はてるまきやめむ/ともゝすゑ/あんしおそいす/又なわ わたちへ/いと わたちへ/ともゝすゑ/あんしおそいす ちよわれ くめのきみはへが節 11-559(4) 一おぼつ 居て 見れば/さりよこ 為ちへ 見れば/綾庭の 珍らしや/又中地綾庭に/ゑんげらへ 有りる/又仲地奇せ庭に/むかげらへて 有りる/又真鳴響たが 使いしよ/久米の島 おわちやれ/又吾がころが 使いしよ/成さが島 おわちやれ/又大祖父が世やてや/百甕む 据へまし/又綾庭の大ころ/眼 合わちへ 戻らめ/又綾庭のころ(/\)/御顔 合わちへ 戻らめ(→1411・1499) 一おほつ 居て みれは/さりよこ しちへ みれは/あやみやの めつらしや/又中ちあやみやに/ゑんけらへ ありる/又中ちあやみやに/むかけらへ ありる/又まとよたか つかいしよ/くめのしま おわちやれ/又あかころか つかいしよ/なさかしま おわちやれ/又うきおほちか世やてや/もゝかめむ すへまし/又あやみやの大ころ/あまこ あわちへ もとらめ/又あやみやのころ(/\)/みかう あわちへ もとらめ うちいではくめの大おそいが節 11-560(5) 一新垣の大祖父が杜に/吾が成さす/報為 勝りよわれ/又大里の鳴響み杜 降れわちへ/吾が成さす/又大里の音立て杜 降れわちへ/吾が成さす/又新垣の稲嶺 降れわちへ/吾が成さす/又十尋あしやげ/八尋あしやげ こので/吾が成さす 報為/又百甕は 八十甕は 据へて/吾が成さす/又思い君 げらへ君 手摩て/吾が成さす(→1412) 一あらかきのうきおほちかもりに/あかなさす/ふため まさりよわれ/又大さとのとよみもり おれわちへ/あかなさす/又大さとのねたてもり おれわちへ/又あらかきのいなみね おれわちへ/あかなさす/又十いろあしやけ/八いろあしやけ このて/あかなさす ふため/又百かめは 八十かめは すへて/あかなさす/又おもいきみ けらへきみ てつて/あかなさす きこへ大ぎみぎやさやはたけおれわちへが節 11-561(6) 一聞得大君ぎや/押し遣たる精軍/按司添いしゆ 世 添ゑれ/又鳴響む精高子が/又あはれ愛し君南風/島討ち為てす 戻りよれ/又あはれ愛し君南風/国討ち為てす 戻りよわれ/又群り合へ子達 大国為て/島討ち為てす 戻りよれ/又大ころ達 大国為て/国討ち為てす/又ゑそこ数 ころ達よ/島討ち為てす 戻りよれ/又み御船数 ころ達よ/合おてす 戻りよわれ/又おぼつぎやめ 鳴響で(→35・1413・1456) 一きこゑ大きみきや/おしやたるせいくさ/あちおそいしゆ よ そゑれ/又とよむせたかこか/又あはれかなしきみはい/しまうちしてす もとりよれ/又あはれかなしきみはゑ/くにうちしてす もとりよわれ/又もりやへこた ちやくにして/しまうちしてす もとりよれ/又大ころた ちやくにして/くにうちしてす/又ゑそこかす ころたよ/しまうちしてす もとりよれ/又みおうねかす ころたよ/あおてす もとりよわれ/又おほつきやめ とよて うちいではあまみやみるにやにが節 11-562(7) 一与那覇わり金や/鈴のわり金や/又国の浮雲と/国の貴み人と(→1414) 一よなはわりかやねや/すつのわりきやねや/又くにのうきくもと/くにのたゝみきよと うちいではくめのきみはいが節 11-563(8) 一仲地綾庭に/綾金/押し合いしゆわれ/又中地奇せ庭に(→1415) 一なかちあやみやに/あやきやね/おしあいしゆわれ/又中ちくせみやに さはしぎよが節 11-564(9) 一あまみや君南風や/京の君南風や/百度 手摩やれゝ/又具志川の使い/金福の使い/又板門口 上道/金門口 上道/又真鳴響たは しぢやけて/吾がころは しぢやけて/又綾庭のころ達/立ち居り ゐ居り 待ち居り(→1416) 一あまみやきみはゑや/けおのきみはいや/もゝと てつられゝ/又くしかわのつかい/かなふくのつかい/又いちや(/\)くち おいみき/かなちやくち おいみき/又まとよたは しちやけて/あかころは しちやけて/又あやみやのころた/たちより ゐより まちより うちいではあまみやみるやにが節 11-565(10) 一新垣の杜に/たりるこの みるやに 使い/又大祖父ぎや杜に/又御庭 げらへわちへ/又真庭 げらへわちへ(→1484) 一あらかきのもりに/たりるこの みるやに つかい/又おきおほちきやもりに/又うみや けらへわちへ/又まみや けらへわちへ なか節 11-566(11) 一ゑんこ鳴響た主よ/百按司やらばやちよむ ゑ やれ/鳴響む按司添い/又良かる鳴響た主よ/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→1432・1485) 一ゑんことよたしゆよ/もゝあんしやらはちよむ ゑ やれ/とよむあちおそい/又よかるとよたしゆよ/又きこゑあちおそいや/又とよむあちおそいや 11-567(12) 一ゑんこ鳴響た主よ/良かる鳴響た主よ/思い君 げらへ君/清ら家てだ/げらへて ちよわれ/又誰が 為が 賜う/誰が 為が よしも/又思い子の 為す/君良しぎや 為す(→1433) 一ゑんことよたしゆよ/よかるとよたしゆよ/おもいきみ けらへきみ/きよらやてた/けらへて ちよわれ/又たか ためか たほう/たか ためか よしも/又おもいくわの ためす/きみよしきや ためす いやゝとよたしが節 11-568(13) 一福地儀間の主よ/良かる儀間の主よ/おもい 乞て げらへ/又宇根ぐすく げらへ/大ぐすく げらへ/又かさす若てだよ/真物若てだよ/又石門は 建てゝ/金門は 建てゝ 一ふくしきまのしゆよ/よかるきまのしゆよ/おもい こて けらへ/又うねくすく けらへ/大くすく けらへ/又かさすわかてたよ/まものわかてたよ/又いしちやうは たてゝ/かなちやうは たてゝ あんことよたしゆもゝあぢが節 11-569(14) 一福地儀間の主よ/てだよ 見ちやる 勝り/又良かる儀間の主よ/又かさす若てだよ(→1420) 一ふくしきまのしゆよ/てたよ みちやる まさり/又よかるきまのしゆよ/又かさすわかてたよ うちきらしやみぼしやが節 11-570(15) 一いやゝ鳴響た主よ/愛し鳴響た主よ/親より 好で/又かさす若てだよ/真物若てだよ/又牛の年 来よもの/又生まれ年 来よもの(→1421) 一いやゝとよたしゆよ/まくしとよたしゆよ/おやより このて/又かさすわかてたよ まものわかてたよ/又うまのとし きよもの/又うまれとし きよもの 11-571(16) 一いやゝ鳴響た主よ/愛し鳴響た主よ/心切らしや 見欲しや/又離れ 居る 吾は/とわけ 居る 吾は/又川端 降り遣り/こゝ端 見れば/又かさす若てだの/真物若てだの/又うち歩みが 見物/群れ舞へが 見物/又前にから 寄て来う/そいにから 寄て来う(→1422) 一いやゝとよたしゆよ/まくしとよたしゆよ/うらきらしや みほしや/又はなれ おる あんは/とわけ おる あんは/又かわはんた おりやり/こゝはんた みれは/又かさすわかてたの/まものわかてたの/又うちあよみか みもん/ふれまへか みもん/又まへにかち よてこう/そいにかち よてこう なんな節 11-572(17) 一君良しが/さしふ照る雲は/如何る清水 有てが/雲子より 出でたる/真玉より 出でたる/又嶽が隈基に/杜が隈基に(→1457) 一きみよしか/さいふてるくもは/いきやるさうす あてか/くもこより いてたる/またまより いてたる/又たけかくまもとに/もりかくまもとに うちいではあまみやみるやにが節 11-573(18) 一君良し君の/君よ 誇りよわちへ/按司添いや/百度世す ちよわれ/又君添い君の/君〔よ〕誇りよわちへ/又聞ゑ按司添いが/又鳴響む按司添いが/又真平良のあさいに/又弟金の真ころ子/又後良かる真ころ子(→1458) 一きみよしきみの/きみよ ほこりよわちへ/あんしおそいや/もゝと世す ちよわれ/又きみおそいきみの/きみ〔よ〕 ほこりよわちへ/又きこゑあちおそいが/又とよむあちおそいか/又またいらのあさいに/又おとかねのまころく/又のち世かるまころく あおりやへが節 11-574(19) 一聞ゑ宣ん君ぎや/真しけす 真げらへしよわちへ/又鳴響む宣の君が/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや/又米数 崇べ(→1459) 一きこゑせんきみきや/ましけす まけらへしよわちへ/又とよむせのきみか/又きこへあんしおそいや/又とよむあちおそいや/又こめかす たかへ あおりやへが節 11-575(20) 一おぎやか按司はいや/で 吾 御肝 栄さ/又はたみ戦子/又中城思い/又肝高の思い(→642・1460) 一おきやかあちはいや/て わん おきも はやさ/又はたみいくさこ/又中くすくおもい/又きもたかのおもい うちいではきたたん世のぬしが節 11-576(21) 一煽りやへ君の/げらへ 見物/又君添い君の/又だに 真御み事る/又実に 真御み事る/又赤口に 依い憑ちへ/又ぜるまゝに 依い憑ちへ/又精高子がみ御前/又按司添いがみ御前/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据へて/又君使い たりる/又主使い たりる(→1489) 一あおりやへきみの/けらへ みもん/又きみおそいきみの/又たに ま御み事る/又けに ま御み事る/又あかくちやに よいつちへ/又せるまゝに よいつちへ/又せたかこかみ御まへ/又あちおそいかみ御まへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すへて/又きみつかい たりる/又ぬしつかい たりる 11-577(22) 一久米のこいしのが/百末 鳴響む/聞へる杜/又百浦こいしのが/又聞へ按司添いが/又鳴響む按司添いが(→1454) 一くめのこいしのが/もゝすへ とよむ/きこへるもり/又もゝうらこいしのが/又きこへあんしおそいか/又とよむあちおそいか あおりやへが節 11-578(23) 一久米のこいしのが/ゑ け みのかは/打ちちへ 鳴響み/又百浦こいしのが/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に(→1503) 一くめのこいしのか/ゑ け みのかは/うちちへ とよみ/又もゝうらこいしのか/又けおのよかるひに/又けおのきやかるひに あおりやへが節 11-579(24) 一久米のこいしのが/世寄せ飽かず御殿/又百浦こいしのが/又聞へ按司添いが/又鳴響む按司添いが(→1504) 一くめのこいしのか/世ゝせあかすおとん/又もゝうらこいしのか/又きこへあちおそいが/又とよむあちおそいか あおりやへが節 11-580(25) 一久米のこいしのが/百浦こいしのが/精高さ/鳴響みよわる貴み/又聞ゑ按司添いが/鳴響む按司添いが/又具志川の杜に/金福の杜に(→1505) 一くめのこいしのか/もゝうらこいしのか/せたかさ/とよみよわるたゝみ/又きこゑあんしおそいか/又とよむあちおそいか/又くしかわのもりに/かなふくのもりに うらおそい節 11-581(26) 一精高子は/だに 真御み事る/こいしのす/もちよろゑて みおやせ/又按司添いや/だに 真御み事る/こいしのす/又赤口が 照る地炉/又ぜるまゝが 照る地炉/又さしふは おもろは 宣らす/又むつきは 宣るむは 宣らす(→1506) 一せたかこは/たに ま御み事る/こいしのす/もちよろゑて みおやせ/又あちおそいや/たに ま御み事る/こいしのす/又あかくちやか てるちろ/又せるまゝか てるちろ/又さしふは おもろは せらす/又むつきは せるむは しらす あおりやへが節 11-582(27) 一具志川の真玉内は/げらへて/良く げらへて/勝りゆわる精高子/又金福の真玉内は/げらへて/又唐の船 せに 金/持ち寄せるぐすく/良く げらへて/又大和船 ぜに 金/持ち寄せるぐすく(→1507) 一くしかわのまたまうちは/けらへて/よく けらへて/まさりゆわるせたかこ/又かふくのまたまうちは/けらへて/又たうのふね せに こかね/もちよせるくすく/よく けらへて/又やまとふね せに こかね/もちよせるくすく きこへせだかこが世がけにせさが節 11-583(28) 一鬼の君こゑや/見揚げ欲しやす 有りよわれ/金内の/世添うせぢ みおやせ/又聞へ按司添いや/見揚げ欲しやす 有りよれ/又鳴響む按司添いや/又綾もどろ 召しよわちへ/選り出ぢゑ金 差しよわちへ/又雪の早御駄に/金鞍 掛けて/又雪のそめよきに/銀鞍 掛けて 一おにのきみこゑや/みやけほしやす ありよわれ/こかねうちの/世そうせち みおやせ/又きこへあんしおそいや/みあけほしやす ありよれ/又とよむあちおそいや/又あやもとろ めしよわちへ/ゑりいちゑこかね さしよわちへ/又よきのはやみちやに/こかねくら かけて/又ゆきのそよめきに/なみちやくら かけて おにのきみはいやなさいきよにしなてが節 11-584(29) 一鬼の君南風や/やちよこ いよやに/添て ちよわれ/又添い君南風や/又鬼す 出でゝ 人 威せ/又人の 出ぢへて 鬼 威ちへ 一おにのきみはいや/やちよこ いよやに/おそて ちよわれ/又おそいきみはゑや/又おにす いてゝ 人 おどせ/又人の いちへて おとちへ やちよこいよやにが節 11-585(30) 一鬼の君南風や/成さい人に/撓て 鳴響ま/又添い君南風や/又弟金の真ころ/又後良かる真ころ 一おにのきみはゑや/なさいきよに/しなて とよま/又おそいきみはゑや/又おとかねのまころ/またのちよかるまころ おにのきみはいややほうひちへが節 11-586(31) 一鬼の君南風や/百浦の 鳴響み/又添い君南風や/又具志川に おわる/又金福に おわる/又成さの浮雲が/又沖縄に 鳴響む/又大国に 鳴響む/又金の御柄杓/又真玉の御柄杓/又ぬき上げれ 御柄杓/又捧げれ 御柄杓(→1473) 一おにのきみはゑや/もゝうらの とよみ/又おそいきみはゑや/又くしかわに おわる/又かなふくに おわる/又なさのうきよくもか/又おきなわに とよむ/又大くにに とよむ/又こかねのみしやく/又またまのみしやく/又ぬきあけれ みしやく/又ささけれ みしやく たんなが節 11-587(32) 一具志川の杜に/稲米 寄り満ちへれ/又金福の杜に/又精持ち親田原/又若い人思いが 田原/又按司添いが 田原(→1474) 一くしかわのもりに/いなよね ゆりみちへれ/又かなふくのもりに/又せもちおやたはる/又わかいきよもいか たはる/又あんしおそいか たはる かねぐすくおもろぐわの節 11-588(33) 一兼城杜に/つくせ 寄せれ/又聞ゑ按司添いや/又成さがげらへ庭に(→1475) 一かねくすくもりに/つくせ よせれ/又きこゑあんしおそいや/又なさかけらへみやに おもろねやがりが節 11-589(34) 一兼城杜に/百浦まちらす/立ちよわちへ ふさよわれ/又根立て金杜に/又成さがげらへ庭に(→1476) 一かねくすくもりに/もゝうらまちらす/たちよわちへ ふさよわれ/又ねたてかなもりに/又なさかけらへみやに たんなか節 11-590(35) 一新垣に おわる/真物世の主の真物/又初の子は 生しよわちへ/初の子は 生しよわちへ/又十百人の戦/八百人の戦(→1477) 一あらかきに おわる/ま物よのぬしのまもん/又よさのくわは なしよわちへ/はつのくわの なしよわちへ/又ともゝそのいくさ/やもゝそのいくさ あおりやへが節 11-591(36) 一久米のこいしのが/百浦こいしのが/精声 聞き欲しや/国鳴響み/又綾嶺に 在つる/大祖父が うへけ/又綾嶺に 在つる/大祖母が うへけ/又宇根に 居て 打てば/大里に 鳴響で/又大里に 打てば/大国に 鳴響で(→1478) 一くめのこいしのか/もゝうらこいしのか/せこい ききほしや/くにとよみ/又あやみねに あつる/うきおほしか うへけ/又あやみねに あつる/うきはわか うへけ/又うねに おて うては/大さとに とよて/又大さとに うては/大くに とよて あおりやへが節 11-592(37) 一堂の子が 使い/聞ゑ按司添いや/百度世す ちよわれ/又堂の大親が 使い/又堂川に 淀しよわ/又湧く清水 淀しよわ(→1479) 一たうのしか つかい/きこゑあんしおそいや/もゝと世す ちよわれ/又だうの大やか つかい/又たうかわに よとしよわ/又わくさうす よとしよわ やちよこいよやにが節 11-593(38) 一久米の世寄せ君/生け(/\)しく 栄せ/又思い世寄せ君/又御庭 立つ 厳子/又真庭 立つ 厳子/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又按司添いがみ御前/又貴み人がみ御前/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて/又按司添いよ 栄えさに/又貴み人よ 栄さに(→1480) 一くめの世よせきみ/いけ(/\)しく はやせ/又おもいよゝせきみ/又御みや たつ いつこ/又まみや たつ いつこ/又けおの世かるひに/又けおのきやかるひに/又あんしおそいかみ御まへ/又たゝみきよかみ御まへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すゑて/又あんしおそいよ はやさに/又たゝきよよ はやさに   きこへせのきみぎやいけ(/\)とそろわばが節 11-594(39) 一聞ゑ宣の君や/若君 げらへて 使い/又鳴響む宣の君ぎや/又赤つ綾鉄/又赤つ奇せ鉄/又誰が 差ちへ 似せる/又何れが 差ちへ 似せる/又こしらへす 似せたれ/又神にしやす 似せたれ(→1461) 一きこゑせのきみや/わかきみ けらへて つかい/又とよむせのきみきや/又あかつあやはかね/又あかつくせはかね/又たるか さちへ にせる/又つれか さちへ にせる/又こしらへす にせたれ/又かみにしやす にせたれ うちいではおわもりはけおのきみの節 11-595(40) 一君良し君の/君添い君の/混ぢらた 見居り/又百人の やちよこ/又七十人の やちよこ/又百人が中に/七十人が中に/又雲子も 寄り居り/真玉も 寄り居り(→480・1462) 一きみよしきみの/きみおそいきみの/まちらた めより/又もゝその やちよこ/なゝその やちよこ/又もゝそかなかに/なゝそかなかに/又くもこも よりより/またまも よりより やふつよためかちへが節 11-596(41) 一子丑が時 神が時/知らたる いちよかゝ ころ達/綾の筵 打ちよわちへ/神は 待たたな/又寅卯の時 神が時/又今日の時良さは 神[が]時/又なまの時良さは 神が時(→1463) 一ねうしか時 かみか時/しらたる いちよかゝ ころた/あやのみやし うちよわちへ/かみは またたな/又とらうの時 かみか時/又けおの時よさは かみ[か]時/又なまの時よさは かみか時 あおりやへが節 11-597(42) 一福地儀間の主/人の浦の貢/掻き寄せて/按司添いに みおやせ/又かさす若てだに/人の浦の貢/又真物若てだに 一ふくしきまのしゆ/人のうらのかない/かきよせて/あちおそいに みおやせ/又かさすわかてたに/人のうらのかない/又まもんわかてたに あおりやへが節 11-598(43) 一聞ゑ差笠は/妹君やれども/降れる数/君 栄す 御声/又鳴響む差笠は/又具志川の杜に/又金福の杜に(→1452) 一きこゑさすかさは/おとゝきみやれとも/おれるかす/きみ はやす みこい/又とよむさすかさは/又くしかわのもりに/又かなふくのもりに あらかきのもりにうちあがるたゝみが節 11-599(44) 一新垣の杜に/打ち揚がる拍子/又吾が成さが杜に/又今日の良かる日に/[又]今日のきやかる日に/又按司添いがみ御前/又精高子がみ御前(→1417) 一あらかきのもりに/うちあかるひやし/又あかなさかもりに/又けおの世かるひに/[又]けおのきやかるひに/又あんしおそいかみ御まへ/又せたかこかみ御まへ うらおそいおもろの節 11-600(45) 一兼城大親/おもろ為る大親/世添う拍子/打ちちへ みおやせ/又国の根の大親/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又按司添いがみ御前/又精高子がみ御前(→1418) 一かねくすく大や/おもろする大や/世そうひやし/うちちへ みおやせ/又くにのねの大や/又けおの世かるひに/又けおのきやかるひに/又あんしおそいかみ御まへ/又せたかこかみ御まへ うらおそいおもろの節 11-601(46) 一兼城根立て杜ぐすく/世勝る島討ち拍子 みおやせ/又国の根の根立て杜ぐすく/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に/又按司添いがみ御前/又精高子がみ御前(→1419) 一かねくすくねたてもりくすく/世まさるしまうちひやし みおやせ/又くにのねのねたてもりくすく/又けおの世かるひに/又けおのきや(/\)るひに/又あんしおそいかみ御まへ/又せたかこかみ御まへ うちいではおとゝきみまさりの節 11-602(47) 一思いなよくらが/前清水 有りてば/ゑけ 勝り 聞く 羨み/又中地真五郎子が(→1464) 一おもいなよくらか/まえさうす ありては/ゑけ まさり きく うらやみ/又中ちまころくか うちいではなごのこてろが節 11-603(48) 一仲地真五郎子が/鳴響み居る 使い/真五郎子が げらへ/又疾く寄せが 下に/鳴響み居る 使い/又腰当て走りや 造て/鳴響み居る 使い(→1423) 一なかちまころくか/とよみよる つかい/まころくか けらへ/又とくよせか したに/とよみよる つかい/又こしあてはりや つくて/とよみよる つかい うちいではおもひなよくらが節 11-604(49) 一妹君勝り/成さが思い君/ゑ忘れたな/成さい人が/御み顔の 見欲しや/又玉走り/つき開けわちへ ちやうわちへ/又玉遣り戸 押し開けわちへ ちよわちへ/又玉簾/巻き上げわちへ/又糸簾/巻き上げわちへ ちやうわちへ(→1424) 一おとゝきみまさり/なさかおもいきみ/ゑわすれたな/なさいきよか/御みかうの みほしや/又たまはしり つきあけわちへ ちやうわちへ/又たまやりちよ/おしやけわちへ ちよわちへ/又たますたり まきあけわちへ/又いとすたり まきあけわちへ ちやうわちへ きこへぐしかはしけちなはが節 11-605(50) 一久米の差笠わ/成さが思い君/世 揃う 具志川 げらへ/又鳴響む差笠は(→500・1425) 一くめのさすかさわ/なさかおもいきみ/世 そろう くしかわ けらへ/又とよむさすかさは こいしのがさしふとのばらが節 11-606(51) 一かさすちやらは/だりじゆ 鳴響め/見れば 水 廻て/又真物ちやらは/又名護の浜に/又名護のひちやに/又大和ぎやめ/だりじよ 鳴響め(→1426) 一かさすちやらは/たりしゆ とよめ/みれは みつ まわて/又まもんちやらは/又なこのはまに/又なこのひちやに/やまときやめ/たりしよ とよめ 御みしやくぬきあげが節 11-607(52) 一かさす若てだの/で 吾 御肝に 撓は/又真物若てだの(→1427) 一かさすわかてたの/て わん おきもに しなは/又まもんわかてたの でわんおぎもしなわが節 11-608(53) 一かさす若てだに/御み神酒 ぬき上げ/又真物若てだに/又奥武の浜崎に/又奥武のいふ崎に/又弟松鳴響たる/又兄のおや思い(→1426) 一かさすわかてたに/御みしやく ぬきあけ/又まもんわかてたに/又あふのはまさきに/又あふのいふさきに/又おとゝまちとよたる/又せざのおやおもい あおりやへが節 11-609(54) 一聞ゑ国添いが/国手持ち げらへて/果報せぢ/前 寄せて ちやうわれ/又鳴響む国添いが/又具志川の杜に/又金福の杜に(→1429) 一きこゑくにおそいか/くにてもち けらへて/かほうせち/まへ よせて ちやうわれ/又とよむくにおそいか/又くしかわのもりに/又かなふくのもりに せのきみがつゝとりかわちへが節 11-610(55) 一国添い国守りが/遊びよわれば/精高子が 使い/又嘉手川の中杜に/遊びよわれば/又掟 遣りよわ/又使い 遣りよわ/又おわるてやば/歩むてやば(→1486) 一くにおそいくにもりか/あすひよわれは/せたかこか つかい/又かてかわの中もりに/あそひよわれは/又おきて やりよわ/つかい やりよわ/又おわるてやは/あよむてやは あおりやへが節 11-611(56) 一久米のこいしのが/御肝高杜/国勝り しよわちへ/又百浦こいしのが/又久米の中城/又鳴響む中城(→1467) 一くめのこいしのか/おきもたかもりや/くにまさり しよわちへ/又ももうらこいしのか/又くめの中くすく/又とよむ中くすく あおりやへが節 11-612(57) 一久米のこいしのが/世の一頂の/世の手持ち みおやせ/又百浦こいしのが/又おとしよう川 降れわちへ/又湧く清水 降れわちへ(→1465) 一くめのこいしのか/世のいきつき/世のてもち みおやせ/又もゝうらこいしのか/又おとしようかわ おれわちへ/又わくさうす おれわちへ あおりやへが節 11-613(58) 一久米のこいしのが/真糸縅/けさつり 鳴響で/又百浦こいしのが/又久米の按司添いや/又鳴響む按司添いや(→1466) 一くめのこいしのか/まいとおとし/けさつり とよて/又もゝうらこいしのか/又くめのあんしおそいや/又とよむあちおそいや あおりやへが節 11-614(59) 一世玉子ぎや おもろ/鬼より 勝り/せぢ 添わて/百ぢやら 負かせ/又世玉子ぎや 宣るむ/又久米の按司添いや/又鳴響む按司添いや 一よたましきや おもろ/おにより まさり/せち そわて/もゝちやら まかせ/又よたましきや せるむ/又くめのあんしおそいや/又とよむあちおそいや あおりやへが節 11-615(60) 一世玉子きや おもろ/今ど 世わ 勝る/世玉の留まるぐすく/又世玉仁屋が 宣るむ/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一よたましきや おもろ/いみやと 世わ まさる/世たまのととまるくすく/又よたまにやか せるむ/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや あおりやへが節 11-616(61) 一世玉子ぎや おもろ/百按司より 勝りよわ/末 長く/玉世 揃いわちへ/又世玉仁屋が 宣るむ/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→1438・1441) 一よたましきや おもろ/もゝあちより まさり世わ/すゑ ながく/たまよ そろいわちへ/又よたまにやか せるむ/又きこへあんしおそいや/又とよむあちおそいや うちいではくめのやまぐすくの節 11-617(62) 一聞ゑ按司添いや/てるかはす 守れ/守りよわば/百末 ちよわれ/又鳴響む按司添いや/てるしのす 守れ/又聞得大君す/按司添いや 守れ/又鳴響む大君しゆ/貴み人わ 守れ/又あまみや君南風や/按司添いが おより/又しねりや君南風や/貴み人が おより/又おぼつせぢ 降ろちへ/按司添いす 守れ/又神楽せち 降ろちへ/貴み人す 守れ/又神楽 在つる 金精/按司添いに みおやせ〔ば/守りよわれば/百末 ちよわれ〕(→369・1439) 一きこゑあんしおそいや/てるかはす まふれ/まふりよわは/もゝすゑ ちよわれ/又とよむあんしおそいや/てるしのす まふれ/又きこゑ大きみす/あんしおそいや まふれ/又とよむ大きみしゆ/たゝみきよわ まふれ/又あまみやきみはへや/あんしおそか おより/又しねりやきみはゑや/たゝみきよか おより/又おほつせち おろちへ/あちおそいす まふれ/又かくらせち おろちへ/たゝみきよす まふれ/又かくら あつる こかねすへ/あちおそいに みおやせ〔は/まふりよわれは/もゝすゑ ちよわれ〕 たんな節 11-618(63) 一嘉手川の殿々/北の金丸は/後が末 御世わ/おぎやか思いす ちよわれ/又今日 吹き居る 真北風や/北の金丸は/又なま 吹き居る 北風や/北の金丸は(→1430) 一かてかわのとの(/\)/きたのかねまるは/のちかすゑ お世わ/おきやかもいす ちよわれ/又けお ふきよる まにしや/にしのかねまるは/又なま ふきよる にしや/にしのかねまるは あおりやへが節 11-619(64) 一嘉手川の殿々/鈴富す 按司 栄せ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば(→1431) 一かてかわのとの(/\)/すつとみす あち はやせ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは あおりやへが節 11-620(65) 一聞ゑ宣の君ぎや/さいの端の/舞やいど 見物/又鳴響む宣の君ぎや/又大和ゑむ 船頭/又精高子が前に/[又]げらへ子が前に(→1436) 一きこゑせのきみきや/さいのはなの/まやいと みもん/又とよむせのきみきや/又やまとゑむ せと/又せたかこかまへに/[又]けらへこがまへに くめのよゝせきみいけ(/\)しくが節 11-621(66) 一聞ゑ宣の君や/綾頂 鳴響ま/又鳴響む宣の君きや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→1437) 一きこゑせのきみや/あやつちへ とよま/又とよむせのきみきや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく きこへせのきみぎやわかきみげらへてつかい節 11-622(67) 一聞ゑ宣の君ぎや/生き(/\)と 揃わば 降れら/又鳴響む宣の君ぎや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく(→1495) 一きこゑせのきみきや/いき(/\)と そろわば おれら/又とよむせのきみきや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 11-623(68) 一大国 鳴響む 兼城/宣の君 手摩て 歓やかせ/又沖縄 鳴響む 兼城/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて(→1481) 一大くに とよむ かねくすく/せのきみ てつて あまやかせ/又おきなわ とよむ かねくすく/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしおけて あおりやへが節 11-624(69) 一聞へ宣の君ぎや/降れて 群れ舞へば/末 長く/世 揃ゑて ちよわれ/又鳴響む宣の君ぎや/降れて 群れ舞へば/又吾が成さい人按司添い/根石の 天に 上付くぎやめ/又てだ成さい人按司添い/真石の 天に 上付くぎやめ(→713・1482) 一きこへせのきみきや/おれて ふれまへは/すへ なかく/よ そろゑて ちよわれ/又とよむせのきみきや/おれて ふれまへは/又あかなさいひとあちおそい/ねいしの てにに うへつくきやめ/又てたなさいきよあちおそい/まいしの てにに うへつくきやめ おもとたけつかさこが節 11-625(70) 一赤ら艫櫂や/見物艫櫂や/世直しが 降れわちへ/又久米の島 おわちへ/又金の島 おわちへ/又首里杜 ちよわる/又真玉杜 ちよわる/又按司添いが おより/又貴み人が おより/又百末 ちよわれ/又八十末に ちよわれ/又中地綾庭に/見れば 肝 栄て/又仲地奇せ庭に/見れば 肝 栄て/又おぼつ 居て 見れば/綾庭の 珍らしや/又神楽 居て 見れば(→1483) 一あからともかいや/みもんともかいや/世なおしが おれわちへ/又くめのしま おわちへ/又かねのしま おわちへ/又しよりもり ちよわる/又またまもり ちよわる/又あんしおそいか おより/又たゝみきよか おより/又もゝすへ ちよわれ/又やそすっへに ちよわれ/又中ちあやみやに/みれは きも はいて/又おほつ おて みれは/あやみやの めつらしや/又かくら おて みれは/あやみやの めつらしや/又かくら おて みれは うりあがるひやしの節 11-626(71) 一新垣の杜に/打ち揚がる貴み/又大祖父が杜に/又御庭 げらへわちへ/又真庭 げらへわちへ/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて(→1487) 一あらかきのもりに/うちあかるたゝみ/又うきおほちかもりに/又おみや けらへわちへ/又まみや けらへわちへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すゑて しのくりやわよなれがみの節 11-627(72) 一みるや仁屋/世馴れ神やれば/けわいつ/又みるや仁屋/世付き神/又みるや仁屋/意地気神/又みるや仁屋/大国神/又意地 切り遣り/金若子 差しよわちへ/又意地 切り遣り/金みさき さしよわちへ/又金若子 紐鈴は 下げて/又金みさき 鳴り鈴は 下げて(→1488) 一みるやにや/よなれかみやれは/けわいつ/又みるやにや/よつきかみ/又みるやにや/いちきかみ/又みるやにや/ちやくにかみ/又いちへ きりやり/かねわかこ さしよわちへ/又いちへ きりやり/かねみさき さしよわちへ/又かねわかこ ひもすつは さけて/又かねみさき なりすつは さけて あおりやへが節 11-628(73) 一大君が 御差ししよ/おもかはのせぢ 降ろちへ/按司添いよ/守らてゝ 降れわちへ/又精高子が 御差ししよ/おもかはのせぢ 降ろちへ/又てるかはが 御差ししよ/てらちんのせぢ 降ろちへ/又てるしのが 御差ししよ/てらちんのせぢ 降ろちへ/又あまみや君南風や/てらちんのせぢ 降ろちへ/又京の君南風や/てらちんのせぢ 降ろちへ/又おもろかはののろ(/\)/てらちんのせぢ 降ろちへ/又神楽内に 有り居る/金内に 有り居る/神が命/按司添いに みおやせ/又おぼつ内に 有り居る/銀内に 有り居る/神が命/按司添いに(→1457) 一大きみか うさししよ/おもかはのせち おろちへ/あんしおそいよ/まもらてゝ おれわちへ/又せたかこか うさししよ/おもかはのせち おろちへ/又てるかはか うさししよ/又てらちんのせち おろちへ/又てるしのか うさししよ/てらちんのせち おろちへ/又あまみやきみはへや/てらちんのせち おろちへ/又けおのきみはゑや/てらちんのせち おろちへ/又おもかはののろ(/\)/てらちんのせち おろちへ/又かくらうちに ありよる/こかねうちに ありよる/かみかいのち/あんしおそいに みおやせ/又おほつうちに ありよる/なむちやうちに ありよる/かみかいのち/あちおそいに あおりやへが節 11-629(74) 一差笠 国 直ちへ/金福に 降れわちへ/成さい人に/見揚がの杜 みおやせ/又君の按司の 国 直ちへ/金福に 降れわちへ/又具志川の杜に/国 直ちへ 降れわちへ/又金福の杜〔に〕/国(→1435) 一さすかさ くに なおちへ/かなふくに おれわちへ/なさいきよに/みあかのもり みおやせ/又きみのあちの くに なおちへ/かなふくに おれわちへ/又くしかわのもりに/くに なおちへ おれわちへ/又かなふくのもり〔に〕/くに あおりやへが節 11-630(75) 一聞へ煽りやへが/嶽 御頂/島の頂 ちよわれ/又鳴響む煽りやへが/嶽 御頂/島の/又久米の中城嶽/又鳴響む中城嶽/又けさは 神ぎや嶽/嶽 御頂/島の/又けさは のろが嶽/又神 向かて 乞うて/又のろ 向かて 乞うて(→1490) 一きこへあおりやへか/たけ みつき/しまのつち ちよわれ/又とよむあおりやへか/たけ みつき/しまの/又くめの中くすくたけ/又とよむ中くすくたけ/又けさは かみきやたけ/たけ みつき/しまの/又けさは のろかたけ/又かみ むかて こうて/又のろ むかて こうて うらおそい節 11-631(76) 一宣の君が 降れ立ち/君良しが 降れ立ち/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又吾が成さい人 嘆くな/宣の君す 知りよわめ/又てだ成さい人 嘆くな/又按司添いが 精 遣りよわば/宣の君や 気 遣りよわば(→710・1491・1510) 一せのきみか おれたち/きみよしか おれたち/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又あかなさいきよ なけくな/せのきみす しりよわめ/又てたなさいきよ なけくな/又あんしおそいか せい やりよわは/せのきみや け やりよわは のちあがりが節 11-632(77) 一宣ん君が 君良しが/世果報成さい人/又吾が成さい人 てだ成さい人/又あまみ玉綱 麗し/又糸 貫き遣り 縄 貫き遣り/又お手づから み手づから/又取りよわ遣り 打ちよわ遣り(→711・1470・1492) 一せんきみか みきよしか/よかほうなさいきよ/又あかなさいきよ てたなさいきよ/又あまみたまちな おるわし/又いと ぬきやり なわ ぬきやり/又おてつから みてつから/又とりよわやり うちよわやり あおりやへが節 11-633(78) 一島尻に 在つる/磁石の真金/玉世 揃ゑて みおやせ/又聞ゑ按司添いぎや/又鳴響む按司添いが(→1471・1493) 一しましりに あつる/つしやこのまかね/たまよ そろゑて みおやせ/又きこゑあんしおそいきや/又とよむあちおそいか うちいではくめの大おそいが節 11-634(79) 一あまみやそよめきや/御愛し若い人/百末 ちよわれ/又しねりやそよめきや/みかなし若い人/又中城 ちよわる/御愛し若い人/又島添い ちよわる/御愛し若い人/又按司添いが思い子/御愛し若い人(→1472) 一あまみやそよめきや/みかなしわかいきよ/もゝすゑ ちよわれ/又しねりやそよめきや/みかなしわかいきよ/又中くすく ちよわる/みかなしわかいきよ/又しまおそい ちよわる/みかなしわかいきよ/又あんしおそいかおもいくわ/みかなしわかいきよ たまぐすくもりぐすくの節 11-635(80) 一こいしのが さしふ殿原よ/島でん 国でん みおやせ/又こいしのが むつき/又白木 植ゑて/清ら木 植ゑてからは/又島が命/国が命 みおやせ/又石が命/金が命/〔又〕珈玻〓命/手持ち命 みおやせ(→1498・1553) 一こいしのか さしふとのはらよ/しまてん くにてん みおやせ/又こいしのか むつき/又しらけ おゑて/きよらけ おゑてからは/又しまかいのち/くにかいのち みおやせ/又いしかいのち/かねかいのち/〔又〕かはらいのち/てもちいのち みおやせ あおりやへが節 11-636(81) 一しけ掛けののろの/儀間杜に 降れて/金精/按司添いに みおやせ/又国の根ののろの(→1496) 一しけかけののろの/きまもりに おれて/こかねすゑ/あんしおそいに みおやせ/又くにのねののろの みるやにが節 11-637(82) 一しのくりやは/世馴れ神やれば/やれ このゑ/又しのくりやが/大和旅 上て/やれ このゑ/又神にしやが/山城旅 上て/やれ このゑ/又大和旅/何 買いが 上て/又山城旅/何 買いが 上て/又青しや京玉/買いが/又ふくしや京つしや/買いが(→1497) 一しのくりやは/世なれかみやれは/やれ このゑ/又しのくりやか/やまとたひ のほて/やれ このゑ/又かみにしやか/やしろたひ のほて/やれ このゑ/又やまとたひ/なに かいか のほて/又やしろたひ/なに かいか のほて/あおしやてうたま/かいか/又ふくしやてうつしや/かいか もゝとふみあかりが節 11-638(83) 一おぎやか真強く思い/おこのみの 高さ/具志川 湧く清水 げらへて/又はたみ真強く思い/又聞へ按司添いが/又鳴響む按司添いが(→1448) 一おきやかまちよくもい/おこのみの たかさ/くしかわ わくさうす けらへて/又はたみまちよくもい/又きこへあんしおそいか/又とよむあちおそいか なか節 11-639(84) 一ゑんこ鳴響た主よ/按司添いてだの/このみよわり貢 積む/せん寄せ げらへ/又良かる鳴響た主よ/又伊敷索掟/又御庭 御頂/御庭 庭先に(→1449) 一ゑんことよたしゆよ/あんしおそいてたの/このみよわるかまへ つむ/せんよせ けらへ/又世かるとよたしゆよ/又いしけなはおきて/又おみや みやつちへ/おみや みやさきに なか節 11-640(85) 一ゑんこ鳴響た主よ/良かる鳴響た主よ/按司添いてだと 若てだ/又聞へ按司添いや/鳴響む按司添いや/又異島の按司や/他国の按司や/又見ちへど 羨み居る/聞ちへど 羨み居る(→1450) 一ゑんことよたしゆよ/よかるとよたしゆよ/あんしおそいてたと わかてた/又きこへあちおそいや/とよむあちおそいや/ことしまのあんしや/よこくにのあんしや/又みちへと うらやみよる/きちへと うらやみよる もゝうらのとよみが節 11-641(86) 一鬼の君南風や/弥帆 引ちへ 待ち居ら/又添い君南風や/又精高子が前に/又げらへ子が前に/又何時かてゝ 言ちへ 弥帆 引ちへ/又早くてゝ 言ちへ 弥帆/又掟 遣りよわば(→1451) 一おにのきみはえや/やほう ひちへ まちよら/又おそいきみはゑや/又せたかこかまへに/又けらへこかまへに/又いつかてゝ いちへ やほう ひちへ/又はやくてゝ いちへ やほう/又おきて やりよわは あおりやへが節 11-642(87) 一おぎやか按司はへや/で 吾 御肝 栄せ/又はたみ戦子よ/又肝高思い/又島添いの思い/又きやか はた 見遣れば(→575・1460) 一おきやかあんしはへや/て わん おきも はやせ/又はたみいくさこうよ/又きむたかおもい/又しまおそいのおもい/又きやか はた みやれは あおりやへが節 11-643(88) 一下の掟 音 取て/月の数 夏の様に/歓へる 清らや/又ものいにしや 音 取て/又久米の中城 月の数/又鳴響む中城/又冬 夏む 知らず/又夏 冬む 知らず/又冬わ 御酒 盛る/又夏は しけち 盛る/又按司からる かに ある/又てだからる かに ある 一しものおきて ね とて/月のかす なつのやに/あまへる きよらや/又ものいにしや ね とて/又くめの中くすく つきのかす/又とよむ中くすく/又ふよ なつむ しらす/又なつ ふよむ しらす/又ふよわ 御さけ もる/又なつは しけち もる/又あんしからる かに ある/又てたからる かに ある もゝとふみあがりが節 11-644(89) 一下の掟 音 取らちへ/具志川の真玉/按司からと 鳴響む/又ものいにしや 音 取らちへ/又聞ゑ按司添いが/又鳴響む按司添いが 一しものおきて ね とらちへ/くしかわのまたま/あんしからと とよむ/又ものいにしや ね とらちへ/又きこゑあんしおそいか/又とよむあちおそいか うらおそいおもろの節 11-645(90) 一宮古こいつが/真せん誇り しよわちへ/御酒や 酔てど 立ち居る/又八重山こいつ/せの 一みやここいつか/ませんほこり しよわちへ/御さけや ゑよてと たちよる/又やゑまこいつ/せの あおりやへが節 11-646(91) 一聞ゑ煽りやへが/見揚がの拍子/成さい人思いに みおやせ/又鳴響む煽りやへが/又具志川の杜に/又金福の杜に 一きこゑあおりやへか/みあかのひやし/なさいきよもいに みおやせ/又とよむあおりやへか/又くしかわのもりに/又かなふくのもりに うらおそい節 11-647(92) 一こいしのが 知念杜 降れわちへ/君使い/又具志川に 君誇り げらへて/又金福に 君誇り げらへて/又按司添いが 君誇り げらへて 一こいしのか ねねんもり おれわちへ/きみつかい/又くしかわに きみほこり けらへて/又かなふくに きみほこり けらへて/又あちおそいか きみほこり けらへて かねくすくのろの節 11-648(93) 一こいしのが国 生け(/\)し/島連れ 国連れ 見物/又まちらすが国 生け(/\)し/又与那原の国 生け(/\)し/又轟きの国 生け(/\)し/又五嶽の国 生け(/\)し/又七嶽の国 生け(/\)し/又珍らしや ゐ国 生け(/\)し/又さうさしや ゐ国 生け(/\)し(→649・1434) 一こいしのかくに いけ(/\)し/しまつれ くにつれ み物/又みちらすがくに いけ(/\)し/又よなはるのくに いけ(/\)し/又とゞろきのくに いけ(/\)し/又五たけのくに いけ(/\)し/又七たけのくに いけ(/\)し/又めづらしや ゐくに いけ(/\)し/又さうさしや ゐくに いけ(/\)し うちいではかねぐすくのろの節 11-649(94) 一こいしのが国 生け(/\)し/杜ぐすく 降れ欲しや/又まちらすの国/又与那原の国/又轟きの国 生け(/\)し/又五嶽の国 生け(/\)し/又七嶽の国 生け(/\)し/又珍らしや ゐ国 生け(/\)し/又さうさし遣り ゐ国 生け(/\)し(→648・1434) 一こいしのかくに いけ(/\)し/もりくすく おれほしや/又まちらすのくに/又よなはるのくに/又とゞろきのくに いけ(/\)し/又五たけのくに いけ(/\)し/又七たけのくに いけ(/\)し/又めづらしや ゐくに いけ(/\)し/又さうさしやり ゐくに いけ(/\)し うちいではとまりみぢへりきよが節 11-650(95) 一こまかの澪に 降れ 見物/又久高の澪に/又〓〓網 結び降ろちへ/又亀網 結び降ろちへ/又〓〓 百 込めて/又亀 百 込めて/又〓〓 百 取り遣り/又亀 百 取り遣り/又沖膾 せゝと/又へた膾 せゝと/又手楫 選で 乗せて/又沖走い立ての 競いて/又干瀬走い立ての 競いて 一こまかのみおに おれ みもん/又くたかのみおに/又さんあみ むすひおろちへ/又かめあみ むすひおろちへ/又さん ひやく こめて/又かめ ひやく こめて/又さん ひやく とりやり/又かめ ひやく とりやり/又おきなます せゝと/又へたなます せゝと/又てかち ゑらて のせて/又おきはいたての いそいて/又ひせはいたての いそいて 11-651(96) 一久米のこいしのが やれ け/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて(→1445) 一くめのこいしのか やれ け/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて 12 いろ(/\)のあすびおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十二 おもろとのばらが節 12-652(1) 一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/後揚がりしよ/世わ ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/按司の世掛け国/又真玉杜ぐすく(→116) 一きこゑ大きみきや/おれて あすひよわれは/のちあかりしよ/世わ ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/あんしの世かけくに/又またまもりくすく 12-653(2) 一聞得大君ぎや/見揚がの拍子/打ち揚がる拍子/又鳴響む精高子が/又首里真平良に/又ぐすく真平良に(→117) 一きこゑ大きみきや/みやかりのひやし/うちあかるひやし/又とよむせたかこか/又しよりまたいらに/又くすくまたいらに おしかけが節 12-654(3) 一聞得大君ぎや/降れて 祈りよわれば/嶋が命/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/又いせゑけり按司添い/世のつほに 取りよわちへ/又若い人思い按司添い/世のつくせ 取りよわちへ/又見物内の真庭に/国珍ら 煽らちへ/又按司添いが ゑりしゆ/使いてゝ 鳴響で/又神楽より 帰て/もちよろなちへ 鳴響ま/又おぼつ おわちへ 八千代も/むちよるなちへ 鳴響ま/又君々も 誇て/てるかはも 誇て(→118) 一きこゑ大きみきや/おれて いのりよわれは/嶋か命/おきやか思いに みおやせ/又とよむせたかこか/又いせゑけりあんしおそい/世のつほに とりよわちへ/又わかいきよもいあぢおそい/世のつくせ とりよわちへ/又み物うちのまみやに/くにめつら あふらちへ/又あんしおそいか ゑりしゆ/つかいてゝ とよて/又かくらより かゑて/もちよろなちへ とよま/又おほつ おわちへ やちよも/むりよるなちへ とよま/又きみ(/\)も ほこて/てるかはも ほこて よきげらいが節 12-655(4) 一大君 国添い君の/世果報 真果報 みおやせ/又精高子 国添い君の/又上下の 国数の果報/又地離れの 国数の果報(→148) 一大きみ くにおそいきみの/世かほう まかほう みおやせ/又せたかこ くにおそいきみの/又かみしもの くにかすのかほう/又ちはなれの 国かすのかほう 12-656(5) 一大君 国添い 降れわちへ/いぐまちへ 栄せ やちよこ/又精高子 国添い 降れわちへ/又白金 赤金 遣り戸/又押し開けて つき開けて/又嶽中 杜中 降れわちへ/又煽らちへ 揺すらちへ 一大きみ くにおそい おれわちへ/いぐまちへ はやせ やちよこ/又せたかこ 国おそい おれわちへ/又白かね あかかね やりちよ/又おしあけて つきあけて/又たけなか もりなか おれわちへ/又あへらちへ よすらちへ あふりやへが節 12-657(6) 一聞得大君ぎや/赤の御煽り もちろちへ/此れど だに 嶋討ち御煽り/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑ大きみきや/あけのみあおり もちろちへ/これと たに 嶋うちみあおり/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あふりやへが節 12-658(7) 一聞得大君ぎや/京の内は 押し開けて/おぎやか思いしよ/てるかはが/照りよわる様に ちよわれ/又鳴響む精高子が/もちろ内は つき開けて/又年が三年 いきよて/又年が四年 行き四手/又いけな君 降ろちへ/又成り人君 降ろちへ/又聞得大君ぎや/歓へわちへからは 一きこゑ大きみきや/けよのうちは おしあけて/おきやかもいしよ/てるかはか/てりよわるやに ちよわれ/又とよむせたかこか/もちろうちは つきあけて/又としが三年 いきよて/又としか四年 行き四手/又いけなきみ おろちへ/又なりきよきみ おろちへ/又きこゑ大きみきや/あまへわちへからは いとかずおもろの節 12-659(8) 一大君ぎやみ御前/十百人の遊び/鳴響まちへ 君々 使い/又君々のみ御前/又京の内綾庭に/又ぐすく奇せ庭に/又按司添いがみ御前/又おぎやか思いがみ御前/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又天のてだ 崇べて 一大きみきやみ御まへ /ともゝそのあすひ/とよまちへ きみ(/\) つかい/又きみ(/\)のみ御まへ/又きやのうちあやみやに/又くすくくせみやに/又あんしおそいかみ御まへ/又おきやかもいかみ御まへ/又けよのよかるひに/又けよのきやかるひに/又てにのてた たかへて てがね丸か節 12-660(9) 一聞得大君ぎや/あまみや末 降れわちへ/世果報せぢ/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/しねりや末/又たきより〔内の〕真剣/おぎやか思いしゆ 差しよわめ 一きこゑ大きみきや/あまみやすへ おれわちへ/世かほうせち/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか/しねりやすへ/又たきより〔内の〕まつるき/おきやかもいしゆ さしよわめ あふりやへが節 12-661(10) 一聞得大君ぎや/首里杜 降れわちへ/国々 添う/大添い貴み/又鳴響む精高子が/真玉杜 降れわちへ/又押掛けは 添へ立て/みよちよのは 前立て/又さらめきは 添へ立て/にせ殿は 前立て 一きこゑ大きみきや/しよりもち おれわちへ/くに(/\) おそう/大そいたゝみ/又とよむせたかこか/またまもり おれわちへ/又おしかけは そへたて/みよちよのは まへたて/さらめきは そへたて/にせとのは まへたて たいらのとのが節 12-662(11) 一首里大君ぎや 守ら/鳴響む国添いが 守ら/成さ人思いに/世掛け宣るむ みおやせ/又首里杜 守ら/真玉杜 守ら/又聞ゑ按司添いよ 守ら/鳴響む按司添いよ 守ら/又世添わりは げらへて 守ら/つみつ〔け〕は げらへて 守ら 一首里大きみきや まふら/とよむくにおそいか まふら/なさきよもいに/世かけせるむ みおやせ/又しよりもり まふら/またまもり まふら/又きこゑあちおそいよ まふら/とよむあしおそいよ まふら/又よそわりは けらへて まふら/つみつ〔け〕は けらへて まふら たくしたらばつけが節 12-663(12) 一首里 おわる てだこが/思い子の遊び/見物遊び/なよればの 見物/又ぐすく おわる てだこが/又鷲の羽 差しよわちへ(→1554) 一しより おわる てたこか/おもいくわのあすひ/み物あすひ/なよれはの みもん/又くすく おわる てたこか/又わしのはね さしよわちへ てがね丸が節 12-664(13) 一揚がる望月や/さしふ世馴れ君/君ぎや命/おぎやか思いに みおやせ/又君の望月や/さしふ世付き君/又あまみや君やれば/末の君やれば/又首里杜 降れわちへ/真玉杜 降れわちへ/又吾が守る按司添い/吾が掻ひ撫で按司添い/又降れら数 見守ら/遊ば数 見守ら/又揚がる望月や/てだと 行き合て 一あかるもちつきや/さしふよなれきみ/(/\)きやいのち/おきやかもいに みおやせ/又きみのもちつきや/さしふよつききみ/又あまみやきみやれは/すえへのきみやれは/又しよりもり おれわちへ/またまもり おれわちへ/又あかまふるあんしおそい/あかかひなてあちおそい/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら/又あかるもちつきや/てたと よきやて あふやへが節 12-665(14) 一聞ゑ宣ん君ぎや/首里杜 降れわちへ/おぎやか思いに/金精 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/又てるかはが てるしのが 持ち成し/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又さしふ 七ころに/降れ栄てからは/又君しゆ 守りよわれ/主しゆ 守りよわれ/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り 一きこゑせんきみきや/しよりもり おれわちへ/おきやかもいに/金すへ みおやせ/又とよむきみとよみきや/又てるかはか てるしのか もちなし/又さしふ 五ころに/おれなふちへからは/又さしふ 七ころに/おれふさてからは/又きみしゆ まふりよわれ/ぬししゆ まふりよわれ/又けさよりや まさり/むかよりや まさり ぐすくまの大や又よしの大やが節 12-666(15) 一つるこにくけしや/良かるにくけしや/玉 積む/京の内 見ちやる/又老ひ人に 問へば/人の親に 問へば/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り(→268) 一つるこにくけしや/よかるにくけしや/玉 つむ/きやの内 みちやる/又おひひとに とへは/人のおやに とへは/又けさよりや まさり/むかよりや まさり きこへあふりやへや十すへ八すへぎやめが節 12-667(16) 一聞ゑ押掛けが/首里杜 降れわちへ/君つほに/おぎやか思いに みおやせ/又君のにせ殿が/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又さしふ 七ころに/降れ栄てからは(→270) 一きこゑおしかけか/しよりもり おれわちへ/きみつほに/おきやかもいに みおやせ/又きみのにせとのか/またまもり おれわちへ/又さしふ 五ころに/おれなふちへからは/又さしふ 七ころに/おれふさてからは きみがなしの節 12-668(17) 一天久寄り添いのろの/掛けて 掛け栄い しよわれ/又天久寄り満ちへのろの(→1053) 一あめくよりおそいのろの/かけて かけふさい しよわれ/又あめくよりみちへのろの あふりやへが節 12-669(18) 一天久仁屋が おもろ/げらへ綾鼓/打ちちへ 鳴り揚がらせ/又天久子が 宣るむ(→1054) 一あめくにやか おもろ/けらへあやつゝみ/うちちへ なりあからせ/又あめくしか せるむ きみがなしが節 12-670(19) 一天久舞ひやり思い/こねり なよる 愛しけさ/又意地気舞ひやり思い(→1055) 一あめくまひやりよもひ/こねり なよる かなしけさ/又いちきまひやりよもい きみがなしが節 12-671(20) 一伊祖の戦思い/月の数 遊び立ち/十百度 若てだ 栄せ/又意地気戦思い/又夏は しけち 盛る/又冬は 御酒 盛る(→1069) 一ゑそのいくさもひ/月のかす あすひたち/ともゝと わかてた はやせ/又いちきいくさめい/又なつは しけち もる/又ふゆは 御さけ もる よきげらへが節 12-672(21) 一雪げらへ 雪の 珍らしや/世果報 真果報 みおやせ/又黍げらへ 黍の 珍らしや/又積み上がりぎや 添へ頂ぎや 下に(→1085・1511) 一よきけらへ よきの めつらしや/世かほう まかほう みおやせ/又きみけらへ きみの めつらしや/又つみあかりきや そへつききや 下に よきげらへが節 12-673(22) 一雪げらへ 京の内の綾踊り/いぐまちへ もちるちへ 遊びよわ/又黍げらへ もちろ内の奇せ踊り(→1086) 一よきけらへ けよのうちのあやより/いくまちへ もちるちへ あすひよわ/又きみけらへ もちろ内のくせより あふりやへが節 12-674(23) 一聞ゑおわもりや/按司の頂按司添い/筑紫ちやら/玉の君使い/又鳴響むおわもりや(→1089) 一きこゑおわもりや/あちのつちあんしおそい/つくしちやら/玉のきみつかい/又とよむおわもりや あふりやへが節 12-675(24) 一首里真玉杜/精高按司添いや/君寄せ 綺羅奇せ 見物/又君の望月や/精高按司添い(→225) 一しよりまたまもり/せたかあんしおそいや/きみよせ きらくせ みもん/又きみのもちつきや/せたかあんしおそい あふりやへが節 12-676(25) 一嶽の鈴鳴りや/果報 揃ゑわちへ/吾が成さい人後勝り 手摩ら/又君の望月や(→226) 一たけのすつなりや/かほう そろゑわちへ/わかなさいきよのちまさり てつら/又きみのもちつきや たいらのとのゝ節 12-677(26) 一聞ゑ君鳴響み/精高君鳴響み/打ちちへ 見物君/又北谷の庭に/吾が成さの庭に/又玉寄せが前に/寄り立ちが前に/又百口の鼓/八十口の鳴り呼ぶ(→1104) 一きこゑきみとよみ/せたかきみとよみ/うちちへ みものきみ/又きたたんのみやに/あかなさのみやに/又たまよせかまへに/よりたちかまへに/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりよふ きこへあらはへが節 12-678(27) 一百度踏み揚がりや/君の踏み揚がりや/遊ぶ 清らや/又下の世の主の/思い子の君の/又我謝の浦神や/沖縄 音 取て/又嶋中神や/まちらす 音 取て/又こくらの神の/こゝせの神の/又綾手 まめがたな/踊り手 まめがたな(→339) 一もゝとふみあがりや/きみのふみあがりや/あすふ きよらや/又しもの世のぬしの/おもいくわのきみの/又かちやのうらかみや/よきなわ ね とて/又しま中かみや/まちらす ね とて/又こくらのかみの/こゝせのかみの/又あやて まめかたな/よりて まめかたな きこへおしかけが節 12-679(28) 一聞ゑ煽りやいや/十末 八末ぎやめも/おぎやか思いよ/見守てす 降れわめ/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑあおりやいや/十すへ 八すへきやめも/おきやかもいよ/みまふてす/おれわめ/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく 中城おもろの節 12-680(29) 一聞ゑ煽りやいや/だにす 鳴響みよわれ/百末鳴響む按司添い/又鳴響む煽りやいや/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑあおりやいや/たにす とよみよわれ/もゝすへとよむあんしおそい/又とよむあふりやいや/きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや きこゑたうやまが節 12-681(30) 一聞ゑ煽りやいや/遊び家から 見居れば/島 添わて/鳴響みよわる按司添い/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑあおりやいや/あすひやから みよれは/しま そわて/とよみよわるあんしおそい/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 12-682(31) 一聞ゑ煽りやいや/星の形 もちろちへ/京の内の踊り直り 見物/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑあおりやいや/ほしのかた もちろちへ/けおのうちのよりなおり みもん/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あおりやへが節 12-683(32) 一聞ゑ煽りやいや/巴 三曲り 掛けわちへ/神楽の京の内る かに ある/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやいや/ともへ みまかり かけわちへ/かくらのけおのうちる かに ある/又とよむあおりやへや あおりやへが節 12-684(33) 一聞ゑ煽りやいや/玉の御煽り 揺らしゆは/赤の御煽り/煽りやいと 撓て/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑあおりやいや/たまのみあおり よらしゆは/あけのみあおり/あおりやいと しなて/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく あがるいつかさくが節 12-685(34) 一聞ゑ煽りやいや/鳴響む煽りやいや/嶋内煽りやい 八千代/又按司や 按司添い 八千代/国や 首里親国/又按司や 里 遊ぶ/里や 按司 選ぶ 一きこゑあおりやいや/とよむあおりやいや/嶋内あおりやい やちよ/又あんしや あちおそい やちよ/くにや しよりおやくに/又あんしや さと ゑらふ/さとや あんし ゑらふ あふりやいが節 12-686(35) 一聞ゑ煽りやい/降れて 遊びよわれば/拍子 打ちちへ/君よ 群れよわせ/又鳴響む煽りやへや/玉鳴る子 取りよわちへ 一きこゑあおりやい/おれて あすひよわれは/ひやし うちちへ/きみよ ふれよわせ/又とよむあおりやへや/玉なるし とりよわちへ あふりやへが節 12-687(36) 一聞ゑ煽りやへや/中辺 弥帆 煽らちへ/白波や 鉋くり 襲やに/又鳴響む煽りやゑや/又きみくらが ふきはなが 下に 一きこゑあおりやへや/なかへ やほう あうらちへ/しらなみや かなくり おそやに/又とよむあおりやゑや/又きみくらか ふきはなか したに あおりやへが節 12-688(37) 一聞ゑ煽りやゑや/玉の取り 金鳥 遊ばちへ/雲子みしやの 走らへしゆ 見物/又鳴響む煽りやへや 一きこゑあおりやゑや/玉のとり こかねとり あすはちへ/くもこみしやの はしらへしゆ みもん/又とよむあおりやへや きみかなしの節 12-689(38) 一首里見物君 踊り直ちへ/おぎやか思いに みおやせ/又ぐすく見物君/又成さいぎや 見物君 一しよりみもんきみ よりなちへ/おきやかもいに みおやせ/又くすく みもんきみ/又なさいきや み物きみ あおりやへが節 12-690(39) 一思い君 金門 淀しよわ/成さへ人が いきよいぢよ 待ち居る/又げらへ君 金門 淀しゆわ/又百人 引ちへ 金門 淀しよわは/又七十人 引ちへ 金門 淀しゆは 一おもいきみ 金ちやう よとしよわ/なさへきよか いきよいちよ まちよる/又けらへきみ 金ちやう よとしゆわ/又もゝそ ひちへ 金ちやう よとしよわは/又なゝそ ひちへ 金ちやう よとしゆは いとかずおもろの節 12-691(40) 一聞ゑ宣ん君が/首里杜 清らや/神楽の京の内る かに ある/又鳴響む宣ん君が/真玉杜 清らや 一きこゑせん君か/しよりもり きよらや/かぐらのけおの内る かに ある/又とよむせんきみか/またまもり きよらや 中城おもろの節 12-692(41) 一筑紫玉御玉/島かねる 御玉/こくらの手持ち/持ちちへ みおやせ/又筑紫添い御玉 一つくしたまみたま/しまかねる みたま/こくらてもち/もちちへ みおやせ/又つくしおそいみたま 大きみがみ御まへともゝそのあすびが節 12-693(42) 一糸数が おもろ/けさよりや 勝り/世玉の留まりぐすく/又糸数が 宣るむ 一いとかすか おもろ/けさよりや まさり/よたまのととまりくすく/又いとかすか せるむ 尚元王御代 嘉靖廿四年乙巳の年、きみてすりのもゝかほうことの時に、八月十九日のつちのとの酉日のとらの時に、きこゑ大ぎみの御まへより給申候 おしかけが節 12-694(43) 一聞得大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/按司添いしゆ/君ぎやせぢ 持ちよわれ/又鳴響む精高子が/真末 願て 降れわちへ/又いけな君 揃へて/成り人神 集へて/又年 八年 成るぎやめ/おぼつ嶽 おきやつめ/又吉日 八年 成るぎやめ/神座嶽 おき [や]つめ/又按司添いが御言/君手摩り 間遠さ/又王にせが御言/見物遊び 間遠さ/又大ころ達 揃へて/群り合へ子達 集へて/又君いきよい このめ/主使い このめ/又使いてゝ よ治られ/御言てゝ よ治られ/又赤口が 依い憑き/おぼつ嶽 鳴響で/又按司添いが御言/大君に 撓て 一きこゑ大きみ/すへ ゑらひやり おれわちへ/あんしおそいしゆ/きみきやせち もちよわれ/又とよむせたかこか/ませ ねがて おれわちへ/又いけなきみ そろへて/なりきよかみ あとへて/又とし 八とせ なるきやめ/おほつたけ おきやつめ/又ゑか 八とせ なるきやめ/かくらたけ おき[や]つめ/又あんしおそいかおこと/きみてつり まとさ/又わうにせかおこと/みものあすひ まとさ/又大ころた そろへて/もりやへこた あとへて/又きみいきよい このめ/ぬしつかい このめ/又つかいてゝ よしらせ/おことてゝ よしられ/又あかくちやか よいつき/おほつたけ とよて/又あんしおそいかおこと/大きみに しなて 尚元王御代 嘉靖廿四年乙巳のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、八月廿五日きのとのうのへうまのときに、きこゑ大きみの御まへよりたまわり申候 かぐらとよでが節 12-695(44) 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/さしふ 降れ直ちへ/又おほつ吉日 取りよわちへ/大島きら 直ちへ/又神座吉日 取りよわちへ/たきよりきら 直ちへ/又按司添いが御言/王にせが御言/又大君は 宣立てゝ/又君々は 宣立てゝ/又眼 合わちへ 拝ま/御顔 合わちへ 手摩ら/又赤口が 依い憑き/せらちへんに 鳴響で/又げらへ大ころ達/按司添いに よ治らせ/又君々も 誇て/主々も 誇て(→1517・1530) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/たしまきら なおちへ/又かくらゑか とりよわれ/たきよりきら なおちへ/又あんしおそいかおこと/わうにせかおこと/又大きみは のたてゝ/又きみ(/\)は のたてゝ/又あまこ あわちへ おかま/みかおう あわちへ てつら/又あかくちやか よいつき/せらちへんに とよて/又けらへ大ころた/あんしおそいに よしられ/又きみ(/\) ほこて/ぬし(/\)も ほこて きこゑきみとよみが節 12-696(45) 一平良の殿のなよら/ぐすくの按司のこねら/ゑ け 島寄せ宣るむ/又首里の庭に なよら/ぐすくの庭に こねら/又按司や 按司と なよら/下司わ 下司と こねら 一たいらのとののなよら/くすくのあちのこねら/ゑ け しまよせせるむ/又しよりのみやに なよら/又くすくのみやに こねら/又あんしや あちと なよら/けすの けすと こねら たいらのとのが節 12-697(46) 一平良のこしらへが 押せや/杜のこしらへが 押せや/やゝと 押せや 神達/又朝凪れが し居れば 押せや/夕凪れが し居れば 押せや 一たいらのこしらへか おせや/もりのこしらへか おせや/やゝと おせや かみた/又あさとれか しよれは おせや/ようとれか しよれは おせや 12-698(47) 一たゝら押掛けや/粢 珍らしや/垂り清らす 聞きとれ/又押掛けやれば/珍らしややれば/又艫から ほいまで/押掛け 撓て 一たゝらおしかけや/しときや めつらしや/たりきよらす ききとれ/又おしかけやれは/めつらしややれは/又ともから ほいまて/おしかけ しなて 12-699(48) 一湧くのしつらへや/湧くの御宣り人/使いど 待ち居る/又山内板門に/山内金門に/又粢も 造て/かめんこ 造て/又使い 有りてば/いちやわり 有りてば 一わくのしつらへや/わくのみせりきよ/つかいと まちよる/又やまちいやちやに/やまりかなちやに/又しときやも つくて/かめんこ つくて/又つかい ありては/いちやわり ありては 12-700(49) 一堂の大親聞へが/真庭 遊ばす 清らや/又伊敷索 聞へる/又成り人 降ろちへ 聞へる/又いけな 降ろちへ 聞きろ おやみかまが節 12-701(50) 久米のこいしのが/百浦こいしのが/清らや 見物遊び/又いし思いは 音 取らちへ/比嘉の子は 音 取らちへ/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく くめのこいしのか/もゝうらこいしのか/きよらや みもんあすひ/又いしよもいは ね とらちへ/ひかのしは ね とらちへ/又しよりもりくすく/またまもりくすく 12-702(51) 一君よしぎや やちよこ/精高子が やちよこ/打ち揚がて 栄せ やちよこ/又新垣の庭に/新垣のふこに/又百口の鼓/八十口の鳴り清 一きみよしきや やちよこ/せたかこか やちよこ/うちあかて はやせ やちよこ/又あらかきのみやに/あらかきのふこに/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりきよ 12-703(52) 一久米の大添いが 見物/又ゑ 競いど 見物/又久米の精高子が 見物/又ゑ 競いど 見物/又久米の按司添いが 見物/又ゑ 競いど 見物 一くめの大おそいか みもん/又ゑ きわいと みもん/又くめのせたかこか みもん/又ゑ けわいと みもん/又くめのあんしおそいか みもん/又ゑ けわいと みもん 12-704(53) 一新城 ゑけ まきよに/新城 ゑけ ふたに/又けとのよら ゑけ まきよに/やわれよら ゑけ ふたに/又君が あつ ゑけ 物に/主が あつ ゑけ 物に/又君に 使 ゑけ われて/主に 使 ゑけ われて 一あらくすく ゑけ まきよに/あらくすく ゑけ ふたに/又けとのよら ゑけ まきよに/やわれよら ゑけ ふたに/又きみか あつ ゑけ 物に/ぬしか あつ ゑけ 物に/又きみに つか ゑけ われて/ぬしに つか ゑけ われて 12-705(54) 一阿波根のくせらへや/添頂 ゑけ 鳴響ま/又名柄仁屋 比屋根子が/又羽 差し遣り 奇せ 差し遣り 一あはこんのくせらへや/おそつちへ ゑけ とよま/又なからにや ひやこんしか/又はね さしやり くせ さしやり 12-706(55) 一聞ゑ君加那志/島 添て ちよわれ/又鳴響む君加那志 一きこゑきみかなし/しま おそて ちよわれ/又とよむきみかなし たいらのとのゝ節 12-707(56) 一久米の世寄せ君ぎや/首里杜 降れわちへ/君ぎやせぢ/おぎやか思いに みおやせ/又精高世寄せ君ぎや/真玉杜 降れわちへ 一くめのよゝせきみきや/しよりもり おれわちへ/きみきやせち/おきやかもいに みおやせ/又せたかよゝせきみきや/またまもり おれわちへ 中城おもろの節 12-708(57) 一精高おわもり君の 綾頂/若い人に みおやせ/又君のおわもり君の/又さしふの世付かん時に/又さしふの世馴れん時に 一せたかおわもりきみの あやつちへ/わかいきよに みおやせ/又きみのおわもりきみの/又さしふのよつかん時に/又さしふのよなれん時に 12-709(58) 一親御蒲 音 取らちへ/君手摩り/真貢 報/寄せる 寄り清ら御船/又首里杜ぐすく 一おやみかま ね とらちへ/きみてつり/まはない ふう/よせる よりきよらおうね/又しよりもりくすく うらおそいがおもろの節 12-710(59) 一宣ん君が 降れ立ち/君良しが 降れ立ち/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又吾が成さい人 嘆くな/宣ん君しゆ 知りよわめ[/又大みや 百島よ/瀬戸内 八十島よ](→631・1491・1510) 一せんきみか おれたち/きみよしか おれたち/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又あかなさいきよ なけくな/せんきみしゆ しりよわめ[/又大みや もゝしまよ/せんとうち 八そしまよ] うらおそいおもろの節 12-711(60) 一宣ん君が 君良しが/世果報成さい人/又吾が成さい人 てだ成さい人/又あまみ玉綱 麗し/又糸 貫き遣り 縄 貫き遣り/又み手づから お手づから/又取りよわ遣り 佩きよわ遣り(→631・1470・1492) 一せんきみか きみよしか/世かほうなさいきよ/又あかなさいきよ てたなさいきよ/又あまみたまちな うるわし/又いと ぬきやり なわ ぬきやり/又みてつから おてつから/又とりよわやり はきよわやり おしかけが節 12-712(61) 一聞得大君ぎや/てるかはに 撓て/きらの数/按司添いす 手摩れ/又鳴響む精高子が/てるしのに 撓て/又年 三年 成るぎやめ/十声 間遠さ/又吉日 四年 成るぎやめ/ゑりちよ 間遠さ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/いけな君 依り降ろちへ/又神座吉日 取りよわちへ/成り人君 憑き降ろちへ/又首里のろ 先立て/なよ笠よ 先立て/又真壁のろ 先立て/御宣り人 先立て/又儀保のろよ 先立て/鳴響ましよ 先立て/又遣り添いよ 先立て/親のろよ 先立て/又按司添いよ 先立て/貴み人 よほ立て 一きこゑ大きみきや/てるかわに しなて/きらのかす/あちおそいす てつれ/又とよむせたかこか/てるしのに しなて/又とし みとせ なるきやめ/とこゑ まとうさ/又ゑか 四とせ なるきやめ/ゑりちよ まとうさ/又おほつゑか とりよわちへ/いけなきみ よりおろちへ/又かくらゑか とりよわちへ/なりきよきみ つきおろちへ/又しよりのろ さきたて/なよかさよ さきたて/又まかひのろ さきたて/みちへりきよ さきたて/又きほのろよ さきたて/とよましよ さきたて/又やりおそいよ さきたて/おやのろよ さきたて/又あぢおそいよ さきたて/たゝみきよ よほたて あふりやへが節 12-713(62) 一聞ゑ宣ん君が/降れて 群れ舞へば/末 長く/世 揃へて ちやうわれ/又鳴響む宣ん君ぎや/又吾が成さい人按司添い/根石の 天に 上付くぎやめ/又てだ成さい人按司添い/真石の 天に 盛い付くぎやめ(→624・1428) 一きこゑせんきみか/おれて ふれまへは/すへ なかく/世 そろへて ちやうわれ/又とよむせんきみきや/又あかなさいきよあぢおそい/ねいしの てんに おゑつくきやめ/又てたなさいきよあちおそい/まいしの あめに もいつくきやめ 12-714(63) 一恩納やきしまよ/安富祖やきしまよ/百度世す ちやうわれ/又朝凪れが し居れば/夕凪れが し居れば(→1176) 一おんなやきしまよ/あふそやきしまよ/もゝと世す ちやうわれ/又あさとれか しよれは/ようとれか しよれは 12-715(64) 一中ひやにや おわろ/あれにしやよ/今ど 降れて なよる/又せとひやにや おわる(→1201) 一中ひやにや おわろ/あれにしやよ/いみやと おれて なよる/又せとひやにや おわる よきげらへが節 12-716(65) 一しませんこ/あけしのゝのろの/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又なかひやにやの/せとひやにやの親のろ(→1203) 一しませんこ/あけしのゝのろの/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又なかひやにや/せとひやにやのおやのろ 12-717(66) 一聞ゑ押笠が/やちよく達に 知らせ/笑い人/さしふ 押し憑かて/又鳴響む押笠が(→1206) 一きこゑおしかさか/やちよくたに しらせ/わらいきよ/さしふ おしかかて/又とよむおしかさか おしかけ節 12-718(67) 一天加那志真ころ子/後良かる真ころ子/押笠が/守りよわる 貴み/又按司添いが思い子/後良かる思い子 一あめかなしまころこ/のちよかるまころこ/おしかさか/まふりよわる たゝみ/又あんしおそいかおもいくわ/のちよかるおもいくわ うらそい節 12-719(68) 一精有ろ国添い/上里杜 折れわちへ/百度揚がり/踏み揚がて ちやうわれ/又気有る国添いよ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又直り世は さだけて/又歓へ世は しだけて(→1350) 一せやろくにおそい/おゑさともり おれわちへ/もゝとあかり/ふみあかて ちやうわれ/又けあるくにおそいよ/又けよのよかるひに/又けよのきやかるひに/又なおりよは さたけて/又あまへよは したけて うらおそい節 12-720(69) 一聞ゑ差笠は/守る君やれば/雲子色よ/照り揚がて ちやうわれ/又とよむ大君や/掻い撫で君やれば/又首里杜 ちよわれ/いせゑけり按司添い/又真玉杜 ちよわる/吾が掻ひ撫で按司添い/又あまみやから/相手君やれば/又しねりやから/つほこ君やれば/又てるかはが 御言す/てるしのが 御言す(→203) 一きこゑさすかさは/まふるきみやれは/くもこいろよ/てりあかて ちやうわれ/又とよむ大きみや/かいなてきみやれは/又しよりもり ちよわれ/いせゑけりあちおそい/又またまもり ちよわる/あかかひなてあちおそい/又あまみやから/あへちへきみやれは/又しねりやから/つほこきみやれは/又てるかはか おことす/てるしのか おことす おしかけ節 12-721(70) 一大君ぎや 守る/げらへ清ら板門/百浦 添う/せぢ高杜/又精高子が守る/又おぼつぎやめ 鳴響で/又神座ぎやめ 鳴響で/又大島 有るぎやめも/精軍 寄せるまじ/又大国 有るぎやめも/精百 寄せるまじ/又てるかはす 守れ/てるしのす 守れ 一大きみきや まふる/けらへきよらいちやちや/もゝうら おそう/せちたかもる/又せかかこかまふる/又おほつきやめ とよて/又かくらきやめ とよて/又たしま あるきやめる/せいくさ よせるまし/又たくに あるきやめも/せひやく よせるまし/又てるかはす まふれ/てるしのす まふれ おしかけが節 12-722(71) 一聞得大君ぎや/京の内ののろ(/\)/肝 揃て/神座拍子 みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内ののろ(/\)/又按司添いが いきよい/首里杜 降れわちへ/又貴み人が いきよい/真玉杜 降りわちへ/又雲子御煽り 煽らちへ/赤の御煽り 煽らちへ/又百口の鼓/八十口の鳴り呼ぶ/又赤口が 依い憑き/ぜるまゝが 依り憑き(→1509) 一きこゑ大きみきや/けおのうちののろ(/\)/あよ そろて/かくらひやし みおやせ/又とよむせたかこか/もちろうちののろ(/\)/又あちおそいか いきよい/しよりもり おれわちへ/又たたみきよか いきよい/またまもり おりわちへ/又くもこみあおり あおらちへ/あけのみあおり あおらちへ/又もゝくちのつつみ/八そくちのなりよふ/又たたみきよか いきよい/またまもり おりわちへ/又くもこみあおり あおらちへ/あけのみあおり あおらちへ/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりよふ/又あかくちやか よいつき/せるまゝか よいつき  おしかけ節 12-723(72) 一聞得大君ぎや/京の内の もちよろ/御島 祈て/按司添いに みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内の もちよろ/又大君は 手摩て/明けま年 成らば/又てるかはは 宣立てゝ/いし清らは 贖なて/又てるしのは 宣立てゝ/ふさちんは 養なて/[又]按司添いと 行き合て/眼 遊で 合わちへ(→1518) 一きこゑおおきみきや/けおのうちの もちよろ/みしま いのて/あんしおそいに みおやせ/又とよむせたかこか/もちろ内の もちよろ/又大きみは てつて/あけまとし ならは/又きみ(/\) てつて/むかふとし ならは/又てるかはは のたてゝ/いしきよらは あかなて/又てるしのは のたてゝ/ふさちんは やしなて/[又]あちおそいと よきやて/あまこ あすて あわちへ あふりやへが節 12-724(73) 一首里大君が/さしふ 選で 降れわちへ/照る手持ち/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添いが/末 尋めて 降れわちへ/又神座ぎやめ 鳴響で/さしふ 選で 降れわちへ/又おぼつぎやめ 鳴響で/真末 尋[めて] 降れわちへ/又聞得大君と/十声 遣り交わちへ/又鳴響む精高子と/ゑりちよ 遣り交わちへ/又吾が成さへ人/見守てす 降れたれ 一しより大きみか/さしふ ゑらて おれわちへ/てるてもち/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいか/すへ とめて おれわちへ/又かくらきやめ とよて/さしふ ゑらて おれわちへ/又おほつきやめ とよて/ませ と[めて] おれわちへ/又きこゑ大きみと/とこへ やりかわちへ/又とよむせたかこと/ゑりちよ やりかわちへ/又あかなさへきよ みまふてす おれたれ あおりやへが節 12-725(74) 一聞ゑ差笠が/按司添いよ 誇て/明けろ年 立ゝ数/君々 手摩て 栄よわれ/又鳴響む大君が/貴み人よ 誇て/又きらの数 降れわちへ/君手摩り 間遠さ/又吉日の数 降れわちへ/神使へ 間遠さ/又だに 三年 成るぎやめ/実に 四年 成るぎやめ 一きこゑさすかさか/あんしおそいよ ほこて/あけろとし たゝかす/きみ(/\) てつて ふさよわれ/又とよむ大きみか/たゝみきよゝ ほこて/又きらのかす おれわちへ/きみてつり まとうさ/又ゑかのかす おれわちへ/かみつかへ まとうさ/又たに みとせ なるきやめ/けに 四とせ なるきやめ おしかけが節 12-726(75) 一聞得大君ぎや/京の内は 押し開けて/雲子精/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添 いが/もちろ内は 押し開けて/又首里杜 降れわちへ/又真玉杜 降れわちへ/又吉日 選び遣り 降れわちへ/又きら 選び遣り 降れわちへ/又按司添いぢよ/眼 遣り交わちへ 一きこゑ大きみきや/けおのうちは おしあけて/くもこすへ/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいか/もちろうちは おしあけて/又しよりもり おれわちへ/又またまもり おれわちへ/又ゑか ゑらびやり おれわちへ/又きら ゑらびやり おれわちへ/又あちおそいちよ/あまこ やりかわちへ おしかけが節 12-727(76) 一聞得大君ぎや/御島祈り 降れわちへ/按司添いしゆ/神が世 ちよわれ/又鳴響む精高子が/御国/又げらへ大ころ達/按司添いに よ治られ/又掻い撫で真ころ子達/貴み人に 宣立てれ/又按司添いが 御言/君々は 使い/貴み人が ゑりちよ/主々は 使い/又気寄せは 煽らちへ/やゝ珍ら 煽らちへ/又いけな君 立てゝ/成り人 端 立てゝ/又赤口が 依い憑き/てだが口 世添いて 一きこゑ大きみきや/みしまいのり おれわちへ/あちおそいしゆ/かみか世 ちよわれ/又とよむせたかこか/みくに/又けらへ大ころた/あんしおそいに よしられ/又かいなてまころこた/たたみきよに のたてれ/又あんしおそいか おこと/きみ(/\)は つかい/又たゝきよか ゑりちよ/ぬし(/\)は つかい/又きよよせは あおらちへ/やゝめつら あおらちへ/又いけなきみ たてゝ/なりきよ はな たてゝ/又あかくちやか よいつき/てたかこち よそいて 12-728(77) 一弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうらへ ゑおい/やうら やうら やうらあ ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめい ゑい/やうらや やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい 一やに や はれ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうらへ ゑおい/やうら やうら やうらあ ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又やに や はれ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又やに や はれ ゑおい/ちよろめい ゑい/やうらや やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい 12-729(78) 一ちやむ金 大婿/ゑけりやの 大婿/はひやよ はひやよ/又だに 婿ともて/実に 婿ともて/又玉 持たちや事/御衣 持たちやこと/玉 持ち逃げて/御衣 持ち逃げて/又さゝ草婿の/寄り草婿の 一ちやむかね ちやむこ/ゑけりやの ちやむこ/はひやよ はひやよ/又だに もこともて/けに もこともて/又たま もたちや事/みしゆ もたちやこと/たま もちにけて/みしゆ もちにけて/又さゝくさもこの/よりくさもこの 12-730(79) 一喜舎場つくり人/喜舎場なおり子や/ゑけ はひ/又昨夜 見ちやる夢の/真夜中の夢の/又夢や 跡無もの/夢や 失せ無もの/又おなり 抱ちへともて/つくり 抱ちへともて 一きしやはつくりきよ/きしやはおなりしや/ゑけ はひ/又よへ みちやるいめの/まよなかのいめの/又いめや あとなもの/いめや うせなもの/又おなり たちへともて/つくり たちへともて あがなおりがみの節 12-731(80) 一あくれなの鳥の/口長の鳥の/ゑけ こいの/又名に 見地へが 追い来居る/如何 見ちへが 追い来居る/又君 見ちへす 追ひ来居れ/主 見ちへす 追ひ来居れ 一あくれなのとりの/くちなかのとりの/ゑけ こいの/又のう みちへか おひきよる/いきや みちへか おひきよる/又きみ みちへす おひきよれ/ぬし みちへす おひきよれ 尚元王御世 嘉靖廿八年己酉のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月廿一日ひとのとのみのへに、きこゑ大きみのみ御まへより給申候 12-732(81) 一聞得大君ぎや/おぼつせぢ 降ろちへ/按司添いよ 見守て/君々や おぼつより 帰ら/又鳴響む精高子が/神座せぢ 降ろちへ/又聞ゑ按司添いや/君よ 誇りよわちへ/又鳴響む王にせが/神このみ しよわちへ/又吉日 七日 遊で/眼 合わちへからは/又吉日 七日 遊で/御顔 合わちへからは/又君々む 誇手/見物遊び 珍らしや(→1523) 一きこゑ大きみきや/おほつせち おろちへ/あちおそいよ みまふて/きみ(/\)や おほつより かゑら/又とよむせたかこか/かくらせち おろちへ/又きこゑあんしおそいや/きみよ ほこりよわちへ/又とよむわうにせか/かみこのみ しよわちへ/又よか なんか あすて/あまこ あわちへからは/又ゑか なんか あすて/又きみ(/\)む 帆小手/みもんあすひ めつらしや 尚元王御代 嘉靖廿八年己酉のとし、きみてつりのもゝかほおうことの時に、十月十三日つちのとのとりのへのうまの時に、きみかなしのみ御まへより給申候 12-733(82) あふりやへが節 一聞ゑ君加那志/さしふ 降れ変わて/首里杜 降れわちへ/成さい人思いしよ/君 栄て ちよわれ/又鳴響む君加那志/むつき 降れ直ちへ/真玉杜 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/見守てす 降れたれ/又吾が掻い撫で按司添い/掻い撫でゝす 降れたれ/又てるかはは 宣立てゝ/末 尋めて 降れわちへ/又てるしのは 宣立てゝ/真末 尋めて 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/首里杜 ちよわちへ/大君に 撓わ 一きこゑきみかなし/さしふ おれかわて/しよりもり おれわちへ/なさいきよもいしよ/きみ ふさて ちよわれ/又とよむきみかなし/むつき おれなおちへ/またまもり おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/みまふてす おれたれ/又あかかいなてあちおそい/かいなてゝす おれたれ/又てるかはは のたてゝ/すへ とめて おれわちへ/又てるしのは のたてゝ/ませ とめて おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/しよりもり ちよわちへ/大きみに しなわ きみがなし節 12-734(83) 一聞ゑ君加那志/いけな 成り変わて/首里杜 降れわちへ/成さい人思いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君加那志/成り人 降れ変わちへ/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/末 尋めて 降れわちへ/又むつき 五ころに/見守てす 降れたれ/又成さい人思い按司添い/およりとで 降れわちへ/又吾が掻い撫で按司添い/見守てす 降れたれ/又てるかわが 御差ししゆ/此きらに 降れわちへ(→334) 一きこゑきみかなし/いけな なりかわて/しよりもり おれわちへ/なさいきよもいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみかなし/なりきよ おれかわちへ/またまもり おれわちへ/又さしふ 五ころに/すへ とめて おれわちへ/又むつき 五ころに/みまふてす おれたれ/又なさいきよもいあちおそい/およりとて おれわちへ/又あかかなてあちおそい/みまふてす おれたれ/又てるかわか うさししゆ/此きらに おれわちへ/又あかかいなてあちおそい/みまふてす おれたれ/又てるかわか うさししゆ/此きらに おれわちへ 尚永王御代 万暦六年戊寅きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十五日みつのとのみのへに、きこへ大きみのみ御まへ、あおりやへのみ御まへより給申候 あふりやへが節 12-735(84) 一聞得大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/按司添いしゆ/君 誇て ちよわれ/又鳴響む精高子が/真末 願て 降れわちへ/又いけな君 依り降ろちへ/又成り人君 憑き降ろちへ/又君々む 誇て/又神々む 誇て/又吾が守る按司添い/天〔が〕下/糸 掛けて ちよわれ 一きこゑ大きみきや/すへ ゑらびやり おれわちへ/あんしおそいしゆ/きみ ほこて ちよわれ/又とよむせたかこか/ませ ねかて おれわちへ/又いけなきみ よりおろちへ/又なりきよきみ つきおろちへ/又きみ(/\)む ほこて/又かみ(/\)む ほこて/又わかまふるあちおそい/てに〔か〕下/いと かけて ちよわれ 12-736(85) 一聞ゑ煽りやへや/せぢ 勝て 降れわちへ/世持つせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む国守りや/気 添わて 降れわちへ/又さしふ直さ 取りよわちへ/おぼつ嶽 置きつめ/又きら直さ 取りよわちへ/神座嶽 置きつめ/又君手摩り 珍らしや/せぢ 勝手 降れわちへ/又見物遊び 珍らしや/せぢ 勝て 降れわちへ/又按司添いや 今からど/せぢ 勝て ちよわや[れ](→1519) 一きこゑあおりやへや/せち まさて おれわちへ/世もつせち/あちおそいに みおやせ/又とよむくにもりや/けお そわて おれわちへ/又さしふなおさ とりよわちへ/おほつたけ おきつめ/又きらなおさ とりよわちへ/かくらたけ おきつめ/又きみてつり めつらしや/せち まさて おれわちへ/又みものあすひ めつらしや/せち まさて おれわちへ/又あちおそいや いみやからと/せち まさて とよわや[れ] 尚永王御代 万暦六年戊寅のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十九日ひのとのとりのへに、さすかさのみ御まへ、しより大きみの御まへより給申候 12-737(86) 一聞ゑ差笠が/末 尋めて 降れわちへ/きらの数/按司添い 守ら/又鳴響む大君ぎや/真末 願て 降れわちへ/又聞得大君ぢよ/十声 遣り[交わちへ]/又鳴響む精高子ど/ゑりちよ 遣り交わちへ/又按司添いど/十百末/君 栄て ちよわれ 一きこゑさすかさか/すへ とめて おれわちへ/きらのかす/あちおそい まふら/又とよむ大きみきや/ませ ねかて おれわちへ/又きこゑ大きみちよ/とこゑ やり[交わちへ]/又とよむせたかこと/ゑりちよ やりかわちへ/又あちおそいと/ともゝすへ/きみ ふさて ちよわれ 12-738(87) 一首里大君ぎや/さしふ 選で 降れわちへ/嶋が命/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添いぎや/さしふ 降れ直ちへ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/首里杜 降れわちへ/又神座きら 直ちへ/真玉杜 降れわちへ/又今からど 按司添いや/雲子色/照りや揚がて ちよわる 一しより大きみきや/さしふ ゑらて おれわちへ/嶋か命/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいきや/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/しよりもり おれわちへ/又かくらきら なおちへ/またまもり おれわちへ/又いみやからと あちおそいや/くもこいろ/てりやあかて ちよわる 尚永王御代 万暦十五年丁亥のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十八日みつのとのとりのへのさるか時、せんきみのみ御まへより給申候 12-739(88) 一聞ゑ宣ん君ぎや/成り人 降れ栄て/成さい人思い王にせ/せち 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みが/いけな 降れ直ちへ/又見物内の真庭に/遊で直ちへからは/又かわるめの真庭に/誇て直ちへからは/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又むつき 七ころに/見守てす 降れたれ/又首里杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ(→210・296・1379) 一きこゑせんきみきや/なりきよ おれふさて/なさいきよもいわうにせ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみか/いけな おれなおちへ/又みものうちのまみやに/あすてなおちへからは/又かわるめのまみやに/ほこてなおちへからは/又さしふ 五ころに/おれなおちへからは/又むつき 七ころに/みまふてす おれたれ/又しよりもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すへ なかく/せち まさて ちよわれ/又またまもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すへ なかく/せち まさて ちよわれ 尚寧王加那志御代 万暦三十五年丁未のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十日つちのとのみのへのうしの時、きこゑ大きみのみ御まへより給申候 あおりやへが節 12-740(89) 一聞ゑ大君ぎや/さしふ 降れ直ちへ/按司添いしよ/十百末/末 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/むつき 降れ栄て/又いけな君 集へて/成り人 揃へて/又按司添いぎや 御言/王にせが 御言/又年 八年 成るぎやめ/吉日 八年 成るぎやめ/又君手摩り 間遠さ/見物遊び 間遠さ/又大ころ達 集へて/群り合へ子達 揃へて/又君いきよい 実に あれ/神使い だに あれ/又赤口が 依り憑き/てだ神達 鳴響で/又れるかはむ 誇て/一郎子む 誇て(→150) 一きこゑ大きみきや/さしふ おれなおちへ/あちおそいしよ/ともゝすへ/すへ まさて ちよわれ/又とよむせたかこか/むつき おれふさて/又いけなきみ あとへて/なりきよ そろへて/又あんちおそいきや おこと/わうにせか おこと/又とし 八とせ なるきやめ/ゑか 八とせ なるきやめ/又きみてつり まとうさ/みものあすひ まとうさ/又大ころた あとへて/もりやへこた そろへて/又きみいきよい げに あれ/かみつかい たに あれ/又あかくちやか よいつき/てたかみたち とよて/又てるかわむ ほこて/いちろこむ ほこて 12-741(90) 一大君ぎや 守る/てだが末按司添い/天ぎや下/末 勝て ちよわれ/又精高子が 見守ろ/末勝る王にせ/又御肝内の 御想ぜや/明けとまに 譬へて/又肝が内の 御想ぜや/明け立ちに 譬へて/又君ぎや 世ねん げらへて/主ぎや 世ねん げらへて/又雲子橋 掛けわちへ/見物橋 掛けわちへ/又浦添いに ちよわちへ/世の頂に ちよわ[ち]へ/又威部の祈り 召しよわちへ/司祈り 召しよわちへ/又司数 誇りよわちへ/あ主数 誇りよわちへ/又てるかはむ 誇りよわちへ/一郎子む 誇りよわちへ(→151) 一大きみきや まふる/てたかすへあちおそい/天きや下/すへ まさて ちよわれ/又せかたこか みまふろ/すへまさるわうにせ/又おきもうちの 御さうせや/あけとまに たとへて/又あよかうちの おさうせや/あけたちに たとへて/又きみきや 世ねん けらへて/ぬしきや 世ねん けらへて/又くもこはし かけわちへ/みものはし かけわちへ/又うらおそいに ちよわちへ/世のつちに ちよわ[ち]へ/又いへのいのり めしよわちへ/つかさいのり めしよわちへ/又つかさかす ほこりよわちへ/あぬしかす ほこりよわちへ/又てるかはむ ほこりよわちへ/いち[ろ]こむ ほこりよわちへ 12-742(91) 一聞ゑ煽りやへや/君ぎや精 降れわちへ/按司添いに/おぼつ 鳴響む/君ぎやせぢ みおやせ/又鳴響む国守りや/真末 願て 降れわちへ/又てだが末按添い/末勝る王にせ/又おぼつせぢ 有らぎやめ/君ぎやせぢ 有らぎやめ/又天ぎや下 添て/首里杜 栄よわ 一きこゑあおりやへや/きみきやすへ おれわちへ/あちおそいに/おほつ とよむ/きみきやせち みおやせ/又とよむくにもりや/ませ ねかて おれわちへ/又てたかすへあちおそい/すへまさるわうにせ/又おほつせち あらきやめ/君きやせち あらきやめ/又天きや下 おそて/しよりもり ふさよわ 尚寧王加那志御代 万暦三十五年丁未のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十五日みつのとのとりのへのうしの時に、さすかさのみ御まへ、しより大きみのみ御まへ、せんきみのみ御まへより給申候 12-743(92) 一聞ゑ差笠が/さしふ 降れ変わて/十百度の 世添うせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む差笠が/むつき 降れ直ちへ/又京の内は 押し開けて/首里杜 降れわちへ/又もちろ内は つき開けて/真玉杜 降れわちへ/又按司添いよ 誇て/貴み人よ 誇て(→204) 一きこゑさすかさか/さしふ おれかわて/ともゝとの 世そうせち/あちおそいに みおやせ/又とよむさすかさか/むつき おれなおちへ/又けおのうちは おしあけて/しよりもり おれわちへ/又もちろうちは つきあけて/またまもり おれわちへ/又あんしおそいよ ほこて/たゝみきよ世 ほこて 12-744(93) 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せち 勝て ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/真玉杜 降れわちへ/又按司添いぎや おより/王にせが おより/又きらお数 降れわちへ/吉日の数 降れわちへ/又降れら数 見守ら/遊ば数 見守ら(→209・295・1378) 一しより大きみきや/首里もり おれわちへ/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむくにおそいきや/またまもり おれわちへ/又あちおそいきや おより/わうにせか おより/又きらのかす おれわちへ/ゑかのかす おれわちへ/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら 12-745(94) 一聞ゑ宣ん君ぎや/末 尋まいて 降「れ]わちへ/按司添いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/掻き撫でゝす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはゝ 宣立てゝ(→211・297・1380) 一きこゑせんきみきや/末 とまいて お[れ]わちへ/あんしおそいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すへのきみやれは/又しねりやから/あへちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなてゝす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはゝ のたてゝ 13 船ゑとのおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十三 13-746(1) 一飽かず珍らしや/出ぢへら数/お見守てす 走りやせ/又君の珍らしや(→1550) 一あかすめつらしや/いちへらかす/おみまふてす はりやせ/又きみのめつらしや 13-747(2) 一押し出たる ゑ/司子ど ゑ/吾は 祈て 走り居る ゑ/又走り出でたる ゑ/又朝凪れが し居れば/夕凪れが し居れば(→1535) 一おしちへたる ゑ/つかさくと ゑ/あは いのて はりよる ゑ/又はりいてたる ゑ/又あさとれか しよれは/ようとれか しよれは しよりゑとの節 13-748(3) 一おくらつが 船遣れ/げらい勝り富/押し浮けらば/島よ 栄よわれ/又按司添いが親御船 一おくらつか ふなやれ/けらいまさりとみ/おしうけらは/しまよ ふさよわれ/又あんしおそいかおやおうね おくらつがふなやれが節 13-749(4) 一首里 おわる てだこが/親御船は 使よわ/親御船や 走ちへ来居り/御駄 走りやちへ 聞ゝやしよわ/世のつほに/世のつくせ みおやせ/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/おやおうねは つかよわ/おやおうねや はちへきより/みちや はりやちへ きゝやしよわ/世のつほに/世のつくせ みおやせ/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-750(5) 一兄部大里が/楫 取たる こまさよ/大君に/真南風 乞うて 走りやに/又良かる大里が/楫 取たる/又あぐで居ちやる 河内ぢよ/袖 垂れて 渡たる 一すさべ大さとか/かち とたる こまさよ/大きみに/まはへ こうて はりやに/又よかる大さとか/かち とたる/又あくておちやる かうちちよ/そて たれて わたたる すざべ大里が節 13-751(6) 一首里 おわる てだこが/御船の君 押し浮けて/百浦 添う 玉の君使い/又ぐすく おわる てだ[こ]が 一しより おわる てたこか/おうねのきみ おしうけて/もゝうら おそう たまのきみつかい/又くすく おわる てた[こ]か しよりゑとの節 13-752(7) 一首里 おわる てだこが/鈴富の親御船/按司添いが直さ 取り 走りやせ/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/すつとみのおやおうね/あちおそいかなおさ とり はりやせ/又くすく おわる てたこか おくらつがふなやれが節 13-753(8) 一首里 おわる てだこが/浮島は げらへて/唐 南蛮 寄り合う 那覇泊/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/うきしまは けらへて/たう なはん よりやう なはとまり/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-754(9) 一首里 おわる てだこが/みてづから 立ちよわちへ/群れ鷹の 舞合う様に 清らや/又ぐすくおわる てだこが 一しより おわる てたこか/みてつから たちよわちへ/ふれたかの まやうやに きよらや/又くすくおわる てたこか おくらつが節 13-755(10) 一首里 おわる てだこが/百浦添い げらへて/玉走り 玉遣り戸 見物/又ぐすく おわる てだこが(→1547) 一しより おわる てたこか/もゝうらおそい けらへて/たまはしり たまやりと みもん/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-756(11) 一首里杜ぐすく/中辺清ら御ぐすく/だりじよ 又 上下 鳴響め/又真玉杜ぐすく(→1548) 一しよりもりくすく/なかへきよら御くすく/たりしよ また かみ下 とよめ/又またまもりくすく しよりゑとの節 13-757(12) 一首里杜ぐすく/雲風す 寄り添へ/後が末/精軍 寄せるまじ/又真玉杜ぐすく 一しよりもりくすく/くもかせす よりそへ/のちかすゑ/せくさ よせるまし/又またまもりくすく 13-758(13) 一首里 おわる てだこが/げらへたる ゑそこ/玉珍らせ 此の疾く勝り/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/けらへたる ゑそこ/たまめつらせ このとくまさり/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-759(14) 一首里 おわる てだこが/親御船は 押し浮けて/玉御ねぶ 渡しよわ/おぎやか思いが局 玉御柄杓/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/おやおうねは おし受けて/たまみねふ わたしよわ/おきやかもいかつほね 玉みしやこ/又くすく おわる てたこか 13-760(15) 一首里 おわる てだこが/接ぢやの細工 集ゑ手/羽撃ちする小隼 孵ちへ/又ぐすく おわる てだこが(→1549) 一しより おわる てたこか/はちやのさいく あとゑて/はねうちするこはいふさ すたちへ/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-761(16) 一首里 おわる てだこが/唐の道 開けわちへ/王思いが 何代む かに ある/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/たうのみち あけわちへ/わうともいか なんたいむ かに ある/又くすく おわる てたこか 正徳十二年十一月廿五日ひのとのとりのへに、せちあらとみ、まなはんに御つかいめされし時に、おきやかもい天の御みてつからめされ候ゑと しよりゑとの節 13-762(17) 一大君は 崇べて/せぢ新富 押し浮けて/大君に/追手 乞うて 走りやせ/又精高子は 崇べて/又按司添いぎや御想ぜや/向かう方 撓て/又おぎやか思いが御想ぜや/向かう方 撓て/又按司添いぎや親御船/押し浮け数 守りよは/又げらへせぢ新富/刳り受け数 守りよは/又群れ島の神々/肝 揃て 守りよは/又君南風は 崇べて/せぢ新富 押し浮けて/又のろ(/\)は 崇べて 尚清王加那志御代 嘉靖三十二年五月四日つちのとのとり、やらさもりのまうはらいの時に、きみま物のみ御まへよりおかみ申みせゝる、天つきのあんしおそいかなし、天の御み事に、ゑとつくり申候 やふその大やくもい こゑくの大やくもい こふはの大やくもい くによしの大やくもい しよりゑとの節 13-763(18) 一天続の御想ぜ/大君は 崇べて/屋良座杜 石ら子は おり上げて/十百末 精軍 寄せるまじ/又王にせの御このみ/精高子は 宣立てゝ/八重座杜 真石ら子は 積み上げて/十百末/又聞ゑ天続の/世の想ぜ 召しよわちへ/奥の澪 石ら子は おり上げて/十百末/又鳴響む王にせの/世の想ぜ 召しよわちへ/奥の海の 真石ら子は 積み上げて/十百末/又聞得大君ぎや/屋良座杜 ちよわちへ/だしきや釘 差しよわちへ/十百末/又鳴響む精高子が/八重座杜 ちよわちへ/あざか がね 留めば/十百末 一天つきの御さうせ/大きみは たかへて/やらさもり いしらこは おりあけて/ともゝすへ せいいくさ よせるまし/又わにせの御このみ/せたかこは のたてゝ/やへさもり ましらこは つみあけて/ともゝすへ/又きこゑ天つきの/世のさうせ めしよわちへ/おくのみよう いしらこは おりあけて/ともゝすへ/又とよむわうにせの/世のさうせ めしよわちへ/おくのうみの ましらこは 積み開けて/ともゝすへ/又きこへ大きみきや/やらさもり ちよわちへ/たしきやくき さしよわちへ/ともゝすゑ/又とよむせたかこか/やへさもり ちよわちへ/あさか かね とゝめは/ともゝすへ しよりゑとの節 13-764(19) 一赤金が 船遣れ/げらへ金富/大君に/真南風 乞うて 走りやに/又げらへ金富/赤金こ 船頭 し遣り/又唐渡 出でゝ 走り居れば/唐の菩薩 崇べて 一あかかにか ふなやれ/けらへこかねとみ/大きみに/まはい こうて はりやに/又けらへこかねとみ/あかかにこ せと しやり/又たうと いてゝ はりよれは/たうのほうさ たかへて しよりゑとの節 13-765(20) 一おしかとが もちよる/浮け宝 鳴響で/浮ける数/大国富 御船/又神にしやが もちよる 一おしかとか もちよる/うけたから とよて/うけるかす/ちやくにとみ おうね/又かみにしやか もちよる しょりゑとの節 13-766(21) 一揚がる世寄せ君 さしふ/いせゑけりてるかはに/大国 選で 使ひ/又君の世寄せ君一あかるよゝせきみ さしふ/いせゑけりれるかはに/ちやくに ゑらて つかひ/又きみの世ゝせきみ しよりゑとの節 13-767(22) 一御宣り人が もちよる/金冑 げらへて/金福に もちりよかす 清らや/又神にしやが もちよる 一みちへりきよか もちよる/かなかふと けらへて/かなふくに もちりよかす きよらや/又かみにしやか もちよる しよるゑとの節 13-768(23) 一御宣り人が もちよる/げらへ勝り富/船遣れ げらへて みおやせ/又神にしやが もちよる 一みちへりきよか もちよる/けらへまさりとみ/ふなやれ けらへて みおやせ/又かみにしやか もちよる はつにしやが節 13-769(24) 一御宣り人が もちよる/神にしやが もちよる/で 吾 此れ 言ちへ 走りやに/又選ぶ(/\) 選ぶ/百選びの親御船/又選ぶ(/\) 選ぶ/八十選びの親御船/又百人 乗る 船子/七十人 乗る 船子/又いや(/\)真ころ子が/一の楫 真強く/又蒲葵島の神々/おさん為ちへ 守りよは/又連れ島の神々/おさん為ちへ 守りよわ/又那覇泊 ぬき当てゝ/親泊り ぬき当てゝ 一みちへきよか もちよる/かみにしやか もちよる/て わん これ いちへ はりやに/又ゑらふ(/\) ゑらふ/もゝゑらひのおやおうね/又ゑらふ(/\) ゑらふ/やそゑ[ら]ひのおやおうね/又もゝそ のる ふなこ/なゝそ のる ふなこ/又いや(/\)まころくか/いちのかち まちよく/又こはしまのかみ(/\)/おさん為ちへ まふりよは/又つれしまのかみ(/\)/おさんしちへ まふりよわ/又なはとまり ぬきあてゝ/おやとまり ぬきあてゝ つよつけたはりやせが節 13-770(25) 一御宣り人が/実に 走り居る/我が浦の 珍らしや/早く 走り競いよ/又神にしやが/実に 走りよる 一みちへりきよか/けに はりよる/わかうらの めつらしや/はやく はりそいよ/又かみにしやか/けに はりよる うち出はたくしたらなつけが節 13-771(26) 一沖縄が もちよろ/神にしやが もちよろ/京 見ちへ/百度 見欲さよわれ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや/又渡名喜 橋 しよわちへ/慶良間 淀 しよわちへ/又渡嘉敷に おわちへ/報廻り おわちへ 一よきなわか もちよろ/かみにしやか もちよろ/けお みちへ/もゝと みふさよわれ/又きこゑあちおそいや/とよむあんしおそいや/又となき はし しよわちへ/けらま よと しよわちへ/又とかしきに おわちへ/ふうまわり おわちへ うちいではいやゝめづらしが節 13-772(27) 一精の沖縄は/撓い神やれば/掛けて 勝りよわれ/又聞へ按司添いや/鳴響む按司添いや/又島添いに ちよわちへ/金福わ げらへて/又たりよから 聞けば/京踊りや 勝り 一すへのゆきなわは/しないかみやれは/かけて まさりよわれ/又きこへあんしおそいや/とよむあちおそいや/又しまおそいに ちよわちへ/かなふくわ けらへて/又たよりから きけは/きやうよりや まさり すへのよきなわが節 13-773(28) 一沖縄が もちよろ/神にしやが もちよろ/この世 添て 直しよわちへ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや 一よきなわか もちよろ/かみにしやか もちよろ/この世 おそて なおしよわちへ/又きこゑあんしおそいや/とよむあんしおそいや これはとかしきのかねみつが節 13-774(29) 一久米の山城/げらへ山城/げらへ栄よわる杜/又けさは 神が嶽/今わ のろが嶽 一くめのやまくすく/けらへやまくすく/けらへふさよわるもり/又けさは かみかたけ/いみやわ のろかたけ うちいではうらはへが節 13-775(30) 一掟笑い人/成さのそやけ 乞て/やかやちや ゑ なよら/又こゑしのは 崇べて/神にしやは 崇べて/又真北風 乞侍ら/追手 乞侍ら 一おきてわらいきよ/なさのそやけ こて/やかやちや ゑ なよら/又こゑしのは たかへて/かみにしやは たかへて/又まにし こやへら/おいちへ こやへら うちいではきやのしが節 13-776(31) 一ゆら金が 船遣れ/遣らい富 押し浮け/迎い 誇ら/又伊是名のゆら金/又吾がころが 使いす/又撫でころが 使いす 一ゆらきやねか ふなやれ/やらいとみ おしうけ/むかい ほこら/又ゑひぜにやのゆらきやね/又あかころか つかいす/又なてころか つかいす なよくちがもちよろが節 13-777(32) 一なよくらののろの/歓へ富 貢 積で みおやせ/又若のろわ 勝り/又綾の筵 打ちよちへ/又せりこ 乞うて 打ちよちへ 一なよくらののろの/あまへとみ かまへ つて みおやせ/又わかのろわ まさり/又あやのみやし うちよちへ/又せりこ こうて うちよちへ うちいではきみのあんじの節 13-778(33) 一いや/\珍らしや/事直し 降れわちへ/清らや 杜ぐすく/又おなり神やれば/又大祖父が/境 飛び越いて 一いや/\めつらしや/ことなおし おれわちへ/きよらや もりくすく/又おなりかみやれは/又おきおほちか/さかい とひこいて しよりゑとの節 13-779(34) 一久米のこゑしのが/百浦のこゑしのが/御気満つ鳴り添い 付けれ/又綾嶺に 在つる/大祖父が うゑけ/又山の鵯や/御気 取り遣り 吹く様に 一くめのこゑしのか/もゝうらこゑしのか/うけみつなりおそい つけれ/又あよみねに あつる/おきよおほちか うゑけ/又やまのひよとりや/うけ とりやり ふくやに しよりゑとの節 13-780(35) 一真南風鈴鳴りぎや/真南風 さらめけば/唐 南蛮/貢 積で みおやせ/又追手鈴鳴りぎや/追手 されめけば 一まはへすつなりきや/まはい されめけは/たう なはん/かまへ つて みおやせ/又おゑちへすつなりきや/おゑちへ さらめけは なよくちののろのあまへとみが節 13-781(36) 一なよくらが もちよろ/精高子に 言ちへ おやせ/名 揚りよわれ 精高子/又上下の事む/精高子に 言ちへ おやせ 一なよくらか もちよろ/せたかこに いちへ おやせ/みや あがりよわれ せたかこ/又かみしものことむ/せたかこに いちへ おやせ しよりゑとの節 13-782(37) 一久米の藤山に/植へて 在つる/麗し御気満つ鳴り添い鼓/又離れ藤山に/又宇根に 居て 打てば/大里に 鳴響で 一くめのたうやまに/うへて あつる/うるわしうけみつなりおそいつみ/又はなれたうやまに/又うねに おて うては/又大里に とよて しよりゑとの節 13-783(38) 一久米のこいしのが/百浦こいしのが/此れど だにの 京の真金/又具志川の泊 果報寄る/又大和真五郎船頭/知られては 走りやたな 一くめのこいしのか/もゝうらこいしのか/これと たにの きやのまかね/又くしかわのとまり かほうよる/又やまとま五らせと/しられては はりやたな しよりゑとの節 13-784(39) 一久米の若清らが/何 こので おわちへか/追手 乞うて/照るきしやき 使い/又離れ若清らが 一くめのわかきよらか/なおう このて おわちへか/おいちへ こうて/てるきしやき つかい/又はなれわかきよらか かうちすづなりが節 13-785(40) 一聞ゑ宣の君が/こいしの おもかかはの/三島 四島からど 愛しやある/又鳴響む宣の君が/こいしの/又伊敷索真庭に/けさげらへ 有る居る 一きこゑせのきみか/こいしの おもかかはの/みしま ようしまからと かなしやある/又とよむせのきみか/こいしの/又いしけなはみやに/けさげらへ あるよる うちいではとしましまおそいが節 13-786(41) 一聞ゑ宣の君が/浦走りぎや 見物/又鳴響む宣の君が 一きこゑせのきみか/うらはりきや みもん/又とよむせのきみか あやげらへの節 13-787(42) 一聞へ宣の君と/つゝ 取りきやわちへ/又鳴響む宣の君と/又宣の君が御船や/鷲が舞やい富/又按司添いが御船や/げらへ島討ち富/又鷲が舞やい富と/げらへ島討ち富と 一きこへせのきみと/つゝ とりきやわちへ/又とよむせのきみと/又せのきみがおうねや/わしがまやいとみ/又あちおそいかおうねや/けらへしまうちとみ/又わしかまやいとみと/けらへしまうちとみと うちいではつゝとりくわちへが節 13-788(43) 一聞ゑ宣の君が/綾競い 見物/又鳴響む宣の君が/又朝凪れが し居れば 一きこゑせのきみか/あやけわい みもん/又とよむせのきみか/又あさとれか しよりは よなおさがゑそこが節 13-789(44) 一鈴鳴りが 船遣れ/やうら 押ちへ 若人 使い/又神にしやが 船遣れ/しちよう木や 上み御船/又まきしや 上み御船 一すつなりか ふねやれ/やうら おちへ わかきよ つかい/又かみにしやか ふねやれ/しちようきや てうみおうね/又まきしや てうみおうね あけしののかみにしやが良金よらちへの節 13-790(45) 一鈴金や 神にしや もちよる/歩ゆまちへが 見物 清らや/又頭黒親御船は/押し浮けて/又按司御船や/金せひ 押し立て/又下司御船や/くがのせひ 押し立て/又按司御船や/真布帆は 引き立て/又下司御船や/するき帆 引き立て 一すつかねや かみにしや もちよる/あゆまちへか みもん きよらや/又かしらくろおやおうねは/おしうけて/又あちおうねや/こかねせひ おしたて/又けすおうねや/くかのせひ おしたて/又あちおうねや/まぬのほうは ひきたて/又けすおうねや/するきほう ひきたて しよりゑとの節 13-791(46) 一久米のこいしのが/おとちよ杜 使よわ/聞へくろかりやよ/取りよわ遣り 栄よわ/又百浦こいしのが 一くめのこいしのか/おとちよもい ちかよわ/きこへくろかりやよ/とりよわやり ふさよわ/又もゝうらこいしのか とまりみぢへりきうが節 13-792(47) 一五くの真ころ子よ/浮き清ら 走りやせ/又太郎子 掻い撫でころ/又こゑしのは 崇べて/又おなり神 崇べて/又東嶽に 上て/又おほが口 上て/又良かる木は 撰で/又きやきやる木は 撰で/又本付け綱 綱 付けて/又山付け綱 綱 付けて/又すらからの早御船/又末からの早御船/又那覇泊 走り合へば/又親泊 走り合へば/又百御船の 船先/又八十御船の 船先 一五くのまころくよ/うききよら はりやせ/又たらこ かいなてころ/又こゑしのは たかへて/又おなりかみ たかへて/又ひかたけに のほて/又おほかくち の帆手/又よかるけは ゑらて/又もとつけな な つけて/又やまつけな な 付けて/又すらからのはやおうね/又すゑからのはやおうね/又なはとまり はりやへは/又おやとまり はりやへは/又もゝおうねの ふなさき/又やそおうなの ふなさき うちいではかうちすづなりが節 13-793(48) 一聞ゑおわもりや/浮[き]清ら 走りやせ ゑ/送れや やちよこ/又鳴響むおわもりや/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば 一きこゑわもりや/う[き]きよら はりやせ ゑ/おこれや やちよこ/又とよむおわもりや/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは うちいではおしやへこが節 13-794(49) 一おかちや大ころよ/おかちや撫でころよ/又親の神やれば/おなり神やれば/又降れる数 寄せて/遊ぶ数 寄せて/又東方の御島/何 つほに 有るてがよう/又てだが穴の御島/何 つくせ 有てがよう 一おかちや大ころよ/おかちやなてころよ/又おやのかみやれは/おなりかみやれは/又おれるかす よせて/あすふかす よせて/又あかるいのみしま/なお つほに あてがよう/又てたかあなのみしま/なお つくせ あてかよう 五くのまころくの節 13-795(50) 一泊御宣り人/そよら/\ 走りやせ/又軟れ御宣り人/又泊綾庭に/又軟れ綾庭に/百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて/又神 誇る そやけこ/又誰が 誇る そやけこ/又神 誇てから/又誰が 誇てから/又三日月の 満つ様に/又四日月の 満つ様に 一とまりみちへりきよう/そよら/\ はりやせ/又やわれみちへりきよう/又とまりあやみやに/又やわれあやみやに/又百かめは すゑて/又かみ ほこる そやけこ/又たか ほこる そやけこ/又かみ ほこてから/又たか ほこてから/又みかつきの みつやに/又四かつきの みつやに うちいではきみよしきみの節 13-796(52) 一おわもりが/京の君 歓へて/群れ舞て 走りやしよわ/又玉天降しや/しけ天降りや/又押し浮けわちへ/刳り浮けわちへ 一おわもりが/けおのきみ あまへて/ふれまて はりやしよわ/又たまておりや/しけておりや/又おしうけわちへ/くりうけわちへ つましけが節 13-797(53) 一しけ掛けの神にしやが 船遣れ/大旗の/なおれ居る きよらや/又吾がころは 愛し子は/船頭 し遣り/又夜明け 出ぢへて/明けとまに 走り居れば/又拝み 出ぢへて/岬 出ぢへて 走り居れば 一しけかけのかみにしやか ふなやれ/うきはたの/なおれよる きよらや/又あがころは にくしこは/せと しやり/又ようあけ いちへて/あけとまに はりよれは/又おかみ いちへて/みさき いちへて はりよれは ぎすゝ大やこが節 13-798(54) 一泊御宣り人よ/軟れ御宣り人よ/赤頭部よ 良 走り 軟やかせ/又首里のろ 崇べて/親のろは 崇べて/又出ぢへててゝ 知[ら]れゝ/走り居りてゝ 知られゝ/又泊 知らねども/口や 知らねども/又差し廻ちへ 入れて/ぬき廻ちへ 入れて 一とまりみちへりきうよ/やわれみちへりきうよ/あくかへよ よ はり あまやかせ/又しよりのろ たかへて/おやのろは たかへて/又いちへててゝ し[ら]れゝ/はりよりてゝ しられゝ/又とまり しらねとも/くちや しらねとも/又さしまわちへ いれて/ぬきまわちへ いれて しよりゑとの節 13-799(55) 一艫添いが撫でころ/宣り人富 押し浮けて/雲風の 立ち直る 清らや/又神にしやが撫でころ 一ともそいかなてころ/せりきうとみ おしうけて/くもかせの たちなおる きよらや/又かみにしやかなてころ しよりゑとの節 13-800(56) 一艫添いが撫でころ/立ち撫です 守りよは/世添おせぢ/せぢ勝る若ゑ人/又神にしやが撫でころ 一ともそいかなてころ/たちなてす まふりよは/よそおせち/せちまさるわかゑきよう/又かみにしやがなてころ すづなりの節 13-801(57) 一世直さがゑそこ/ゑ け やれ ゑ け/又神にしやがゑそこ/又真南風 国南風の/又やわ/\と 押ちへ 来う 一世なおさがゑそこ/ゑ け やれ ゑ け/又かみにしやがゑそこ/又まはい くにはへの/又やわ/\と おちへ こう しよりゑとの節 13-802(58) 一みるや 照る 照り揚がり/照りや揚がりは 崇べて/按司添いが 御使いど 走り居る/又かなや 照る 照る揚がり 一みるや てる てりやかり/てりやあかりは たかへて/あちおそいか 御つかいと はりよる/又かなや てる てりやかり しよりゑとの節 13-803(59) 一上がるてだ拝みや/按司添いす 拝み居れ/明ける日や 御み顔ど 拝む/又上がる月拝みや 一あかるてたおかみや/あんしおそいす おかみよれ/あけるひや おみかうと おかむ/又あかる月おかみや しよりゑとの節 13-804(60) 一おぎやか仲地仁屋が/按司按司 選ぶ 御船/神てだの 守りよわる御船/又按司添いが親御船 一おぎやかなかちにやか/あち/\ ゑらふ おうね/かみてたの まふりよわるおうね/又あちおそいかおやおうね みぢへりきうかげにはりよるが節 13-805(61) 一御宣り人が もちよる/船先 露 付けた 走りやせ/又神にしやが もちよる/又按司添いが御船や 一みちへりきうか もちよる/ふなさき つよ つけた はりやせ/又かみにしやか もちよる/又あちおそいかおうねや うちいてはおかちや大ころが節 13-806(62) 一おしやへこが 船遣れ ゑ/煽りやへや 張り綱や 強こ/又神にしやが 船遣れ 一おしやへこか ふなやれ ゑ/あおりやへや はりつなや ちよこ/又かみにしやか ふなやれ おもかはのみしまが節 13-807(63) 一河内鈴鳴りが/神々 歓へて/誇てす 走りやしよわ/又見物鈴鳴りが/神々 一かうちすつなりか/かみ/\ あまへて/ほこてす はりやしよわ/又みもんすつなりか/かみ/\ しよりゑとの節 13-808(64) 一さはち人が 船遣れ/御船 暗波/夜露 掛けらたな 走りやせ/按司添いが親御船 一さはちきうか ふなやれ/おうね くらなみ/ようつゆ かけらたな はりやせ/あちおそいかおやうね しよりゑとの節 13-809(65) 一親さはち 音 取らちへ/按司添いに 撓て/思う様に/浮ちや上がり遣り みおやせ/又此の渡 立つ 青波や/按司添いに 撓て 一おやさはち ね とらちへ/あちおそいに しなて/おもうやに/うちやあかりやり みおやせ/又このと たつ あおなみや/あちおそいに しなて ふなやれひやしが節 13-810(66) 一久米のこゑしのが/国高若人が/玉寄せ御船/又百浦こいしのが/国高/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば(→549) 一くめのこゑしのか/くにたかわかきうか/たまよせおうね/又もゝうらこいしのか/くにたか/又あさとれか しおれは/又ようとれか しよれは あかづめづらしやが節 13-811(67) 一大にしの浦走り/なよくら 手摩てす 走り居れ/又崎枝の浦走り 一おおにしのうらはしり/なよくら てつてす はりよれ/又さきよたのうらはり あかづめらしやが節 13-812(68) 一大にしに 鳴響む/聞へなよくら/なよくら 手摩てす 走り居れ/又崎枝に 鳴響む 一おおにしに とよむ/きこへなよくら/(/\)/てつてす はりよれ/又さきえたに とよむ あおりやへが節 13-813(69) 一聞ゑ読谷山/押し上げ 見あぐで/だりす 走りす ちやれ/又鳴響む読谷山/又上の船 百御船/又下の船 八十御船 一きこゑよんたむさ/おしあけ みあくて/たりす ちやれ/又とよむよんたむさ/又かみのふね もゝおうね/又下のふね やそおうね しよりゑとの節 13-814(70) 一いやや大屋子が/瀬名玻掟 生しよわちへ/瀬名波掟/夏 満つる かに ある/又瀬名波大屋子が/瀬名波掟 生しよわちへ 一いやや大やこか/せなはおきて なしよわちへ/せなはおきて/なつ みつる かに ある/又せなは大やこか/せなはおきて なしよわちへ しよりゑとの節 13-815(71) 一伊江の按司が 船遣れ/押笠に 知られて/吾 守手/此渡 渡しよわれ/又按司選びが 船遣れ 一いへのあちか ふなやれ/おしかさに しられて/あん まふて/此と わたしよわれ/又あちゑらひか ふなやれ 13-816(72) 一伊江のはたころ/按司にせに鳴り思い/真羽地は/按司添いに みおやせ/又離れはたころ/按司にせ鳴り思い 一いへのはたころ/あちにせになりよもい/まはねちは/あんしおそいに みおやせ/又はなれはたころ/あちにせなりよもい しよりゑとの節 13-817(73) 一霜月が 立ち居れば/吾 持ち居れ/真羽地 真羽地や/肝からも 去らん/又若夏が 立ち居れば 一しもつきか たちよれは/あん まちよれ/まはあし まはねしや/きもからも さらん/又わかなつか たちよれは しまうちあほりやへが節 13-819(74) 一東方の司子/吾が崇べ司子/海 凪らちへ/風 直ちへ 使い/又てだが穴の司子(→1537) 一あがるいのつかさこ/あかたかへつかさこ/うみ とらちへ/かせ なおちへ つかい/又てたかあなのつかさこ きゝみあぐむが節 13-820(75) 一東方の大主/日の鳥の 佳声の/うら(/\)と 聞ゝ 清らや/又てだが穴の大主(→1543) 一あかるいの大ぬし/ふゑのとりの かこへの/うら(/\)と きゝ きよらや/又てたかあなの大ぬし ふいのとりの節 13-821(76) 一東方の大主/聞ゝ 見やぐむ せぢ/やてよこ ころ/揃いわる 按司添い/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/きゝ みやくむ せち/やてよこ ころ/そろいわる あちおそい/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-822(77) 一東方の大主/大主が前に/赤木 ゆす木の花の/真白 真赤ら 咲き居れば/おれよ 取て おりさちへ/明けの露に おされて/波ぎや踊りぎや 走る居れば/おれ 見にる ころ達部/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/大ぬしがまへに/あかき ゆすきのはなの/ましろ まから さきよれは/おれよ とて おりさちへ/あけのつよに おされて/なみぎやよりきや はるよれは/おれ みにる ころたへ/又てたかあなの大ぬし ふへのとりの節 13-823(78) 一東方の大主が/前から 肝 揃て/やぐめてゝ 知られゝ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬしか/まへから あよ そろて/やくめてゝ しられゝ/又てたかあなの大ぬし ふいのとりの節 13-824(79) 一東方の大主/天が下の/按司 下司 ちかわすは/御肝 し遣り 直しよわ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/天か下の/あんし けす ちかわすは/おきも しやり なおしよわ/又てたかあなの大ぬし きゝみあぐむが節 13-825(80) 一東方の大主/明けまもどろ 見れば/へにの鳥の舞ゆへ 見物/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/あけまもとろ みれは/へにのとりのまゆへ みもん/又てたかあなの大ぬし 13-826(81) 一東方の大主/命大主ぎや 見物/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/ゑのち大ぬしきや みもん/又てたかあなの大ぬし ふいのとりの節 13-827(82) 一東方の大主/声加那志鳴り清ら/打ちちへ 島 添いれ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/こへかなしなり清ら/うちちへ しま そいれ/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-828(83) 一東方の大主/聞へ国治り人と/やゝのや奇せ 火照らちへ/照り添いが 見物/又てだが穴の大主/又いろのまたまへにと/又いろのわかさかいと/又行き合よわる所/又思よわる所 一あかるいの大ぬし/きこへくにせりきうと/やゝのやくせ ほてらちへ/てりおそいか みもん/又てたかあなの大ぬし/又いろのまたまへにと/又いろのわかさかいと/又ききやよわるところ/又おもよわるところ ふいのとりの節 13-829(84) 一東方の大主/今帰仁 金比屋武/按司添いす/掛けて 栄よわれ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/みやきせん かなひやふ/あちおそいす/かけて ふさよわれ/又てたかあなの大ぬし うちいではふいのとりの節 13-830(85) 一東方の/明けもどろ 立てば/十走り 八走り/押し開けわちへ/見物 清らや/又てだが穴の/明けもどろ 立てば(→1542) 一あかるいの/あけもとろ たては/とはしり やはしり/おしあけわちへ/みもん きよらや/又てたかあなの/あけもとろ たては ふいのとりの節 13-831(86) 一東方の大主/大主が このみす/ゑそこみ御船 このたれ/御肝の 撓お様に 走りやせ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/(/\) このみす/ゑそこみおうね このたれ/おきもの しなおやに はりやせ/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-832(87) 一東方の大主/ややの真帆/押し上げて 走りやせ/又てだが穴の大主(→1536) 一あがるいの大ぬし/ややのまほう/おしあけて はりやせ/又てたかあなの大ぬし 13-833(88) 一東方の大主/鳴る金の思い子/しつら金 真雲に/中人に やた物/八声 為ば 十声 為ば/疾く使い/又てだが穴に 鳴響み良し/又朝露は 蹴り上げて/夜露は 蹴り上げて/又中人に 通て/恋者に 通て 一あかるいの大ぬし/なるかねのおもいくわ/しつらかね まくもに/なか人に やた物/やこへ せは とこへ せは/とくつかい/又てたかあなに とよみよし/又あさつゆは けりあけて/ようつゆは けりあけて/又なか人に かよて/こいものに かよて はつにしやが節 13-834(89) 一地天鳴響む大主/清ら花の/咲い渡る 見物/又天地鳴響む大主 一地天とよむ大ぬし/ちうらのはなの/さいわたる みもん/又天ちとよむ大ぬし はつにしやが節 13-835(90) 一東方の大主/天が下/せぢ勝る按司添い/又てだが穴の大主/天が下/又聞へ国治り人が/又首里杜 ちよわる/又真玉杜 ちよわる 一あかるいの大ぬし/天か下/せちまさるあちおそい/又てたかあなの大ぬし/天か下/又きこへくにせりきよか/又しよりもり ちよわる/又またまもり ちよわる はつにしやが節 13-836 (91) 一東方の大主/玉金御内に/頼り為ちへ みおやせ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/たま金みうちに/たよりなちへ みおやせ/又てたかあなの大ぬし うちいではなごさかいが節 13-837(92) 一国笠の親のろは/船頭 し遣り もちろ弥帆/うら巻きちへ 走りやしよわ/又国笠の若のろは/又赤木 取て ゆす木 取て/疾くか/又綾木 取て 奇せ木 取て/帆走りや/又苧の糸は 真苧の糸は/水縄せ 一くにかさのおやのろは/せと しやり もちろやほう/うらまきちへ はりやしよわ/又くにかさのわかのろは/又あかき とて ゆすき とて/とくか/又あやき とて くせき とて/ほうはしりや/又てうのいとは まうのいとは/のなわせ うちいではおしかけ節 13-838(93) 一あけしのゝ神にしや やれかゑ/やゝの弥帆 煽らちへ/又なよ笠ののろにしや/[又]朝凪れ 夕凪れ/又板清ら 棚清ら/又船子 選で 手楫 選で/又あけしのわ 船頭 為上手/又なよ笠わ て取り 上手/又孵で清らわ ゆう取り 上手/又風の手や 帆袋に 撓へ/又波の手や 船腹に 撓へ(→552) 一あけしのゝかみにしや やれかゑ/やゝのやほう あおらちへ/又なよかさののろにしや/[又]あさとれ ようとれ/又いたきよら たなきよら/又ふなこ ゑらて てかち ゑらて/又あけしのわ せと しちやうす/又なよかさわ てとり ちやうす/又そてきよらわ ゆうとり ちやうす/又かせのてや ほうふくろに しなへ/又なみのてや ふなはらに しなへ うちいでかつかねが節 13-839(94) 一あけしの神にしやが/銀金 寄らちへ/走り居る 清らや/又なよ笠ののろにしや/又朝凪れが し居れば 一あけしのかみにしやか/なむちやこかね よらちへ/はりよる きよらや/又なよかさののろにしや/又あさとれか しよれは こばもりかなもりが節 13-840(95) 一聞ゑあけしのが/御み神酒 差し上げば 走りやせ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/おみしやく さしあけは はりやせ/又とよむあけしのか 御みしやくぬきあげが節 13-841(96) 一聞ゑあけしのが/大国 愛しけや/上下の貢/積で みおやせ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/ちやくに かなしけや/かみ下のかまへ/つて みおやせ/又とよむあけしのか 御みしやくぬきあげが節 13-842(97) 一聞ゑあけしのが/上下 鳴響む み御殿 げらへ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/かみ下 とよむ みおとん けらへ/又とよむあけしのか あけしのが節 13-843(98) 一聞ゑあけしのが/描き御羽 乞よわちへ/雲風 撓へて 走りやせ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/あかきみはね こよわちへ/くもかせ しなへて はりやせ/又とよむあけしのか あけしのが節 13-844(99) 一聞ゑあけしのが/蒲葵杜 金杜/見あぐむ 神ぐすく/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのが/こはもり かなもり/みあくむ かみくすく/又とよむあけしのか こばもりかなもりが節 13-845(100) 一聞ゑあけしのが/東方の蒲葵杜/蒲葵の花の 咲き居れば/うら/\と/若君 使い/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/あかるいのこはもり/こはのはなの さきよれは/うら/\と/わかきみ つかい/又とよむあけしのか うらそいおもろの節 13-846(101) 一聞ゑあけしのが/肝 揃お/貴み人 前かち/天が下 頼り為ちへ みおやせ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/あよ そろお/たゝみきう まへかち/天が下 たよりなちへ みおやせ/又とよむあけしのか あけしのがこばもりかなもりが節 13-847(102) 一聞ゑあけしのが/斎場嶽 降れわちへ/蜻蛉御衣 召しよわちへ/風直り 差しよわちへ/波轟ろ 海轟ろ/押し浮けて/百名の 浦走りが 見物/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのが/さやはたけ おれわちへ/あけすみそ めしよわちへ/かさなおり さしよわちへ/なみとゞろ/おしうけて/ひゃくなの うらはしりか みもん/又とよむあけしのか あけしのがこばもりが節 13-848(103) 一聞ゑあ[け]しのが/青しよ御衣 召しよわちへ/波が花 添よわ/又鳴響むあけしのが 一きこゑあ[け]しのか/あおしよみそ めしよわちへ/なみかはな おそよわ/又とよむあけしのか はつにしやが節 13-849(104) 一煽りこしりやへは/船頭 し遣り/おわもりが前から/又君のこしやりへは/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて はつにしやが節 13-850(105) 一月しろの大主/きくやなき嶽から/山端 治めかちへ/上がて 照る月しよ/吾が成さが せひき/やひき ゑ 上がる様に/又永良部 照る月しよ 一月しろの大ぬし/きくやなきたけから/やまは ひちめかちへ/あかて てる月しよ/あかなさか せひき/やひき ゑ あかるやに/又えらふ てる月しよ うちいではあがるゑとの節 13-851(106) 一天に鳴響む大主/明けもどろの花の/咲い渡り/あれよ 見れよ/清らやよ/又地天鳴響む大主/明けもどろの花の(→379) 一てににとよむ大ぬし/あけもとろのはなの/さいわたり/あれよ みれよ/きよらやよ/又ちてにとよむ大ぬし/あけもとろのはなの しよりゑとの節 13-852(107) 一聞得大君が/精遣り富 召しよわちへ/波風 和やけて/斎場嶽 君々しよ 迎い/又鳴響む精高子が/天降り富 召しよわちへ/波風 和やけて/斎場嶽 君々しよ 迎い/又聞へ按司添い/栄い富 押し浮けて/波風 和やけて/斎場嶽 君々しよ 守れ/又鳴響む按司添いが/精遣り富 押し浮けて/波風 和やけて/斎場嶽 君々しよ 守れ 一きこゑ大きみか/せいやりとみ めしよわちへ/なみかせ なこやけて/さいはたけ きみ/\しよ むかい/又とよむせたかこか/てよりとみ めしよわちへ/なみかせ なこやけて/さいはたけ きみ/\しよ むかい/又きこへあんしおそい/ふさとみ おしうけて/なみかせ なこやけて/さいはたけ きみ/\しよ まふれ/又とよむあんしおそいか/せいやりとみ おしうけて/なみかせ なこやけて/さいはたけ きみ/\しよ まふれ 13-853(108) 一せぢ新神泊/雲子寄せ泊/波風 和やけて/斎場嶽 君々しよ 守れ/又朝凪れが し居れば/精遣り富 押し浮けて/波風 和やけて/安須杜の君々しよ 守れ/又夕凪れが し居れば/栄い富 押し浮けて/波風 和やけて/せらちよんの君々しよ 守れ/又海直し 立てわちへ/波添いは 押しかけ/波風 和やけて/浦の数 君々しよ 守れ/風直り 煽らちへ/赤の御衣 煽らちへ/波風 和やけて/浦の数 君々しよ 守れ/又蒲葵杜の君々/舞合ゑて 送らめ/波風 和やけて/首里杜 君々しよ 守らめ/又金杜の君々/舞合ゑてす 送らめ/波風 和やけて/真玉杜 君々しよ 守らめ 一せちあらかみとまり/くもこよせとまり/なみかせ なこやけて/さいはたけ きみ/\しよ まふれ/又あさとれか しよれは/せいやりとみ おしうけて/なみかせ なこやけて/あすもりのきみ/\しよ まふれ/又あさとれか しよれは/ふさいとみ おしうけて/なみかせ なこやけて/せらちよんのきみ/\しよ まふれ/又うみなおし たてわちへ/なみおそいは おしかけ/なみかせ なこやけて/うらのかす きみ/\しよ まふれ/又かさなおり あおらちへ/あかのみそ あおらちへ/なみかせ なこやけて/うらのかす きみ/\しよ まふれ/又こはもりのきみ/\/まやゑて おこらめ/なみかせ なこやけて/しよりもり きみ/\しよ まふらめ/又かなもりのきみ/\/まやゑてす おこらめ/なみかせ なこやけて/またまもり きみ/\しよ まふらめ しよりゑとの節 13-854(109) 一首里杜 ちよわる/聞ゑ按司添い/精遣り富 押し浮けて/蒲葵杜 ちよわちへ/百歳せぢ 按司に みおやせ/又真玉杜 ちよわる/英祖にや真末按司添い/天降り富 押し浮けて/蒲葵杜 ちよわちへ/又聞得大君が/蒲葵杜司と/御言 合わしよわちへ/てるかはに 知られて/又鳴響む精高子が/蒲葵杜司と/御言 合わしよわちへ/又国笠の親のろ かに はねて/おぎやか思いに 知られゝ/又奇せ清らの大のろ かに はねて/おぎやか思いに 知られゝ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い按司添い/今からど/末 勝て ちよわる 一しよりもり ちよわる/きこゑあんしおそい/せいやりとみ おしうけて/こはもり ちよわちへ/ひやくさせち あんしに みおやせ/又またももり ちよわる/せそにやませあちおそい/ておりとみ おしうけて/こはもり ちよわちへ/又きこゑおおきみか/こはもりつかさと/おこと あわしよわちへ/てるかはに しられて/又とよむせたかこか/こはもりつかさと/おこと あわしよわちへ/又くにかさのおやのろ かに はねて/おきやかもいに しられゝ/又くせきよらのおおのろ かに はねて/おきやかもいに しられゝ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいあちおそい/いみやからと/すへ まさて ちよわる おやみかまが節 13-855(110) 一君鳴響み/真しちよ木やれば/群れ舞て/真人 ふさ 寄らせ/又浮き鳴響み/京の羽撃ちやれば/又押し浮けわちへ/刳り浮けわちへからは/又揚げる司/直る司やれば/又玉金/もで合わし遣り 帆走りや/又苧の糸は/もで合わし遣り 水縄せ/又真苧の糸は/もで合わし遣り 手縄せ/又海 直す/やゝの真帆 押し揚げて 一きみとよみ/ましちよきやれは/ふれまて/まちよ ふさ ゆらせ/又うきとよみ/けおのはねうちやれは/又おしうけわちへ/くりうけわちへからは/又あけるつかさ/なおるつかさやれは/又たまこかね/もてあわしやり ほうはしりや/又ておのいとは/もてあわしやり みなわせ/又まおのいとは/もてあわしやり てなわせ/又うみ なおす/やゝのまほう おしやけて しよりゑとの節 13-856(111) 一みよちよのは 崇べて/此渡 出ぢへて 走り居れば/うらこして 袖 垂れて 走りやに/又神にしやは 崇べて 一みよちよのは たかへて/此と いちへて はりよれは/うらこして そて たれて はりやに/又かみにしやは たかへて しよりゑとの節 13-857(112) 一赤金が 船遣れ/てだが前 知られて/追手 乞うて/雲に 送られゝ/又上間子が 船遣れ/てだが前 一あかかにか ふなやれ/てたかまへ しられて/おゑちへ こうて/くもに おこられゝ/又おゑましか ふなやれ/てたかまへ しよりゑとの節 13-858(113) 一赤金が 船遣れ/永良部むすひ思へ/今こより/珍ら声 遣らに/又上間子が 船遣れ/又旅に 立つ 吾は/くれかてや 有れども/今こより/珍ら 一あかかにか ふなやれ/えらふむすひよもへ/いみやこより/めつらこゑ やらに/又おゑましか ふなやれ/又たひに たつ あんは/くれかてや あれとも/いみやこより/めつら しよりゑとの節 13-859(114) 一永良部 立つ あす達/大ぐすく げらへて げらへ遣り/思ひ子の 御為/又離れ 立つ あす達/大ぐすく 一えらふ たつ あすた/大くすく けらへて けらへやり/おもひくわの 御ため/又はなれ たつ あすた/大くすく しよりゑとの節 13-860(115) 一永良部まこはつが/玉のきやく 崇べて/ひといちよは/すかま内に 走りやせ/又離れまこはつ/玉の 一えらふまこはつか/たまのきやく たかへて/ひといちよは/すかまうちに はりやせ/又はなれまこはつ/たまの しよりゑとの節 13-861(116) 一永良部世の主の/選でおちやる 能作 赤頭/百読の真絹/取て み[お]やせ/又離れ世の主の/選でおちやる 一えらふ世のぬしの/ゑらておちやる のさ あくか/むゝよみのまきん/とて み[おやせ/又はなれ世のぬし/ゑらておちやる うちいではみかなしてだの節 13-862(117) 一聞へ馬天のろ/見揚げ欲しやの若い人/偲びあぐみ人に/守る神 添わて/守られて 通い/栄よわちへ/又鳴響む馬天のろ 一きこへはてんのろ/みあけほしやのわかいきよ/しのひあくみちよに/まふるかみ そわて/まふられて かよい/ふさよわちへ/又とよむはてんのろ はつにしやが節 13-863(118) 一聞得大君が/島討ち富 押し浮けて/神座の天降り富る かに ある/又鳴響む精高子が/島内富/又今日の良かる日に/島内富/又朝凪れが し居れば/島討ち富/又夕凪れが し居れば/島内富(→21・139) 一きこゑ大きみか/しまうちとみ おしうけて/かくらのておりとみる かに ある/又とよむせたかこか/しま内とみ/又けおの世かる日に/しま内とみ/又けおのきや/\る日に/しま内とみ/又あさとれが しよれば/しまうちとみ/又ようとれか しよれは/しま内とみ 大きみがいとめづらが節 13-864(119) 一大君が/直さ 取て 降れわちへ/歓へて 島内 勝りよわれ/又国守りが/時 取り遣り 降れわちへ 一大きみか/なおさ とて おれわちへ/あまへて しま内 まさりよわれ/又くにもりか/時 とりやり おれわちへ 大きみが時とりやりが節 13-865(120) 一大君が/玉珍ら 召しよわちへ/歓へて 競い漕ぎ 見物/又国守りが/いと珍ら 召しよわちへ/歓へて 競い漕ぎ 見物(→515) 一大きみか/たまめつら めしよわちへ/あまへて けわいこき みもん/又くにもりか/いとめつら めしよわちへ/あまへて けわいこき みもん うらおそいおもろの節 13-866(121) 一勝り人が 船遣れ/沖縄按司添いしよ ちよわれ/又浮け揚がりが 船遣れ/又無気手てゝ 思な/又たよててゝ 思な(→546) 一まさりきよか ふなやれ/おきなわあんしおそいしよ ちよわれ/又うきあかりか ふなやれ/又なけちへてゝ おもな/又たまててゝ おもな しよりゑとの節 13-867(122) 一勝連人が 船遣れ/船遣れど 貢/徳 大みや/直地 成ちへ みおやせ/又おと思いが 船遣れ 一かつれなか ふなやれ/ふなやれと かまへ/とく 大みや/ひちやち なちへ みおやせ/又おともいか ふなやれ うちいではさはしきうが節 13-868(123) 一聞ゑ押笠/鳴響む押笠/やうら 押ちへ 使い/又喜界の浮島/喜界の盛い島/又浮島にかゝら/又辺留笠利きやち/中瀬戸内きやち/又中瀬戸内から/金の島かち/せりよさにかち/又せりゆさにから/かゑふたにかち/又かゑふたにから/安須杜にかち/又安須杜にから/金比屋武にかち/又金比屋武にから/那覇泊かち(→554) 一きこゑおしかさ/とよむおしかさ/やうら おちへ つかい/又きゝやのうきしま/きゝやのもいしま/又うきしまのかゝら/ひるかさりきやち/又ひるかさりから/中せ[とう]ちきやち/又なかせ[とう]ちから/かねのしまかち/又かねのしまから/せりよさにかち/又せりゆさにから/かゑふたにかち/又かゑふたにから/あすもりにかち/又あすもりにから/かなひやふにかち/又かなひやふにから/なはとまりかち しよりゑとの部 13-869(124) 一今帰仁の親御船/銀 金かく富/艫 巻き上げ/那覇泊 走りやせ/又思い子の親御船 一みやきせんのおやおうね/なむちや 金かくとみ/とも まきやけ/なはとまり はりやせ/又おもいくわのおやおうね しよりゑとの節 13-870(125) 一聞ゑ今帰仁/百曲り 積み上げて/珈玻《ラ》寄せ御ぐすく げらへ/又鳴響む今帰仁 一きこゑみやきせん/もゝまかり つみあけて/かはらよせ御くすく けらへ/又とよむみやきせん しよりゑとの節 13-871(126) 一浦添に おわる/げらへあまく思い按司加那志/首里から 使い/又渡嘉敷に おわる 一うらおそいに おわる/けらへあまくもいあんしかなし/しよりから つかい/又とかしきに おわる かけめなのしよの節 13-872(127) 一あきみよの泊/聞ゑ親泊/肝晴りゑや やちよこ/又はんたま掟/按司直り掟/又うらはるの泊や/ふさすの泊 一あきみよのとまり/きこゑおやとまり/あよはりゑや やちよこ/又はんたまおきて/あちなおりおきて/又うらはるのとまりや/ふさすのとまり あきみよのとまりが節 13-873(128) 一阿波根の大親/按司付きの大親/海 凪らちへ/我が浦 寄せれ/又赤子旅 遣たる/さるこ旅 遣たる/又慶良間旅 遣た物/座間味旅 遣た物/又十尋家が 欲しやす/八尋家が 欲しやす 一あはこんの大や/あんしつきの大や/うみ とらちへ/わかうら よせれ/あかくわたひ やたる/さるこたひ やたる/又けらまたひ やた物/さまみたひ やた物/又といろやか ほしやす/八いろやか ほしやす きこへくにせりきよが節 13-874(129) 一東方の大主/真玉色の真剣/つみつけな 首里杜 みお[や]せ/又てだが穴の大主/真玉色の真剣/つみつけな 真玉杜 み[お]やせ 一あかるいの大ぬし/またまいろのなつるき/つみつけな しよりもり みお[や]せ/又てたかあなの大ぬし/またまいろのなつるき/つみつけな またまもり み[お]やせ しよりゑとの節 13-875(130) 一久志の前兼久/世持ち富 孵ちへ/十百末/乗り栄い しよわちへ/又嶽の若いへ人/穂花 拝で 守ら/又嶽々の神や/ゆまた 積で 守ら 一くしのまへかねく/世もちとみ すだちへ/ともゝすゑ/のりふさい しよわちへ/又たけのわかいへきよ/ほはな おかて まふら/又たけ/\のかみや/よまた ちて まふら きこへ大ちみがせぢとよむせいくさが節 13-876(131) 一聞得大君が/大国や 世添い/按司添いす 鳴響め/又鳴響む精高子が/大国や 世添い/按司添いす 鳴響め/又いせゑけり按司添い/大国や 世添い/按司添いす 鳴響め/又いせゑけり貴み人/大国や 世添い/又精軍せぢ 勝れ/大国や 世添い/又精百せぢ 勝れ/大国や 世添い/又首里杜ころ/\/大国や 世添い/又御島数ころ/\/大国や 世添い/又肝 強く 実に あれ/大国や 世添い/又肝 強く だに あれ/大国や 世添い/又気有る精遣り富/大国や 世添い/又気有る天降り富/大国や 世添い/又八重山島厳子/又波照間島くはら/肝迷い しめて/又首里杜あせ等は/土斬りに 斬らせ/按司添いす 鳴響め/又真玉杜あせ等は/土斬りに 斬らせ/按司添いす しよめ/又浦の数 神々/相手なて 守ら/按司添いす 鳴響め(→33・529) 一きこゑ大きみか/ちやくにや 世そい/あちおそいす とよめ/又とよむせたかこか/ちやくにや 世そい/あちおそいす とよめ/又いせゑけりあちおそい/ちやくにや 世そい/あちおそいす とよめ/又いせゑけりたゝみきよ/ちやくにや 世そい/又せいくさせち まされ/ちやくにや 世そい/又せいひやこせち まされ/ちやくにや 世そい/又しよりもりころ/\/ちやくにや 世そい/又みしまかすころ/\/ちやくにや 世そい/又あゆ ちよく けに あれ/ちやくにや 世そい/又きも ちよく たに あれ/ちやくにや 世そい/又けやるせやりとみ/ちやくにや 世そい/又けやるておりとみ/ちやくにや 世そい/又やへましまいつこ/又はたらしまくはら/きもまよい しめて/又しよりもりあせらは/つちきりに きらせ/あんしおそいす とよめ/又またまもりあせらは/みちやきりに きらせ/あんしおそいす しよめ/又うらのかす かみ/\/あいちへなて まふら/あちおそいす とよめ うらおそいおもろの節 13-877(132) 一聞得大君が/てるかはは 宣立てゝ/按司添いす/天ぎや下 添い/又鳴響む精高子が/てるしのは 宣立てゝ/按司添いす/又いしゑけり按司添い/肝が内は 嘆くな/又いせゑけり貴み人/御肝内は 嘆くな/又精軍 押し発てば/大君す よ治らめ/又精百 押し発てば/精高子す よ治らめ/又国持ちのはら/\/おぼつ庭よ 世添いて/又浦寄せのもどろ/神座庭よ 世添居て/又国かねのはら/\/島は 平らげて/又浦治めもどろ/国 広く 添いて/又赤口が 依い憑き/精軍てゝ 撥ねて/按司添いす/天が下 添い(→31・518) 一きこゑ大きみか/てるかはは のたてゝ/あちおそいす/天きや下 おそい/又とよむせたかこか/てるしのは のたてゝ/あちおそいす/又いしゑけりあちおそい/あよかうちは なけくな/又いせゑけりたゝみきよ/おきもうちは なけくな/又せいくさ おしたては/大きみす よしらめ/又せひやく おしたては/せたかこす よしらめ/又くにもちのはら/\/おほつなよ よそいて/又うらよせのもとろ/かくらなよ よそいて/又くにかねのはら/\/しまは たいらけて/又うらひちめもとろ/くに ひろく そいて/又あかくちやか ゆいつき/せいくさてゝ はねて/あちおそいす/天か下 おそい しよりゑとの節 13-878(133) 一山のくにかねが/撫でゝおちやる小松/按司添いに/世果報せぢ みおやせ/又誇りころがまが/艫勝り げらへて/又誇りころがまが/島とつけ げらへて/出ら数/袖 垂れて 走りやせ 一やまのきにかねか/なてゝおちやるこまつ/あんしおそいに/世かほうせち みおやせ/又ほこりころかまか/ともまさり けらへて/又ほこりころかまか/しまとつけ けらへて/いてらかす/そて たれて はりやせ うちいではいちやはなが節 13-879(134) 一天の御宣り人が/撓ひ富 混ちらたな 見居り/又てくの御宣り人が 一あまのみちへりきよか/しないとみ まちらたな みより/又てくのみちへりきよか うちいではせのきみがいやけたもきが節 13-880(135) 一聞ゑ宣の君が/目付け しよわちへ 走りやせ/又鳴響む宣の君が 一きこゑせのきみか/めつけ しよわちへ はりやせ/又とよむせのきみか きこへせのきみがとかはさめが節 13-881(136) 一聞へ宣の君が/うら/\と 走りやせ/又鳴響む宣の君が/うら/\と 走りやせ(→509) 一きこへせのきみか/うら/\と はりやせ/又とよむせのきみか/うら/\と はりやせ 13-882(137) 一此の嶽 此の御嶽の/司子 敬て/知られてす 走りよれ/二股の中辺/綾の天/又奥渡 出ぢへて/奥渡 出ぢへて 走りゑば/誰がてゝ 何れがてゝ 問うな/又屋古泊/\ 走ちへ/誰がてゝ 何れがてゝ 問うな 一このたけ このみちよの/つかさこ おやまて/しられてす はりよれ/ふたまたの中へ/あやのてに/又おくとう いちへて/おくとう いちへて はりゑは/たかてゝ すれかてゝ とうな/又やことまり/\ はちへ/たるかてゝ すれかてゝ とうな かうちすづなりがみが節 13-883(138) 一河内鈴鳴りぎや/珍ら声/成さい人前 知られゝ/又見物鈴鳴りぎや 一かうちすつなりきや/めつらこゑ/なさいきよまへ しられゝ/又みもんすつなりきや うちいではやゝのきくたけが節 13-884(139) 一真南風 真南風/やおら 押せ/金口 走りやさ/又追手 追手/やうら 押せ 一まはゑ まはゑ/やおら おせ/こかねくち はりやさ/又おゑち おゑち/やうら おせ 首里ゑとの節 13-885(140) 一首里 おわる てだこが/親御船は 押し浮けて/飛ぶ鳥と 競いして 走りやせ/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/おやおうねは おしうけて/とふとりと いそいして はりやせ/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-886(141) 一首里 おわる てだこが/親御隼 使よわ/親御隼 来居りてゝ 知られゝ/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/おやみふさ つかよわ/おやみふさ きよりてゝ しられゝ/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-887(142) 一首里 おわる てだこが/御前 おわる あす達部/北の海の 波の子/神てだの 守り居わる御船/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/御まへ おわる あすたへ/にしのうみの なみのくわ/かみてたの まふりよわるおうね/又くすく おわる てたこか しよりゑとの節 13-888(143) 一首里かち 行きや人/吾 語れ いやりせ/大君が 君志 心切れて/又御前かち 行きや人 一しよりかち いきや人/あん かたれ いやりせ/大きみか きみし うらきれて/又御まへかち いきや人 しよりゑとの節 13-889(144) 一山のなしのが/守る神 成りよわちへ/果報富 乗り栄いしよわちへ/又君のにせ殿が/腰当て神 成りよわちへ 一やまのなしのが/まふるかみ なりよわちへ/かほうとみ のりふさいしよわちへ/又きみのにせとのか/こしあてかみ なりよわちへ しよりゑとの節 13-890(145) 一首里 おわる てだこが/船遣れど 御貢/上下の貢/積で みおやせ/又ぐすく おわる てだこが 一しより おわる てたこか/ふなやれと みかまい/かみしものかまへ/つて みおやせ/又くすく おわる てたこか 13-891(146) 一楠のみ御船/押し浮けたるみ御船/跡 直ちへ/先良かるみ御船/又按司添いがみ御船 一くすぬきのみおうね/おしうけたるみおうね/あと なおちへ/さきよかるみおうね/又あちおそいかみおうね 先王尚寧尊君御上国之御時をなぢやらの美御前御つくり被召候おもろ 13-892(147) 一真北風が まねまね 吹けば/按司添いてだの/御船ど 待ち居る/又追手が 追手ど 吹けば(→510) 一まにしか まねまね ふけは/あんしおそいてたの/おうねと まちよる/又おゑちへか おゑちへと ふけは はつにしやが節 13-893(148) 一東方の角の魚/向かて 飛ぶ 角わ魚/守る神さらめ/真強くあれ 見守ら/又てだが穴の角の魚 一あかるいのかくのよ/むかて とふ かくわよ/まふるかみさらめ/まちよくあれ みまふら/又てたかあなのかくのよ ふへのとりが節 13-894(149) 一東方の大主/吾 守て くれわれ/按司添いぎや/大国 早使い/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/あん まふて くれわれ/あんしおそいきや/ちやくに はやつかい/又てたかあなの大ぬし 13-895(150) 一綾毛馬に/綾木鞍 掛けて/綾木鞭 取らちへ/追ゑたてゝ 走りやせ ゑ やれ/又奇せ毛馬に/奇せ木鞍 掛けて/奇せ木鞭 取らちへ 一あやきうまに/あやきくら かけて/あやきふち とらちへ/おゑたてゝ はりやせ ゑ やれ/又くせきうまに/くせきくら かけて/くせきふち とらちへ はつにしやが節 13-896(151) 一東方の瑞嶽/瑞嶽わ 見居り/真強くわれ ころ/\/又てだが穴の瑞嶽 一あかるいのみつたけ/みつたけわ みより/まちよくあれ ころ/\/又てたかあなのみつたけ はつにしやが節 13-897(152) 一東方の瑞嶽/瑞嶽わ 見居り/あれ みるろ のろ/\/肝 強く 持ち居われ/又てだが穴の瑞嶽/瑞嶽わ 見居り 一あかるいのみつたけ/みつたけわ めより のろ/\/あよ ちよく もちよわれ/又てたかあなのみつたけ/みつたけわ めより 大ゑとの節 13-898(153) 一一つ 二 六/七の弟者/生しよわれ/親遣らばてゝ/吾 走りやせ/又一つ 二 六/十の弟者/生しよわれ 一ふてつ た む/なゝのおとちや/なしよわれ/おややらはてゝ/わん はりやせ/又ふてつ た む/とうのおとちや/なしよわれ 13-899(154) 一此れる 此れ 初北風/うらこしちへ 宣の君 使い/又此れる 此れ おきとば/又初北風す 待ち居たれ/又おきとばす 待ち居たれ 一これる これ はつにしや/うらこしちへ せのきみ つかい/又これる これ おきとは/又はつにしす まちよたれ/又おきとはす まちよたれ しよりゑとの節 13-900(155) 一按司添いぎや親御船/島 見らば 久米あら/明日わ 那覇泊/親御船や/宣の君しよ 知りゆわめ/又おぎやか思いぎや親御船 一あちおそいきやおやおうね/しま みらは くめあら/あちやわ なはとまり/おやおうねや/せのきみしよ しりゆわめ/又おきやかもいきやおやおうね しよりゑとの節 13-901(156) 一君南風は 崇べて/たすこ山 上て/撫で松は げらへて/羽撃ちがま 孵ちへ/飛ぶ鳥と 競いして 走りやせ/又うまのこが細工/真糸の縄 掛けて 一きみはいは たかへて/たすこやま のほて/なてまつは けらへて/はねうちかま すたちへ/とふとりと いそいして はりやせ/又うまのこかさゑく/まいとのなわ かけて しよりゑとの節 13-902(157) 一謝名のあさが 船遣れ/真南風 押ちへ 来居り/吾は お知られ/敬てす 走りよれ/又意地気あさが 船遣れ/追手風 押ちへ 来居り/又遣り添いは 崇べて/真南風 乞うたれ/又親のろは 崇べて/真南風 乞うたれ/又大にしに 走りやさば/なよくらす 知りよわめ/又崎枝に 走りやさば/のろ/\す 知りよわめ/又見拝みむ やぐめさ/崎々む やくめさ 一ちやなのあさか ふなやれ/まはへかせ おちへ きより/あは おしられ/おやまてす はりよれ/又いちへきあさか ふなやれ/おゑちへかせ おちへ きより/又やりおそいは たかへて/まはゑかせ こうたれ/又おやのろは たかへて/まはゑかせ こうたれ/又大にしに はりやさは/なよくらす しりよわめ/又さきよたに はりやさは/のろ/\す しりよわめ/又みおかみむ やくめさ/さき/\む やくめさ しよりゑとの節 13-903(158) 一北谷に おわる/真太郎ひが親御船/せぢ 勝て/島討ち 勝りよわれ/又国の根に おわる/思い子の親御船/又押し出ぢへ遣り 走りやさば/うらこしちへ 走りやしよわ/又ぬき出ぢやし遣り 走りやさば/袖 垂れて 走りやせ/又戦端 立ちよわば/綾差羽 差しよわれ/又大国端 立ちよわば/奇せ差羽 差しよわれ 一きたたんに おわる/またらひがおやお[う]ね/せち まさて/しまうち まさりよわれ/又くにのねに おわる/おもいくわのおやおうね/又おしいちへやり はりやさは/うらこしちへ はりやしよわ/又ぬきいちやしやり はりやさは/そて たれて はりやせ/又いくさはな たちよわは/あやさはね さしよわれ/又ちやくにはな たちよわは/くせさはね さしよわれ しよりゑとの節 13-904(159) 一大にしに 鳴響む/聞へなよくら/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又崎枝に 鳴響む 一大にしに とよむ/きこへなよくら/あん まふて/このと わたしよわれ/又さきよたに とよむ しよりゑとの節 13-905(160) 一辺留ぬ子が やせの子が/船もどろ 押し浮けて/出ぢやさ数/せぢ 添わて 走りやせ/又細工 選で/接ぎ手 選で/速もどろ 押し浮けて/出ぢやさ数 一ひるしぬしか やせのこか/ふなもとろ おしうけて/いちやさかす/せち そわて はりやせ/又さゑく ゑらて/はきちへ ゑらて/はやもとろ おしうけて/いちやさかす しよりゑとの節 13-906(161) 一辺留の子が 船遣れ/親御船は 押し浮けて/浮ける数/せぢ 添わて 走りやせ/又意地気あさか 船遣れ 一ひるのしか ふなやれ/おやおうねは おしうけて/うけるかす/せち そわて はりやせ/又いちへきあさか ふなやれ しよりゑとの節 13-907(162) 一恩納子が 船遣れ/鈴富は 押し浮けて/親の神 崇べて/舞合ゑて/うらこしちへ 走りやせ/又やきしまが 船遣れ 一おんなしか ふなやれ/すつとみは おしうけて/おやのかみ たかへて/まやゑて/うらこしちへ はりやせ/又やきしまか ふなやれ しよりゑとの節 13-908(163) 一おゑたちの親のろ/親のろは 崇べて/浦 鳴響む 羽撃ち富/孵ちへ/又押し分きの親のろ/又戦思いころがま/けさ細工 戻ちへ 一おゑたちのおやのろ/おやのろは たかへて/うら とよむ はねうちとみ/すたちへ/又おしわきのおやのろ/又いくさもいころかま/けささゑく もとちへ しよりゑとの節 13-909(164) 一恩納子きや 船遣れ/押し分きは 崇べて/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又やきしまか 船遣れ/親のろは 崇べて 一おんなしきや ふなやれ/おしわきは たかへて/あん まふて/このと わたしよわれ/又やきしまか ふなやれ/おやのろは たかへて はつにしやが節 13-910(165) 一せむらいの親のろ/親のろは 崇べて/撓い富 接ぎ浮けたる 清らや/又うつの浦の親のろ/親のろは 崇べて 一せむらいのおやのろ/おやのろは たかへて/しないとみ はきうけたる きよらや/又うつのうらのおやのろ/おやのろは たかへて しよりゑとの節 13-911(166) 一せむらいの親のろ/親のろ 崇べて/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又うつの浦の親のろ/親のろは 崇べて 一せむらいのおやのろ/おやのろ たかへて/あん まふて/このと わたしよわれ/又うつのうらのおやのろ/おやのろは たかへて しよりゑとの節 13-912(167) 一今帰仁に 立つ雲/金雲 立ち居り/大君に/追手 乞うて 走りやせ/又金比屋武に 立つ雲/銀雲 立ち居り 一みやきせんに たつくも/こかねくも たちより/大きみに/おゑちへ こうて はりやせ/又かなひやふに たつくも/なむちやくも たちより しよりゑとの節 13-913(168) 一しませんこ親のろ/親のろは 崇べて/按司添いに/貢 積で みおやせ/又あけしのの親のろ 一しませんこおやのろ/おやのろは たかへて/あちおそいに/かまへ つて みおやせ/又あけしののおやのろ しよりゑとの節 13-914(169) 一沖道な笑い人/笑い人は 崇べて/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又小離れの笑い人 一おきみつなわらいきよ/わらいきよは たかへて/あん まふて/このと わたしよわれ/又こはなれのわらいきよ しよりゑとの節 13-915(170) 一しませんこ親のろ/親のろは 崇べて/浮き清らは げらへて/金 積で/首里かち 走りやせ/又今帰仁の親のろ/親のろは 崇べて 一しませんこおやのろ/おやのろは たかへて/うききよらは けらへて/こかね つて/しよりかち はりやせ/又みやきせんのおやのろ/おやのろは たかへて 13-916(171) 一真北上風の よい/今帰仁 音 し遣り/掻ゑ撫で 掻い撫で 送らに/又追手上風の よい/今帰仁 音 し遣り 一まにしてうかせの よい/みやきせん ね しやり/かゑなて かいなて おこらに/又おゑちへてうかせの よい/みやきせん ね しやり あくかべよゆはりあまやかせが節 13-917(172) 一崎ぎや杜ぐすく/左方 浮けわちへ/吾が成さが/良 走り 歓やかせ/又崎ぎや杜ぐすく/右方 浮けわちへ 一さちきやもりくすく/ひちやりかた おけわちへ/あかなさか/ゆ はり あまやかせ/又さちきやもりくすく/にきりかた うけわちへ しよりゑちとの節 13-918(173) 一伊平屋の親のろよ/聞ゑまねこせよ/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又田名の親のろよ 一いひやのおやのろよ/きこゑまねこせよ/おん まふて/此と わたしよわれ/又たなのおやのろよ しよりゑとの節 13-919(174) 一伊是名親のろよ/若人愛しけが御船/飛ぶ鳥る 隼る かに ある/又離れ親のろよ/若人愛しけが御船 一いちゑなおやのろよ/わかきよかなしけかおうね/とふとりる はやふさる かに ある/又はなれおやのろよ/わかきよかなしけかおうね しよりゑとの節 13-920 (175) 一伊平屋の子が 船遣れ/崇べてす 乞うたれ/追手 乞うて/思様に 走りやせ/又押し分きの親のろ 一ゑひやのしか ふなやれ/たかへてす こうたれ/おゑちへ こうて/おもやに はりやせ/又おしわきのおやのろ しよりゑとの節 13-921(176) 一屋嘉比杜 おわる/親のろは 崇べて/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又あかまるに おわる/てくの君 崇べて 一やかひもり おわる/おやのろは たかへて/あん まふて/このと わたしよわれ/又あかまるに おわる/てくのきみ たかへて はねうちしちへはりよるきよらやが節 13-922(177) 一辺戸に おわる ましらて/ましらては 崇べて/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又奥に おわる ましらて/ましらては 崇べて 一へとに おわる ましらて/ましらては たかへて/あん まふて/此と わたしよわれ/又おくに おわる ましらて/ましらては たかへて 首里ゑとの節 13-923(178) 一国笠の親のろ/親のろは 崇べて/かに はねて/按司添いに みおやせ/又国笠の若のろ/若のろは 崇べて 一くにかさのおやのろ/おやのろは たかへて/かに はねて/あちおそいに みおやせ/又くにかさのわかのろ/わかのろは たかへて とまりみぢへりきよが節 13-924(179) 一辺戸のなよ宣り人/羽撃ちしちへ/走り居る 清らや/又久高鳴響み御船/又首里鳴響み御船 一へとのなよせりきよ/はねうちしちへ/はりよる きよらや/又こたかとよみおうね/又しよりとよみおうね 13-925(180) 一おれづむが 立ち居れば/吾があしやつ 神あしやげ/おなり神 手摩り居ら/大君に/真南風 乞うて 走りやせ/又若夏が 立ち居れば 一おれつむか たちよれは/あかあしやつ かみあしやけ/おなりかみ てつりよら/大きみに/まはゑ こうて はりやせ/又わかなつか たちよれは いきやあるかつれんが節 13-926(181) 一鬼殿が 船もどろ 押し浮けて/此の渡内の うらこや/又鬼殿が 速もどろ/又青波が てとりけと 敬て/又白波が やかた口 敬て/又鬼殿が 垂れきゝ帯 敬て/又鬼殿が 垂れ袴 敬て 一おによとのか ふなもとろ おしうけて/このとうちへ うらこや/又おによとのか はやもとろ/又あおなみやか てとりけと おやまて/又しらなみや やかたくち おやまて/又おによとのか たれきゝおひ おやまて/又おによとのか たれはかま おやまて はつにしやが節 13-927(182) 一国笠に おわる/親のろは 崇べて/島討ちしちへ/按司添いに みおやせ/又屋嘉比杜 おわる/金丸は 崇べて/又あかまるに おわる/てくの君 崇べて/安須杜に おわる/ましらては 崇べて/又奥杜に おわる/玉のきやく 崇べて 13-928(183) 一かゑふたの親のろ/とからあすび 崇べて/うらこしちへ/袖 垂れて 走りやせ/又値の島の親のろ/又のろ/\は 崇べて/又神々は 崇べて/又北風 乞わば 北風なれ/又南風 乞わば 南風なれ 一かゑふたのおやのろ/とからあすひ たかへて/うらこしちへ/そて たれて はりやせ/又ねのしまのおやのろ/又のろ/\は たかへて/又かみ/\は たかへて/又にし こわは にしなれ/又はゑ こわは はゑなれ 13-929(184) 一かゑふたの親のろ/親御船よ 守りよわ/舞合ゑて 見守て[す] 走りやせ/又根の島ののろ/\/又のろ/\す 知りよわめ/又神々す 知りよわめ 一かゑふたのおやのろ/おやおうねよ まふりよわ/まやゑて みまふて[す] はりやせ/又ねのしまののろ/\/又のろ/\す しりよわめ/又かみ/\す しりよわめ 13-930(185) しよりゑとの節 一かゑふたの親のろ/真徳添に 通て/按司添いに/金 積で みおやせ/又根の島の親のろ 一かゑふたのおやのろ/まとくうらに かよて/あちおそいに/金 つて みおやせ/又ねのしまのおやのろ はつにしやが節 13-931(186) 一与論こいしのが/真徳浦に 通て/島 かねて/按司添いに みおやせ/又離れこいしのが 一よろんこいしのか/まとくうらに かよて/しま かねて/あちおそいに みおやせ/又はなれこいしのか はつにしやが節 13-932(187) 一与論こいしのが/真徳浦に 通て/玉金/按司添いに みおやせ/又根国こいしのが 一よろんこいしのか/まとくうらに かよて/玉金/あちおそいに みおやせ/又ねくにこいしのか はつにしやが節 13-933(188) 一かゑふたの親のろ/とからあすび 崇べて/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又根の島の親のろ 一かゑふたのおやのろ/とからあすひ たかへて/あん まふて/此と わたしよわれ/又ねのしまのおやのろ へどのなよせりきよはねうちしちへが節 13-934(189) 一国の撫でしのが/撫でしのが 船遣れ/和々と/和やけて 走りやせ/又国の御宣り人が/御宣り人が 船遣れ/又神や おなり神/ころは いしゑけり/又嘉津宇嶽 取た物/蒲葵嶽 取た物 一くにのなてしのか/なてしのか ふなやれ/なこなこと/なこやけて はりやせ/又くにのみちへりきよか/みちへりきよか ふなやれ/又かみや おなりかみ/ころは いしゑけり/又かつおうたけ とた物/こはうたけ とた物 しよりゑとの節 13-935(190) 一永良部世の主の/御船 橋 しよわちへ/永良部島 成ちやる/又離れ世の主の 一ゑらふ世のぬしの/おうね はし しよわちへ/ゑらふしま なちやる/又はなれ世のぬしの 首里ゑとの節 13-936(191) 一永良部世の主の/選でおちやる 御駄群れ/御駄群れや/世の主ぢよ 待ち居る/又離れ世の主の/又金鞍 掛けて/与和泊 降れて 一ゑらふよのぬしの/ゑらておちやる みちやふれ/みちやふれや/世のぬしちよ まちよる/又はなれ世のぬしの/又金くら かけて/よわとまり おれて はつにしやが節 13-937(192) 一永良部せりよさに/端漕ぎ 走り競ゑて/歓へ子が 守りよわるゑそこ/又離れせりよさに 一ゑらふせりよさに/はこき はりそゑて/あまへこか まふりよわるゑそこ/又はなれせりよさに しよりゑとの節 13-938(193) 一勝連が 船遣れ/請け 与路は 橋 し遣り/徳 永良部/頼り為ちへ みおやせ/又ましふりが 船遣れ 一かつれんか ふなやれ/うけ よろは はし しやり/とく ゑらふ/たよりなちへ みおやせ/又ましふりか ふなやれ しよりゑとの節 13-939(194) 一勝連が 船遣れ/船遣れど 御貢/喜界 大みや/直地 成ちへ みおやせ/又ましふりが 船遣れ 一かつれんか ふなやれ/ふなやれと みかまへ/きゝや 大みや/ひちやち なちへ みおやせ/又ましふりか ふなやれ はつにしが節 13-940(195) 一里中のころがま/一の櫂 真強く/歓へ子が 守りよわるゑそこ/又としらもいころがま/又田皆嶽 見居り/又西銘嶽 見居り/又せりよさのはつき/走り来居り/あけより 一さと中のころかま/いちのたし まちよく/あまへこか まふりよわるゑそこ/又としらもいころかま/又たみなたけ めより/又にしめたけ めより/又せりよさのはつき/はへきおり/あけより しよりゑとの節 13-941(196) 一永良部やむま嶽/おさん為る 神々/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又離れやむま嶽 一ゑらふやむまたけ/おさんする かみ/\/あん まふて/此と わたしよわれ/又はなれやむまたけ 13-942(197) 一永良部 おわる 三十のろ/三十のろは 崇べて/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又離れ おわる 三十のろ 一ゑらふ おわる みそのろ/みしのろは たけへて/あん まふて/此と わたしよわれ/又はなれ おわる みそのろ しよりゑとの節 13-943(198) 一徳山の撫で松/親御船は 孵ちへ/飛ぶ鳥と 競いして 走り[や]せ/又西嶽の撫で松 一とくやまのなてまつ/おやおうねは すたちへ/とふとりと いそいして はり[や]せ/又にしたけのなてまつ しよりゑとの節 13-944(199) 一徳に おわる 三十のろ/三十のろは 崇べて/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又徳に おわる 四十のろ/四十のろは 崇べて 一とくに おわる みそのろ/みそのろは たかへて/あん まふて/此と わたしよわれ/又とくに おわる よそのろ/よそのろは たかへて しよりゑとの節 13-945(200) 一与路渡 出ぢへて 走り居れば/たかまるは 崇べて/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又此渡 出ぢへて 走り居れば/けなち嶽 崇べて 一よろと いちへて はりよれは/たかまるは たかへて/あん まふて/此と わたしよわれ/又此と いちへて はりよれは/けなちたけ たかへて しよりゑとの節 13-946(201) 一赤木名ののろの/下の国かねと/吾 守て/此渡 渡しよわれ/又根の島ののろの 一あかきなののろの/しものくにかねと/あん まふて/此と わたしよわれ/又ねのしまののろの しよりゑとの節 13-947(202) 一赤木名の百神/親勢頭部 送りよわ/親勢頭部 御前/心切れて/又根の島の八十のろ 一あかきなのもゝかみ/おやせとへ おこりよわ/おやせとへ 御まへ/うらきれて/又ねのしまのやそのろ しよりゑとの節 13-948(203) 一聞ゑ西杜に/世誇りは げらへて/御宣り人す/煽りやゑて 走りやせ/又鳴響む中杜に/棚清らは 押し浮けて/又つる思いのこらが/親御船は 押し浮けて/又今日の良かる日に/親御船は 押し浮けて/又今日のきや/\る日に/親御船は 押し浮けて/又按司添いぎや 御為す/板清らは 押し浮けて/又貴み人が 御為す/棚清らは 押し浮けて 一きこゑにしもりに/世ほこりは けらへて/みちへきよす/あおりやゑて はりやせ/又とよむ中もりに/たなきよらは おしうけて/又つるもいのこらか/おやおうねは おしうけて/又けおの世かるひに/おやおうねは おしうけて/又けおのきや/\るひに/おやおうねは おしうけて/又あちおそいきや おためす/いたきよらは おしうけて/又たゝみきよか おためす/たなきよらは おしうけて しよりゑとの節 13-949(204) 一名瀬の祭神/有屋奇せ宣り人/瀬名波掟/追手 乞うて 走りやせ/又伊津部祭神/又名瀬の浦の八里/有屋奇せ宣り人/又名瀬の浦の十里/有屋奇せ宣り人 一なせのまつりかみ/あるやくせせりきよ/せなはおきて/おゑちへ こうて はりやせ/又いつふまつりかみ/又なせのうらの八さと/あるやくせせりきよ/又なせのうらの十さと/あるやくせせりきよ はつにしやが節 13-950(205) 一そよめきぎや もちよる/神にしやが もちよる/で 吾 しくたんか/又真南風 吹き居れば/追手風 吹き居れば/又おわん嶽 ぬき当てゝ/てらち嶽 ぬき当てゝ 一そよめききや もちよる/かみにしやか もちよる/て わん しくたんか/又まはへかせ ふきよれは/おゑちへかせ ふきよれは/又おわんたけ ぬきやてゝ/又てらちたけ ぬきやてゝ しよりゑとの節 13-951(206) 一伊平屋大屋子が/見つけたる 小離れかち/くれ手 走り居れば/宣ん君しよ/帆笠 添て 守れ/又離れ大屋子が 一いゑや大やこか/みつけたる 小はなれかち/くれて はりよれは/せんきみしよ/ほかさ おそて まふれ/又はなれ大やこか しけかけのかみにしやか節 13-952(207) 一ゑまし人が/け下にやが 船遣れ/羨みちへ/肝ちや うらこやい/又中城 島添いや 見居り/又西嶽む 東嶽む 見居り 一ゑましきよか/け下にやか ふなやれ/うらよみちへ/きもちや うらこやい/又中くすく しまおそいや めより/又にしたけむ ひかたけむ めより いきやあるかつれんが節 13-953(208) 一鈴鳴りぎや/船心 知らたな/追手 乞うて 走りやさに/又神にしやが/船心 知るたな/追手 乞うて 一すつなりきや/ふなこゝろ しらたな/おゑちへ こうて はりやさに/又かみにしやか/ふなこゝろ しらたな/おゑちへ こうて うちいではわくのしつらへが節 13-954(209) 一かさす下垂りやがよ/四島 寄せれ/又かさす濡れ髪やがよ/又下垂りやが 御弟者/又濡れ髪やが 御弟者/又船このみ しよわちへ/又旅このみ しよわちへ 一かさすしちやたりやかよ/よしま よせれ/又かさすぬれはみやかよ/又しちやたりやか みおとちや/又ぬれはみやか みおとちや/又ふなこのみ しよわちへ/又たひこのみ しよわちへ うちいではややのきくたけの節 13-955(210) 一西嶽に おわる/嶽の雪加那志しよ/久米の島神やれ/久米の珍らしやよ/又東嶽に おわる/聞ゑ雪加那志/又にるや地に 着ければ/おうちよのが やぐめさ/又西嶽に 着ければ/にるや地が やぐめさ/又白米に 着ければ/世よ中に 着けれ/又たりろから 聞ゝゑば/けにろから 聞ゝゑば/又久米の島 通れば/金の島 通れば/又金福に おわる/具志川に おわる/又聞ゑ按司添いぎや/鳴響む按司添いぎや/又浦貢 寄せて/初貢 寄せて/又御船 接ぐてうむ/み御船 接ぐてうむ/又今鳴響み 着けて/今勝り 着けて 一にしたけに おわる/たけのよきかなししよ/くめのしまかみやれ/くめのめつらしやよ/又ひかたけに おわる/きこゑよきかなし/又にるやちに つけれは/おうちよのか やくさめ/又にしたけに つけれは/にるやちか やくさめ/又しらよねに つけれは/世よ中に つけれ/又たりろから きゝゑは/けにろから きゝゑは/又くめのしま とうれは/かねのしま とうれは/又かなふくに おわる/くしかわに おわる/又きこゑあしおそいきや/とよむあんしおそいきや/又うらかない よせて/はつかない よせて/又おうね はくてうむ/みおうね はくてうむ/又いみやとよみ つけて/いみやまさり つけて はつにしやか節 13-956(211) 一いくら渡のころがま/一の櫂 真強く/吾がころが 艫 舳の つるぎ/又さふら渡のころがま/一の櫂 真強く/吾がころが 艫 舳の つるぎ/又此の渡まこ嶽に/安和の君鳴る子/首里の珍らしや/又大渡まこ嶽に/又平安座 平安座崎 廻る 一いくらとのころかま/いちのたし まちよく/あかころか とも はいの つるき/又さふらとのころかま/いちのたし まちよく/あかころか とも はいの つるき/又このとまこたけに/あわのきみなるし/しよりのめつらしや/又大とまこたけに/又ひやもさ /\さき まわる こばせりきよみやりぼしやが節 13-957(212) 一大みつのみて思い/追手 乞うて 走りやせ/又古里のみて思い/又みて思いぎや 初旅/又みて思いが 新旅/又御酒盛り所/又御神酒盛り所/又儕輩は 誘て/又乳弟者は 誘て 一大みつのみてもい/おゑちへ こうて はりやせ/又ふるさとのみてもい/又みてもいきや おひたひ/又みてもいか あらたひ/又よさけもりところ/又よみきもりところ/又ともからは さそて/又ちおとちや さそて しよりゑとの節 13-958(213) 一永良部むすひ思へ/くれるてや 成ちやな/今こより/珍ら声 遣らに/又旅 立つ 吾や/又夏手無しやれば/肌からむ 触らん/又つしやの玉やれば/頸からむ 触らん 一ゑらふむすひよもへ/くれるてや なちやな/いみやこより/めつらこゑ やらに/又たひ たつ あんや/又なつたなしやれは/はたからむ さわらん/又つしやのたまやれは/くひからむ さわらん かうちすづなりが節 13-959(214) 一聞ゑ君加那志がよ/国勝り親のろ/ゑけ 四島からど/珍らしや 有る/又鳴響む君加那志がよ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて 一きこゑきみかなしかよ/くにまさりおやのろ/ゑけ よしまからと/めつらしや ある/又とよむきみかなしかよ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて かうちすづなりが節 13-960(215) 一聞へ君加那志がよ/やちよく達 真人 ふさの/寄り合ふ島 走ちへおわちへ/又鳴響む君加那志がよ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて 一きこへきみかなしかよ/やちよくた まちよ ふさの/よりあふしま はちへおわちへ/又とよむきみかなしかよ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて とまりみぢへりきよが節 13-961(216) 一宜寿次大屋子/意地気大屋子/赤頭部よ 良 走り 歓やかせ/又文月 しめ嵐に/又八月 しめ嵐に/又按司添いが親御船/思い子の親御船/又天久のろ 崇べて/親のろは崇べて/又出ぢへててゝ 知られゝ/走り居りてゝ 知られゝ/又泊 知らねども/口や 知らねども 一きすゝ大やこ/いちき大やこ/あくかへよ よ はり あまやかせ/又ふつき しめあらしに/又はつき しめあらしに/又あんしおそいかおやおうね/おもいくわのおやおうね/又あめくのろ たかへて/おやのろは たかへて/又いちへててゝ しられゝ/はりよりてゝ しられゝ/又とまり しらねとも/くちや しらねとも おきなわのいよの節 13-962(217) 一おぎやか按司はゑや/島寄せが群れ舞へど 見物/又はたみ戦子が/又御酒欲しや 有らす/御船 寄り添いよ/又しけち欲しや 有らす/御船 寄り添いよ 一おきやかあんしはゑや/しまよせかふれまへと みもん/又はたみいくさこか/又御さけほしや あらす/おうね よりそいよ/又しけちほしや あらす/おうね よりそいよ はつにしやが節 13-963(218) 一うふ玉に おわる/聞ゑおわもりや/久米 見ぎや おわちへ/又そこにや嶽 おわる/又此れる 此れ 久米と/又此れ 此れ おべこもり 一うふたまに おわる/きこゑおわもりや/くめ みきや おわちへ/又そこにやたけ おわる/又これる これ くめと/又これ これ おへこもり あまみよの節 13-964(219) 一かけめなの潮の/押し合い波 立てば/何 見ちへが なよる/君 見ちへす なよれ/又押し合い波 立てば/寄り合い波 立てば 一かけめなのしほの/おしあいなみ たては/きみ みちへか なよる/きみ みちへす なよれ/又おしあいなみ たては/よりあいなみ たては すゞなりがふなやれの節 13-965(220) 一吾がおなり御神の/守らてゝ おわちやむ/やれ ゑけ/又弟おなり御神の/又綾蝶 成りよわちへ/又奇せ蝶 成りよわちへ 一あかおなりみかみの/まふらてゝ おわちやむ/やれ ゑけ/又おとおなりみかみの/又あやはへる なりよわちへ/又くせはへる なりよわちへ いきやるかつれんが節 13-966(221) 一煽りやへや/戦出ぢへす ちよわれ/差笠は/脇楫 取て 走りやせ/又煽りやへや/あいつます ちよわれ/差笠 一あおりやへや/いくさいちへす ちよわれ/さすかさは/わきかし とて はりやせ/又あおりやへや/あいつます ちよわれ/さすかさ はつにしやが節 13-967(222) 一奥渡 舞う 鬼鷲/つゝが上 使い/吾 守て/此の渡 渡しよわれ/又渡中 舞う 鬼鷲/せひが上 使い 一おくと まう おにわし/つゝかうゑ つかい/あん まふて/このと わたしよわれ/又となか まう おにわし/せひかうゑ つかい もちよるふなさきの節 13-968(223) 一ゆらふさが/京の降れの さうしや/成さい人思い/御面影 立ちちへ/又きとかさに/けさげらへ 有り居り/又国笠が/ゑんげらへ 有り居り/又若のろが/京の降れの さうしや/又きちよかさに/うち人 持ち成し/成さい人思い 一ゆらふさか/けおのおれの さうしや/なさいきよもい/みおもかけ たちちへ/又きとかさに/けさけらへ ありより/又くにかさか/ゑんけらへ ありより/又わかのろか/けおのおれの さうしや/又きちよかさに/うち人 もちなし/なさいきよもい しよりゑとの節 13-969(224) 一久米の島 在つる/磁石金 渡ちへ/こ首里杜 上せて/按司添いに みおやせ/又金の島 在つる 一くめのしま あつる/つしやこかね わたちへ/こしよりもり のほせて/あちおそいに みおやせ/又かねのしま あつる うちいぢへはうらはへが節 13-970(225) 一いやや吾が成さい人/浦の鳴り鳴響み/依り笠が 誇て/又いやゝ大成さい人 一いややあかなさいきよ/うらのなりとよみ/よりかさか ほこて/又いやゝなさいきよ いちやはなおもろの節 13-971(226) 一辺戸の御宣り人が/出ぢへて 実に 走り居る/我が浦の珍らしや/疾く 走りやせ/又辺戸のなよ宣り人/又局 けさ殿よ 一へとのみちへりきよか/いちへて けに はりよる/わかうらのめつらしや/とおく はりやせ/又へとのなよせりきよ/又つほね けさとのよ あけしのが節 13-972(227) 一神加那志 神清ら/描き鳥/舞合う島/走ちへおわちへ/又のろ加那志 のろにしや/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて 一かみかなし かみきよら/ゑかきとり/まやうしま/はちへおわちへ/又のろかなし のろにしや/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて あけしのが節 13-973(228) 一聞ゑあけしのが/浜千鳥 追ゑ立て/追へ/\と 追ゑ立て/我が浦の 浦走りぎや 見物/又鳴響むあけしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又船子 選で 乗せわちへ/又手楫 選で 乗せわちへ 一きこゑあけしのか/はまちとり おゑたて/おへ/\と おゑたて/わかうらの うらはりきや みもん/又とよむあけしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又ふなこ ゑらて のせわちへ/又てかち ゑらて のせわちへ あけしのが節 13-974(229) 一聞ゑあけしのが/上下 鳴響む/庭 あしやげ げらへて/又鳴響むあけしのが 一きこゑあけしのか/かみしも とよむ/みや あしやけ けらへて/又とよむあけしのか あけしのが節 13-975(230) 一聞ゑあけしのが/明けもどろ やもどろ/艫 涌き上げ/沖縄に 使い/又鳴響むあけしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せわちへ/又手楫 選で 乗せわちへ 一きこゑあけしのか/あけもとろ やもとろ/とも わきやけ/おきなわに つかい/とよむあけしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いたきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせわちへ/又てかち ゑらて のせわちへ あけしのが節 13-976(231) 一聞へせぢ新君/大島 鳴響む おもかは/上がて おわちへ/成さい人 行き合て 見よわちへ/又鳴響むせぢ新君/又明ける月 船頭 し遣り/又直り月 船頭 し遣り 一きこへせちあらきみ/たしま とよむ おもかは/あかて おわちへ/なさいきよ いきやて みよわちへ/又とよむせちあらきみ/又あける月 せと しやり/又なおり月 せと しやり はつにしやが節 13-977(232) 一東方の大主/清らの花の 咲き居れば/あれ 見れよ 清ら君/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/ちうらのはなの さきおれは/あれ みれよ きよらきみ/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-978(233) 一東方の大主/大主がみ御前に/金精 降ろちへ/島 揃て/按司添いに みおやせ/又てだが穴の大主 一あがるいの大ぬし/(/\)がみ御まへに/こかねすへ おろちへ/しま そろて/あちおそいに みおやせ/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-979(234) 一東方の大主/聞へ国治り人/色 勝り/真手持ち貴み/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬし/きこへくにせりきよ/いろ まさり/まてもちたゝみ/又てたかあなの大ぬし はつにしやが節 13-980(235) 一東方の大主/綾の天 凪らちへ/やゝのや奇せ 火照らちへ/按司添いが御前かち/又聞ゑ国治り人が 一あかるいの大ぬし/あやの天 とらちへ/やゝのやくせ ほてらちへ/あんしおそいか御まへかち/又きこゑくにせりきよか はつにしやが節 13-981(236) 一東方の大主/(/\)が御前に/九年母木は 植へておちへ/おれづむ 待たな/いな ちや花 咲ちやる 一あかるいの大ぬし/(/\)が御まへに/くねんふけは おへておちへ/おれつむ またな/いな ちやはな さちやる 14 いろ(/\)のゑさおもろ御さうし  第十四 14-982(1) 一謝名思ひや/誰が 生ちやる子が/此が 清らさ/此が 見欲しや 有居るな/又百ぢやらの/あぐで居ちやる庫裡口/謝名思いしゆ 開けたれ/又謝名思いが/謝名上原 上て/蹴上げたる露は/露からど 香しや 有る 一ちやなもひや/たか なちやるくわか/こか きよらさ/こか みほしや あよるな/又もゝちやらの/あくておちやるこちやくち/ちやなもいしゆ あけたれ/又ちやなもいか/ちやなうへはる のほて/けやけたるつよは/つよからと かはしや ある 14-983(2) 一玻名城按司付きの大親/又花城ちやら付きの大親/又一人子の/やぐさ子は 生ちへ置ちゑ/又外辺りに/内辺りに あへる/又初幹が/したしらひよは 選で/又たち選びに/筋選びに 選で/又二十読は/三十読は 為ちへおちへ/又玻名城/いちや川に 降れて/又綛 延ゑちへ/布 延ゑちへ 降れて/又思ひがけず/首里赤頭部 行き合て/又真人達も/此が 見欲しや 有り居れ/又掟達も/此が 清らさ 有居れ 一はなくすくあんしつきの大や/又花城ちやら付きの大や/又ひとりくわの/やくさくわは なちへおちゑ/又ほかあたりに/うちあたりに あへる/又はつかりやか/したしらひよは ゑらて/又たちゑらひに/すちゑらひに ゑらて/又はたよみやは/みしよよみやは しちへおちへ/又はなくすく/いちやかわに おれて/又かせ はゑちへ/ぬの はゑちへ おれて/又おもひかけす/しよりあくかへ いきやて/又ま人たも/こか みほしや ありよれ/又おきてたも/こか きよらさ あよれ 14-984(3) 一兼城大地人/思ひにせ加那志/又兼城しらへ人/又大地人が わ(/\)くさ/又しらへ人が わ(/\)くさ/又九年母 取て 佩きよわちへ/又愛し 取て 佩きよわちへ 一かなくすく大ちきよ/おもひにせかなし/又かなくすくしらへきよ/又大ちきよか わ(/\)くさ/又しらへきよか わ(/\)くさ/又くねふ とて はきよわちへ/又かなし とて はきよわちへ 14-985(4) 一勝連に おわる/きみし下垂りやよ/よへの下垂りや 寄せれ/又肝高に おわる 一かつれんに おわる/きみししたたりやよ/よへのしたたりや よせれ/又きむたかに おわる 14-986(5) おとまこが節 一知花 おわる/目眉清ら按司の/又知花 おわる/歯口清ら按司の/又御鉢巻/手強く巻き しよわちへ/又白掛け御衣/重べ御衣 しよわちへ/又十重きゝ帯/又廻し 引き締めて/又大刀よ/掛け差し しよわちへ/又腰刀よ/厳さ差し しよわちへ/又ひぎや皮さば/うちおけくみ しよわちへ/又馬曵きの/御駄曵きの小太郎/又真白馬に/金鞍 掛けて/又前鞍に/てだの形 描ちへ/又後鞍に/月の形 描ちへ 一ちはな おわる/めまよきよらあんしの/又ちはな おわる/はくききよらあんしの/又みはちまき/てちよくまき しよわちへ/又しらかけみしよ/かさへみしよ しよわちへ/又といきゝおひ/まやし ひきしめて/又大かたなよ/かけさし しよわちへ/又こしかたなよ/いかささし しよわちへ/又ひきやかわさは/うちおけくみ しよわちへ/又うまひきの/みちやひきのこたら/又ましらはに/こかねくら かけて/又まへくらに/てたのかた ゑかちへ/又しるいくらに/月のかた ゑかちへ 14-987(6) 一恩納やちきまよ/安富祖やちきまよ/おもひはの 肝痛さ/又阿和の親の娘/肝痛親の娘/又山 籠まて 三月/嶽 籠まて 三月/又がぢやも せゝられて/糠子 せゝら〔れ〕て 一おんなやちきまよ/あふそやちきまよ/おもひはの きもちやさ/又あわのおやのもすめ/きもちやおやのもすめ/又やま こまて みつき/たけ こまて みつき/又かちやも せゝられて/ぬかこ せゝら〔れ〕て 14-988(7) うおさけが節 一あさてや 平良の祭/はふとりか 見せらば/見ちへ おわれ/又三日は さにきやの拝め/大和の子等に 見せたな やたる 一あさてや たいらのまつり/はふとりか みせらは/みちへ おわれ/又みかいは さにきやのおかめ/やまとのこらに みせたな やたる 14-989(8) 同節 一西嶽の 桜が 咲く様に/君し 撓て なよら/又東嶽に 群咲き遣り 咲く様に/君 撓て なよら/又嶽加那志 綾日傘 差しよわちへ/又杜加那志 車傘 差しよわちへ 一にしたけの さくらか さくやに/きみし しなて なよら/又ひかたけに むらさきやり さくやに/きみ しなて なよら/又たけかなし あやへかさ さしよわちへ/又もりかなし くるまかさ さしよわちへ 14-990(9) 一請の鳥の 謡い/又離れ鳥の 謡い 一うけのとりの うたい/又はなれとりの うたい 14-991(10) 一東方の真下に/桑木下 吹く鳥/吾が思ひが/声 鳴り出ぢゑて/聞け(/\) 肝人/肝人す 聞ゝ取れ/又てだが穴の真下に 一あかるいのましたに/くわけもと ふくとり/あかおもひか/こゑ なりいちゑて/きけ(/\) きも人/きも人す きゝとれ/又てたかあなのましたに 14-992(11) 一乙樽い 肝からど/精付く按司添いぎや/御み声の 聞やに/又宜寿次 居てやちよも/遠さ 居てやちよも 一おとたるい きもからと/しひつくあんしおそいきや/おみこゑの きこやに/又きすゝ おてやちよも/とうさ おてやちよも 14-993(12) うさけが節 一いけなのよゝ清らゑけり/愛しやのゑけり/又いけなの丈清らゑけり/又ゑけりぎや 首里親国 おわとき/又ゑけりぎや 按司親国 おわとき/又ゑけりぎや 先おらに ならに/又ゑけりが 御鳥に ならに 一いけなのよゝきよらゑけり/かなしやのゑけり/又いけなのたけきよらゑけり/又ゑけりきや しよりおや国 おわとき/又ゑけりきや あんしおやこに おわとき/又ゑけりきや さけおらに ならに/又ゑけりか おとりに ならに 14 -994(13) 一島尻九年母/親国九年母/うらこやはひ/又おれづもが 立てば/若夏が 立てば/うらこやはひ 一しましりくねふ/おや国くねふ/うらこやはひ/又おれつもか たては/わかなつか たては/うらこやはひ 14-995(14) かつれんのまみなこが節 一米須世の主の/摩文仁殿 通い/心切らしや/拝で 輝居らに/又今日は 若殿内/明日は 米須かちへ 一くめす世のぬしの/まふにとの かよい/うらきらしや/おかて かかおらに/又けよは わかとのうち/あちやは こめすかちへ 14-996(15) くめすよの主の節 一勝連まみにやこは やでおちへ/又中百名こみなこは やでおちへ/又昼なれば 肝 通い 通て/又夜なれば 夢 通い 通て/又西道の 謝名道る 行きやしゆ/又東道の 屋宜道る 行きやしよ/又東道い 屋宜の思いぎや 待ち居り/又西道や 謝名思いぎや 待ち居り/又いぢや 屋慶名中道ぢよ 行きやしよ 一かつれんまみにやこは やておちへ/又中ひやくなこみなこは やておちへ/又ひるなれは きも かよい かよて/又よるなれは いめ かよい かよて/又にしみちの ちやなみちる いきやしゆ/又ひかみちの やきみちる いきやしよ/又ひか道い やきのおもいきや まちより/又にし道や ちやなおもいきや まちより/又いちや やけな中道ちよ いきやしよ 14-997(16) 一吾が思ひぎや/あぐでおちやる/名護の浦/唯一人 遣たもの/おもいはの 肝痛さ/又吾が思ひぎや/住まておちやる/喜瀬の浦 一あかおもひきや/あくておちやる/なこのうら/たゝひとり やたもの/おもいはの きもちやさ/又あかおもひきや/すまておちやる/きせのうら 14-998(17) 一おとまこい あか〔ま〕こい おかるな/又おが屋辺より おわよりな/ゑけり按司/又といし 出ぢへれ あしやげ 出ぢ へれ/おなり按司/又何だにが 言ぎや おわにぎや/ゑけり按司/又世言 為に 世想ぜ 為に/おなり按司/又世言 あは 世想ぜ まは/ゑけり按司/又島 ゑれい 国 ゑれい/おなり按司/又島も まは 国も まは/ゑけり按司/又海幸 ゑれ 陸幸 ゑれ/おなり按司/又海幸 まは 陸幸 まは/ゑけり按司/又玉 ゑれい つしや ゑれ/おなり按司/又撓わにな やびきやにな/ゑけり按司 一おとまこい あか〔ま〕こい おかるな/又おかやへより おわよりな/ゑけりあんし/又といし いちへれ あしやけ いち へれ/おなりあち/又のおたにか いきや おわにきや/ゑけりあんし/又世こと せに 世さうせ せに/おなりあんし/又世こと まは 世さうせ まは/ゑけりあんし/又しま ゑれい 国 ゑれい/おなりあんし/又しまも まは くにも まは/ゑけりあんし/又うみちへ ゑれ おかちへ ゑれ/おなりあんし/又うみちへ まは おかちへ まは/ゑけりあんし/又たま ゑれい つしや ゑれ/おなりあんし/又しなわにな やひきやにな/ゑけりあんし 14-999(18) 一さてし川/上り雨 降らん/露の ゑけりぎや/御袖端 濡らちゑ/又さてし川/下りくれ 降らん/露の 一さてしかわ/のほりあめ ふらん/つよの ゑけりきや/みそてはな ぬらちゑ/又さてしかわ/くたりくれ ふらん/つよの 14-1000(19) 一糸木名ののろの/童 ちやれ 持たちへ/ちやらが嶺 上て/神ぎや船 見れば/ゑけり やうらぎやことゝ/あんす 痛け思い/又卯月 雪降りに/二十読が袖花/御顔 引き立てゝ/神ぎや船 見れば 一いときなののろの/わらへ ちやれ もたちへ/ちやらかみね のほて/かみきやふね みれは/ゑけり やうらきやことゝ/あんす いちやけおもい/又うつき よきふりに/はたよみやかそて花/みきやう ひきたてゝ/かみきやふね みれは 14-1001(20) 一越来杜ぐすく/越来綾庭に/成さい人/世 揃いわちへ/又東方杜ぐすく/揚がろ綾庭に/成さい人 一こゑくもりくすく/こいくあやみやに/なさいきよ/世 そろいわちへ/又あかるいもりくすく/あかろあやみやに/なさいきよ 14-1002(21) 一越来世の主の/古謝降り頂に/六股は げらへて/上下の 見物する 御倉/又揚がる世の主の 一こゑく世のぬしの/こちやおりつちに/むつまたは けらへて/かみしもの みもんする 御くら/又あかる世のぬしの 14-1003(22) おらおそへ節 一越来杜親のろ/親のろは 持ち成ちへ/今からど/御酒や 勝る/又揚がる杜親のろ 一こゑくもりおやのろ/おやのろは もちなちへ/いみやからと/御さけや まさる/又あかるもりおやのろ 14-1004(23) 一知花後嶽に/洗へか 洗へ/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に/又珈玻ラ(※王偏に羅) 濯ぎ出ぢゑて/又手持ち 濯ぎ出ぢゑて 一ちはなこしたけに/あらへか あらへ/又けよのよかるひに/又けよのきや(/\)るひに/又かわら よせきいちゑて/又てもち よせきいちゑて 14-1005(24) 一金ぐすく大ころ/大こるが 使いしよ/此の大島 降れたれ/で 吾 遊ば 神々/又金城撫でころ/撫でころが 使いしよ 一かねくすく大ころ/大こるか つかいしよ/このたしま おれたれ/て わん あすは かみ(/\)/又かね城なてころ/なてころか つかいしよ 14-1006(25) 一聞ゑ中城/前 見れば 港/此れど あまみ金ぐすく/又鳴響む中城/後 見れば たきやの海/此れど 聞ゑ中城 一きこゑ中くすく/まへ みれは みなと/これと あまみかねくすく/又とよむなかくすく/こいし みれは たきやのうみ/これと きこゑ中くすく 14-1007(26) 一聞ゑ上里に/降れ欲しやの杜に/げらへあ(ま)く思い/おぼつ 淀しよわちへ/又鳴響む上里に/降れ欲しやの杜に 一きこゑおへさとに/おれほしやのもりに/けらへあ(ま)くもい/おほつ よとしよわちへ/又とよむうへさとに/おれほしやのもりに 14-1008(27) 一小照る曲の親のろ/あまみやのろやれば/世添うせぢ/せぢ 勝て 遊ば/又なりしのゝ親掟/しねりやのろやれば/世添うせぢ/せぢ 勝て 遊ば 一こてるわのおやのろ/あまみやのろやれは/世そうせち/せち まさて あすは/又なりしのゝおやおきて/しねりやのろやれは/世そうせち/せち まさて あすは 14-1009(28) 一かいふたの親のろ/東方に 通て/今からど/いみ気や 勝る/又金杜の親掟/てだが穴に 通て 一かいふたのおやのろ/あかるいに かよて/いみやからと/いみきや まさる/又かなもりのおやおきて/てたかあなに かよて 14-1010(29) 一津堅伊波ぐすく/津堅せやぐすく/あたらのいとおうの鎧/又離れ伊波ぐすく/離れせやぐすく 一つけんゑはくすく/つけんせやくすく/あたらのいとおうのよろい/又はなれゑ〔は〕くすく/はなれせやくすく 14-1011(30) 一げらゑ鈴鳴りぎや/やゝの清ら し居れども/吾が成さと/御声 合わさたな/又見物鈴鳴りぎや/見物清ら し居れども/吾が成さと/ゑりちよ 合わさだな 一けらゑすつなりきや/やゝのき(よ)ら しよれとも/あかなさと/みこゑ あわさたな/又み物すつなりきや/み物きよら し居れとも/あかなさと/ゑりちよ あわさたな 14-1012(31) 一佐敷親樋川/堰 積みよわちへからは/今からど/御肝せぢ 勝る/又根国親樋川 一さしきおやひかわ/せ つみよわちへからは/いみやからと/おきもせち まさる/又ね国おやひかわ 14-1013(32) 一佐敷意地気按司の/あはれ真男/百島 討ちちへ/掛けて 栄よわれ/又佐敷大国按司の 一さしきいちゑきあちの/あはれまへゑくか/もゝしま うちちへ/かけて ふさよわれ/又さしきちやくにあちの 14-1014(33) 一佐敷金杜や/按司の孵で親国/佐敷よ/踏み揚がて ちよわれ/又西の金杜や 一さしきかなもりや/あんしのすておやくに/さしきよ/ふみあかて ちよわれ/又にしのかなもりや 14-1015(34) 一佐敷 おわる 思ひ子/真人 選で 寄せて/神座のくひよもい 佩けわちへ/又根国 おわる 思ひ子 一さしき おわる おもひくわ/ま人 ゑらて よせて/かくらのくひよもい はけわちへ/又ねくに おわる おもひくわ 14-1016(35) 一苗代の門に/いきせりしよ 待ちよわれ/金ちや猪口/据ゑ並めて お待ち/又根国苗代に 一なわしるのちやうに/いきせりしよ まちよわれ/こかねちやちよく/せゑなめて おまち/又ねくになわしるに 14-1017(36) 一佐敷金杜に/おわもりは 遊ばちへ/金の もちろきよる/清らや/又根国金杜に 一さしきかなもりに/おわもりは あすはちへ/こかねの もちろきよる/きよらや/又ねくにかなもりに 14-1018(37) 一手登根の大屋子/唐の道 開けわちへ/手登根す/日本内に 鳴響め/又手登根の里主 一てとこんの大やこ/たうのみち あけわちへ/てとこんす/にほんうちに とよめ/又てとこんのさとぬし 14-1019(38) 一平田御宣り人が/事直し 降れわちへ/斎場の澄む清水 げらへて/又平田御宣り人が/事直し 降れわちへ/斎場の梯梧並 げらへて 一ひらたみちゑりきよか/ことなおし おれわちへ/さやはのすむさうす けらへて/又ひらたみちゑりきよか/ことなおし おれわちへ/さやはのてたなみ けらへて 14-1020(39) 一知念杜ぐすく/東方のぐすく/按司添いぎや/思ひ揚げの城/又大国杜ぐすく/てだが穴ぐすく 一ちへねんもりくすく/あかるいのくすく/あんしおそいきや/おもひあけの城/又ちやくにもりくすく/てたかあなのくすく 14-1021(40) 一久手堅のまちやり人/赤つ鉄 げらへて/按司添いぎや/差しなしの御腰/又揚がる島の大屋子/赤つ鉄 げらへて 一くてけんのまちやりきよ/あかつかね けらへて/あんしおそいきや/さしなしのみこし/又あかるまの大やこ/あかつかね けらへて 14-1022(41) 一あまみやから 鳴響み居る/知念杜城/按司添いぎや/思ひ揚げのぐすく/又しねりやから 鳴響み居る/大国杜城/按司添いぎや/思ひ揚げの城 一あまみやから とよみよる/ちへねんもり城/あんしおそいきや/おもひあけのくすく/又しねりやから とよみよる/ちやくにもり城/あんしおそいきや/おもひあけの城 14-1023(42) 一あまみやから 真細工/知念杜城/げらへて げらへ遣り/按司添い みおやせ/又しねりやから 真細工/大国杜 げらへて 一あまみやから まさゑく/ちへねんもり城/けらへて けらへやり/あんしおそい みおやせ/又しねりやから まさゑく/ちやくにもり けらへて 14-1024(43) 一屋嘉の大浜に/屋嘉の長浜に/天降ら年 天降ら/又屋嘉の老い人/屋嘉の本人/天降ら年 天降ら 一やかの大はまに/やかのなかはまに/ておらとし ておら/又やかのおい人/やかのもと人/ておらとし ておら 14-1025(44) 一阿嘉犬お祝付きや/饒波のお祝付きや/国な頂 見ちへ 羨め/又今帰仁 上て/鳴響み国 上て/又しけち 出ぢやせ 持て行きや/御酒 出ぢやせ 持て行きや 一あかいんおゑつきや/ねはのおゑつきや/くになつち みちへ うらやめ/又みやきせん のほて/とよみ国 のほて/又しけち いちやせ もていきや/御さけ いちやせ もていきや 14-1026(45) 一聞ゑ金丸が/思ひ子の君の/遊べば 見欲しやしよわちへ/又鳴響む金丸が/おなり神の 遊べば 一きこゑかねまるか/おもひくわのきみの/あすへは みほしやしよわちへ/又とよむかねまるか/おなりかみの あすへは 14-1027(46) 一勢理客ののろの/あけしののろの/雨くれ 降ろちへ/鎧 濡らちへ/又運天 着けて/小港 着けて/又嘉津宇嶽 下がる/雨くれ 降ろちへ/鎧 濡らちへ/又大和の軍/山城の軍 一せりかくののろの/あけしののろの/あまくれ おろちへ/よるい ぬらちへ/又うむてん つけて/こみなと つけて/又かつおうたけ さかる/あまくれ おろちへ/よろい ぬらちへ/又やまとのいくさ/やしろのいくさ 14-1028(47) 一内間沖縄 (ち)よわちへ/神々 使い/又名高沖縄 一うちまよきなわ (ち)よわちへ/かみ(/\) つかい/又なたかよきなわ 14-1029(48) 一聞ゑ大のろ子/鳴響む大のろ子/あまみきよが/初めど もちよる/又むくきたい 取らん/大島たい 取らん/又厳し子いちゑ 知らん/くはらいちゑ 知らん/又のろやちよも やぐめさ/又主やちよむ やぐめさ 一きこゑ大のろこ/とよむ大のろこ/あまみきよか/はちめと もちよる/又むくきたい とらん/たしまたい とらん/又いつしこいちゑ しらん/くはらいちゑ しらん/又のろやちよも やくめさ/又ぬしやちよむ やくめさ 14-1030(49) 一東方の大主/精勝り げらへて/げらへわちへ/十百末 ちよわれ/又聞ゑ国治り人/精勝て げらへて/又てだが穴の大主/精勝り げらへて/又てだが穴の大主/世添うせぢ 一あかるいの大ぬし/すゑまさり けらへて/けらへわちへ/ともゝすへ ちよわれ/又きこゑくにせりきよ/せへまさて けらへて/又てたかあなの大ぬし/すへまさり けらへて/又てたかあなの大ぬし/よそうせち 14-1031(50) 一桑江に 居てやちよも/押し上げ 居てやちよも/安谷屋の綾踊り/奇せ踊り 見らな/又横嶽の 実にす/前嶽の 実にす 一くわいに おてやちよも/おしあけ おてやちよも/あたにやのあやより/くせより みらな/又よこたけの けにす/まゑたけのけにす 14-1032(51) 一具志川に おわる/天徳ちやらのおせや/ちやら頂/又親国 おわる/又月 四日 立てば/踊り遊び 習て (→1170) 一くしかわに おわる/あまとくちやらのおせや/ちやらつゝ/又おやくに おわる/又月 よか たては/よりあそひ ならて 14-1033(52) 一平良勝り人が/あかはんた おわちへ (→1167) 一たいらまさりきよか/あかはんた おわちへ 14-1034(53) 一喜屋武杜大ころ/大ころが げらへたる真庭に/遊べ(/\) やちよく/又喜屋武杜の中杜/げらへたる真庭に 一きやむもり大ころ/大ころか けらへたるまみやに/あすへ(/\) やちよく/又きやむもりの中もり/けらへたるまみやに 14-1035(54) 一上江洲鳴響み国/真神酒や 泉ど し居る/又上江洲大川や 御酒は (→1172) 一おゑすとよみくに/まみきや いちゑみと しよる/又おゑす大かわや 御さけは 14-1036(55) 一宇堅しら殿の娘/ゑけ はひよう こはひ/又同じく かまら玉 おうはめ/ゑけ はひよう こはひ (→1169) 一おきんしらとんのむすめ/ゑけ はひよう こはひ/又おなしく かまらたむ おうはめ/ゑけ はひよう こはひ 14-1037(56) 一与那原掟/しろこ鳴響た主/拝ちやる 勝り/見たれば 愛しや/又島中掟/みれつな掟/又稲国に 使い/稲嶺 使い 一よなはるおきて/しろことよたしゆ/おかちやる まさり/みたれは かなしや/又しま中おきて/みれつなおきて/又いなくにに つかい/いなみね つかい 14-1038(57) 一聞ゑ読谷山/按司 選です/待ち居たれ/思ひ子す/掛けて 栄よわれ/又鳴響む読谷山 一きこゑよんたもさ/あち ゑらてす/まちよたれ/おもひくわす/かけて ふさよわれ/又とよむよんたむさ 14-1039(58) 一聞ゑ読谷山/銅の世直し/中 盛らちへ/按司添いに みおやせ/又鳴響む読谷山/銅の世直し 一きこゑよんたむさ/あかかねのよなおし/中 もらちへ/あんしおそいに みおやせ/又とよむよんたむさ/あかかねのよなおし 14-1040(59) 一辺留のやしの子/命ふつくるに/照る真物 照り居ら/又喜納大庭に/喜納門口に (→1125・1126) 一ひるのやしのし/ゑのちふつくるに/てるまもん てりよら/又きなわ大みやに/きなわちやうくちに 14-1041(60) 一照るしなの真庭に/君げらへ 手摩て/世のつほに/おぎやか思いに みおやせ/又尊敦真庭に/主げらへ 手摩て 一てるしなのまみやに/きみけらへ てつて/世のつほに/おきやかもいに みおやせ/又そんとのまみやに/ぬしけらへ てつて 14-1042(61) 一与那城大屋子/浦添やの 鳴響み/後勝り按司に 思われゝ/又嶽側の大屋子 一よなくすく大やこ/うらおしやの とよみ/のちまさりあんしに おもわれゝ/又さけきやかの大やこ 14-1043(62) 一聞ゑ国直り/入りて 水 乞ゑば/水 無きやん/真神酒 出ぢやす 真国/又鳴響む国直り 一きこゑくになおり/いりて みつ こゑは/みつ なきやん/まみき いちやす まくに/又とよむくになおり あくれなのとりの節 14-1044(63) 一御嶽 みやてらに/誰が 弦 鳴らす/命鬼の殿 八千代/又東の小坂に/又せぢの田原 舞う鳥/廻さたな 射り落ちへ/命鬼の殿 八千代 一おたけ みやてらに/たるか つる ならす/ゑのちおにのとの やちよ/又ひかのこひらに/又せちのたはる まうとり/まわさたな いりおとちへ/ゑのちおにのとの やちよ 14-1045(64) 一聞ゑ中城/真物広庭に/珍らしや去らんてだ/又鳴響む中城 一きこゑ中くすく/まもんひろみやに/めつらしやさらんてた/又とよむ中くすく 14-1046(65) 一安谷屋の杜に/鬼の君 押し出で/世掛け鷲/捕りよわちやる 勝り/又肝あぐみの杜に/又東の浦の/御愛しのてだの/又高清水/さはのはな あいはる 一あたにやのもりに/おにのきみ おしいて/世かけわし/とりよわちやる まさり/又きもあくみのもりに/又ひかのうらの/みかなしのてたの/又たかさうす/さはのはな あいはる 14-1047(66) 一久場の子ぎや おもろ/十日では 遠さ/三日 挟め/世掛け拍子 みおやせ/又久場の子が 宣るむ (→1197) 一くはのしきや おもろ/とかては とうさ/みきや はさめ/世かけひやし みおやせ/又くはのしか せるむ 14-1048(67) 一聞ゑ具志頭や/寄り立ちぢよ 国の根/神酒 香し 親国/又鳴響む具志頭や 一きこゑくしかみや/よりたちちよ くにのね/みき かはし おや国/又とよむくしかみや 14-1049(68) 一聞ゑ寄り立ちや/三日では 遠さ/今日も 明日む/御捧げど 走り居る/又鳴響む寄り立ちや 一きこゑよりたちや/みきやては とうさ/けよも あちやむ/みさゝけと はりよる/又とよむよりたちや 14-1050(69) 一聞ゑ玻名城/鳴響む玻名城/君ぎや金物のぐすく/又島寄せが門口/せぢ勝りが門口/又神酒寄せが門口/酒寄せが門口/又島寄せる庭に/世勝りが庭に/又煽り数 立てゝ/君数は 手摩て 一きこゑはなくすく/とよむはなくすく/きみきや金物のくすく/又しまよせかちやうくち/せちまさりかちやうくち/又みきよせかちやうくち/さけよせかちやうくち/又しまよせるみやに/世まさりかみやに/又あおりかす たてゝ/きみかすは てつて 14-1051(70) 一君良し 君良し君の/げらへよる 清ら家/又君添い 君添い君の/又家庫裡 やや庫裡や/又真北風 吹き居らば/又前坊主の厳子の/又算知らん厳子の/又こなげなげな 寄て 来居り/又ぬきなげな 寄て 来居り/又君良しぎや真鷲す/又神にしやが真鷲す/世玉 心 寄せ 貫きよわれ 一きみよし きみよしきみの/けらへよる きよらや/又きみおそい きみおそいきみの/又やくちや ややくちやや/又よにいし ふきよらは/又まへふしのいつこの/又さにしらんいつこの/又こなけなけな よて きより/又ぬきなけな よて きより/又きみよしきやまわしす/又かみにしやかまわしす/よたま こゝろ よせ ぬきよわれ 15 首里天ぎやすへあんじおそいがなし うらおそいきたたんよんた むざおもろの御さうし  天啓三年癸亥三月七日 第十五 15-1052(1) あかいんこがふねたてばが節 一朝戸掟 親御蒲/貢 積む 首里親国/又天久口 親泊/又那覇泊 親泊 一あさとおきて おやみかま/かまゑ つむ しよりおやくに/又あめくくち おやとまり/又なはとまり おやとまり 15-1053(2) きみがなしの節 一天久寄り添いのろの/掛けて 掛け栄い しよわれ/又天久寄り満ちへのろの (→668) 一あめくよりおそいのろの/かけて かけふさい しよわれ/又あめくよりみちへのろの 15-1054(3) あおりやへが節 一天久仁屋が おもろ/げらへ綾鼓/打ちちへ 鳴り揚がらせ/又天久子ぎや 宣るむ (→669) 一あめくにやか おもろ/けらへあやつゝみ/うちちへ なりあからせ/又あめくしきや せるむ 15-1055(4) きみがなし節 一天久舞ひやり思い/こねり なよる 愛しけさ/又意地気舞ひやり思い (→670) 一あめくまひやりよもい/こねり なよる かなしけさ/又いちへきまひやりよもい 15-1056(5) きみがなしが節 一天久舞ひやり思い/おわるてゝ 知らにや/道中 お迎い 為らまへ/又意地気舞ひやり思い 一あめくまひやりよもい/おわるてゝ しらにや/みちなか おむかい せらまへ/又いちへきまひやりよもい 15-1057(6) しよりおわるてだこがおもいぐわのあすびが節 一沢岻太良名付けてだよ/磁石の石と 金と 様に/てだ 精 付かば/殿す 世は ちよわれ/又良かる太良名付け 一たくしたらなつけてたよ/つしやこのいしと かねと やに/てた しひ つかは/とのす 世は ちよわれ/又世かるたらなつけ 15-1058(7) しよりおわるてだこがおもいぐわのあすびが節 一沢岻太良名付け/拝むすが 言やば/きちやらつは/京 鎌倉 鳴響ませ/又良かる太良名付け 一たくしたらなつけ/おかむすか いやは/きちやらつは/きやう かまくら とよませ/又よかるたらなつけ 15-1059(8) しよりおわるてだこがおもいぐわのあすびが節 一沢岻太良名付け/国 郡 浦の数/鳴響まちへ 使い/又良かる太良名付け 一たくしたらなつけ/国 こおり うらのかす/とよまちへ つかい/又よかるたらなつけ 15-1060(9) しよりま人の節 一つるこにくけ按司はゑ/清らや 誇ら/又良かるにくけ/又中西の選び真人/又朝凪れに 夕凪れに/又鈴富は 早富は/又伊那武 渡て/ちいたか 渡て 一つるこにくけあちはゑ/きよらや ほこら/又よかるにくけ/又中にしのゑらひま人/又あさとれに 世とれに/又すつとみは はやとみは/又ゑなん わたて/ちいたか わたて 15-1061(10) つるこにくけしぎや節 一親屋富祖の大親/大屋子が 貢/上て 行けば/てだが 誇りよわちへ/又又吉の大親/大屋子が 捧げ/又今日の良かる日に/大屋子が 捧げ/又今日のきやかる日に 一おゑやふその大や/大やこか かない/のほて いけは/てたか ほこりよわちへ/又またよしの大や/大やこか さゝけ/又けおの世かるひに/大やこか さゝけ/又けおのきやかるひに 15-1062(11) つるこにくけしやたまつむきやんうちみちやりが節 一城間の大親/又吉の大親/京の内 歓やかせ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一くすくまの大や/またよしの大や/きやうのうち あまやかせ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに 15-1063(12) うらおそいのおやのろが節 一城間の真庭に/首里赤頭部 持ち成ちへ/金の真玉の御柄杓/又又吉の真庭に 一くすくまのまみやに/しよりあくかへ もちなちへ/こかねのまたまのみしやく/又またよしのまみやに 15-1064(13) うらおそいのおやのろが節 一城間の真山戸/実に 見物 おわちゑる/依り笠が 京の踊り 見物/又又吉の腰当て子 一くすくまのまやまとう/けに み物 おわちゑる/よりかさか けおのより みもん/又またよしのこしやてこ 15-1065(14) うらおそいおもろの節 一城間の蒲葵杜/蒲葵杜む よむいきやす/腰当て杜が/よしみよわば 淀しよわ/又又吉の蒲葵杜も 一くすくまのこはもり/こはもりむ よむいきやす/こしやてもいか/よしみよわは ゆとしよわ/又またよしのこはもりも 15-1066(15) きみがなしが節 一伊祖伊祖の石ぐすく/あまみきよが たくだる ぐすく/又伊祖伊祖の金ぐすく 一ゑそゑそのいしくすく/あまみきよか たくたる くすく/又ゑそゑそのかなくすく 15-1067(16) きみがなしが節 一伊祖伊祖の石ぐすく/いよやに 添て ちよわれ/又伊祖伊祖の金ぐすく 一ゑそゑそのいしくすく/いよやに おそて ちよわれ/又ゑそゑそのかなくすく 15-1068(17) ねいしまいしが節 一伊祖の石ぐすく/上て 見ちやる 勝り/又伊祖の金ぐすく 一ゑそのいしくすく/のほて みちやる まさり/又ゑそのかなくすく 15-1069(18) きみがなしが節 一伊祖の戦思い/月の数 遊び立ち/十百度 若てだ 栄せ/又意地気戦思い/又夏は しけち 盛る/又冬は 御酒 盛る (→671) 一ゑそのいくさもい/月のかす あすひたち/ともゝと わかてた はやせ/又いちへきいくさもい/又なつは しけち もる/又ふよは 御さけ もる 15-1070(19) あおりやへが節 一浦添に ちよわる/聞ゑおわもりや/按司 下司 孵し遣り ちよわれ/又世の頂に ちよわる 一うらおそいに ちよわる/きこゑおわもりや/あち けす すたしやり ちよわれ/又よのつちに ちよわる 15-1071(20) あおりやへが節 一聞ゑ浦添や/按司の孵で親国/十百末 十百歳す ちよわれ/又鳴響む浦添や/主の孵で親国 一きこゑうらおそいや/あちのすておや国/ともゝすゑ とひやくさす ちよわれ/又とよむうらおそいや/しよのすておやくに 15-1072(21) あおりやへが節 一聞ゑ浦添や/島の親やれば/百〔ぢ〕やらの 貢 積で みおやせ/又鳴響む浦添や 一きこゑうらおそいや/しまのおややれは/もゝ〔ち〕やらの かまへ つて みおやせ/又とよむうらおそいや 15-1073(22) あおりやへが節 一浦添に ちよわちへ/玉御柄杓 差しゆわれば/百ぢやらは 見ちへど 羨み居る/又世の頂に ちよわちへ 一うらおそいに ちよわちへ/たまみしやく さしゆわれは/もゝちやらは みちへと うらやみよる/又世のつちに ちよわちへ 15-1074(23) あおりやへが節 一聞ゑ浦添に/島の踊り なよれば/ちかわすは 踊り出で遣り 直せ/又鳴響む浦添に/国の踊り なよれば 一きこゑうらおそいに/しまのより なよれは/ちかわすは よりいてやり なおせ/又とよむうらおそいに/くにのより なよれは 15-1075(24) あおりやへが節 一聞ゑ浦添に/てだ清ら 使い/又鳴響む浦添に 一きこゑうらおそいに/てたきよら つかい/又とよむうらおそいに 15-1076(25) あおりやへが節 一聞ゑ按司添いや/浦添に ちよわれば/てだが 誇りよわちへ/又鳴響む按司添いや/世の頂に ちよわれば 一きこゑあちおそいや/うらおそいに ちよわれは/てたか ほこりよわちへ/又とよむあちおそいや/世のつちに ちよわれは 15-1077(26) あおりやへが節 一聞ゑ浦添に/西東の貢 持ち寄せて/又鳴響む浦添に 一きこゑうらおそいに/にしひがのかまへ もちよせて/又とよむうらおそいに 15-1078(27) おぎやかへともいが節 一君志按司添いや/鷲ど 栄よわる/上下 世 添わて ちよわれ/又馬御駄も 鷲毛/鷲ど 栄よわる/又乗り御駄む 鷲毛/鷲ど 栄よわる 一きみしあちおそいや/わしと ふさよわる/かみ下 世 そわて ちよわれ/又うまみちやも わしけ/わしと ふさよわる/又のりみちやむ わしけ/わしと ふさよわる 15-1079(28) あおりやへが節 一浦添の根国/百度 積も 金/浦添ど 有り居る/又渡嘉敷の真国 一うらおそいのね国/もゝと つも こかね/うらおそいと ありよる/又と〔か〕しきのまくに 15-1080(29) あおりやへが節 一浦添の根国/泉 清水 げらへて/孵て水よ/おぎやか思いに みおやせ/又渡嘉敷の真国 一うらおそいのねくに/いちへみ さうす けらへて/すてみつよ/おきやかもいに みおやせ/又と〔か〕しきのまくに 15-1081(30) あおりやへが節 一聞ゑ浦添に/按司 選です 待ち居たれ/十百末 思ひ子す ちよわれ/又鳴響む浦添に 一きこゑうらおそいに/あち ゑらてす まちよたれ/ともゝすゑ おもひくわす ちよわれ/又とよむうらおそいに 15-1082(31) あかのおゑつきねはのおゑつき月てだのやにてでかゞちよわれが節 一聞ゑ浦添に/げらゑ鳴響み良し/真玉真物/成さい人思いと 撓て/又鳴響む浦添に/又大和杉の/板金の縄 掛けて 一きこゑうらおそいに/けらゑとよみよし/またままもん/なさいきよもいと しなて/又とよむうらおそいに/又やまとすきの/いたかねのなわ かけて 15-1083(32) へどのしやればたところやればが節 一浦添の門口/しと木やよ 漕がせ/又渡嘉敷の門口/まきしやよ 漕がせ 一うらおそいのちやうくち/しときやよ こかせ/又とかしきのちやうくち/まきしやよ こかせ 15-1084(33) ぐすくまのまみやにしよりあくかべもちなちへが節 一浦添の親のろ/西杜に 降れわちへ/あまみや世の/世添うせぢ みおやせ/又まちらすの親のろ/蒲葵杜に 降れわちへ 一うらおそいのおやのろ/にしもりに おれわちへ/あまみやよの/世そうせち みおやせ/又まちらすのおやのろ/こはもりに おれわちへ 15-1085(34) しませんこあけしのゝのろの節 一雪げらへ 雪の 珍らしや/世果報 真果報 みお〔や〕せ/又黍げらへ 黍の 珍らしや/又積み上がりぎや 添い頂ぎや 下に (→672・1511) 一よきけらへ よきの めつらしや/世かほう まかほう みお〔や〕せ/又きみけらへ きみの めつらしや/又つみあかりきや そいつききや 下に 15-1086(35) しませんこあけしのゝのろの節 一雪げらへ 京の内の綾踊り/いぐまちへ もちろちへ 遊びよわ/又黍げらへ もちろ内の奇せ踊り (→673) 一よきけらへ けおのうちのあやより/いくまちへ もちろちへ あすひよわ/又きみけらへ もちろうちのくせより 15-1087(36) 中ぐすくよしのうらの節 一浦添や 浦添や/神酒ど 有るな 酒ど 有るな/たしや たしや 今日や 今日や/世寄せによがかちへ 使い/又渡嘉敷や 渡嘉敷や/酒ど 有るな 神酒ど 有るな 一うらおそいや うらおそいや/みきいと あるな さけと あるな/たしや たしや きよや きよや/よゝせによかかちへ つかい/又とかしきや とかしきや/さけと あるな みきと あるな 15-1088(37) うらおそいのおやのろが節 一かにむかに/三郎子が 御差ししよ/神てだのせぢ/持ち遣り ちよわれ/又かにむかに/真ころ子が 御差ししよ/又浦添む ちよわちやれ/世の頂む ちよわちやれ 一かにむかに/さふろこか うさししよ/かみてたのせち/もちやり ちよわれ/又かにむかに/まころこか うさししよ/又うらおそいむ ちよわちやれ/よのつちむ ちよわちやれ 15-1089(38) あおりやへが節 一聞ゑおわもりや/按司の頂按司添い/筑紫ちやら/玉の君使い/又鳴響むおわもりや (→674) 一きこゑおわもりや/あちのつちあちおそい/つくしちやら/たまのきみつかい/又とよむおわもりや 15-1090(39) あおりやへが節 一浦添の思い子/百度 ちよわれ/思ひ子 後勝り/百按司 衆生 しよわれ/又世の頂の思ひ子/又ちやうはちは 生しよわちへ 一うらおそいのおもいくわ/もゝと ちよわれ/おもひくわ のちまさり/もゝあち しちや しよわれ/又世のつちのおもひくわ/又ちやうはちは なしよわちへ 15-1091(40) あおりやへが節 一聞ゑ棚原に/ゑいにせや 十百度/按司添い 栄せ/又鳴響む棚原に 一きこゑたなはるに/ゑいにせや ともゝと/あんしおそい はやせ/又とよむたなはるに 15-1092(41) あおりやへが節 一聞ゑ棚原に/夏 冬む 判らず/歓へて しけちぢよ 盛り居る/又鳴響む棚原に/冬 夏も 判らず 一きこゑたなはるに/なつ ふよむ わからす/あまへて しけちちよ もりよる/又とよむたなはるに/ふよ なつも わからす 15-1093(42) あおりやへが節 一棚原のてだの/思ひ子は 生しよわちへ/島よ 預けわちへ/又下の世の主の/思ひ子は 生しよわちへ 一たなはるのてたの/おもひくわは なしよわちへ/しまよ あつけわちへ/又しむの世のぬしの/おもひくわは なしよわちへ 15-1094(43) さはちこがおもろの節 一嘉数杜ぐすく/根立て杜ぐすく/なよくら 手摩て 歓やかせ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又新神は 手摩て/おりなくは 手摩て 一かゝすもりくすく/ねたてもりくすく/なよくら てつて あまやかせ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに/又あらかみは てつて/おりなくは てつて 15-1095(44) やまきたらすざべが節 一嘉数鈴鳴りや/天底の金庭に/降れ欲しや/又見物鈴鳴りや 一かゝすすつなりや/あめそこのこかねみやに/おれほしや/又み物すつなりや 15-1096(45) うちいではさはちこが節 一嘉数鈴鳴りや/降れ欲しやの天底/降れて 降れ直さ/又見物鈴鳴りや 一かゝすすつなりや/おれほしやのあめそこ/おれて おれなおさ/又み物すつなりや 15-1097(46) しよりもりちよわるみかなしのてだが節 一若い人が/照り揚が望月に/十百度の/刀うちの 鳴響み/又若い人が/嘉数 桃原に/十百度の 一わかいきよか/てりやかもちつきに/ともゝとの/かたなうちの とよみ/又わかいきよか/かかす たうはるに/ともゝとの   15-1098(47) 大にしのたらつが節 一意地気謝名の掟よ/大国謝名の掟よ/大国 選ぶ 謝名の掟/又如何る親の 生ちへがよ/如何るあさが 生ちへがよ/又時 取り遣り 生ちへるよ/吉日 取り遣り 生ちへるよ 一いちへきちやなのおきてよ/ちや国ちやなのおきてよ/ちやくに ゑらふ ちやなのおきて/又いきやるおやの なちへかよ/いきやるあさか なちへかよ/又とき とりやり なちへるよ/ゑか とりやり なちへるよ 15-1099(48) うちいでしよりふくしきようが節 一謝名の子は 根 し遣り/堂の子 銀 金/持ち満ちゑる/又おな殿は 根 し遣り 一ちやなのしは ねい しやり/たうのし なむちや こかね/もちみちゑる/又おなとのは ねい しやり 15-1100(49) 大にしのたらつが節 一謝名の比屋理思い/意地気比屋理思い/掻撫で按司に 思われて/又謝名の良かり島/海 近さ あもん/又とぎやわ 魚 突く/いぎよも 蛸 突く/又海む 親物/たきやむ 親物 一ちやなのひやりよもい/いちへきひやりよもい/かなてあんしに おもわれて/又ちやなのよかりしま/うみ ちかさ あもん/又ときやわ いよ つく/いきよも たこ つく/又うみむ おやもん/たきやむ おやもん 15-1101(50) 大にしのたらつが節 一謝名のよゝ清ら/攻め討ち 金丸/心切らしや かに ある/又きとむなわの泊/面影の泊/又中ぐすく 見れば/白御嶽 見れば/又白布も 延ゑて/真布も 延へて 一ちやなの世ゝきよら/せめうち かねまる/うらきらしや かに ある/又きとむなわのともり/おもかけのともり/又中くすく みれは/しらみちよ みれは/又しらぬのも はゑて/まぬのも はへて 15-1102(51) うらおそいおもろの節 一宜野湾ののろの/伊差杜に 降れわちへ/島 かねて/按司添いに みおやせ/又根の島ののろの 一きのわんののろの/ゑさもりに おれわちへ/しま かねて/あんしおそいに みおやせ/又ねのしまののろの 15-1103(52) うらおそいおもろの節 一宜野湾のてだの/よほし嶺 ちよわちへ/大田かち 見居れば/白種の/寄り靡く 清らや/又根の島のてだの 一きのわんのてたの/よほしみね ちよわちへ/大たかち みよれは/しろちやねの/よりなひく きよらや/又ねのしまのてたの  点数(てんかず) 五十二 15-1104(53) たいらのとのの節 一聞ゑ君鳴響み/精高君鳴響み/打ちちへ 見物君/又北谷の庭に/吾が成さの庭に/又玉寄せが前に/寄り立ちが前に/又百口の鼓/八十口の鳴り呼ぶ (→677) 一きこゑきみとよみ/せたかきみとよみ/うちちへ みもんきみ/又きたたんのみやに/あかなさのみやに/又たまよせかまへに/よりたちかまへに/又もゝくちのつゝみ/やそくちのなりよふ 15-1105(54) ちやうやおゑまのしが節 一北谷に おわる/浦の世の主の/兄者よ 珍らがて/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又大神酒は 造て/酒倉は 立てゝ/又勝連に おわる/思ひ兄者 使ひ/又何が 引出物/何が 手苞物/又糸縅の鎧/真糸縅の鎧/又おれど 引出物/おれど 手苞物 一きたたんに おわる/うらの世のぬしの/せさよ めつらかて/又けおの世かるひに/けおのきやかるひに/又大みきは つくて/さかくらは たてゝ/又かつれんに おわる/おもひせさ つかひ/又なおか ひきいちへ物/なおか てつともの/又いとおとしのよろい/まいとおとしのよろい/又おれと ひきいちへ物/おれと てつと物 15-1106(55) きこへきみがなしかみ下の天とよみが節 一太郎子西殿よ/良かる西殿よ/お祝付きしよ 世は ちよわれ/又西の世の主の/勝り人は 生しよわちへ/お祝付きしよ/又北谷のてだの/思ひ子は 生しよわちへ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一たらこにしとのよ/世かるにしとのよ/おやつきしよ よは ちよわれ/又にしの世のぬしの/まさりきよは なしよわちへ/おやつきしよ/又きたたんのてたの/おもひくわは なしよわちへ/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに 15-1107(56) いちやはながおもろの節 一吾のつのけたち/吾のおやけたち/雲が一頂に/鳴響みゆわる高さ/又北谷のてだの/ちやら思いは 生しよわちへ/又ちやら思いが 実にしよ/君志てだ 見ちやる/又思ひ子の 実にしよ 一あんのつのけたち/あんのおやけたち/くもかいきつきに/とよみゆわるたかさ/又きたたんのてたの/ちやらもいは なしよわちへ/又ちやらもいか けにしよ/きみしてた みちやる/又おもひくわの けにしよ 15-1108(57) やぎからのぼるしちやたりやよろいが節 一北谷の世の主/吾が拍子 打たば/世 添わて ちよわれ/又そゝへの使い/吾が拍子 打たば 一きたたんの世のぬし/あかひやし うたは/世 そわて ちよわれ/又そゝへのつかい/あかひやし うたは 15-1109(58) きたたんの世のぬしあがひやしうたばが節 一北谷の世の主/おさは剣 差しよわちへ/差し遣り 栄いよわちへ/又そゝへの使い/おさは 一きたたんの世のぬし/おさはつるき さしよわちへ/さしやり ふさいよわちへ/又そゝへのつかい/おさは 15-1110(59) ぐしかわのぢやうぐちの節 一屋良のへた殿が/御み手摩り/よりこ 歓へ/又さすのへた殿が 一やらのへたとのか/おみてつり/よりこ あまへ/又さすのへたとのか 15-1111(60) しよりちよわちへからが節 一屋良勝り人が/首里親国 居てから/あるなと ある/又さす勝り人が/若親国 居てから 一やらまさりきよか/しよりおやくに おてから/あるなと ある/又さすまさりきよか/わかおやくに おてから 15-1112(61) しよりま人の節 一城間の飽かず庭に/げらへ四隅家あしやげ げらへ/又屋良座嶽の/日傘松よ 一くすくまのあかすみやに/けらへよしみやあしやけ けらへ/又やらさたけの/ひかさまつよ 15-1113(62) 大ざとのげすのおもいあぢの節 一朝戸掟 親御蒲/戦せぢ高は/島内鳴響む按司添い/又今日の良かる日に/又屋良の門口に/又大け 桃原に 一あさとおきて おやみかま/いくさせちたかは/しまうちとよむあちおそい/又けおのよかるひに/又やらのちやうくちに/又大け たうはるに 15-1114(63) さはちきよが節 一飽かず珍らしや/飽かず君清ら/歓へ なよら/又さすのろわきくろ/差笠に 知られゝ/又もちろきやは さだけて/ひしよろきやは しだけて 一あかすめつらしや/あかすきみきよら/あまへ なよら/又さすのろわきくろ/さすかさに しられゝ/又もちろきやは さたけて/ひしよろきやは したけて 15-1115(64) いちのなよりきよがさはねよらふさが節 一屋良のいふ崎に/屋良の浜崎に/良島 おやせ/国 おやせ 貴み/又上の押笠と/下の遣り笠と/又御裳 うち交わちへ/御袖 遣り交わちへ/又今わ 縄 一つ/今わ 糸 一つ 一やらのいふさきに/やらのはまさきに/ゑしま おやせ/国 おやせ たゝみ/又かみのおしかさと/しむのやりかさと/又みもゝ うちかわちへ/みそて やりかわちへ/又いみやわ なわ ふてつ/いみやわ いと ふてつ  点数 十二 15-1116(65) あおりやへが節 一読谷山 おわる/思い真泰期思い/げらへ世誇り ちよわちへ/崎枝に おわる 一よんたむさ おわる/おもいまたちよもい/けらへ世ほこり ちよわちへ/さきよたに おわる 15-1117(66) ふるけものろの節 一宇座の泰期思いや/唐商い 流行らちへ/按司に 思われゝ/又意地気泰期思いや 一おさのたちよもいや/たうあきない はゑらちへ/あんしに おもわれゝ/又いちへきたちよもいや 15-1118(67) ふるけものろの節 一宇座の泰期思いや/波 出ぢへ/殿 見ちへ 来よもん/又意地気泰期思いや 一おさのたちよもいや/なみ いちへ/との みちへ きよもん/又いちへきたちよもいや 15-1119(68) ふるけものろの節 一宇座の泰期思いや/意地気泰期思いや/鏡色の孵で水よ みおやせ/又宇座 渡慶次 馬駄/しけち かめ はわて/又宇座 渡慶次 あす達/御酒 持ち はわて 一おさのたちよもいや/いちへきたちよもいや/かかみいろのすてみつよ みおやせ/又おさ とけす うまた/しけち かめ はわて/又おさ とけす あすた/御さけ もち はわて 15-1120(69) ぢやなのよゝきよらが節 一大にしの太郎つ/太郎つ満月や/御肝 栄やかせ/又崎枝の太郎つ 一大にしのたらつ/たらつみちへつきや/おきむ さかやかせ/又さきよたのたらつ 15-1121(70) ひるのやしゑのしが節 一大にしの太郎つ/太郎つ満月や/肝 広く 持ち遣り/下司に 按司よ 思わせ/又崎枝の太郎つ/太郎つ満月や 一大にしのたらつ/たらつみちへつきや/きむ ひろく もちやり/けすに あちよ おもわせ/又さきよたのたらつ/たらつみちへつきや 15-1122(71) ひるのやしゑのしが節 一大にしに 鳴響む/聞ゑなよくら/吾が守る按司添い/又崎枝に 鳴響む/又しらし 居てやちよも/御嶽 居てやちよも/又板門 軋めかば/誰がてゝ 思うな/聞ゑなよくら/又金門 軋めかば/又甍 ほろめかば/又屋面 ほろめかば 一大にしに とよむ/きこゑなよくら/あかまふるあちおそい/又さきよたに とよむ/又しらし おてやちよも/みちよ おてやちよも/又いちやちや きしめかは/たるかてゝ おむうな/きこゑなよくら/又かなちや きしめかは/又いりきや ほろめかは/又やつら ほろめかは 15-1123(72) へどのおやのろが節 一瀬名波とむかちがよ/瀬名波ゑけりしやがよ/又瀬名波川坂に/瀬名波石坂に 一せなはとむかちかよ/せなはゑけりしやかよ/又せなはかわひらに/せはないしよひらに 15-1124(73) 大にしのたらつが節 一辺留のやせの子/命ふつくろに/親拍子 歓へて 使い/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に 一ひるのやせのし/ゑのちふつくろに/おやひやし あまへて つかい/又けおのよかるひに/けおのきやかるひに 15-1125(74) 大にしのたらつが節 一辺留のやせの子/命ふつくろに/見ちへ居て 息 為らに/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に (→1040) 一ひるのやせのし/ゑのちふつくろに/みちへおて いき せらに/又けおの世かるひに/けおのきやかるひに 15-1126(75) ちやうおやおゑまのしが節 一喜納大庭に/喜納広庭に/てだ清ら 使い/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に (→1040) 一きなわ大みやに/きなわひろみやに/てたきよら つかい/又けおの世かるひに/又けおのきやかるひに 点数十一 16 首里天ぎやすへあんじおそいがなし 勝連具志川おもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十六 16-1127(1) おとゝきみまさりが節 一煽りやへが庭の 鳴響み/按司誇る親庭の 鳴響み/又精高子が庭の 鳴響み/又勝連の庭の 鳴響み (→171) 一あおりやへかみやの とよみ/あんしほこるおやみやの とよみ/又せたかこかみやの とよみ/又かつれんのみやの とよみ 16-1128(2) のちあがりが節 一おもろ殿原よ/精の口正しや/勝連 選び遣り ちよわれ/又宣るも殿原よ/又聞ゑ阿麻和利や/国の弟者 成しよわちへ 一おもろとのはらよ/すゑのくちまさしや/かつれん ゑらひやり ちよわれ/又せるもとのはらよ/又きこゑあまわりや/くにのおとちや なしよわちへ 16-1129(3) さはちきよが節 一勝連の阿麻和利/十百歳 ちよわれ/又肝高の阿麻和利/又勝連と 似せて/又肝高と 似せて 一かつれんのあまわり/とひやくさ ちよわれ/又きもたかのあまわり/又かつれんと にせて/又きもたかと にせて 16-1130(4) さはちきよが節 一聞ゑおわもりぎや/降れて 遊びよわれば/上下の そかなする 見物/又鳴響むおわもりぎや/又今日の良かる日に 一きこゑおわもりきや/おれて あすひよわれは/かみしもの そかなする み物/又とよむおわもりきや/又けおのよかるひに 16-1131(5) さはちきよが節 一精高おわもりぎや/降れて 群れ舞へば/島 通て 来る様に/又君のおわもりぎや/又真物寄せ ちよわちへ/伊計離れ ちよわちへ/又さすが添い ちよわちへ/浜 平安山 見遣れば 一せたかおわもりきや/おれて ふれまへは/しま かよて くるやに/又きみのおわもりきや/又ま物よせ ちよわちへ/いけはなれ ちよわちへ/又さすかおそい ちよわちへ/はま ひやもさ みやれは 16-1132(6) さはちきよが節 一揚がる望月ぎや/君の望月ぎや/清ら家の玉の御内 見ちやる/又高江洲のこらが/迎いたる 誇らしや/又吾が成さい人こらが 一あかるもちつききや/きみのもちつききや/きよらやのたまのみうち みちやる/又たかへすのこらか/むかいたる ほこらしや/又あかなさいきよこらか 16-1133(7) こゑしのが節 一勝連わ てだ 向て/門 開けて/真玉 金 寄り合う/玉の御内/又肝高の 月 向て/又勝連わ/けさむ 今も/按司 選ぶ 一かつれんわ てた むかて/ちやう あけて/またま こかね よりやう/たまのみうち/又きむたかの 月 むかて/又かつれんわ/けさむ みやも/あんし ゑらふ 16-1134(8) あおりやへが節 一勝連の阿麻和利/玉御柄杓 有り居な/京 鎌倉/此れど 言ちへ 鳴響ま/又肝高の阿麻和利/又島治りの御孵での按司/又国治りの御孵按司/又首里 おわる てだこす/玉御柄杓 有りよわれ 一かつれんのあまわり/たまみしやく ありよな/きや かまくら/これと いちへ とよま/又きむたかのあまわり/又しまちりのみそてのあんし/又くにしりのみそあんし/又しより おわる てたこす/たまみしやく ありよわれ 16-1135(9) さはちきよが節 一勝連の貴み人/真物寄せ 見遣らに/又肝高の貴み人/又綾手持ち 佩きよわちへ 一かつれんのたゝみきよ/ま物よせ みやらに/又きむたかのたゝみきよ/又あやてもち はきよわちへ 16-1136(10) うちいぢへはふるけものろ節 一つるこ達しよ 寄り居れ/見る眼の 愛しやす/真人は 寄り居れ/又勝連のてだ 一つるこたしよ よりよれ/みるめの かなしやす/ま人は よりよれ/又かつれんのてた 16-1137(11) うちいぢへはふるけものろ節 一望月ぎや/神にしやが 降れ立ち/島の浦に 鳴響ませ/又勝連の貴み人/知られゝ/又肝高の貴み人/又浜川の波打ち口/降れわちへ 一もちつききや/かみにしやか おれたち/しまのうらに とよませ/又かつれんのたゝみきよ/しられゝ/又きむたかのたゝみきよ/又はまかわのなみうちくち/おれわちへ 16-1138(12) うちいぢへはふるけものろ節 一つるこにくけしや/良かるにくけしや/ゑけ 人 添て 見よわれ/又馬加那志 召しよわれ/又赤ら傘 差しよわ〔ちへ〕 一つるこにくけしや/よかるにくけしや/ゑけ 人 おそて みよわれ/又うまかなし めしよわれ/又あからかさ さしよわ〔ちへ〕 16-1139(13) やまぐすくげらへきよらもりが節 一望月や/けさからの 主君/遊べ(/\) やちよく達/又望月や/又望月や/浜川に 降れわちへ/又望月ぎや/波打ち口 降れわちへ/又望月/夜々は あからしに あわしする/又よない し遣り/赤口に 見いるな 一もちつきや/けさからの ぬしきみ/あすへ(/\) やちよくた/又もちつきや/又もちつきや/はまかわに おれわちへ/又もちつききや/なみうちくち おれわちへ/又もちつき/よゝは あからしに あわしする/又よない しやり/あかくちやに みいるな 16-1140(14) やまぐすくげらへきよらもりが節 一勝連の鳴響みてだ/百浦鳴響みてだ/又肝高の鳴響みてだ/又勝連の板口/又肝高の金口/又上からは 照る真浜/又下からは 浜川に 一かつれんのとよみてた/もゝうらとよみてた/又きむたかのとよみてた/又かつれんのいちやくち/又きむたかのかなやくち/又かみからは てるまはま/又下からは はまかはに 16-1141(15) おらおそい節 一勝連の阿麻和利/聞ゑ阿麻和利や/大国の 鳴響み/又肝高の阿麻和利 一かつれんのあまわり/きこゑあまわりや/ちやくにの とよみ/又きむたかのあまわり 16-1142(16) あおりやへが節 一精高おわもりや/君のあまわりや/せぢ高按司添い/親と 撓よわれ/又勝連は げらへて/げらへ愛しけや/又肝高は げらへて 一せたかおわもりや/きみのあまわりや/せちたかあんしおそい/おやと しなよわれ/又かつれんは けらへて/けらへかなしけや/又きむたかは けらへて 16-1143(17) ぐしかわのぢやうぐちが節 一妹君君勝り/按司の頂/弟者より 勝り/又姉の君々 撓い 一おとゝきみきみまさり/あんしのつんし/おとちやより まさり/又あねのきみ(/\) しない 16-1144(18) あかのこがよくもまたもが節 一勝連わ 何にぎや 譬ゑる/大和の 鎌倉に 譬ゑる/又肝高わ 何にぎや 一かつれんわ なににきや たとゑる/やまとの かまくらに たとゑる/又きむたかわ なおにきや 16-1145(19) ふねたてばが節 一勝連しよさく思い加那志/おなり ゑけり ちよわい/愛しけさ/又肝高のしよさ 一かつれんしよさくもいかなし/おなり ゑけり ちよわい/かなしけさ/又きむたかのしよさ 16-1146(20) あがるいいとの節 一東方の大主ぎや/前から 金 持ちちへ/肝 揃て 祝い事 みおやせ/又てだが穴の大主 一あかるいの大ぬしきや/まへから こかね もちちへ/あよ そ〔ろ〕て よわい事 みおやせ/又てたかあなの大ぬし 16-1147(21) やまぐすくげらいきよらの節 一勝連は 如何る勝連が/島の浦に 鳴響ませ/又肝高は 如何る肝高が 一かつれんは いきやるかつれんか/しまのうらに とよませ/又きむたかは いきやるきむたかか 16-1148(22) うらおそい節 一平安座金杜に/意地気神 知らたる/しつらいす/事直し神やれ/又根立て金杜に 一ひやむさかなもりに/いちへきかみ しらたる/しつらいす/ことなおしかみやれ/又ねたてかなもりに 16-1149(23) うらおそい節 一丈清らの親のろ/東方に 通て/世のつほに/おぎやか思いに みおやせ/又けさ殿親のろ 一たけきよらのおやのろ/あかるいに かよて/世のつほに/おきやかもいに みおやせ/又けさとのおやのろ 16-1150(24) うらおそい節 一伊計ぐすく親のろ/綾子橋 掛けわちへ/島 かねて/おぎやか思いに みおやせ/又まちらすの親のろ 一いけくすくおやのろ/あやこはし かけわちへ/しま かねて/おきやかもいに みおやせ/又まちらすのおやのろ 16-1151(25) うらおそい節 一聞ゑ宮城/選び出ぢへの真金/島踊りや 勝り/又鳴響む宮城 一きこゑみやくすく/ゑらひいちへのまかね/しまよりや まさり/又とよむみやくすく 16-1152(26) うらおそい節 一宮城杜に/実に 見物 降れたる/神選びぎや/京の踊り しよわてゝ/又今日の良かる日に 一みやくすくもりに/けに み物 おれたる/かみゑらひきや/けおのより しよわてゝ/又けおのよかるひに 16-1153(27) うらおそい節 一聞ゑ宮城/しつらいののろの/京の踊り しよわれば/厳子達 し遣り 誇て/又鳴響む宮城 一きこゑみやくすく/しつらいののろの/けおのより しよわれは/いつこた しやり ほこて/又とよむみやくすく 16-1154(28) うらおそい節 一平安座濯ぎ川/手持ち 濯ぎ出ぢへて/国手持ち/おぎやか思いに みおやせ 一ひやむさよさきかわ/てもち よすきいちへて/くにてもち/おきやかもいに みおやせ 16-1155(29) おとゝきみまさりが節 一具志川の門口/あらはゑす/鳴響み 聞ゝやれ居れ/又親国の門口/又吾が弟者 住まら/又良樽ど 住まら 一くしかわのちやうくち/あらはゑす/とよみ きゝやれよれ/又おやくにのちやうくち/又あかおとちや すまら/又よしたると すまら 16-1156(30) おとゝきみまさりが節 一精有る国清らが/具志川に 歩み/宣 しよわちへ/又げらへ国清らが 一せいあるくにきよらか/くしかわに あよみ/ぬら しよわちへ/又けらへくにきよらか 16-1157(31) おとゝきみまさりが節 一太郎思いや とくらしや/歓へ居ら 誇り居ら/又吾が鼓 大黒鷲/又誰が 取り居ら 誰が 打ち居ら/百度踏み揚がりが あす 一たらもいや とくらしや/あまへよら ほこりよら/又あかつゝみ ちやくるわし/又たか とりよら たか うちよら/もゝとふみあかりか あす 16-1158(32) ふさよらやが節 一聞ゑあらはゑや/鳴響むあらはゑや/余る命/しちやちやに みおやせ/又月じよ 余りよわれ/月じよ 残りよわれ 一きこゑあらはゑや/とよむあらはゑや/あまるのち/しちやちやに みおやせ/又月しよ あまりよわれ/月しよ のこりよわれ 16-1159(33) いべのいのりが節 一聞ゑ具志川に/しけちなは 真清水/島世の果報清水泉/又鳴響む具志川に (→498) 一きこゑくしかわに/しけちなは まさうす/しまよのかほうさうすいちへみ/又とよむくしかわに 16-1160(34) うらおそい節 一江洲の杜ぐすく/八つ股が寄り立ち/上下 見物する 寄り立ち/又江洲頂ぐすく/又あてき潟原に 一ゑすのもりくすく/やつまたかよりたち/かみ下 み物する よりたち/又ゑすつちくすく/又あてきかたはるに 16 -1161(35) うらおそい節 一江洲の杜ぐすく/江洲の頂ぐすく/江洲は 果報国/又江洲のろの親のろ/今日の良かる日に/しけち杜に 参て 一ゑすのもりくすく/ゑすのつちくすく/ゑすは かほうくに/又ゑすのろのおやのろ/けおのよかるひに/しけちもりに まへて 16-1162(36) うらおそい節 一江洲のろの/宣りきよ金のろの/足 ねぶさ やぐめさ/首里杜 金 積で みおやせ/又今日の良かる日に/宣りきよ金のろの 一ゑすのろの/せりきよかねのろの/あし ねふさ やくめさ/しよりもり こかね つて みおやせ/又けおのよかるひに/せりきよかねのろの 16-1163(37) 月てだのてゞかゞちよわれが節 一江洲のたう島/江洲の親国/肝高杜/弟 見ちやる/又此れる 勝連/又此れる 肝高 一ゑすのたうしま/ゑすのおやくに/きもたかもり/おとゝ みちやる/又これる かつれん/又これる きむたか 16-1164(38) うらおそい節 一天願のろの/国手持ちみ御家に/勝連す 国手持ちぐすく/又笑い人のろの/又按司添いぎや おより/勝連に 降れて 一てくらんのろの/くにてもちみおちへに/かつれんす くにてもちくすく/又わらいきよのろの/又あんしおそいきや おより/かつれんに おれて 16-1165(39) やまきたらすざべが節 一天願のたう子/太郎ちちやめかしや/見つめてだ/あくぢよ 歓い/又天願の庭に/東方の庭に/又若てだよ 使い/世の主よ 使い 一てくらんのたうし/たらちちやめかしや/みつめてた/あくちよ あまい/又てくらんのみやに/あかるいのみやに/又わかてたよ つかい/世のぬしよ つかい 16-1166(40) こへしのが節 一具志川の若親国/清らや/此のいけら鷲や/又まちらすの神にしや/金御殿/銀御殿 清ら 一くしかわのわかおやくに/きよらや/このいけらわしや/又まちらすのかみにしや/こかねおとん/なむちやおとん きよら 16-1167(41) こへしのが節 一平良勝り人が/あかはんた 上て/太田原 見遣れば/白種の/寄り靡く 清らや/又鳴響む勝り人が (→1033) 一たいらまさりきよか/あかはんた のほて/おほたはる みやれは/しらちやねの/よりなひく きよらや/又とよむまさりきよか 16-1168(42) こゑしのが節 一安慶名の杜に/島鎮め鳴る子/島鎮め按司添い みおやせ/又安慶名の杜に/国鎮め鳴る子 一あけなはのもりに/しまたるめなるし/しまたるめあんしおそい みおやせ/又あけなわのもりに/くにたるめなるし 16-1169(43) こゑしのが節 一宇堅のしら殿/しら殿の娘/あおうはひ やうかふはひ/又同じく 珈玻羅玉 おうはめ/又同じく 真玉玉 〔お〕うはめ (→1036) 一おきんのしらとん/しらとんのむすめ/あおうはひ やうかふはひ/又おなしく かはらたむ おうはめ/又おなしく またまたむ 〔お〕うはめ 16-1170(44) こゑしのが節 一具志川に おわる/天徳ちやらの添いや/ちやら頂/又親国 おわる (→1032) 一くしかわに おわる/あめとくちやらのおそいや/ちやらつ(ゝ)/又おやくに おわる 16-1171(45) こゑしのが節 一精有る国清らが/成さがげらへ神 掛けて/成さい人 鳴響ませ/又げらへ国清らが/又吾が成さが おより/又群り合い子が おより 一せいやるくにきよらか/なさかけらへかみ かけて/なさいきよ とよませ/又けらへくにきよらか/又あかなさか おより/又もりやいこか おより 16-1172(46) こゑしのが節 一上江洲鳴響み国/御酒や 泉ど し居る/又上江洲聞ゝやれ国/真神酒や 泉ど し居る (→1035) 一おゑすとよみくに/御さけや いちへみと しよる/又おゑすきゝやれくに/まみきや いちへみと しよる 16-1173(47) こゑしのが節 一具志川の親御船 浮けら/棚 鳴響で 浮けた事/大国鳴響み御船/又親国の御船 一くしかわのおやおうね うけら/たな とよて うけた事/ちやくにとよみおうね/又おやくにのおうね 16-1174(48) うらおそい節 一天願ののろの/たしちたしちしやめかしや 見ちへ/良かるおらに/又東方の庭に/たらしちやめかしや 一てくらんののろの/たしちたしちしやめかしや みちへ/よかるおらに/又あかるいのみやに/たらしちやめかしや 17 恩納より上のおもろ御さうし  第十七 17-1175(1) おぎやかへともいが節 一おもろ小太郎つが/百歳御み神酒/差しよわば やぐめさよ/世神酒の数/又金武の世の主に/百歳御神酒 一おもろこたらつか/ひやくさ御みしやく/さしよわは やくめさよ/うもいきのかす/又きんのよのぬしに/ひやくさみしやく 17-1176(2) 一恩納やきしまよ/安富祖やきしまよ/百度世す ちよわれ/又朝凪れが し居れば/夕凪れが し居れば (→714) 一おんなやきしまよ/あふそやきしまよ/もゝとようす ちよわれ/又あさとれか しよれは/ようとれか しよれは 17-1177(3) いちのなよりきよが節 一恩納やきしまよ/安富祖やきしまよ/だりす 鳴響み 聞かれゝ/又恩納 居てやちよも/安富祖 居てやちよも/又下の鳴響み軍/下の聞かれ軍 一おんなやきしまよ/あふそやきしまよ/たりす とよみ きかれゝ/又おんな おてやちよも/あふそ おてやちよも/又しものとよみいくさ/しものきかれいくさ 17-1178(4) きみがなし節 一恩納やきしまよ/安富祖やきしまよ/見れども飽かんてだ/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)る日に 一おんなやきしまよ/あふそやきしまよ/みれともあかんてた/又けよのよかるひに/けおのきや(/\)るひに 17-1179(5) うちいではとしま嶋そいが節 一名護の小照る曲 ゑけ/又見物小照る曲 ゑけ 一なこのこてるは ゑけ/又みもんこてるわ ゑけ 17-1180(6) みやきぜんきこへてだの節 一名護酒/親酒 来よもの/親門 開けて/吾 入れゝ/又掟にしや/物言にしや 来よもの/又真羽地の/たれしけち 来よもの/又阿和 屋部の/せにたまり 来よもの 一なこさかい/おやさかい きよもの/おやちやう あけて/わん いれゝ/又おきてにしや/ものいにしや きよもの/又まはねしの/たれしけち きよもの/又あわ やふの/せにたまり きよもの 17-1181(7) かねぐすくのろのまぶりよわるおとまり節 一喜瀬の子や 我が弟者/今 有る 庭 居たる/今日から ?々 見らに/又きちり 越いて 名護の浦 一きせのしや わかおとちや/いみや ある みや おたる/けよから しは(/\) みらに/又きちり こいて なこのうら 17-1182(8) 一伊差川の庭に/又我部祖河庭に 一ゑさしかのみやに/又かふすかみやに 17-1183(9) きみがなし節 一意地気川上や/奥人やれば/思ひ照る日 寄らちへ/又大国川上や 一いちへきかわかみや/おく人やれは/おもひてるひ よらちへ/又ちやくにかわかみや 17-1184(10) あおりやへ節 一聞ゑ打ち高が/げらへたる真羽地/按司添いが/雲子寄せぐすく/又鳴響む打ち高が 一きこゑうちたかか/けらへたるまはねし/あんしおそいか/くむこよせくすく/又とよむうちたかか 17-1185(11) きみがなし節 一源河成り思ひや/せぢ玉ぐすく/大和の鬼る かに ある/又意地気成り思いや 一きんかなりよもひや/せちたまくすく/やまとのおにる かに ある/又いちへきなりよもいや 17-1186(12) きみがなし節 一源河成り思ひが/今帰仁 上て/疾く満つは げらへて/疾く満つは/御倉の 鳴響み/又意地気成り思いが 一きんかなりよもひか/みやきせん のほて/とくみつは けらへて/とくみつは/御くらの とよみ/又いちへきなりよもいか 17-1187(13) あおりやへ節 一聞へ伊計ぐすく/見らんすが 亡び/聞ゑ鬼/見ちやすが 勝り/又鳴響む伊計ぐすく 一きこへいけくすく/みらんすか ほるひ/きこゑおに/みちやすか まさり/又とよむいけくすく 17-1188(14) ちやうかねよらめき節 一辺戸のなよ宣り人/浦の鳴り鳴響み 打てば/依り笠が 誇て/又軟れなよ宣り人 一へとのなよせりきよ/うらのなりとよみ うては/よりかさか ほこて/又やわれなよせりきよ 17-1189(15) せなはともかちが節 一辺戸の御宣り人よ/やよら(/\) 歓へ/又軟れ御宣り人が 一へとのみせりきよよ/やよら(/\) あまへ/又やわれみせりきよか 17-1190(16) やよら(/\)が節 一辺戸の親のろが/よさにや(/\) 誇ら/又辺戸ののろがよ/又辺戸の大浜に/又辺戸の中浜に 一へとのおやのろか/よさにや(/\) ほこら/又へとののろかよ/又へとの大はまに/又へとのなかはまに 17-1191(17) おもろねやがりがおきなわとよみまもんうちが節 一辺戸の安須杜に 押せや/辺戸の切り口に 押せや/押せや やちよく/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)る日に 一へとのあすもりに おせや/へとのきりくちに おせや/おせや やちよく/又けよのよかるひに/けよのきや(/\)るひに 17-1192(18) へどのしやればが節 一辺戸のたところ/思ひたところ/実に 見ちやる/だに 見ちやる/又恩納やきちまよ/安富祖やきちまよ 一へとのたところ/おもひたところ/けに みちやる/たに みちやる/又おんなやきちまよ/あふそやきちまよ 17-1193(19) へどのたところが節 一辺戸の子やれば/たところやれば/海苔や 良かる物/又我が浦の習い/我が国の習い/又粟神酒 造て/黍神酒 造て 一へとのしやれは/たところやれは/のりや よかるもの/又わかうらのならい/わかくにのならい/又あわみき つくて/きみみき つくて 17-1194(20) あおりやへ節 一聞ゑ今帰仁に/此れる 国なか按司/百按司 添て ちよわれ/又鳴響む今帰仁に 一きこゑみやきせんに/これる くになかあち/もゝあち おそて ちよわれ/又とよむみやきせんに 17-1195(21) なごさかいが節 一今帰仁の聞へてだ/天より下の 王にせてだ/又鳴響む国聞ゑてだ 一みやきせんのきこへてた/天より下の わうにせてた/又とよむくにきこゑてた 17-1196(22) あおりやへ節 一聞ゑ今帰仁に/按司 選です 待ち居たれ/掛け栄い 世の栄い しよわちへ/又鳴響む今帰仁に 一きこゑみやきせんに/あち ゑらてす まちよたれ/かけふさい よのふさい しよわちへ/又とよむみやきせんに 17-1197(23) あおりやへ節 一真金子が おもろ/十日でゑは 遠さ/三日 挟〔め〕/世持ち拍子 みおやせ/又聞ゑ今帰仁に/十日でゑは 遠さ (→1047) 一まかねこか おもろ/とかてゑは とうさ/みきや はさ〔め〕/よもちひやし みおやせ/又きこゑみやきせんに/とかてゑは とうさ 17-1198(24) あおりやへが節 一聞ゑ今帰仁に/大神酒の満ち上がるぐすく/又鳴響む今帰仁に 一きこゑみやきせんに/大みきのみちあかるくすく/又とよむみやきせんに 17-1199(25) あおりやへが節 一聞へ今帰仁に/やせの端崎に/居れば 孵でゝ/世神酒の数/又鳴響む今帰仁に 一きこへみやきせんに/やせのはなさきに/よれは すてゝ/よむいきのかす/又とよむみやきせんに 17-1200(26) かつれんのとよみてだが節 一ちと殿が捧げ/揃て 親拍子 歓へ/又具志堅の貢 一ちととのかさゝけ/そるて おやひやし あまへ/又くしけんのかない 17-1201(27) うちいではしよりちよわちへからが節 一なかひやにや おわる/あれにしやよ/今ど 降れて なよる/又せとひやにや おわる/あれ (→715) 一なかひやにや おわる/あれにしやよ/いみやと おれて なよる/又せとひやにや おわる/あれ 17-1202(28) よゝせきみの節 一内間掟/鬼さんこ/ゑ け 誇ら/又辺り山/垣内山/又桑木 植ゑて/なです 植ゑて/又鼓 造て/鳴り呼ぶ 造て 一うちまおきて/おにさんこ/ゑ け ほこら/又あたりやま/かくちやま/又くわけ うゑて/なてす うゑて/又つゝみ つくて/なりよふ つくて 17-1203(29) よきげらへが節 一しませんこ/あけしのゝのろの/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又なかひやにやの/せとひやにやの親のろ (→716) 一しませんこ/あけしのゝのろの/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又なかひやにやの/せとひやにやのおやのろ 17-1204(30) ちやうやうへましが節 一勢理客ののろの/あけしのゝのろの/おり上げたる 清らや/又石へつは こので/金へつは こので 一せりかくののろの/あけしのゝのろの/おりあけたる きよらや/又いしへつは このて/かなへつは このて 17-1205(31) きみがなし節 一聞ゑ打ち高が/おわたて ちよわちへ/鼓声/聞ゝ欲しや しよわちへ/又鳴響む打ち高が/嘉津宇嶽 ちよわちへ 一きこゑうちたかか/おわたて ちよわちへ/つゝみこへ/きゝほしや しよわちへ/又とよむうちたかか/かつおたけ ちよわちへ 17-1206(32) 一聞ゑ押笠が/やちよく達に 知らせ/笑ひ人/さしふ 押し憑かて/又鳴響む押笠が (→717) 一きこゑおしかさか/やちよくたに しらせ/わらひきよ/さしふ おしかせて/又とよむおしかさか 17-1207(33) きみがなし節 一伊是名しうこ思い/大国しうこ思い/若松が とくらし/ひやにや中ぐすく/中ぐすく 上て/又頂 中ぐすく/中ぐすく 上て 一いちへなしうこもい/ちやくにしうこもい/わかまつか とくらし/ひやにや中くすく/中くすく のほて/又つちや 中くすく/中くすく 上て 17-1208(34) うちいではねいしまいしが節 一聞ゑ今帰仁に/差羽よらふさよ/又鳴響む今帰仁に 一きこゑみやきせんに/さはねよらふさよ/又とよむみやきせんに 17-1209(35) きたたんのよのぬしが節 一照る日が 拍子/手 打ちちゑ/踊りぎや 清らや/又思ひぎや 拍子 一てるひか ひやし/て うちちゑ/よりきや きよらや/又おもひきや ひやし 17-1210(36) きたたんのよのぬしが節 一照る日ぎや 拍子/此れど 親思ひ拍子/又思ひぎや 拍子 一てるひきや ひやし/これと おやおもひひやし/又おもひきや ひやし 17-1211(37) きたたんのよのぬしが節 一照る思ひ加那志/吾が女やてや/打ちちへ 輝居らまし/又思い(/\)加那志 一てるよもひかなし/あかおなこやてや/うちちへ かかおらまし/又おもい(/\)かなし 17-1212(38) うちいでやらいふさきが節 一一のなより人が/差羽よらふさよ/仲地げらへの 鳴響み/又聞ゑ今帰仁に/差羽よらふさよ/又鳴響む今帰仁 一いちのなよりきよか/さはねよらふさよ/なかちけらへの とよみ/又きこゑみやきせんに/さはねよらふさよ/又とよむみやきせん 17-1213(39) 一照る日思い加那志/御み顔の 珍らしやてだ/又思ひ(/\)加那志 一てるひよもいかなし/おみかうの めつらしやてた/又おもひ(/\)かなし 17-1214(40) あおりやへ節 一伊是名親のろよ/押笠に 知られゝ/やへり庭/雲子 積で みおやせ/又伊平屋の親のろよ/又離れ親のろよ 一いちへなおやのろよ/おしかさに しられゝ/やへりみや/くもこ つて みおやせ/又ゑひやのおやのろよ/又はなれおやのろよ 17-1215(41) あおりやへ節 一かにきや親のろよ/聞ゑまねこせ/百度 手摩られゝ/又聞ゑまねこせ/吾が崇べ親のろ/又阿嘉の子よ 済まちやる/饒波の子よ 済まちやる 一かにきやおやのろよ/きこゑまねこせ/もゝと てつられゝ/又きこゑまねこせ/あかたかへおやのろ/又あかのこよ すまちやる/ねはのこよ すまちやる 17-1216(42) あおりやへ節 一阿嘉の子が/伊是名 居て 見れば/今帰仁は/御酒ど 盛り居る/又饒波の子が/伊平屋に 居て 見れば/今帰仁は 一あかのこか/いちへな おて みれは/みやきせんは/御さけと もりよる/又ねはのこか/ゑひやに おて みれは/みやきせんは 17-1217(43) きなわ大みやにてだきよらつかいが節 一ちやうや 上間子/果報時 取り遣り/百歳ぎやめ/お誇りしよわちへ/又伊平屋の二離れ/果報時 取り遣り/又伊平屋の報廻り 一ちやうや おへまし/かほうとき とりやり/ひやくさきやめ/おほこりしよわちへ/又ゑひやの二はなれ/かほう時 とりやり/又ゑひやのふうまわり 17-1218(44) あおりやへ節 一伊江の東方に/世のつほに/御神酒 御真貢/又離れ東方に/又離れ おわる 吾は/又とわけ おわる 吾は 一いゑのあかるいに/よのつほに/みしやく おまかない/又はなれあ〔か〕るいに/又はなれ おわる あんは/又とわけ おわる あんは 島中おもろのさうし(しま中おもろのさうし) 17-1219(45) ねうしの時が節 一宮城金子/良かる金子/金子に こいや/又稲福に 上て/てだが前 上て/又鉄冑 こいや/鉄鎧や/又吾が弟者 三人/吾が弟者 四人 (→1249) 一みやくすくこかねし/よかるこかねし/こかねしに こいや/又いなふくに のほて/てたかまへ のほて/又かなかふと こいや/かなよろいや/又あかおとちや 三人/あかおとちや 四人 17-1220(46) みやぐすくこがねしが節 一さんこ鳴響た子/良かる鳴響た子/てだ清ら守るてだ/又大たうの前に おとち/こひつこや てだ清ら/又稲福の端/寄り立ちの端 (→1250) 一さんことよたし/よかるとよたし/てたきよらまふるてた/又大たうのまへに おとち/こひつこや てたきよら/又いなふくのはんた/よりたちのはんた 17-1221(47) あさとおきておやみかまが節 一稲福の世勝り/げらゑて ちよわちへ/見揚がり 誇りよわちへ/又国の根の世勝り (→1251) 一ゑなふくのよ〔ま〕さり/けらゑて ちよわちへ/みやかり ほこりよわちへ/又くにのねのよ〔ま〕さり 17-1222(48) うらそい節 一高川の水の/寄越す物やてや/のき上げ水/掻い撫で水 為まし/又親川の水は (→1252) 一たかかわのみつの/〔よ〕こすものやてや/のきあけみつ/かいなてみつ せまし/又おやかわのみつは 17-1223(49) きこへきみがなしおかててよろいわとくが節 一大城 おわる/世掛けにせ按司の/御駄連れが 見物/又国根 おわる/又糸数 使い/根国の 使い (→1253) 一大くすく おわる/よかけにせあちの/みちやつれか みもの/又くにね おわる/又いとかす つかい/ねくにの つかい 17-1224(50) あおりやへ節 一大城親軍/大国鳴響み軍/見ちへど 見あぐむ/又国の根の親軍 (→1254) 一大くすくおやいくさ/ちやくにとよみいくさ/みちへと みやあくむ/又くにのねのおやいくさ 17-1225(51) あおりやへ節 一聞ゑ大城/見揚がる門 建てゝ/しけち 持ち寄せれ/又鳴響む大城 (→1255) 一きこゑ大くすく/みあかるちやう たてゝ/しけち もちよせれ/又とよむ大くすく 17-1226(52) わなのおもやこが節 一思子なつらしや/あさと 撓て かなて/按司に 思われゝ/又わなの新貢 (→1256) 一おもこなつらしや/あさと しなて かなて/あちに おもわれゝ/又わなのあらかない 17-1227(53) いつかなつたゝしゆが節 一百名 浦南風 吹けば/煽りやへ 按司添い 守ら/又我が浦は 浦南風 吹けば/又おれづむ 煙やが 立てば (→1257) 一ひやくな うらはへ ふけは/あおりやへ あんしおそい まふら/又わかうらは うらはへ ふけは/又おれつむ けもりやか たては 17-1228(54) 一百名 浦白 吹けば/うら(/\)と 若君 使い/又我が浦は 浦白 吹けば/又手数は 蒲葵の花 咲き居ら/又掻い遣るは 波花 咲き居ら (→1258) 一ひやくな うらしろ ふけは/うら(/\)と わかきみ つかい/又わかうらは うらしろ ふけは/又てかすは こはのはな さきよら/又かいやるは なみはな 〔さ〕きよら 17-1229(55) 中ぐすくおもろの節 一わなの思や子が/見遣り欲しや/百名の寄せ杜加那志/又わなのまちやり子が/又嘉津宇嶽 上て (→1259) 一わなのおもやこか/みやりほしや/ひやくなのよせもりかなし/又わなのまちやりこか/又かつおたけ のほて 17-1230(56) ひやくなからのぼてが節 一百名から 上て/根国から 上て/島 揃て/十百末 みおやせ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志 (→1260) 一ひやくなから のほて/ねくにから のほて/しま そるて/ともゝすへ みおやせ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし 17-1231(57) ひやくなからのぼてが節 一百名から かねて/連れる 連れ/果報首里親国/又崎枝から かねて (→1261) 一ひやくなから かねて/つれる つれ/かほうおしよりおやくに/又さきよたから かねて 17-1232(58) たくしたらなづけが節 一玉城 おわる/島の主てだよ/百島の報廻り しよわちへ/又国根 おわる/又今日の良かる日に (→1262) 一たまくすく おわる/しまのぬしてたよ/もゝしまのふうまわり しよわちへ/又くにね おわる/又けおのよかるひに 17-1233(59) こいしのがさしふとのばらが節 一玉城杜ぐすく/今こより/百度す ちよわれ/又貴み人 浮雲に (→1263) 一たまくすくもりくすく/〔い〕みやこより/もゝとす ちよわれ/又たゝみきよ おきくむに 17-1234(60) しまのうらが節 一天頂は 雨たもす 漏らね/天頂は あいつまは いきやかせ/又天頂は くれたもす 漏らね (→1264・1541) 一あまつゝは あめたもす もらね/あまつゝは あいつまは いきやかせ/又あまつゝは くれたもす もらね 17-1235(61) たくしたらなづけの節 一玉城 おわる/意地気清らてだよ/此の世 掛け詰めて ちよわれ/又国根に おわる/意地気清らてだよ (→1265) 一たまくすく おわる/いちへききよらてたよ/この〔よ〕 かけつめて ちよわれ/又くにねに おわる/いちへききよらてたよ 17-1236(62) こいしのがさしふとのばらが節 一雲子玉ぐすく/真玉杜ぐすく/大君に 知られゝ/又御宣り人が さしふ/神にしや もつき (→1266) 一くむこたまくすく/またまもりくすく/大きみに しられゝ/又みちへりきよか さしふ/かみにしや もつき 17-1237(63) あおりやへ節 一おぎやか子が おもろ/筑紫ちやら おぼいて/玉珈玻ら(※王偏に羅)/報国寄せぐすく/又おぎやか子が 宣るむ (→1267) 一おきやかしか おもろ/つくしちやら おほいて/たまかはら/ふうくによせくすく/又おきやかしか せるむ 17-1238(64) こいしの節 一雲子杜/真玉杜ぐすく/金加那志/君誇り げらへて/〔又百名内に/選で〕おちやる 真人/〔又崎枝内に そゝておちやる 真人〕 (→1268) 一くもこもり/またまもりくすく/かねかなし/きみほこり けらへて/〔又ひやくなうちに/ゑらて〕おちやる ま人/〔又さきよたうちに/そゝておちやる ま人〕 17-1239(65) あおりやへ節 一雲子杜ぐすく/おわもりは 手摩て/世勝る拍子/打ちちへ みおやせ/又真玉杜くすく (→1269) 一くもこもりくすく/おわもりは てつて/よまさるひやし/うちちへ みおやせ/又またまもりくすく 17-1240(66) あおりやへ節 一聞ゑおわもりぎや/雲子杜 降れわちへ/銀 金/もちよる 清らや/又鳴響むおわもりぎや (→1270) 一きこゑおわもりきや/くもこもり おれわちへ/なむちや こかね/もちよる きよらや/又とよむおわもりきや 17-1241(67) あおりやへ節 一聞ゑ綾天ぎや/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又鳴響む綾天ぎや (→1271) 一きこゑあやてにきや/すへのひやし/めつらひやし みおやせ/又とよむあやてにきや 17-1242(68) あおりやへ節 一聞ゑ綾の天ぎや/精雲子杜 降れわちへ/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又鳴響む綾天ぎや (→1272) 一きこゑあやのてにきや/すへくもこもり おれわちへ/すへのひやし/めつらひやし みおやせ/又とよむあやてにきや 17-1243(69) あおりやへ節 一よたい人が おもろ/筑紫ちやら おぼへて/げらへて 十百度 ちよわれ/又おぎやか子が おもろ (→1273) 一よたいきよか おもろ/つくしちやら おほへて/けらへて ともゝと ちよわれ/又おきやかしか おもろ 17-1244(70) 一屋嘉部のろ/けはやのろ/精渡久地/立ちよ〔わ〕る 鳴響み (→1274) 一やかふのろ/けはやのろ/すへとこち/たちよ〔わ〕る とよみ 17-1245(71) 中ぐすくおもろの節 一糸数に おわる てだ/伊祖のてだ 見ちゑ/道 廻て/又屋嘉部かち 歩も てだ (→1275) 一いとかすに おわる てた/ゑそのてた みちゑ/みち まわて/又やかふかち あよも てた 17-1246(72) うちいぢへは大ざとのてだの節 一糸数てだ/按司添い/歓へて 輝ちよわれ/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)る日に/又浦崎に 使い/我那覇に 使い (→1276) 一いとかすてた/あちおそい/あまへて かかちよわれ/又けよのよかるひに/けおのきや(/\)るひに/又うらさきに つかい/かなはに つかい 17-1247(73) 大ざとのてだの節 一糸数てだ/按司添いてだ/世添わる拍子/打ちちゑ みおやせ/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)る日に/又くらま 持たちゑ/みとろは 持たちゑ/又渡さば 渡せ/下さば 下せ (→1277) 一いとかすてた/あちおいてた/よそわるひやし/うちちゑ みおやせ/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)るひに/又くらま もたちゑ/みとろは もたちゑ/又わたさは わたせ/くたさは くたせ 17-1248(74) うちいぢへはあがるへとの節 一知念 おわる 若人/やぐめさ/ふなこし こましや/又崎に おわる 若人/若い人 やぐめさ/ふなこし こましや/又崎に うわる 若い人 (→1278) 一ちねん おわる わかきよ/やくめさ/ふなこし こましや/又さきに おわる わかきよ/わかいきよ やくめさ/ふなこし こましや/又さきに うわる わかいきよ 雪月朔日巳之刻に 番外 一阿嘉犬子が 上下 鳴響む/親思いみ御殿 げらへ/又饒波犬子が 上下/てだ 珍らしや/山城てだ 一あかいんこか かみしも とよむ/おやもいみおとの けらへ/又ねはいんこか かみしも/てた めつらしや/やまくすくてた 18 首里天ぎやすへあんじおそいがなし しま中おもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十八 18-1249(1) さんことよたしが節 一宮城金子/良かる金子/金子に こいや/又稲福に 上て/てだが前 上て/又鉄冑 こいや/鉄鎧 こいや/又吾が弟者の 三人/吾が弟者の 四人 (→1219) 一みやくすくこかねし/ゆかるこかねし/こかねしに こいや/又ゑなふくに のほて/てたかまへ のほて/又かなかふと こいや/かなよろい こいや/又あかおとちやの 三人/あかおとちやの 四人 18-1250(2) みやぐすくこがねしが節 一さんこ鳴響た子/良かる鳴響た子/てだ清ら勝るてだ/又大たうの前に おとち/こいつめや てだ清ら/又稲福の端/寄り立ちの端 (→1220) 一さんことゆたし/ゆかるとよたし/てたきよらまさるてた/又大たうのまへに おとち/こいつめや てたきよら/又ゑなふくのはんた/よりたちのはんた 18-1251(3) あさとおきておやみかまの節 一稲福の世勝り/げらへて ちよわちへ/見揚がり 誇りよわちへ/又国の根の世勝り (→1221) 一ゑなふくの世まさり/けらへて ちよわちへ/みやかり ほこりよわちへ/又くにのねの世まさり 18-1252(4) うらおそいおもろの節 一高川の水は/寄越す物やてや/ぬき上げ水/掻い撫で水 為まし/又親川の水は/寄越す (→1222) 一たかかわのみつは/よこす物やてや/ぬきやけみつ/かいなてみつ せまし/又おやかわのみつは/よこす 18-1253(5) きこへきみがなしおそてそろへわちへが節 一大城 おわる/世掛けにせ按司の/御駄連れが 見物/又国の根に おわる/又糸数の 使い/根国の 使い (→1223) 一大くすく おわる/世かけにせあちの/みちやつれか み物/又くにのねに おわる/又いとかすの つかい/ねくにの つかい 18-1254(6) あおりやへが節 一大城親軍/大国鳴響み軍/見ちへど 見あぐも/又国の根の親軍 (→1224) 一大くすくおやいくさ/ちやくにとよみいくさ/みちへと みあくも/又くにのねのおやいくさ 18-1255(7) あおりやへが節 一聞へ大城/見揚がる門 建てゝ/しけち 持ち寄せて/又鳴響む大城 (→1225) 一きこへ大くすく/みあかるちやう たてゝ/しけち もちよせて/又とよむ大くすく 18-1256(8) わなのおもやこが節 一おた子なつらしや/あさと 撓て かなて/按司に 思われゝ/又わなの新貢/又百名初貢/あさと 撓て かなて (→1226) 一おたこなつらしや/あさと しなて かなて/あんしに おもわれゝ/又わなのあらかない/又ひやくなはつかない/あさと しなて かなて 18-1257(9) いつかなつたゝしよが節 一百名わ 浦南風 吹けば/煽りやへ 成さ 守りよわちへ/又我が浦は 浦南風 吹けば/又おれづむ 煙やが 立てば (→1227) 一ひやくなわ うらはゑ ふけは/あおりやへ なさ まふりよわちへ/又わかうらは うらはへ ふけは/又おれつむ けもりやか たては 18-1258(10) うらしろたちよい節 一百名 浦白 吹けば/うら(/\)と 若君 使い/又我が浦は 浦白 吹けば/又手数は 蒲葵花 咲き居ら/又掻ひ遣るは 波花 咲き居ら (→1228) 一ひやくな うらしろ ふけは/うら(/\)と わかきみ つかい/又わかうらは うらしろ ふけは/又てかすは こははな さきよら/又かひやるは なみはな さきよら 18-1259(11) 中ぐすくおもろの節 一わなの思や子が/見遣り欲しや/百名の寄せ杜加那志/又わなのまちやり子が/又嘉津宇嶽 上て/見遣り欲しや (→1229) 一わなのおもやこか/みやりほしや/ひやくなのよせもいかなし/又わなのまちやりこか/又かつおたけ のほて/みやりほしや 18-1260(12) ひやくなからのぼてが節 一百名から 上て/根国から 上て/島 揃て/十百末 みおやせ/又首里杜 ちよわる/おぎやか思い加那志 (→1230) 一ひやくなから のほて/ねくにから のほて/しま そろて/ともゝすゑ みおやせ/又しよりもり ちよわる/おきやかもいかなし 18-1261(13) ひやくなからのぼてが節 一百名から かねて/連れる 連れ 連れて/果報首里親国/又崎枝から かねて (→1231) 一ひやくなから かねて/つれる つれ つれて/かほうおしよりおやくに/又さきよたから かねて 18-1262(14) たくしたらなづけが節 一玉城 おわる/島の主てだ/十百度の報廻り しよわちへ/又国の根に おわる/又今日の良かる日に (→1232) 一たまくすく おわる/しまのぬしてた/ともゝとのふまわり しよわちへ/又くにのねに おわる/又けおの世かるひに 18-1263(15) こいしのがさしふとのばらの節 一玉城杜ぐすく/今こより/百度世す ちよわれ/又貴み人に 浮雲に (→1233) 一たまくすくもりくすく/いみやこより/もゝと世す ちよわれ/又たゝみきよに おきよくむに 18-1264(16) かつれんはいきやるかつれんが節 一天頂は 雨たもす 漏らね/天頂は あいつまは いきやかせ/又天頂は くれたもす 漏らね (→1234・1541) 一あまつゝは あめたもす むらね/あまつゝは あいつまは いきやかせ/又あまつゝは くれたもす むらね 18-1265(17) たくしたらなづけが節 一玉城 おわる/意地気清らてだよ/此世 掛け詰めて ちよわれ/又国の根に おわる/意地気清らてだ (→1235) 一たまくすく おわる/いちへききよらてたよ/此世 かけつめて ちよわれ/又くにのねに おわる/いちへききよらてた 18-1266(18) こいしのがさしふとのばらが節 一雲子杜/真玉杜ぐすく/大君に 知られゝ/又御宣り人が さしふ/神にしやが むつき/又あかべとり せゝと/まむがとり せゝと (→1236) 一くむこもり/またまもりくすく/大きみに しられゝ/又みちゑりきよか さしふ/かみにしやか むつき/又あかへとり せゝと/まむかとり せゝと 18-1267(19) あおりやへが節 一おぎやか子ぎや おもろ/筑紫ちやら おぼゑて/玉珈玻ラ(※羅に王偏)/報国寄せぐすく/又おぎやか子ぎや 宣るむ (→1237) 一おきやかしきや おもろ/つくしちやら おほゑて/玉かはら/ふうくによせくすく/又おきやかしきや せるむ 18-1268(20) こいしのが節 一雲子杜/真玉杜ぐすく/金加那志/君誇り げらへて/又百名内に/選でおちやる 真人/又崎枝内に/そゝておちやる 真人 (→1238) 一くむこもり/またまもりくすく/かねかなし/きみほこり けらへて/又ひやくなうちに/ゑらておちやる ま人/又さきよたうちに/そゝておちやる ま人 18-1269(21) あおりやへが節 一雲子杜ぐすく/おわもりは 手摩て/世勝る拍子/打ちちへ みおやせ/又真玉杜ぐすく/又聞へ吾が成さ人 (→1239) 一くむこもりくすく/おわもりは てつて/世まさるひやし/うちちへ みおやせ/又またまもりくすく/又きこへあかなさきよ 18-1270(22) あおりやへが節 一聞へおわもりぎや/雲子杜 降れわちへ/銀 金/もちろきゆる 清らや/又鳴響むおわもりぎや/又綾のてだは さだけて (→1240) 一きこへおわもりきや/くむこもり おれわちへ/なむちや こかね/もちろきゆる きよらや/又とよむおわもりきや/又あやのてたは さたけて 18-1271(23) あおりやへが節 一聞ゑ綾の天ぎや/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又鳴響む綾の天ぎや/又雲子杜 降れわちへ (→1241) 一きこゑあやのてにきや/すへのひやし/めつらひやし みおやせ/又とよむあやのてにきや/又くむこもり おれわちへ 18-1272(24) あおりやへが節 一聞へ綾の天ぎや/雲子杜 降れわちへ/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又鳴響む綾の天が/又成さ人思いが み御前 (→1242) 一きこへあやの天きや/くむこもり おれわちへ/すへのひやし/めつらひやし みおやせ/又とよむあやの天が/又なさきよもいか み御まへ 18-1273(25) あおりやへが節 一よたい人が おもろ/筑紫ちやら おぼへて/げらへて 十百度 ちよわちへ/又おぎやか子ぎや おもろ/又聞ゑ玉城 (→1243) 一よたいきよか おもろ/つくしちやら おほへて/けらへて ともゝと ちよわちへ/又おきやかしきや おもろ/又きこゑたまくすく 18-1274(26) 一屋嘉部のろ/けはやのろ/せくたち/立ちよわる 鳴響み/又たけこらが/神にしやが せくたち (→1244) 一やかふのろ/けはやのろ/せくたち/たちよわる とよみ/又たけこらか/かみにしやか せくたち 18-1275(27) 中ぐすくおもろの節 一糸数に おわる てだ/伊祖のてだ 見ちゑ/道 廻て/又屋嘉部かち 歩む てだ (→1245) 一いとかすに おわる てた/ゑそのてた みちゑ/みち まわて/又やかふかち あよむ てた 18-1276(28) うちいでは大ざとのてだの節 一糸数てだよ/按司添いてだよ/歓へて 輝ちよわれ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又浦崎に 使い/我那覇に 使い (→1246) 一いとかすてたよ/あんしおそいてたよ/あまへて かかちよわれ/又けおの世かるひに/又けおのきやかるひに/又うらさきに つかい/かなはに つかい 18-1277(29) うちいでは大ざとのてだの節 一糸数てだ/按司添いてだよ/世添わる拍子/打ちちへ みおやせ/又今日の良かる日に/今日のきやかる日に/又くらまる 持たちへ/みとろは 持たちへ/又渡さば 渡せ/下さば 下せ (→1247) 一いとかすてた/あんしおそいてたよ/世そわるひやし/うちちへ みおやせ/又けおの世かるひに/けおのきやかるひに/又くらまる もたちへ/みとろは もたちへ/又わたさは わたせ/くたさは くたせ 18-1278(30) うちいではあがるゑとの節 一知念 おわる 若人/やぐめさよ/ふなこし こまらや/又崎に おわる 若人 (→1248) 一ちゑねん おわる わかきよ/やくめさよ/ふなこし こまらや/又さきに おわる わかきよ 18-1279(31) おもろねやがりがひやくさが節 一せしきよ金ぐすく/良かる金ぐすく/思揚げのぐすく/てだが 誇りよわちへ/又糸数の根国/玉城真国 一せしきよかなくすく/ゆかるかなくすく/おもやけのくすく/てたか ほこりよわちへ/又いとかすのねくに/たまくすくまくに 18-1280(32) おもやけのぐすくの節 一せしきよ金ぐすく/良かる金ぐすく/玉寄せぐすく/てだす 世わ ちよわれ/又糸数の根国/玉城真国 一せしきよかなくすく/世かるかなくすく/玉よせくすく/てたす 世わ ちよわれ/又いとかすのねくに/たまくすくまくに 19 ちゑねんさしきはな ぐすくおもろ御さうし 尚豊王み代 天啓三年癸亥三月七日 第十九 19-1281(1) うらおそいのおやのろが節 一佐敷意地気按司に/にら人は/此れど 肝あぐみてだ/又佐敷大国按司に 一さしきいちへきあちに/にら人は/これと きむあくみてた/又さしきちやくにあちに 19-1282(2) うらおそいのおやのろの節 一佐敷意地気按司の/世添うお杜に/世添わる国局 ちよわれ/又佐敷大国按司の 一さしきいちゑきあちの/世おそうおもりに/よそわるくにつほに ちよわれ/又さしきちやくにあちの 19-1283(3) うらおそいのおやのろが節 一真声子が おもろ/肝たるににせ按司/報国 揃ゑて みおやせ/又佐敷意地気按司の/又佐敷大国按司の 一まこゑしか おもろ/きむたるににせあんし/ふうくに そろゑて みおやせ/又さしきいちへきあちの/又さしきちやくにあちの 19-1284(4) うらおそいのおやのろが節 一佐敷金杜に/若清らが/競い遊び 見物/又西の金杜に/又真糸数に おわる 一さしきかなもりに/わかきよらか/けわいあすひ みもん/又にしのかなもりに/又まいとかすに おわる 19-1285(5) うらおそいのおやのろが節 一佐敷金杜に/綾手 打ちちへ なよれば/宣の君と 君と/又西の金杜に/又上下の 見る眼 一さしきかなもりに/あやて うちちへ なよれは/せのきみと きみと/又にしのかなもりに/又かみしむの みるめ 19-1286(6) うらおそいのおやのろが節 一佐敷金杜に/宣の君は 手摩て/大君しよ しろわめ/又西の金杜に/宣の君は 手摩て/又宣の君や 誰が/大君や 何れが 一さしきかなもりに/せのきみは てつて/大きみしよ しろわめ/又にしのかなもりに/せのきみは てつて/又せのきみや たるか/大きみや つれか 19-1287(7) うらおそいのおやのろが節 一佐敷から もたい人/来ちゑ 八千代 白雪は/おぎやか思いに みおやせ/根く国から もたい人/又おれづむが/若夏が 立てば 一さしきから もたいきよ/きちゑ やちよ しらよきやは/おきやかもいに みおやせ/ねく国から もたいきよ/又おれつむか/わかなつか たては 19-1288(8) うらおそいのおやのろが節 一佐敷金杜や/雨漏らん金杜/佐敷よ 攻めらてゝ 為ちやる/又西の金杜に 一さしきかなもりや/あめもらんかなもり/さしきよ せめらてゝ しちやる/又にしのかなもりに 19-1289(9) うらおそいのおやのろが節 一佐敷苗代に/あまみやから 孵で水/孵で水よ/おぎやか思いに みおやせ/又もたい苗代に 一さしきなわしろに/あまみやから すてみつ/すてみつよ/おきやかもいに みおやせ/又もたいなわしろに 19-1290(10) うらおそいのおやのろが節 一佐敷苗代に/孵で物 真物 真玉の/取り揚がる みしや子/又もたい苗代に 一さしきなわしるに/すて物 ま物 またまの/とりやかる みしやこ/又もたいなわしろに 19-1291(11) うらおそいのおやのろが節 一佐敷門口に/鬼鷲の/羽撃ちする 見物/又西の門口に 一さしきちやうくちに/おにわしの/はねうちする みもん/又にしのちやうくちに 19-1292(12) うらおそいのおやのろが節 一苗代の庭に/月代は 手摩て/月代す/成さい人思い/守りよわめ/又今日の良かる日に 一なわしろのみやに/月しろは てつて/つきしろす/なさいきよもい/まふりよわめ/又けよのよかるひに 19-1293(13) うらおそいのおやのろが節 一与那嶺の大親/竹つほに 造ておちへ/按司添いぎや/島討ちする 矢柄/又苗代の大親/竹 一よなみねの大や/たけつほに つくておちへ/あんしおそいきや/しまうちする いやころ/又なわしろの大や/たけ 19-1294(14) うらおそいのおやのろが節 一与那嶺の大親/綾鵯 遊ばちゑ/今からど/いみ気や 勝る/又苗代の大親/綾 一よなみねの大や/あやひよとり あそはちゑ/いみやからと/いみきや まさる/又なわしろの大や/あや 19-1295(15) うらおそいのおやのろが節 一佐敷寄り上げの杜に/島寄せる鼓の有る按司/又根国寄り上げの杜に (→1532) 一さしきよりやけのもりに/しまよせるつゝみのあるあち/又ね国よりやけのもりに 19-1296(16) 中城おもろの節 一佐敷意地気按司の/名揚り聞ゑてだ/又佐敷大国按司の/又てだきしのこるめ 一さしきいちゑきあちの/なかりきこゑてた/又さしきちや国あちの/又てたきしのこるめ 19-1297(17) きこへきみがなしの節 一佐敷苗代に/精 有らば/気比べ 為らに/又もたい苗代に/又去れ(/\) ころ達/精 有らば/又退け(/\) ころ達/精 有らば/気比べ 為らに 一さしきなわしろに/せ あらは/けおくなへ せらに/又もたいなわしろに/又され(/\) ころた/せ あらは/又とけ(/\) ころた/せ あらは/けおくなへ せらに 19-1298(18) うらおそいおもろの節 一佐敷から/御捧げや 上て/八千代 世のつほに/御み神酒 ぬき上げは/後勝る拍子/打ちちゑ みおやせ/又根国から/御捧げや 上て/八千代 世のつほに/御神酒 一さしきから/みさゝけや のほて/やちよ 世のつほに/御みしやく ぬきやけは/のちまさるひやし/うちちゑ みおやせ/又ね国から/みさゝけや のほて/やちよ 世のつほに/みしやこ 19-1299(19) うらおそいのおやのろが節 一佐敷意地気按司/正の意地気按司や/親 撓て/島討ち 勝りよわちへ/又佐敷大国按司 一さしきいちへきあち/まさのいちゑきあちや/おや しなて/しまうち まさりよわちへ/又さしきちやくにあち 19-1300(20) うらおそいおもろの節 一知名 まけな/如何ある衆生 居てが/なみしぐ いぐまちへ 漕がせ/又知名 まけな/如何ある厳子 居て 一ちにや まけな/いきやあるすちや おてか/なみしく いくまちへ こかせ/又ちにや まけな/いきやあるいつこ おて 19-1301(21) うらおそいおもろの節 一久手堅の若人/若清らが/世果報 みおやせ/又久手堅のまちやり/又今日の良かる日に 一くてけんのわかきよ/わかきよらか/世かほう みおやせ/又くてけんのまちやり/又けよのよかるひに 19-1302(22) うらおそいおもろの節 一知念杜ぐすく/此の世 勝りよわちへ/島 かねて/按司添いに みおやせ/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/この世 まさりよわちへ/しま かねて/あんしおそいに みおやせ/又ちやくにもりくすく 19-1303(23) うらおそいおもろの節 一知念杜ぐすく/国局/按司添いに みおやせ/又大国杜ぐすく/又今日の良かる日に 一ちゑねんもりくすく/くにつほに/あちおそいに みおやせ/又ちやくにもりくすく/又けおのよかるひに 19-1304(24) うらおそいおもろの節 一知念杜ぐすく/上て 行けば/てだが 誇りよわちへ/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/のほて いけは/てたか ほこりよわちへ/又ちやくにもりくすく 19-1305(25) きこへたうやまが節 一知念杜ぐすく/神 衆生 揃て/君 栄せ/又大国杜ぐすく/又今日の良かる日に 一ちゑねんもりくすく/かみ すちや そろて/きみ はやせ/又ちやくにもりくすく/又けおのよかるひに 19-1306(26) うちいではおへやふその大やが節 一知念杜ぐすく 清らや/上下の世添いの御殿/又大国杜ぐすく/又黒金の子等が 一ちゑねんもりくすく きよらや/かみ下のよそいおどの/又ちやくにもりくすく/又くろかねのこらか 19-1307(27) うちいではおやふその大やが節 一知念杜ぐすく/報国寄る杜ぐすく/又大国杜ぐすく/又今日の良かる日に 一ちゑねんもりくすく/ふうくによるもりくすく/又ちやくにもりくすく/又けおのよかるひに 19-1308(28) くだかあつめなにくせきよらがけおのうちが節 一知念杜ぐすく/月代は 手摩て/成さい人が/いきよいど 待ち居る/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/つきしろは てつて/なさいきよか/いきよいと まちよる/又ちやくにもりくすく 19-1309(29) かつれんはてだむかてぢやうあけてが節 一知念杜 大国杜/浦鳴響む按司加那志 見ちやる/又三郎子が 嬉し子が/又川平に 前平に 一ちゑねんもり ちやくにもり/うらとよむあちかなし みちやる/又さふろかか うれしこか/又かわひらに まいひらに 19-1310(30) きこへたうやまが節 一知念杜ぐすく/唐の船/こゝら寄るぐすく/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/たうのふね/こゝらよるくすく/又ちやくにもりくすく 19-1311(31) たいらこしらいが節 一知念杜ぐすく/あまみきよが/宣立て初めのぐすく/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/あまみきよか/のたてはちめのくすく/又ちやくにもりくすく 19-1312(32) たいらこしらいが節 一知念杜ぐすく/神降れ初めのぐすく/又大国杜ぐすく/神が降れ初めのぐすく 一ちゑねんもりくすく/かみおれはちめのくすく/又ちやくにもりくすく/かみかおれはちめのくすく 19-1313(33) うらそいおもろの節 一知念杜ぐすく/見物国ひちゑり/おわもりに みおやせ/又大国杜ぐすく 一ちゑねんもりくすく/みもんくにひちゑり/おわもりに みおやせ/又ちやくにもりくすく 19-1314(34) うちいではほいのとりの節 一知念集め庭に/世う 寄り満ちへれ/又安座間集め庭に/又今日の良かる日に 一ちゑねんあつめなに/世う よりみちへれ/又あさまあつめなに/又けおのよかるひに 19-1315(35) うちいではせぢとよみせいくさが節 一大島押笠が/鳴響み居る上里杜 見ちやる/又たきり押笠が/又にるや照り揚がり/又かなや望月/又此れる 浦原/又此れる あきみよ/鳴響み居る上里 (→1540) 一たしまおしかさか/とよみよるおゑさともり みちやる/又たきりおしかさか/又にるやてりやかり/又かなやもちつき/又これる うらはる/又これる あきみよ/とよみよるおゑさと 19-1316(36) おもろねやがりしまたづなが節 一久高集め庭に/差羽よらふさよ/知念が 見遣り欲しや/又肝は 行きよれどむ/肝は 行きよれどむ 一くたかあつめなに/さはねよらふさよ/ちゑねんか みやりほしや/又きむは いきよれとむ/あよは いきよれとむ 19-1317(37) ねいしまいしが節 一久高集め庭に/奇せ清らが/京の内/新崎 やぐめ/又外間集め庭に/又鈴走り 突き開けて (→1538) 一くたかあつめなに/くせきよらか/けおのうち/あらさき やくめ/又ほかまあつめなに/又すつはしり つきあけて 19-1318(38) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/板門 もちろかちへ/君が京の内る/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1381) 一きこゑはなくすく/いちやちや もちろかちへ/きみかけおのうちる/かに ある/又とよむはなくすく 19-1319(39) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/差笠は 手摩て/君が金内る/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1382) 一きこゑはなくすく/さすかさは てつて/きみか金うちる/かに ある/又とよむはなくすく 19-1320(40) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/吾が成さす 似せたれ/だに 想ぜて/報為 勝りよわちへ/又鳴響む玻名城 (→1383) 一きこゑはなくすく/あかなさす にせたれ/たに さうせて/ふため まさりよわちへ/又とよむはなくすく 19-1321(41) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/煽り 三〔つ〕 立てゝ/吾が成さす/島の主 似せたれ/又鳴響む玻名城 (→1384) 一きこゑはなくすく/あおり み〔つ〕 たてゝ/あかなさす/しまのぬし にせたれ/又とよむはなくすく 19-1322(42) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/煽り数 立てゝ/神座の京の内る/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1385) 一きこゑはなくすく/あおりかす たてゝ/かくらのけおのうちる/かに ある/又とよむはなくすく 19-1323(43) うらおそいおもろの節 一聞ゑ差笠が/鳴響む差笠が/綾鷲 寄せる 玻名城/又聞ゑ玻名城/鳴響む玻名城/又差笠が/君の按司の 金鳥/又屋富祖ころがま/ころがまに 取らしよわ (→1386) 一きこゑさすかさか/とよむさすかさか/あやわし よせる はなくすく/又きこゑはなくすく/とよむはなくすく/又さすかさか/きみのあんしの かねとり/又やふそころかま/ころかまに とらしよわ 19-1324(44) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/鼓 おわもりや/国鳴響み/又鳴響む玻名城 (→1387) 一きこゑはなくすく/つゝみ おわもりや/くにとよみ/又とよむはなくすく 19-1325(45) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/鳴響む玻名城/鼓の按司 国鳴響み/又玉とりに 在つる/うらうし 直ちへ (→1388) 一きこゑはなくすく/とよむはなくすく/つゝみのあち 国とよみ/又たまとりに あつる/うらうし なおちへ 19-1326(46) うらおそいおもろの節 一聞ゑ玻名城/百倉 引き連れる/御倉 げらへ/又鳴響む玻名城 (→1389) 一きこゑはなくすく/もゝくら ひきつれる/御くら けらへ/又とよむはなくすく 19-1327(47) うらおそいおもろの節 一玻名城たゞな子す/かてく按司に 思われゝ/又下の世の主す/真人 輝しよわれ (→1390) 一はなくすくたゝなしす/かてくあちに おもわれゝ/又しもの世のぬしす/ま人 きやかしよわれ 19-1328(48) なかぐすくおもろの節 一沖縄玻名城ちやらの/実にや へらい欲しや/又沖縄玻名城てだ (→1391) 一おきなわはなくすくちやらの/けにや へらいほしや/又おきなわはなくすくてた 19-1329(49) ちやうやうへまのしの節 一玉とりに 在つる/麗し花 折ちへ/浦鳴響むまちらす 付けれ/又せるましに 在つる (→1392) 一たまとりに あつる/うるわしはな おちへ/うらとよむまちらす つけれ/又せるましに あつる 19-1330(50) たづなが節 一玻名城 おわる/御愛しのてだの/苦世 甘世 為す てだ/又国の根に おわる/又人の浦の苦世/我が浦の甘世/苦世 甘世 為す てだ (→1393) 一はなくすく おわる/みかなしのてたの/にかよう あまよ なす てた/又くにのねに おわる/又人のうらのにきやよ/わかうらのあまよ/にきやよ あまよ なす てた 20 こめすおもろの御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第二十 20-1331(1) しよりちよわちへが節 一米須世の主の/きみくらよ/きみくらす/按司 栄せ/又真物世の主の 一くめすよのぬしの/きみくらよ/きみくらす/あんし はやせ/又まもんよのぬしの 20-1332(2) うらおそい節 一石原たうぐすく/良かるたうぐすく/神てだの/守りゆわるぐすく/又石原世の主の/げらへたる御ぐすく/又軍 寄せるまじ/敵 寄せるまじ 一いしやらたうくすく/ゆかるたうくすく/かみてたの/まふりゆわるくすく/又いしやらよのぬしの/けらへたる御くすく/又いくさ よせるまし/かたき よせるまし 20-1333(3) あおりやへが節 一よたま子ぎや おもろ/御顔 愛しけ/末 長く/世 持ちよわれ/又石原世の主の/真物世の主の 一よたましきや おもろ/おかう かなしけ/すゑ なかく/よう もちよわれ/又いしやら世のぬしの/まもんよのぬしの 20-1334(4) うらおそい節 一摩文仁石ぐすく/摩文仁金ぐすく/天頂は あいつまに/又黒皮の鎧 いきやかせ/糸通しに みなち 一まふにいしくすく/まふにかなくすく/あまつゝは あいつまに/又くろかわのよろい いきやかせ/いととうしに みなち 20-1335(5) ちやうやうへましが節 一波比良 在つる御腰/根国 在つる剣/世添いの御腰 ゑ/真玉ど 照り居る/又福地 在つる御腰/根国 在つる剣 一はひら あつるみこし/ねくに あつるつるき/よそいのみこし ゑ/またまと てりよる/又ふくし あつるみこし/ねくに あつるつるき 20-1336(6) うらおそい節 一波比良杜ぐすく/石橋は こので/よきあがりしよ/手摩て 栄よわれ/又根国杜ぐすく 一はひらもりくすく/いしはしは このて/よきあかりしよ/てつて ふさよわれ/又ねくにもりくすく 20-1337(7) てくらんのたらちへが節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/御顔 下垂りやが 清らや/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)ろ日に/又山城 おわる/意地気清ら按司の 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/おかう したたりやか きよらや/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)ろひに/又やまくすく おわる/いちへききよらあんしの 20-1338(8) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/百度 ちよわれ み御殿/又島寄せは 造て/里寄せは 造て 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/もゝと ちよわれ みおとん/又しまよせは つくて/さとよせは つくて 20-1339(9) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/一のなより人 手摩て/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)ろ日に/又月は 枕 しよわちへ/てだは 腰当て しよわちへ 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/いちのなよりきよ てつて/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)ろひに/又月は まくら しよわちへ/てたは こしやて しよわちへ 20-1340(10) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/百島 引き寄せる鷲/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)ろ日に 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/もゝしま ひきよせるわし/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)ろひに 20-1341(11) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/綾踊り 奇せ踊りが 見物/又山城 おわる/意地気清ら按司の/又君良しぎや 下に/世誇りぎや 前に 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/あやより くせよりか みもん/又やまくすく おわる/いちへききよらあんしの/又きみよしきや したに/よほこりきや まへに 20-1342(12) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/弟者 行き合へしよわちへ/十百度の お誇りしよわちへ/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)ろ日に/又あし川に ちよわちへ/雲清水 ちよわちへ 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/おとちや いきやへしよわちへ/ともゝとの おほこりしよわちへ/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)ろひに/又あしかわに ちよわちへ/くもさうす ちよわちへ 20-1343(13) やまきおもろの節 一山内子 兄部子/打ち寄せれ 掻き寄せれ/又兼城 我が親国 一やまきし すさへし/うちよせれ かきよせれ/又かねくすく わかおや国 20-1344(14) にしかないの節 一山内子ぎや/兄部子ぎや おもろ/揚がる望月/君の 清らや/又福地 おわる/根国 おわる 世の主 一やまきしきや/すさへしきや おもろ/あかるもちつき/きみの きよらや/又ふくし おわる/ねくに おわる よのぬし 20-1345(15) あがるもちづききみの節 一山内仁屋が/兄部子ぎや おもろ/西貢 寄せて/又 良く 勝る 東貢/前 寄せて ちよわれ/又福地 おわる/根国 おわる 世の主 一やまきにやか/すさへしきや おもろ/にしかない よせて/また よく まさる ひかかない/まへ よせて ちよわれ/又ふくし おわる/ねくに おわる 世のぬし 20-1346(16) たまぐすくあまつゞが節 一山城げらへ清ら杜に/国寄せ げらへる 清らや/又ましやかすに/さりよこう 為ちへ 見居れば/又赤口が ぜるまゝが 依い憑き 一やまくすくけらへきよらもりに/くによせ けらへる きよらや/又ましやかすに/さりよこう しちへ みよれは/又あかくちやか せるまゝか ゆいつき 20-1347(17) やまき節 一山内太郎兄部/良かる太郎兄部/親思ひ/子思ひ しよわちへ/ゑ け 誇ら/又大里のてだと/上江洲世の主と 一やまきたらすさへ/よかるたらすさへ/おやおもひ/くわおもひ しよわちへ/ゑ け ほこら/又大さとのてたと/おゑす世のぬしと 20-1348(18) きたたんのよののしが節 一山城貴み人/まちやよす 削れ/石ら子 削たる 清らや/又石斧 こので/金斧 こので 一やまくすくたゝみきよ/まちやよす けすれ/いしらこ けすたる きよらや/又いしおうの このて/かなおうの このて 20-1349(19) うらおそい節 一山城貴み人/神 衆生 揃て 歓へ/又一のなより人が 一やまくすくたゝみきよ/かみ すちや そろて あまへ/又いちへのなよりきよか 20-1350(20) うらおそい節 一精有る国添いぎや/上里杜 降れわちへ/百度揚がり/踏み揚がて ちよわれ/又気有国添いぎや/又今日の良かる日に/今日のきや(/\)ろ日に/又直り世は さだけて/歓へ世は さだけて (→719) 一せやるくにおそいきや/おゑさともり おれわちへ/もゝとあかり/ふみあかて ちよわれ/又けう有くにおそいきや/又けおのよかるひに/けおのきや(/\)ろひに/又なおりよは さたけて/あまへよは さたけて 20-1351(21) ふるけむのろの節 一聞ゑ上里に/うらこやの宣るむ/又鳴響む上里に 一きこゑおゑさとに/うらこやのせるむ/又とよむおゑさとに 20-1352(22) ふるけむのろの節 一聞ゑ上里杜に/八千代 見つめてだ/又鳴響む上里に 一きこゑうゑさともりに/やちや みつめてた/又とよむおゑさとに 20-1353(23) たよんなかみねが節 一真壁太郎ひ思い/笑顔に 輝/御顔 並で/又大里のてだよ/桜色のてだよ 一まかひたらひよもい/ゑかうに きやか/おかう ならて/又大さとのてたよ/さくらいろのてたよ 20-1354(24) あおりやへが節 一真壁 おわる/根国 おわる 世の主/百島 島 討ちちへ 凪やけれ/又真壁人 選びよわちへ/又掟 選びよわちへ/又那覇港/橋 渡ちへ 道 渡ちへ/又那覇 渡て/いなそ嶺 淀しよわ 一まかひ おわる/ね国 おわる よのぬし/もゝしま しま うちちへ とゝやけれ/又まかひ人 ゑらひよわちへ/又おきて ゑらひよわちへ/又なはみなと/はし わたちへ みちへ わたちへ/又なは わたて/いなそみね よとしよわ 20-1355(25) あおりやへが節 一聞ゑ大里に ころすな/玉わ 寄り居れ/又鳴響む大里に 一きこゑ大さとに ころすな/たまわ よりよれ/又とよむ大さとに 20-1356(26) あおりやへが節 一聞ゑ大里に/聞ゑ筑紫ちやら/取遣り 栄ゆわれ/又鳴響む大里に/又鳴響む筑紫ちやら 一きこゑ大さとに/きこゑつくしちやら/とやり ふさゆわれ/又とよむ大さとに/又とよむつくしちやら 20-1357(27) もゝとふみあがりが節 一大里のてだの/てだ清ら按司の/御愛してだ/又桜色のてだよ/真玉色のてだよ 一大さとのてたの/てたきよらあんしの/みかなしてた/又さくらいろのてたよ/またまいろのてたよ 20-1358(28) あおりやへが節 一飽かず君添いや/見やかね寄り杜に/上下 揃て みおやせ/又聞ゑ大里に/又鳴響む大里に 一あかすきみおそいや/みやかねよりもりに/かみ下 そろて みおやせ/又きこゑ大さとに/又とよむ大さとに 20-1359(29) あおりやへが節 一聞ゑ大里に/玉の三廻り/百連れ 貫ちへ/持ちちへ みおやせ/又鳴響む大里に/又腰当てなつこもい 一きこゑ大さとに/たまのみつまわり/もゝつれ ぬちへ/もちちへ みおやせ/又とよむ大さとに/又こしやてなつこもい 20-1360(30) あおりやへが節 一聞ゑ大里に/見物する 遊び/鳴響めば 見〔る〕すが 勝り/又鳴響む大里に/又十百人が 中に/八百人は 選で 一きこゑ大さとに/みもんする あすひ/とよめは み〔る〕すか まさり/又とよむ大さとに/又ともゝそか なかに/やもゝそは ゑらて 20-1361(31) げらへびやうぶが節 一大里の下司の思ひ按司/神てだよ/つほこ し遣り ちよわれ/又島尻の下司の 一大さとのけすのおもひあち/かみてたよ/つほこ しやり ちよわれ/又しましりのけすの 20-1362(32) あおりやへが節 一大里の鳴響み杜ぐすく/世掛け鷲 捕りよわちやる 勝り/又差笠が/君の按司の 金鳥/又中辺頂/雲居頂 舞う鳥 一大さとのとよみもりくすく/よかけわし とりよわちやる まさり/又さすかさか/きみのあんしの かねとり/又なかへつちへ/くもいつちへ まうとり 20-1363(33) うらおそいやさけどあるなが節 一大里は 神酒国/ゑ け 世 添て ちよわれ/又大里の酒国 一大さとは みきくに/ゑ け よ そわて ちよわれ/又大さとのさけくに 20-1364(34) きせのしが節 一兼城のろの/守りよわる弟勝り やぐめさ/大和軍 寄せらや/又国かねののろの 一かねくすくのろの/まふりよわるおとまさり やくめさ/やまといくさ よせらや/又くにかねののろの 20-1365(35) おもたが節 一我那覇 鳴響み/御駄 鷲毛/熊鷹の槍 栄よわれ/又浦崎に 鳴響み 一かなは とよみ/みちや わしけ/くまたかのやり ふさよわれ/又うらさきに とよみ 20-1366(36) うらおそい節 一我那覇杜/鳴響み杜ぐすく/なよ宣り人/まきよの数 てはわ 言へ/又赤かがい/玉かがい 落ちやむ/又盗人猫す/隠と猫す 盗たらめ 一かなはもり/とよみもりくすく/なよせりきよ/まきよのかす てはわ いへ/又あかかかい/たまかかい おとちやむ/又ぬすとみやす/かくとみやす とたらめ 20-1367(37) しよりま人の節 一つるこにくけ/良かるにくけ/清らや 誇ら/又我那覇掟/鳴響み掟/又あきねなの浜崎/又幕 引き遣り/蚊帳 下げて/又按司は 使い/ちやらは 使い 一つるこにくけ/よかるにくけ/きよらや ほこら/又かなはおきて/とよみおきて/又あきねなのはまさき/又まこ ひきやり/かちや さけて/又あちは つかい/ちやらは つかい 20-1368(38) うらおそい節 一浦崎の平良に/鼓 打ちちへ 遊べば/ゑの子 平良子さらめ/又崎枝の平良に 一うらさきのたいらに/つゝみ うちちへ あすへは/ゑのし たいらしさらめ/又さきよたのたいらに 20-1369(39) うらおそい節 一西の世の主/大嶺の 使い/歓ゑて 輝ちよわれ/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)ろ日に 一にしのよのぬし/大みねの つかい/あまゑて かかちよわれ/又けおのよかるひに/又けおのきや(/\)ろひに 20-1370(40) あおりやへ節 一大きてが おもろ/島踊りや 勝り/隠し金 見ちやる/又太郎子思ひが おもろ/又真しけつに ちよわちへ 一大きてか おもろ/しまよりや まさり/かくしかね みちやる/又たらこもいか おもろ/又ましけつに ちよわちへ 20-1371(41) さはちへきよが節 一屋良座大司/吾がころよ 見守て/神座ぎやで 鳴響で/又屋良座若司/又精軍 押し発てば/又はゝら 押し発てば 一やらさ大つかさ/あかころよ みまふて/かくらきやて とよて/又やらさわかつかさ/又せいくさ おしたては/又はゝら おしたては 20-1372(42) ふねたてばが節 一阿嘉の子が 大里 行ぢへ/大里の思ひ出ぢへのてだ/又饒波の子が 島尻に 行ぢへ/又代 積い 枡 見ちやる (→437) 一あかのこか 大さと いちへ/大里のおもひいちへのてた/又ねはのこか しましりに いちへ/又しろ つもい ましい みちやる 20-1373(43) ふねたてばが節 一阿嘉の子が 饒波の子が/百ぢやらの 群れ思ひてだ/又大里は 里からる/又かでし川 水からる (→438) 一あかのこか ねはのこか/もゝちやらの ふれおもひてた/又大さとは さとからる/又かてしかわ みつからる 首里大君ぎやおもろのさうし(首里大きみぎやおもろのさうし) 20-1374(44) あぢおそいしよよしれが節 一首里大君ぎや/鳴響む国添いや/国 栄て ちよわれ/又京の内に 戻て/もちる内に 戻て/又成さい人思い按司添い/成さい人思い貴み人/又眼 合わちへ 並で/御顔 合わちへ 並で/又明けま年 成らば/向かう年 成らば/又君手摩り 誇れ/神使い このめ/又今日とまに 依り降れや/吉日選びの 依り降れや/又寄り満ちへが おより/せぢ寄せが なおさ/又降れら数 守ら/遊ば数 掻い撫でら (→205・291・1522) 一しより大きみきや/とよむくにおそいや/くに ふさて ちよわれ/又けおのうちに もとて/もちるうちに もとて/又なさいきよもいあちおそい/なさいきよもいたゝみきよ/又あまこ あわちへ ならて/みきやう あわちへ ならて/又あけまとし ならは/むかうとし ならは/又きみてつり ほこれ/かみつかい このめ/又けおとまに よりおれや/ゑかゑらひの よりおれや/又よりみちへか おより/せちよせか なおさ/又おれらかす まふら/あそはかす かいなてら 20-1375(45) 一首里大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/君ぎやせぢ/もちよる為ちへ みおやせ/又鳴響む国守りぎや/真末 選び遣り 降れわちへ/又首里杜 ちよわる/英祖にや末按司添い/又真玉杜 ちよわる/てだが末按司添い/又見物内の真庭に/国揚がりは 煽らちへ/又かわるめの御内に/君撓い 煽らちへ/又聞得大君ぢよ/ゑりちよ 遣り交わちへ (→206・292) 一しより大きみきや/すゑ ゑらひやり おれわちへ/きみきやせち/もちよるなちへ みおやせ/又とよむくにもりきや/ませ ゑらひやり おれわちへ/又しよりもり ちよわる/ゑそにやすへあんしおそい/又またまもり ちよわる/てたかすへあんしおそい/又みもんうちのまみやに/くにあかりは あふらちへ/又かわるめのみうちに/きみしない あふらちへ/又きこゑ大きみちよ/ゑりちよ やりかわちへ 20-1376(46) あおりやへが節 一首里大君ぎや/此の吉日の 依り降れや/末にぎやめ/真強く ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/此のきらの 憑き降れや/又貴み人/肝 栄て 遊で/又見物清ら 煽らちへ/おぼつ嶽 よりきちへ/又国栄い 押し立て/神座杜 響ちへ/又大君に よ治られ/てるかはに 宣立てれ (→89・207・293) 一しより大きみきや/このゑかの よりおれや/すへにきやめ/まちよく ちよわれ/又とよむくにおそいきや/このきらの つきおれや/又たゝみきよ/きも はへて あすて/又みもんきよら あふらちへ/おほつたけ よりきちへ/又くにふさい おしたて/かくらもり ひゝちへ/又大きみに よしられ/てるかはに のたてれ 20-1377(47) あおりやへ節 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又もつき 七ころに/掻い撫でゝす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはゝ 宣立てゝ (→208・294) 一しより大きみきや/しよりもり おれわちへ/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すゑのきみやれは/又しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又もつき 七ころに/かいなてゝす おれたれ/又大きみきや おさうせ/てるかはゝ のたてゝ 20-1378(48) あおりやへ節 一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/真玉杜 降れわちへ/又按司添いが おより/王にせが おより/又きらの数 降れわちへ/吉日の数 降れわちへ/又降れら数 見守ら/遊ば数 見守ら (→209・295・744) 一しより大きみきや/しよりもり おれわちへ/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむ くにおそいきや/またまもり おれわちへ/又あんしおそいか おより/わうにせか おより/又きらのかす おれわちへ/ゑかのかす おれわわちへ/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら 20-1379(49) あおりやへ節 一聞へ宣ん君ぎや/成り人 降れ栄て/成さい人思い王にせ/せぢ 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みぎや/いけな 降れ直ちへ/又見物内の真庭に/遊で直ちへからは/又かわるめの真庭に/誇て直ちへからは/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又もつき 七ころに/見守てす 降れたれ/又首里杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ (→210・296・739) 一きこへせんきみきや/なりきよ おれふさて/なさいきよもいわうにせ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみきや/いけな ふれなおちへ/又みもんうちのまみやに/あすてなおちへからは/又かわるめのまみやに/ほこてなおちへからは/又さしふ 五ころに/おれなおちへからは/又もつき 七ころに/みまふてす おれたれ/又しよりもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すゑ なかく/せち まさて ちよわれ/又またまもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ 20-1380(50) あおりやへ節 一聞ゑ宣ん君ぎや/末 尋まへて 降れわちへ/按司添いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/掻い撫でてす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはゝ 宣立てゝ (→211・297・745) 一きこゑせんきみきや/すへ とまへて おれわちへ/あんしおそいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すゑのきみやれは/又しねりやから/あいちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなててす おれたれ/又大きみきや おさうせ/てるかはゝ 〔の〕たてゝ 20-1381(51) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/板門 もちろかちゑ/君が京の内ろ/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1318) 一きこゑはなくすく/いちやちや もちろかちゑ/きみかけおのうちろ/かに ある/又とよむはなくすく 20-1382(52) 一聞ゑ玻名城/差笠は 手摩て/君が金内ろ/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1319) 一きこゑはなくすく/さすかさは てつて/きみか金うちろ/かに ある/又とよむはなくすく 20-1383(53) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/吾が成さす 似せたれ/だに 想ぜて/報為 勝りよわちへ/又鳴響む玻名城 (→1320) 一きこゑはなくすく/あかなさす にせたれ/たに さうせて/ふため まさりよわちへ/又とよむはなくすく 20-1384(54) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/煽り 三つ 立てゝ/吾が成さす/島の主 似せたれ/又鳴響む玻名城 (→1321) 一きこゑはなくすく/あおり みつ たてゝ/あかなさす/しまのぬし にせたれ/又とよむはなくすく 20-1385(55) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/煽り数 立てゝ/神座の京の内ろ/かに ある/又鳴響む玻名城 (→1322) 一きこゑはなくすく/あおりかす たてゝ/かくらのけおのうちろ/かに ある/又とよむはなくすく 20-1386(56) うらおそい節 一聞ゑ差笠が/鳴響む差笠が/綾鷲 寄せる 玻名城/又聞ゑ玻名城/鳴響む玻名城 (→1323) 一きこゑさすかさか/とよむさすかさか/あやわし よせる はなくすく/又きこゑはなくすく/とよむはなくすく 20-1387(57) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/鼓 おわもりや/国鳴響み/又鳴響む玻名城 (→1324) 一きこゑはなくすく/つゝみ おわもりや/くにとよみ/又とよむはなくすく 20-1388(58) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/鳴響む玻名城/鼓の按司 国鳴響み/又玉とりに 在つる/こらうし 直ちゑ (→1325) 一きこゑはなくすく/とよむはなくすく/つゝみのあんし 国とよみ/又たまとりに あつる/こらうし なおちゑ 20-1389(59) うらおそい節 一聞ゑ玻名城/百倉 引き連れる/御倉 げらへ/又鳴響む玻名城 (→1326) 一きこゑはなくすく/もゝくら ひきつれる/御くら けらへ/又とよむはなくすく 20-1390(60) うらおそい節 一玻名城たゞな子す/かて(/\)按司に 思われゝ/又下の世の主す/真人 輝しよわれ (→1327) 一はなくすくたゝなしす/かて(/\)あんしに おもわれゝ/又しものよのぬしす/ま人 きやかしよわれ 20-1391(61) 中城おもろの節 一沖縄玻名城ちやらの/実にや へらい欲しや/又沖縄玻名城てだ (→1328) 一おきなわはなくすくちやらの/けにや へらいほしや/又おきなわはな城てた 20-1392(62) ちやうやうへまのしが節 一玉とりに 在つる/麗し花 折ちゑ/浦鳴響むまちらす 付けれ/又せるましに 在つる (→1329) 一たまとりに あつる/うるわしはな おちゑ/うらとよむまちらす つけれ/又せるましに あつる 20-1393(63) たづな節 一玻名城 おわる/御愛しのてだの/苦世 甘世 為す てだ/又国の根に おわる (→1330) 一はなくすく おわる/みかなしのてたの/にかよう あまよ なす てた/又国のねに おわる 21 くめの二間切おもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第廿一節 21-1394(1) あらかきのもりの節 一あまみやみるや仁屋/まきよ 選です 降れたれ/百末 手摩られ/又しねりやみるや仁屋/ふた 選です/又新垣の庭に/まきよ 選です/又大祖父が庭に 一あまみやみるやにや/まきよ ゑらてす おれたれ/もゝすへ てつられ/又しねりやみるやにや/ふた ゑらてす/又あらかきのみやに/まきよ ゑらてす/又おきおふちかみやに 21-1395(2) あまみやみるやにが節 一新垣の杜に/なよしのは 手摩て/おもやけ 珍らがて/又大祖父が杜に/又なよる 友加那志/寄て来う 物知られ/又一のおもやけや/立ち居り ゐ居り 待ち居り 一あらかきのもりに/なよしのは てすて/おもやけ めつらかて/又おきおふちかもりに/又なよる ともかなし/よてこう 物しられ/又いちのおもやけや/たちより ゐより まちより 21-1396(3) あまみやみるやに節 一君や 鬼の君/目付け しよわちへ/愛しやす 見よわめ/又さしふ 五人/又天の愛しやにす 一きみや おにのきみ/めつけ しよわちへ/かなしやす みよわめ/又さしふ いつゝ人/又あまのかなしやにす 21-1397(4) あまみやみるやに節 一世寄せ君 若い人/若い人 君誇り/誇りにせ 有り居れ/又思ひ君 若い人/又金福の若い人/又具志川の若い人 一よゝせきみ わかいきよ/わかいきよ きみふくり/ふくりにせ ありよれ/又おもひきみ わかいきよ/又かなふくのわかいきよ/又くしかわのわかいきよ 21-1398(5) あまみやみるやに節 一世寄せ君の/神酒寄ら家 若い人/若い人が 見欲しや/又思ひ君の/神酒寄ら家 若い人/又金福の若い人/又具志川の若い人 一よゝせきみの/みいきよらや わかいきよ/わかいきよか みふしや/又おもひきみの/みいきよらや わかいきよ/又かなふくのわかいきよ/又くし川のわかいきよ 21-1399(6) うちいでがおにのきみこい節 一久米の世寄す君/しのこて 鳴響ま/又按司添いがみ御前/又貴み人がみ御前 一くめのよゝすきみ/しのこて とよま/又あんしおそいかみ御まへ/又たゝみきよかみ御まへ 21-1400(7) うちいでおにのきみこい節 一聞ゑ精高子が/世掛けにせさ/又鳴響む精高子が/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや (→487) 一きこゑせたかこか/よかけにせさ/又とよむせたかこか/又きこゑあんしおそいや/又とよむあちおそいや 21-1401(8) あらかきのもりの節 一あまみやみるや仁屋/御酒 百々度/君が守り せたな/おぶつ ゑたまれて/又しねりやみるや仁屋/主が守り せたな 一あまみやみるやにや/よさけ もゝ(/\)と/きみかまふり せたな/おふつ ゑたまれて/又しねりやみるやにや/ぬしかまふり せたな 21-1402(9) きこゑあおりやへ節 一聞ゑ宣の君や/鳴響む宣の君や/拾 挾め みおやせ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや/又卯の時のてだの/上がて 照り居る様に/又金の御柄杓/真玉の御柄杓/又ぬき上げれ 御柄杓/差し上げれ 御柄杓 (→1469) 一きこゑせのきみや/とよむせのきみや/拾 はさめ みおやせ/又きこゑあんしおそいや/とよむあんしおそいや/又うの時のてたの/あかて てりよるやに/又こかねのみしやく/またまのみしやく/又ぬきあけれ みしやく/さしあけれ みしやく 21-1403(10) うちいでいつかなつたゝしゆ節 一宣の君ぎや いやけ/たむき宣ん君しゆ/百度 いやけわめ/又君高が いやけ/又精高子に いやけ/又按司添いに いやけ/又男にせや いやけ/又男にせや いやけ (→1440) 一せのきみきや いやけ/たむきせんきみしゆ/もゝと いやけわめ/又きみたかか いやけ/又せたかこに いやけ/又あんしおそいに いやけ/又ゑくかにせや いやけ/又おとくにせや いやけ 21-1404(11) きこゑせのきみがつゝとりかわちへ節 一聞ゑ宣の君が/思いの御肝/通ちへ みおやせ/又鳴響む宣の君や/又真東風風 吹けば/又追手風 吹けば/又新垣のまきよに/又十尋杉 寄らちへ (→1441) 一きこゑせのきみか/おもいのおきも/とちへ みおやせ/又とよむせのきみや/又まこちかす ふけは/又おゑちかす ふけは/又あらかきのまきよに/又十いろすき よらちへ 21-1405(12) おもろねやがりが節 一聞ゑ宣の君や/神 仏/今の按司添い 守ら/又鳴響む宣の君や/又まゝけすが御内に/又かわるめが御内に (→1468) 一きこゑせのきみや/かみ ほとけ/いみやのあんしおそい まふら/又とよむせのきみや/又まゝけすかみうちに/又かわるめかみうちに 21-1406(13) ふるけものろの節 一聞ゑ宣の君ぎや/鳴響む宣の君ぎや/何時も 按司添いす ちよわれ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや 一きこゑせのきみきや/とよむせのきみきや/いつも あんしおそいす ちよわれ/又きこゑあんしおそいや/とよむあんしおそいや 21-1407(14) うちいでがおにのきみはい節 一聞ゑ宣の君や/祈り遣り ちよわば/宣の君しよ 世は 似せめ/又鳴響む宣の君ぎや/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや 一きこゑせのきみや/いのりやり ちよわは/せのきみしよ よは にせめ/又とよむせのきみきや/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや 21-1408(15) きこゑぐしかわしけちなは節 一聞ゑ宣の君が/飽かん真物 見ちやる/島世 揃ゑて みおやせ/又鳴響む宣の君が 一きこゑせのきみか/あかんま物 みちやる/しまよ そろゑて みおやせ/又とよむせのきみか 21-1409(16) おもとたけつかさこ節 一久米の君南風や/前にかち 寄て来う/成さが 珍らしや/又弟君南風や/前にかち 寄て来う/又組む手 取て 見らよ/前にかち 寄て来う/又島ゑりぎや 欲しやす/八重山島 おわちやれ/又国ゑりぎや 欲しやす/きちやら嶽 おわちやれ/又仲地綾庭に/ゑんげらゑ 有りる/[又大祖父が おわにや/ゑんげらへ 有らまし/又汲む清水やちよむ/見ちゑ行ぢゑ 息 伸ばまし/又くたる頂やちよむ/見ちへ行ぢゑ 肝 伸ばまし] (→557) 一くめのきみはいや/まゑにかち よてこう/なさか めつらしや/又おとゝきみはゑや/まへにかち よてこう/又こむて とて みらよ/まゑにかち よてこう/又しまゑりきや ほしやす/やへましま おわちやれ/又くにゑりきや ほしやす/きちやらたけ おわちやれ/又なかちあやみやに/ゑんけらゑ ありる/[又うきおほちか おわにや/ゑんけらへ あらまし/又くむさうすやちよむ/みちゑいちゑ いき のはまし/又くたるつちやちよむ/みちへいちゑ あよ のはまし] 21-1410(17) くめのきみはいまへにかちよてこうが節 一おもと嶽司子/久米の島 おわちへ/世直しが おわちゑ/又きちやら嶽司子/成さが前 おわちゑ/又首里杜按司添い/十百末/按司添いす ちよわれ/又真玉杜按司添い/十百末/又八重山島ぎやめむ/波照間島ぎやめむ/十百末/又与那国ぎやめむ/波照間ぎやめむ/十百末/又縄 渡ちゑ/糸 渡ちゑ/十百末 (→558・1443) 一おもとたけつかさこ/くめのしま おわちへ/世なおしか おわちゑ/又きちやらたけつかさこ/なさかまゑ おわちゑ/又しよりもりあちおそい/ともゝすへ/あちおそいす ちよわれ/又またまもりあちおそい/ともゝすゑ/又やゑましまきやめむ/はたらしまきやめむ/ともゝすゑ/又いにやくにきやめむ/はてるまきやめむ/ともゝすゑ/又なわ わたちゑ/いと わたちゑ/ともゝすへ 21-1411(18) くめのきみはゑが節 一おぼつ 居て 見れば/さりよこ 為ちへ 見れば/綾庭の 珍らしや/又仲地綾庭に/ゑんげらへ 有りる/又仲地奇せ庭に/むかげらゑ 有りる/又真鳴響たが 使いしよ/久米の島 おわちやれ/又吾がころが 使いしよ/成さが島 おわちやれ/又大祖父が世やてや/百甕む 据へまし/又綾庭の大ころ/眼 合わちへ 戻らめ/又綾庭のころ(/\)/御顔 合わちへ 戻らめ (→559・1499) 一おほつ おて みれは/さりよこ しちへ みれは/あやみやの めつらしや/又なかちあやみやに/ゑんけらへ ありる/又なかちくせみやに/むかけらゑ ありる/又まとよたか つかいしよ/くめのしま おわちやれ/又あかころか つかいしよ/なさかしま おわちやれ/又うきおほちか世やてや/もゝかめむ すへまし/又あやみやの大ころ/あまこ あわちへ もとらめ/又あやみやのころ(/\)/みかを あわちへ もとらめ 21-1412(19) うちいぢへはくめの大おそいが節 一新垣の大祖父が杜に/吾が成さす/報為 勝りよわれ/又大里の鳴響み杜 降れわちへ/吾が成さす/又大里の根立て杜 降れわちへ/吾が成さす/又新垣の稲嶺 降れわちへ/吾が成さす/又十尋あしやげ/八尋あしやげ こので/吾が成さす/又百甕は 八十甕は 据へて/吾が成さす/又思い君 げらへ君 手摩て/吾が成さす (→560) 一あらかきのうきおほちかもりに/あかなさす/ふため まさりよわれ/又大さとのとよみもり おれわちへ/あかなさす/又大さとのねたてもり おれわちへ/あかなさす/又あらかきのいなみね おれわちへ/あかなさす/又十いろあしやけ/八いろあしやけ このて/あかなさす/又百かめは 八十かめは すへて/あかなさす/又おもいきみ けらへきみ てつて/あかなさす 21-1413(20) きこゑ大ぎみがさやはたけおれわちへが節 一聞得大君が/押し遣たる精軍/按司添いしよ 世 添ゑれ/又鳴響む精高子が/押し遣たる精軍/又あはれ愛し君南風/島討ち為てす 戻りよれ/又あはれ愛し君南風/国討ち為てす 戻りよれ/又群り合ゑ子達 大国為て/島討ち為てす 戻りよれ/又大ころ達 大国為て/国討ち為てす 戻りよれ/又ゑそこ数 ころ達よ/島討ち為てす 戻りよれ/又み御船数 ころ達よ/合おてす 戻りよれ/又おぼつぎやめ 鳴響で/合おてす 戻りよれ (→35・561・1456) 一きこゑ大きみか/おしやたるせいくさ/あちおそいしよ 世 そゑれ/又とよむせたかこか/おしやたるせいくさ/又あはれかなしきみはゑ/しまうちしてす もとりよれ/又あはれかなしきみはゑ/国うちしてす もとりよれ/又もりやゑこた ちや国して/しまうちしてす もとりよれ/又大ころた ちや国して/くにうちしてす もとりよれ/又ゑそこかす ころたよ/しまうちしてす もとりよれ/又みおうねかす ころたよ/あおてす もとりよれ/又おほつきやめ とよて/あおてす もとりよれ 21-1414(21) うちいぢへはあまみやみるやにが節 一与那覇わり金や/鈴のわり金や/又国の浮雲と/国の貴み人と (→562) 一よなはわりかねや/すつのわりかねや/又くにのうきよくもと/国のたゝみきよと 21-1415(22) うちいぢへはくめのきみはゑが節 一仲地綾庭に/綾金/押し合いしよわれ/又仲地奇せ庭に/綾金 (→563) 一なかちあやみやに/あやきやね/おしあいしよわれ/又なかちくせみやに/あやきやね 21-1416(23) うちいぢへはさはちきようが節 一あまみや君南風や/京の君南風や/百度 手摩られゝ/又具志川の使い/金福の使い/又板門口 上道/金門口 上道/又真鳴響たは しぢやけて/吾がころは しぢやけて (→564) 一あまみやきみはゑや/けおのきみはゑや/もゝと てつられゝ/又くしかわのつかい/かなふくのつかい/又いちやちやくち おいみき/かなちやくち おいみき/又まとよたは しちやけて/あかころは しちやけて 21-1417(24) あらかきもりにうちあがるたゝみが節 一新垣の杜に/打ち揚がる拍子/又吾が成さが杜に/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に/又按司添いがみ御前/又精高子がみ御前 (→599) 一あらかきのもりに/うちあかるひやし/又あかなさかもりに/又けよのよかるひに/又けよのきや(/\)るひに/又あちおそいかみ御まへ/又せたかこかみ御まへ 21-1418(25) うらそいのおやのろが節 一兼城大親/おもろ為る大親/世添う拍子/打ちちゑ みおやせ/又国の根の大親/おもろ為る大親/又今日の良かる日に/おもろ為る大親/又今日のきや(/\)る日に/おもろ為る大親/又按司添いがみ御前/おもろ為る大親/又精高子がみ御前/おもろ為る大親 (→600) 一かねくすく大や/おもろする大や/世そうひやし/うちちゑ みおやせ/又くにのねの大や/おもろする大や/又けよのよかるひに/おもろする大や/又けよのきや(/\)るひに/おもろする大や/又あちおそいかみ御まへ/おもろする大や/又せたかこかみ御まへ/おもろする大や 21-1419(26) うらそいのおやのろが節 一兼城根立て杜ぐすく/世勝る島討ち拍子 みおやせ/又国の根の根立て杜ぐすく/世勝る/又今日の良かる日に/根立て杜ぐすく/又今日のきや(/\)る日に/根立て杜ぐすく/又按司添いがみ御前/根立て杜ぐすく (→601) 一かねくすくねたてもりくすく/世まさるしまうちひやし みおやせ/又くにのねのねたてもりくすく/世まさる/又けよのよかるひに/ねたてもりくすく/又けよのきや(/\)るひに/ねたてもりくすく/又あちおそいかみ御まへ/ねたてもりくすく 21-1420(27) 一福地儀間の主/てだよ 見ちやる 勝り/又良かる儀間の主/又かさす若てだよ (→569) 一ふくしきまのしゆ/てたよ みちやる まさり/又よかるきまのしよ/又かさすわかてたよ 21-1421(28) いややとよたしよまぐしとよたしようらきらしやみぼしやが節 一いやや鳴響た主/愛し鳴響た主/親より 好で/又かさす若てだよ/真物若てだよ/又午の年 来よ物/生まれ年 来よ物 (→570) 一いややとよたしよ/まくしとよたしよ/おやより このて/又かさすわかてたよ/ま物わかてたよ/又うまのとし きよ物/うまれとし きよ物 21-1422(29) いややとよたしよまぐしとよたしよおやよりこのでが節 一いやや鳴響た主よ/愛し鳴響た主よ/心切らしや 見欲しや/又離れ 居る 吾は/とわけ 居る 吾は/又川端 降り遣り (→571) 一いややとよたしよ世/まくしとよたしよ世/うらきらしや みほしや/又はなれ おる あんは/とわけ おる あんは/又かわはんた おりやり 21-1423(30) うちいぢへはなごのこてるわが節 一仲地真五郎子が/鳴響み居る 使い/真五郎子が げらへ/又疾く寄せが下に/鳴響み居る 使い/又腰当て走りや 作て/鳴響み居る 使い (→603) 一なかちまころくか/とよみよる つかい/まころくか けらへ/又とくよせかしたに/とよみよる つかい/又こしあてはりや つくて/とよみよる つかい 21-1424(31) おもろなよくらが節 一妹君勝り/成さが思い君/ゑ忘れたな/成さい人が/御み顔の 見欲しや/又玉走り/つき開けわちへ ちよわちへ/又玉遣り戸/押し開けわちへ ちよわちへ/又玉簾/巻き上げわちへ ちよわちへ/又糸簾/押し開けわちへ ちよわちへ (→604) 一おとゝきみまさり/なさかおもいきみ/ゑわすれたな/なさいきよか/おみかうの みほしや/又たまはしり/つきあけわちへ ちよわちへ/又たまやりちよ/おしあけわちへ ちよわちへ/又たますたり/まきあけわちへ ちよわちへ/又いとすたり/おしあけわちへ ちよわちへ 21-1425(32) きこへぐしかわにしけちなはが節 一久米の差笠は/成さが思い君/世 揃う 具志川 げらゑて/又鳴響む差笠は/成さが思い君 (→500・605) 一くめのさすかさは/なさかおもいきみ/世 そろう くしかわ けらゑて/又とよむさすかさは/なさかおもいきみ 21-1426(33) うちいぢへはこゑしのがさしふとのばらが節 一かさすちやらは/だりじよ 鳴響め/見れば 水 廻て/又真物ちやらは/だりじよ 鳴響め/又名護の浜に/だりじよ 鳴響め/又名護のひちやに/だりじよ 鳴響め/又大和ぎやめ/だりじよ 鳴響め (→606) 一かさすちやらは/たりしよ とよめ/みれは みつ まわて/又ま物ちやらは/たりしよ とよめ/又なこのはまに/たりしよ とよめ/又なこのひちやに/たりしよ とよめ/又やまときやめ/たりしよ とよめ 21-1427(34) かさすわかてだの御みしやくのきやげが節 一かさす若てだの/で 吾 御肝に 撓わ/又真物若てだの (→607) 一かさすわかてたの/て わん おきもに しなわ/又ま物わかてたの 21-1428(35) うちいぢへはなごのこてるわが節 一かさす若てだよ/御み神酒 ぬき上げは/又真物若てだよ/又奥武の浜崎に/又奥武のいふ崎に/又弟松鳴響た/又兄の大屋子思い (→608) 一かさすわかてたよ/おみしやく ぬきあけは/又ま物わかてたよ/又あおのはまさきに/又あおのいふさきに/又おとゝまちとよた/又せさのおやくもい 21-1429(36) あおりやへが節 一聞ゑ国添いが/国手持ち げらゑて/果報せぢ/前/[按司添いに/みおやせば/守りよわば/百末 ちよわれ] (→609) 一きこゑくにおそいか/国てもち けらゑて/かほうせち/まゑ/[あちおそいに/みおやせは/まふりよわは/もゝすへ ちよわれ] 21-1430(37) おもろねあがりしまたづなが節 一嘉手川の殿々/北の金丸は/後末の御世は/おぎやか思いす ちよわれ/又今日 吹き居る 真北風や/北の金丸は/後末の御世わ/又なま 吹き居る 真北風や/北の金丸は/後末の御世は (→618) 一かてかわのとの(/\)/にしのかね丸は/のちすゑのおよは/おきやかもいす ちよわれ/又けお ふきよる まにしや/にしのかね丸は/のちすゑのおよわ/又なま ふきよる まにしや/にしのかね丸は/のちすゑのおよは 21-1431(38) あおりやへが節 一嘉手川の殿々/鈴富す 按司 栄せ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば (→619) 一かてかわのとの(/\)/すつとみす あち はやせ/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは 21-1432(39) あおりやへが節 一ゑんこ鳴響た主/百按司やらばやちよむ ゑ やれ/鳴響む按司添い/又良かる鳴響た子/百按司やらばやちよむ/又聞ゑ按司添い/百按司やらばやちよむ/又鳴響む按司添い/百按司やらばやちよむ (→566・1485) 一ゑんことよたしゆ/もゝあんしやらはやちよむ ゑ やれ/とよむあちおそい/又よかるとよたし/もゝあちやらはやちよむ/又きこゑあちおそい/もゝあちやらはやちよむ/又とよむあちおそい/もゝあちやらはやちよむ 21-1433(40) ゑんことよたしよもゝあぢやらばやちよもが節 一ゑんこ鳴響た主/良かる鳴響た主/思い君 げらへ/[又さうさしや ゐ国 生け(/\)し] (→567) 一ゑんことよたしよ/よかるとよたしよ/おもいきみ けらへ/[又さうさしや ゐくに いけ(/\)し] 21-1434(41) うちいぢへはかねぐすくのろが節 一こゑしのが国 生け(/\)し/杜ぐすく 降れ欲しや/又まちらすが国 生け(/\)し/又与那原の国 生け(/\)し/又轟きの国 生け(/\)し/又五嶽の国 生け(/\)し/又七嶽の国 生け(/\)し/[按司添いに みおやせ/又おぼつ内に 有り居る/銀内に 有り居る/神ぎや命/按司添いに みおやせ] (→648・649) 一こゑしのかくに いけ(/\)し/もりくすく おれほしや/又まちらすか国 いけ(/\)し/又よなはるのくに いけ(/\)し/又とゝろきのくに いけ(/\)し/又五たけのくに いけ(/\)し/又七たけのくに いけ(/\)し/[あちおそいに みおやせ/又おほつうちに ありよる/なむちやうちに ありよる/かみきやいのち/あちおそいに みおやせ] 21-1435(42) あおりやへが節 一差笠 国 直ちへ/金福に 降れわちへ/成さい人に/見揚がの杜 みおやせ/又君の按司の 国 直ちへ/又具志川の杜に/又金福の杜に (→629) 一さすかさ くに なおちへ/かなふくに おれわちへ/なさいきよに/みやかのもり みおやせ/又きみのあちの 国 なおちへ/又くしかわのもりに/又かなふくのもりに 21-1436(43) 一聞ゑ宣の君が/さいの端の/舞やいど 見物/又鳴響む宣の君が/又大和ゑむ 船頭/又精高子が前に/又げらへ子が前に (→620) 一きこゑせのきみか/さいのはなの/まやいと みもん/又とよむせのきみか/又やまとゑむ せと/又せたかこかまへに/又けらへこかまへに 21-1437(44) おにのきみはゑやなさいきよにしなてが節 一聞ゑ宣の君が/綾頂 鳴響ま/又鳴響む宣の君ぎや/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく (→621) 一きこゑせのきみか/あやつちへ とよま/又とよむせのきみきや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく 21-1438(45) 一世玉子ぎや おもろ/百按司より 勝りよわ/末 長く/玉世 揃へわちへ/又世玉仁屋が 宣るむ/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや/[百按司より 勝りよわ/又聞ゑ按司添いや/百按司より 勝りよわ/又鳴響む按司添いや/百按司より 勝りよわ] (→616・1442) 一よたましきや おもろ/もゝあんしより まさりよわ/すへ なかく/たまよ そろへわちへ/又よたまにやか せるむ/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや/[もゝあちより まさりよわ/又きこゑあちおそいや/もゝあちより まさりよわ/又とよむあちおそいや/もゝあちより まさりよわ] 21-1439(46) うちいぢへはとかしきのかねつが節 一聞ゑ按司添いや/てるかはす 守れ/守れよわば/百末 ちよわれ/又鳴響む按司添いや/てるしのす 守れ/又聞得大君す/按司添いや 守れ/又鳴響む大君しよ/貴み人わ 守れ/又あまみや君南風や/按司添いが おより/又しねりや君南風や/貴み人が おより/又おぼつせぢ 降ろちへ/按司添いす 守れ/又神座せぢ 降ろちへ/貴み人す 守れ/又神座 在つる 金精/按司添いに みおやせ[ば守りよわば] (→369・617) 一きこゑあちおそいや/てるかはす まふれ/まふれよわは/もゝすへ ちよわれ/又とよむあちおそいや/てるしのす まふれ/又きこゑ大きみす/あちおそいや まふれ/又とよむ大きみしよ たゝみきよわ まふれ/又あまみやきみはゑや/あちおそいか おより/又しねりやきみはゑや/たゝみきよか おより/又おほつせち おろちへ/あちおそいす まふれ/又かくらせち おろちへ/たゝみきよす まふれ/又かくら あつる 金すへ/あんしおそいに みおやせ[はまふりよわは] 21-1440(47) 一宣の君ぎや いやけ/たむき宣の君しよ/百度 いやけわめ/又君高が いやけ/たむき宣の君しよ/又精高子に いやけ/たむき宣の君しよ/又按司添いに いやけ/たむき宣の君しよ/又男にせや いやけ/たむき宣の君しよ/又男にせや いやけ/たむき宣の君しよ (→1403) 一せのきみきや いやけ/たむきせのきみしよ/もゝと いやけわめ/又きみたかか いやけ/たむきせのきみしよ/又せたかこに いやけ/たむきせのきみしよ/又あちおそいに いやけ/たむきせのきみしよ/又ゑくかにせや いやけ/たむきせのきみしよ/又おとくにせや いやけ/たむきせのきみしよ 21-1441(48) きこゑせのきみがつゝとりかわちへが節 一聞ゑ宣の君が/思いの御肝/通ちゑ みおやせ/又鳴響む宣の君や/思いの御肝/又真東風風 吹けば/思いの御肝/又追手風 吹けば/思いの御肝/又新崎のまきよに/思いの御肝/[今ど 世わ 勝る/又鳴響む按司添いや/今ど 世わ 勝る] (→1404) 一きこゑせのきみか/おもいのおきも/とうちゑ みおやせ/又とよむせのきみや/おもいのおきも/又まこちかせ ふけは/おもいのおきも/又おいちゑかせ ふけは/おもいのおきも/又あらさきのまきよに/おもいのおきも/[いみやと 世わ まさる/又とよむあちおそいや/いみやと 世わ まさる] 21-1442(49) あおりやへが節 一世玉子が おもろ/百按司より 勝りよわ/末 長く/玉世 揃へわちへ/又世玉仁屋が 宣るむ/又聞へ按司添いや/又鳴響む按司添いや (→616・1438) 一よたましか おもろ/もゝあちより まさり世わ/すゑ ながく/たまよ そろへわちへ/又よたまにやか せるむ/又きこへあんしおそいや/又とよむあんしおそいや 21-1443(50) 一おもと嶽司子/久米の島 おわちへ/世直しぎや おわちへ/又きちやら嶽司子/成さが前 おわちへ/[又大祖父ぎや おわにや]/[ゑんげらゑ 有りろ/又仲地奇せ庭に/むかげらゑ 有りろ/又真鳴響たが 使いしよ/久米の島 おわちやれ/又吾がころが 使いしよ/成さが前 おわちやれ/又大祖父が世やて]/[又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/又月の若清らが/又てだの若清らが] (→558・1410) 一おもとたけつかさこ/くめのしま おわちへ/よなおしきや おわちへ/又きちやらたけつかさこ/なさかまへ おわちへ/[又おきおほちきや おわにや]/[ゑんけらゑ ありろ/又なかちくせみやに/むかけらゑ ありろ/又まとゆたか つかいしよ/くめのしま おわちやれ/又あかころか つかいしよ/なさかまへ おわちやれ/又おきおほちかよやて]/[又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/又月のわかきよらか/又てたのわかきよらか] 21-1444(51) くめのこいしのがとりがとうとりが節 一久米のこいしのに 漕がせ/又百浦こいしのに 漕がせ/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/[又沖手立てぬ 競ゑて/又干瀬手立てぬ 競ゑて] 一くめのこいしのに こかせ/又もゝうらこいしのに こかせ/又あさとれか しよれは/又世うとれか しよれは/又いちやきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/[又おきちへたてぬ いそゑて/又ひせちへたてぬ いそゑて] 21-1445(52) くめのこいしのがとりがとうとりが節 一久米のこいしのが やれ け/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/又棚清らは 押し浮けて/又船子 選で 乗せて/又手楫 選で 乗せて/[又此の渡 舞う鷲の/又大渡 舞うかくの/又鷲や 物知ると/又かくは 物知ると/又大金思い 誇て/又若清らよ 誇て/又首里杜 向て/又真玉杜 向て/又袖垂れて 舞うて] (→651) 一くめのこいしのか やれ け/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いちやきよらは おしうけて/又たなきよらは おしうけて/又ふなこ ゑらて のせて/又てかち ゑらて のせて/[又このとう まうわしの/又大と まうかくの/又わしや 物しると/又かくは 物しると/又ちやかねもい ほこて/又わかきよらよ ほこて/又しよりもり むかて/又またまもり むかて/又そてたれて まうて] 21-1446(53) 一あけのこしらいや/名高こしらいや/謀り遣り/攻めつけて 鳴響ま/又いち杜が崎に/あい杜が崎に/又金冑 着遣り/又金鎧 着遣り/又牛綾楯 取り遣り/塗手鉾 取り遣り/又板門 攻めつけて/金門 攻めつけて 一あけのこしらいや/なたかこしらいや/てはかりやり/せめつけて とよま/又いちもりかさきに/あいもりかさきに/又かなかふと きやり/又かなよろい きやり/又うしあやたて とりやり/ぬりてほこ とりやり/又いちやちや せめつけて/かなちや せめつけて 21-1447(54) くめのこいしのがくにぢやか節 一久米のこいしのが/船遣れ拍子/又百浦こいしのが/又朝凪れが し居れば/又夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて/[又買いぎや 上て/やれ このへ] (→547) 一くめのこいしのか/ふなやれひやし/又もゝうらこいしのか/又あさとれか しよれは/又ようとれか しよれは/又いちやきよらは おしうけて/[又かいきや のほて/やれ このへ] 21-1448(55) うちいぢへはもゝとふみあがりが節 一おぎやか真強く思い/おこのみの 高さ/具志川 湧く清水 げらゑて/又はたみ真強く思い/おこのみの 高さ/具志川/又聞ゑ按司添いぎや/おこのみの 高さ/具志川/又鳴響む按司添いぎや/おこのみの 高さ/具志川 (→638) 一おきやかまちよくもい/おこのみの たかさ/くしかわ わくさうす けらゑて/又はたみまちよくもい/おこのみの たかさ/くしかわ/又きこゑあちおそいきや/おこのみの たかさ/くしかわ/又とよむあちおそいきや/おこのみの たかさ/くしかわ 21-1449(56) ゑんことよたしよあぢおそいてだとわかてだが節 一ゑんこ鳴響た主/按司添いてだの/このみよわる貢 積む/せん寄せ げらへ/又良かる鳴響た主/按司添いてだの/このみよわる/又伊敷索掟/按司添いてだの/このみよわる/又御庭 庭頂に/御庭 庭先に/按司按いてだの/このみよわる (→639) 一ゑんことよたしよ/あちおそいてたの/このみよわるかまへ つむ/せんよせ けらへ/又世かるとよたしよ/あちおそいてたの/このみよわる/又いしけなはおきて/あちおそいてたの/このみよわる/又おみや みやつちに/又おみや みやさきに/あちおそいてたの/このみよわる 21-1450(57) ゑんことよたしよおもいきみげらへきみが節 一ゑんこ鳴響た主/良かる鳴響た主/按司添いてだと 若てだ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや/又異島の按司や/他国の按司や/又見ちゑど 羨み居る/聞ちへど 羨み居る (→640) 一ゑんことよたしよ/よかるとよたしよ/あちおそいてたと わかてた/又きこゑあちおそいや/とよむあちおそいや/又ことしまのあちや/よこくにのあちや/又みちゑと うらやみよる/きちへと うらやみよる 21-1451(58) おにのきみはへやもゝうらのとよむが節 一鬼の君南風や/弥帆 引ちへ 待ち居ら/又添い君南風や (→641) 一おにのきみはゑや/やほう ひちへ まちよら/又おそいきみはいや 21-1452(59) 一聞ゑ差笠/妹君やれども/降れる数/君 栄す 御声/又鳴響む差笠は/降れる数/又具志川の杜に/妹君やれども/降れる数/又金福の杜に/妹君やれども/降れる数 (→598) 一きこゑさすかさ/おとゝきみやれとも/おれるかす/きみ はやす みこゑ/又とよむさすかさは/おれるかす/又くしかわのもりに/おとゝきみやれとも/おれるかす/又かなふくのもりに/おとゝきみやれとも/おれるかす 21-1453(60) あおりやへが節 一聞ゑ差笠は/世添うせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む差笠は/世添うせぢ/又具志川の杜に/世添うせぢ/又金福の杜に/世添うせぢ 一きこゑさすかさは/よそうせち/あちおそいに みおやせ/又とよむさすかさは/よそうせち/又くしかわのもりに/よそうせち/又かなふくのもりに/よそうせち 21-1454(61) 一久米のこゑしのが/百末 鳴響む/聞ゑる杜/又百浦こゑしのが/百末 鳴響む/又聞ゑ按司添いが/百末 鳴響む/又鳴響む按司添いが/百末 鳴響む/[又ぜるまゝに 依い憑ちへ/又精高子がみ御前/又按司添いがみ御前/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて/又君使い たりる/又主使い たりる] (→577) 一くめのこゑしのか/もゝすゑ とよむ/きこゑるもり/又もゝうらこゑしのか/もゝすゑ とよむ/又きこゑあちおそいか/もゝすゑ とよむ/又とよむあちおそいか/もゝすゑ とよむ/[又せるまゝに ゆいつちへ/又せたかこかみ御まへ/又あちおそいかみ御まへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すゑて/又きみつかい たりる/又ぬしつかい たりる] 21-1455(62) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/[又首里杜 ちよわる/真玉杜 ちよわる/又按司添いが おより/貴み人が おより/又十百末 ちよわれ/八十末に ちよわれ/又仲地綾庭に/見れば 肝 栄ゑてや]/[百甕も 据へまし/又綾庭の大ころ/眼 合わちへ 戻らに/又綾庭のころ(/\)/御顔 合わちへ 戻らに] (→559=1499・625=1483) 一くめのこゑしのか/[又しよりもり ちよわる/またまもり ちよわる/又あちおそいか おより/たゝ〔き〕よか おより/又ともゝすゑ ちよわれ/やそすゑに ちよわれ/又なかちあやみやに/みれは きも はゑてや]/[もゝかめも すへまし/又あやみやの大ころ/あまこ あわちへ もとらに/又あやみやのころ(/\)/みかお あわちへ もとらに] 21-1456(63) うらおそいおもろが節 一聞得大君ぎや/押し遣たる精軍/按司添いす 世 添へれ/[てらちんのせぢ 降ろちへ/又京の君南風や/てらちんのせぢ 降ろちへ/又おもかはののろ(/\)/てらちんのせぢ 降ろちへ/又神座内に 有り居る/金内に 有り居る/神ぎや命]/[みさき 差しよわちへ/又金若子 紐鈴は 下げて/又金みさき 鳴り鈴は 下げて] (→35・561・1413) 一きこゑ大きみきや/おしやたるせいくさ/あちおそいす 世 そへれ/[てらちんのせち おろちへ/又けおのきみはゑや/てらちんのせち おろちへ/又おもかはののろ(/\)/てらちんのせち おろちへ/又かくらうちに ありよる/こかねうちに ありよる/かみきやいのち]/[みさき さしよわちへ/又かねわかこ ひもすつは さけて/又かねみさき なりすつは さけて] 21-1457(64) あおりやへが節 一大君が 御差ししよ/おもかはのせぢ 降ろちへ/按司添いよ/守らてゝ 降れわちへ/又精高子が 御差ししよ/おもかはのせぢ 降ろちへ/又てるかはが 御差ししよ/てらちんのせぢ 降ろちへ/又てるしのが 御差ししよ/てらちんのせぢ 降ろちへ/又あまみや君南風や/[照る雲は/如何ある清水 有てが/雲子より 出ぢゑたる/真玉より 出ぢへたる/又嶽が隈基に/杜が隈基に] (→628) 一大きみか うさししよ/おもかはのせち おろちへ/おちおそいよ/まふらてゝ おれわちへ/又せたかこか うさししよ/おもかはのせち おろちへ/又てるかはか うさししよ/てらちんのせち おろちへ/又てるしのか うさししよ/てらちんのせち おろちへ/又あまみやきみはゑや/[てるくもは/いきやあるさうす あてか/くもこより いちゑたる/またまより いちへたる/又たけかくまもとに/もりかくまもとに] 21-1458(65) うちいぢへはあまみやみるやにが節 一君良し君の/君よ 誇りよわちへ/按司添いや/百度世す ちよわれ/又君添い君の/君よ 誇りよわちへ/又聞ゑ按司添いが/君よ 誇りよわちゑ/又鳴響む按司添いが/君よ 誇りよわちへ/又真平良のあさいよ/君よ 誇りよわちへ/又弟金の真ころ子/君よ 誇りよわちへ/又後良かる真ころ子/君よ 誇りよわちへ (→573) 一きみよしきみの/きみよ ほこりよわちへ/あちおそいや/もゝと世す ちよわれ/又きみおそいきみの/きみよ ほこりよわちへ/又きこゑあちおそいか/きみよ ほこりよわちゑ/又とよむあちおそいか/きみよ ほこりよわちへ/又またいらのあさいよ/きみよ ほこりよわちへ/又おとかねのまころく/きみよ ほこりよわちへ/又のちよかるまころく/きみよ ほこりよわちへ 21-1459(66) あおりやへが節 一聞ゑ宣の君が/真しけす 真げらゑしよわちゑ/又鳴響む宣の君が/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや/又米数の 崇べ (→574) 一きこゑせのきみか/ましけす まけらゑしよわちゑ/又とよむせのきみか/又きこゑあちおそいや/又とよむあちおそいや/又こみかすの たかへ 21-1460(67) あおりやへが節 一おぎやか按司はゑや/で 吾 御肝 栄さ/又はたみ戦子/[又思い世寄せ君/又御庭 立つ 厳子/又真庭 立つ 厳子/又今日の良かる日に/又今日のきや(/\)る日に/又按司添いがみ御前/又貴み人がみ御前/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて/又按司添いよ 栄さに/又貴み人よ 栄さに] (→575・642) 一おきやかあちはゑや/て わん おきも はやさ/又はたみいくさこ/[又おもい世よせきみ/又おみや たつ いつこ/又まみや たつ いつこ/又けよのよかるひに/又けよのきや(/\)るひに/又あちおそいかみ御まへ/又たゝみきよかみ御まへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すゑて/又あちおそいよ はやさに/又たゝみきよ世 はやさに] 21-1461(68) きこへせのきみぎやいけ(/\)とそろわばおれらが節 一聞ゑ宣の君や/若君 げらへて 使ひ/又鳴響む宣の君や/又赤つ綾鉄/又赤つ奇せ鉄/又誰が 差ちへ 似せる/又何れが 差ちへ 似せる/又こしらゑす 似せたれ/又神にしやす 似せたれ(→594) 一きこゑせのきみや/わかきみ けらへて つかひ/又とよむせのきみや/又あかつあやはかね/又あかつくせはかね/又たるか さちへ にせる/又つれか さちへ にせる/又こしらゑす にせたれ/又かみにしやす にせたれ 21-1462(69) うちいぢへはおわもりぎやけおのきみが節 一君良し君の/君添い君の/混ぢらた 見居り/又百人の やちよく/七十人の やちよく/又百人が中に/七十人が中に/又雲子む 寄り居り/真玉む 寄り居り(→480・595) 一きみよしきみの/きみおそいきみの/まちらた めより/又もゝその やちよく/ななその やちよく/又もゝそかなかに/なゝそかなかに/又くもこむ よりより/またまむ よりより 21-1463(70) やふつよためはが節 一子丑が時 神ぎや時/知らたる いちよかゝ ころ達/綾の筵 打ちよ〔わ〕ちへ/神は 待たたな/又寅卯の時 神ぎや時/又今日の時良さは 神ぎや時/又なまの時良さは 神ぎや時/[又精高子がみ御前/根立て杜ぐすく](→596) 一ねうしかとき かみきやとき/しらたる いちよかゝ ころた/あやのみやし うちよ〔わ〕ちへ/かみは またたな/又とらうのとき かみきやとき/又けよのときよさは かみきやとき/又なまのときよさは かみきやとき/[又せたかこかみ御まへ/ねたてもりくすく] 21-1464(71) おとゝきみまさりが節 一思いなよくらが/前清水 有りちゑば/ゑけ 勝り 聞く 羨み/又仲地真五郎子が/前清水 有りちゑば/[肝高杜や](→602) 一おもいなよくらか/まゑさうす ありちゑは/ゑけ まさり きく うらやみ/又なかちまころくか/まゑさうす ありちゑは/[きもたかもりや] 21-1465(72) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/世の一頂の/世の手持ち みおやせ/又百浦こゑしのが/世の一頂の/又おとしよ川 降れわちへ/世の一頂の/又湧く清水 降れわちへ/世の一頂の(→612) 一くめのこゑしのか/世のいきつきの/世のてもち みおやせ/又もゝうらこゑしのか/よのいきつきの/又おとしよかわ おれわちへ/世のいきつきの/又わくさうす おれわちへ/よのいきつきの 21-1466(73) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/真糸縅/けさつり 鳴響で/又百浦こゑしのが/又久米の按司添いや/又鳴響む按司添いや(→613) 一くめのこゑしのか/まいとおとし/けさつり とよて/又もゝうらこゑしのか/又くめのあちおそいや/又とよむあちおそいや 21-1467(74) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/肝高杜や/国勝り しよわちへ/又百浦こゑしのが/肝高杜や/又久米の中城/肝高杜や/又鳴響む中城/[又十尋杉 寄らちへ/思いの御肝](→611) 一くめのこゑしのか/きもたかもりや/くにまさり しよわちへ/又もゝうらこゑしのか/きもたかもりや/又くめのなかくすく/きもたかもりや/又とよむ中くすく/[又十いろすき よらちへ/おもいのおきも] 21-1468(75) おもろねやがりしまたづなが節 一聞ゑ宣の君が/神 仏/今の按司添い 守ら/又鳴響む宣の君が/神 仏/今の/[おぼつ ゑたまれて/又しねりやみるや仁屋/御神酒 盛ら(/\)と/主が守り せたな](→1405) 一きこゑせのきみか/かみ ほとけ/いみやのあちおそい まふら/又とよむせのきみか/かみ ほとけ/いみやの/[おほつ ゑたまれて/又しねりやみるやにや/世みき もら(/\)と/ぬしかまふり せたな] 21-1469(76) うちいぢへきこゑあおりやへかち天のせぢおろちへが節 一聞ゑ宣ん君や/鳴響む宣ん君や/十日 挟め みおやせ/又聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや/又卯の時のてだの/上がて 照り居る様に/又金の御柄杓/真玉の御柄杓/又ぬき上げれ 御柄杓/差し上げれ 御柄杓(→1402) 一きこゑせんきみや/とよむせんきみや/とか はさめ みおやせ/又きこゑあちおそいや/とよむあちおそいや/又うのときのてたの/あかて てりよるやに/又こかねのみしやく/またまのみしやく/又ぬきあけれ みしやく/さしあけれ みしやく 21-1470(77) のちあがりが節 一宣の君が 君良し〔が〕/世果報成さい人/又吾が成さい人 てだ/又あまみ玉綱 麗し/又糸 貫き遣り 縄 貫き遣り/又お手づから み手づから/〔又〕取りよわ遣り 打ちへよわ遣り(→632・711・1492) 一せのきみか きみよし〔か〕/よかふうなさいきよ/又あかなさいきよ てた/又あまみたまちな おるわし/又いと のきやり なわ ぬきやり/又おてつから みてつから/〔又〕とりよわやり うちへよわやり 21-1471(78) あおりやへが節 一島尻に 在つる/磁石の真金/[磁石 真金]/玉世 揃ゑて みおやせ/又聞ゑ按司添いが/磁石の真金/又鳴響む按司添いが/磁石の真金(→633・1493) 一しまちりに あつる/つしやこのまかね/[つしやこ まかね]/たまよ そろゑて みおやせ/又きこゑあちおそいか/つしやこのまかね/又とよむあちおそいか/つしやこのまかね 21-1472(79) うちいぢへはくめの大おそいが節 一あまみやそよめきや/御愛し若い人/百末 ちよわれ/又しねりやそよめきや/[撓て 鳴響ま/又添い君南風や/成さい人に/又弟金の真ころ/成さい人に/又後良かる真ころ/成さい人に](→634) 一あまみやそよめきや/みかなしわかいきよ/もゝすゑ ちよわれ/又しねりやそよめきや/[しなて とよま/又おそいきみはゑや/なさいきよに/又おとかねのまころ/なさいきよに/又のちよかるまころ/なさいきよに] 21-1473(80) やほうひちへまちよらが節 一鬼の君南風や/百浦の 鳴響み/又添い君南風や/又具志川 おわる/又金福 おわる/又成さの浮雲が/又沖縄 鳴響む/又大国 鳴響む/[又金の御柄杓/又真玉の御柄杓/又ぬき上げれ 御柄杓/又差し上げれ 御柄杓](→586) 一おにのきみはゑや/もゝうらの とよみ/又おそいきみはゑや/又くしかわ おわる/又かなふく おわる/又なさのうきよくもか/又おきなわ とよむ/大くに とよむ/[又こかねのみしやく/又またまのみしやく/又ぬきあけれ みしやく/又さしあけれ みしやく] 21-1474(81) うちいぢへはすゑのちにやうるわしが節 一具志川の杜に/稲米 寄り満ちへれ/又金福の杜に/又精持ち親田原/又若人思いが 田原/又按司添いが 田原(→587) 一くしかわのもりに/いなよね よりみちへれ/又かなふくのもりに/又せもちおやたはる/又わかきよもいか たはる/又あちおそいか たはる 21-1475(82) うちいぢへはかねぐすくおもいぐわの節 一兼城杜に/つくせ 寄せれ/又聞ゑ按司添いや/又成さがげらゑ庭に(→588) 一かねくすくもりに/つくせ よせれ/又きこゑあちおそいや/又なさかけらゑみやに 21-1476(83) おもろねやがりが節 一兼城杜に/百浦まちらす/立ちよわちへ 栄よわれ/又根立て金杜に/百浦まちらす/又成さがげらへ庭に/百浦まちらす(→589) 一かねくすくもりに/もゝうらまちらす/たちよわちへ ふさよわれ/又ねたてかなもりに/もゝうらまちらす/又なさかけらへみやに/もゝうらまちらす 21-1477(84) おもろねやあがりやすゑのちにやうるわしが節 一新垣に おわる/真物世の主の真物/又初の子は 生しよわちゑ/初の子は 生しよわちゑ/又十百人の戦/八百人の戦(→590) 一あらかきに おわる/ま物世のぬしのま物/又よさのくわは なしよわちゑ/はつのくわは なしよわちゑ/又ともゝそのいくさ/やもゝそのいくさ 21-1478(85) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/百浦こゑしのが/精声 聞ゝ欲し〔や〕/国鳴響み/又綾嶺に 在つる/大祖父が うゑけ/又綾庭に 在つる/大祖母が うゑけ/又宇根に 居て 打てば/大里に 鳴響で/又大里に 打てば/大国に 鳴響で(→591) 一くめのこゑしのか/もゝうらこゑしのか/せこい きゝほし〔や〕/くにとよみ/又あやみねに あつる/うきおほちか うゑけ/又あやみやに あつる/うきはわか うゑけ/又うねに おて うては/大さとに とよて/又大さとに うては/大くにに とよて 21-1479(86) あおりやへが節 一堂の子が 使い/聞ゑ按司添いや/百度世す ちよわれ/又堂の大親が 使い/聞ゑ按司添いや/又堂川に 淀しよわ/聞ゑ按司添いや/又湧く清水 淀しよわ/聞ゑ按司添いや(→592) 一たうのしか つかい/きこゑあちおそいや/もゝと世す ちよわれ/又たうの大やか つかい/きこゑあちおそいや/又たうかわに よとしよわ/きこゑあちおそいや/又わくさうす よとしよわ/きこゑあちおそいや 21-1480(87) おにのきみはゑややちよくいよやにが節 一久米の世寄せ君/生け(/\)しく 栄せ(→593) 一くめの世よせきみ/いけ(/\)しく はやせ 21-1481(88) あおりやへが節 一大国 鳴響む 兼城/宣の君 手摩て 歓やかせ/又沖縄 鳴響む 兼城/又朝凪れが し居れば/〔又〕夕凪れが し居れば/又板清らは 押し浮けて(→623) 一大くに とよむ かねくすく/せのきみ てつて あまやかせ/又おきなわ とよむ かねくすく/又あさとれか しよれは/〔又〕ようとれか しよれは/又いちやきよらは おしうけて 21-1482(89) あおりやへが節 一聞ゑ宣の君が/降れて 群れ舞へば/末 長く/世 揃ゑて ちよわれ/又鳴響む宣の君が/降れて 群れ舞へば/又吾が成さい人按司添い/根石の 天に 上付くぎやめ/又てだ成さい人按司添い/真石の 天に 上付くぎやめ(→624・713) 一きこゑせのきみか/おれて ふれまへは/すゑ なかく/世 そろゑて ちよわれ/又とよむせのきみか/おれて ふれまへは/又あかなさいきよあちおそい/ねいしの てにに おゑつくきやめ/又てたなさいきよあちおそい/まいしの てにに おいつくきやめ 21-1483(90) おもとたけつかさこが節 一赤ら艫櫂や/見物艫櫂や/世直しが 降れわちへ/又久米の島 おわちへ/金の島 おわちへ/[又綾庭のころ達/立ち居り ゐ居り 待ち居り](→625) 一あからともかいや/み物ともかいや/よなおしか おれわちへ/又くめのしま おわちへ/かねのしま おわちへ/[又あやみやのころた/たちより ゐより まちより] 21-1484(91) うちいぢへはあまみやみるやにが節 一新垣の杜に/たりるこの みるやに 使い/又大祖父が杜/たりるこの/又御庭 げらへわちゑ/たりるこの/又真庭 げらへわちへ/たりるこの(→565) 一あらかきのもりに/たりるこの みるやに つかい/又うきおほちかもり/たりるこの/又おみや けらへわちゑ/たりるこの/又まみや けらへわちへ/たりるこの 21-1485(92) ゑんことよたしよおもいきみげらへきみが節 一ゑんこ鳴響た主/百按司やらばやちよも やれ/鳴響む按司添い/又良かる鳴響た主/百按司/[寄せて ちよわれ/又鳴響む国添いが/国手持ち げらへて/又具志川の杜に/国手持ち げらゑて/又金福の杜に/国手持ち げらゑて](→566・1432) 一ゑんことよたしよ/もゝあちやらはやちよも やれ/とよむあちおそい/又世かるとよたしよ/もゝあち/[よせて ちよわれ/又とよむくにおそいか/くにてもち けらへて/又くしかわのもりに/くにてもち けらゑて/又かなふくのもりに/くにてもち けらゑて] 21-1486(93) うちいぢへはきこゑせのきみがつゝとりかわちへが節 一国添い国守りが/遊びよわば/精高子が 使ひ/又嘉手川の中杜/遊びよわば/又掟 遣りよは/使い 遣りよは/又おわるてやば/歩むてやば/[又仲地奇せ庭に/見れば 肝 栄て/又おぼつ 居て 見れば/綾庭の珍らしや/又神座 居て 見れば/綾庭の珍らしや](→610) 一国おそいくにもりか/あすひよわは/せたかこか つかひ/又かてかわの中もり/あすひよわは/又おきて やりよは/つかい やりよは/又おわるてやは/あよむてやは/[又なかちくせみやに/みれは きも はゑて/又おほつ おて みれは/あやみやのめつらしや/又かくら おて みれは/あやみやのめつらしや] 21-1487(94) あらかきのもりにうちあがるひやしが節 一新垣の杜に/打ち揚がる貴み/又大祖父が杜に/又御庭 げらへわちへ/又真庭 げらへわちへ/又百甕は 据ゑて/又八十甕は 据ゑて(→626) 一あらかきのもりに/うちやかるたゝみ/又うきおほちかもりに/又おみや けらへわちへ/又まみや けらへわちへ/又もゝかめは すゑて/又やそかめは すゑて 21-1488(95) しのくりやはよなれがみが節 一みるや仁屋/世馴れ神やれば/けわいつ ゑけ/又みるや仁屋/世付き/[又中城思い/又肝高の思い](→627) 一みるやにや/世なれかみやれは/けわいつ ゑけ/又みるやにや/世つき/[又なかくすくおもい/又きもたかのおもい] 21-1489(96) うちいぢへはきたゝん世のぬしが節 一煽りやゑ君の/げらゑ 見物/又君添い君の/又だに 真御み事る/又実に 真御み事る/又赤口に 依い憑ちへ/[国 直ちへ 降れわちゑ/成さい人に](→578) 一あおりやゑきみの/けらゑ みもん/又きみおそいきみの/又たに まおみ事る/又けに まおみ事る/又あかくちやに ゆいつちへ/[国 なおちへ おれわちゑ/なさいきよに] 21-1490(97) あおりやへが節 一聞ゑ煽りやへが/嶽 御頂/島の頂 ちよわれ/又鳴響む煽りやへが/嶽 御頂/又久米の中城/嶽 御頂/又鳴響む中城/嶽 御頂/又けさは 神が嶽/嶽 御頂/又けさは のろが嶽/嶽 御頂/又神 向かて 乞うて/嶽 御頂/又のろ 向かて 乞うて/嶽 御頂(→630) 一きこゑあおりやへか/たけ みつき/しまのつち ちよわれ/又とよむあおりやへか/たけ みつき/又くめのなかくすく/たけ みつき/又とよむなかくすく/たけ みつき/又けさは かみかたけ/たけ みつき/又けさは のろかたけ/たけ みつき/又かみ むかて こうて/たけ みつき/又のろ むかて こうて/たけ みつき 21-1491(98) うらそいおもろが節 一宣ん君が 降れ立ち/君良しが 降れ立ち/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又吾が成さい人 嘆くな/[見揚がの杜 みおやせ/又君の按司の 国 直ちゑ/金福に 降れわちへ/成さい人に/又具志川の杜に/国 直ちへ 降れわちへ/成さい人に/又金福の杜に]/宣ん君す 知りよわめ/又てだ成さい人 嘆くな/宣ん君す 知りよわめ/又按司添いが 精 遣りよわば/宣ん君や 気 遣りよわ(→631・710・1510) 一せんのきみか おれたち/きみよしか おれたち/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又あかなさいきよ なけくな/[みやかのもり みおやせ/又きみのあちの 国 なおちゑ/かなふくに おれわちへ/なさいきよに/又くしかわのもりに/くに なおちへ おれわちへ/なさいきよに/又かなふくのもりに]/せんきみす しりよわめ/又てたなさいきよ なけくな/せんきみす しりよわめ/又あちおそいか せい やりよわは/せんきみや け やりよわ 21-1492(99) うちいぢへはのちあがりが節 一宣ん君が 君良しが/世果報成さい人/又吾が成さい人 てだ成さい人/又あまみ玉綱 麗し/又糸 貫き遣り 縄 貫き遣り/又お手づから み手づから/又取りよわ遣り 打ちよわ遣り(→631・711・1470) 一せんのきみか きみよしか/世かほうなさいきよ/又あかなさいきよ てたなさいきよ/又あまみたまちな うるわし/又いと ぬきやり なわ ぬきやり/又おてつから みてつから/又とりよわやり うちよわやり 21-1493(100) あおりやへが節 一島尻に 在つる/磁石の真金/玉世 揃へて みおやせ/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや(→633・1471) 一しましりに あつる/つしやこのまかね/たま世 そろへて みおやせ/又きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや 21-1494(101) 一聞ゑ宣の君ぎや/十百末/按司添いす ちよわれ/又鳴響む宣の君が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく 一きこゑせのきみきや/ともゝすへ/あんしおそいす ちよわれ/又とよむせのきみか/又首里もりくすく/又またまもりくすく 21-1495(102) きこへせのきみぎやわかきみげらへてつかへが節 一聞ゑ宣の君が/生け(/\)と 揃わば 降れら/又鳴響む宣の君が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく/[又島が命/国が命 みおやせ/又石が命/金が命 みおやせ/又珈玻ら(※王偏に羅)命/手持ち命 みおやせ](→622) 一きこゑせのきみか/いけ(/\)と そろわは おれら/又とよむせのきみか/又首里もりくすく/又またまもりくすく/[又しまかいのち/くにかいのち みおやせ/又いしかいのち/かねかいのち みおやせ/又かわらいのち/てもちいのち みおやせ] 21-1496(103) あおりやへが節 一しけ掛けののろの/儀間杜に 降れて/金精/按司添いに みおやせ/又国の根ののろの/儀間杜に 降れて/金精(→636) 一しけかけののろの/きまもりに おれて/金すゑ/あち〔お〕そいに みおやせ/又国のねののろの/きまもりに おれて/金すへ 21-1497(104) みるやにやが節 一しのくりやは/世馴れ神やれば/やれ このゑ/又しのくりやが/大和旅 上て/やれ このへ/又神にしやが/山城旅 上て/やれ このゑ/又大和旅/何 買いぎや 上てが/やれ このゑ/又山城旅/何 買いが 上てが/やれ このゑ/又青しや京玉/買いが 上て/やれ このゑ/又ふくしや京つしや/[神やれば/又みるや仁屋/意地気神やれば/又みるや仁屋/大国神やれば/又意地 切り遣り/金若子 差しよわちへ/又意地 切り遣り/金]/[御愛し若い人/又中城 ちよわる/御愛し若い人/又島添いに ちよわる/御愛し若い人/又按司添いが 思い子/御愛し若い人](→637) 一しのくりやは/よなれかみやれは/やれ このゑ/又しのくりやか/やまとたひ のほて/やれ このへ/又かみにしやか/やしろたひ のほて/やれ このゑ/又やまとたひ/なお かいきや のほてか/やれ このゑ/又やしろたひ/なお かいか のほてか/やれ このゑ/又あおしやてうたま/かいか のほて/やれ このゑ/又ふくしやてうつしや/[かみやれは/又みるやにや/いちへきかみやれは/又みるやにや/ちやくにかみやれは/又いちゑ きりやり/かねわかこ さしよわちへ/又いちへ きりやり/かね]/[みかなしわかいきよ/又中くすく ちよわる/みかなしわかいきよ/又しまおそいに ちよわる/みかなしわかいきよ/又あちおそいか おもいくわ/みかなしわかいきよ] 21-1498(105) たまぐすくもりぐすくが節 一こいしのが さしふ殿原よ/島でん 国でん みおやせ/又こいしのが むつき殿原よ/島でん 国でん みおやせ/又白木 植ゑて/清ら木 植ゑてから/島でん 国でん みおやせ/[按司添いす 掛けわれ](→635・1553) 一こいしのか さしふとのはらよ/しまてん くにてん みおやせ/又こいしのか むつきとのはらよ/しまてん くにてん みおやせ/又しらけ おゑて/きよらけ おゑてから/しまてん くにてん みおやせ/[あんしおそいす かけわれ] 21-1499(106) くめのきみはゑが節 一おぼつ 居て 見れば/さりよこ 為ちへ 見れば/綾庭の 珍らしや/又仲地綾庭に(→559・1411) 一おほつ おて みれは/さりよこ しちへ みれは/あやみやの めつらしや/又なかちあやみやに 21-1500(107) うらそいのおやのろが節 一ほのこらが もちよろ/京の内の/親拍子 みおやせ/又神にしやが もちよろ/又かなや崎 走ちへ行ちへ/又みるや崎 走ちへ行ちゑ/又金 濯が しよわちへ/又銀 くため しよわちへ 一ほのこらか もちよろ/けよのうちの/おやひやし みおやせ/又かみにしやか もちよろ/又かなやさき はちへいちへ/又みるやさき はちへいちゑ/又こがね よすか しよわちへ/又なむちや くため しよわちへ 21-1501(108) うらそいのおやのろが節 一吾が成さは/如何が い居る 珍らし/神座 居て/天降り遊び し居らい/又寄り清らど/寄り満ちゑど このみ居る/又吾が成さが/吉日 想ぜらぎやめや/又吾が成さが/時 取り居らぎやめや 一あがなさは/いきやか いよる めつらし/かくら おて/ておりあすひ しよらい/又よりきよらと/よりみちゑと このみよる/又あかなさか/ゑか さうせらきやめや/又あかなさか/とき とりよらきやめや 21-1502(109) あおりやへが節 一真ころ子が 持ち成し/寄り上げ杜 降れわちへ/で 吾 吾 神座ぎやめ 鳴響ま/又なよくらは 鈴鳴りは 持ち成ちへ/又成さがせん 親がせの このみ/又百甕は 八十甕は 据へて/又青の天の/玉簾 巻き上げて/又京の内の/糸簾 巻き上げて/又なよくらが 御差ししよ/よらふさは 降ろちやれ 一まころこか もちなし/よりあけもり おれわちへ/て わん わん かくらきやめ とよま/又なよくらは すつなりは もちなちへ/又なさかせん おやかせの このみ/又もゝかめは やそかめは すへて/又あおのてにの/たますたり まきあけて/又けおのうちの/いとすたり まきあけて/又なよくらか うさししよ/よらふさは おろちやれ 21-1503(110) 一久米のこゑしのが/ゑ け みのかわ/打ちちゑ 鳴響み/又百浦こゑしのが/ゑ け みのかわ/又今日の良かる日に/ゑ け みのかわ/又今日のきや(/\)る日に/ゑ け みのかわ(→578) 一くめのこゑしのか/ゑ け みのかわ/うちちゑ とよみ/又もゝうらこゑしのか/ゑ け みのかわ/又けよのよかるひに/ゑ け みのかわ/又けよのきや(/\)るひに/ゑ け みのかわ 21-1504(111) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/世寄せ飽かず御殿/又百浦こゑしのが/又聞ゑ按司添いが/又鳴響む按司添いが(→579) 一くめのこゑしのか/世よせあかすおとん/又もゝうらこゑしのか/又きこゑあちおそいか/又とよむあちおそいか 21-1505(112) あおりやへが節 一久米のこゑしのが/百浦こゑしのが/精高さ/鳴響みよわる貴み/又聞ゑ按司添いが/鳴響む按司添いが/又具志川の杜に/金福の杜に(→580) 一くめのこゑしのか/もゝうらこゑしのか/せいたかさ/とよみよわるたゝみ/又きこゑあちおそいか/とよむあちおそいか/又くしかわのもりに/かなふくのもりに 21-1506(113) うらそいおもろの節 一精高子は/だに 真御み事ろ/こゑしのす/もちよろゑて みおやせ/又按司添いや/だに 真御み事ろ/又赤口が 照る地炉/又ぜるまゝが 照る地炉/又さしふは おもろは 宣らす/又むつきは 宣るむは 宣らす(→581) 一せたかこは/たに ま御み事ろ/こゑしのす/もちよろゑて みおやせ/又あちおそいや/たに ま御み事ろ/又あかくちやか てるちろ/又せるまゝか てるちろ/又さしふは おもろは せらす/又むつきは せるむは しらす 21-1507(114) あおりやへが節 一具志川真玉内は/げらへて/良く げらへて/勝りよわる精高子/又金福の真玉内は/げらへて/又唐の船 せに 金/持ち寄せるぐすく/良く げらへて(→582) 一くしかわまたまうちは/けらへて/よく けらへて/まさりよわるせたかこ/又かなふくのまたまうちは/けらへて/又たうのふね せに こかね/もちよせるくすく/よく けらへて 22 みおやだいりおもろ御さうし  第二十二 稲の穂祭之時おもろ 22-1508(1)  あおりやへが節 一あまみきよが 御差ししよ/此の大島 降れたれ/十百末/おぎやか思いす ちよわれ/又穂花 取て ぬき上げは/塵錆は 付けるな(→242) 一あまみきよか うさししよ/この大しま おれたれ/ともゝすへ/おきやかもいす ちよわれ/又ほうはな とて ぬきあけは/ちりさひは つけるな 22-1509(2) おしかけ節 一聞得大君ぎや/京の内ののろ(/\)/肝 揃て/神座拍子 みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内ののろ(/\)(→722) 一きこゑ大きみきや/けおのうちののろ(/\)/あよ そろて/かくらひやし みおやせ/又とよむせたかこか/もちろうちののろ(/\) 22-1510(3) うらおそいおもろの節 一宣ん君が 降れ立ち/君良しが 降れ立ち/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又吾が成さい人 嘆くな/宣ん君しよ 知りよわめ(→631・710・1491) 一せんきみか おれたち/きみよしか おれたち/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又あかなさいきよ なけくな/せんきみしよ しりよわめ 22-1511(4) くにおそいきみの節 一雪げらへ 雪の 珍らしや/世果報 真果報 みおやせ/又黍げらへ 黍の 珍らしや(→672・1085) 一よきけらへ よきの めつらしや/世かほう まかほう みおやせ/又きみけらへ きみの めつらしや 22-1512(5) おちいではいとかずおもろの節 一君加那志 夏 立てば/命神 このみしよわちへ/又我が大里 夏 立てば(→330) 一きみかなし なつ たては/ゑのちかみ このみしよわちへ/又わか大さと なつ たては 22-1513(6) うちいではいつかなつたゝしよが節 一煽りやへと 差笠と/世添うせぢ 持つ 貴み/又貴み人と 浮雲と 一あおりやへと さすかさと/よそうせち もつ たゝみ/又たゝみきよと おきくもと 22-1514(7) なつたてばが節 一差笠は/精の拍子/珍ら拍子 みおやせ/又君の按司に(→188) 一さすかさは/すゑのひやし/めつらひやし みおやせ/又きみのあちに 22-1515(8) うらおそい節 一玉の御孵で加那志/げらへ御孵で加那志/神 衆生 揃て/誇りよわちへ/又奥武の嶽大主/なです杜大主(→237) 一たまのみそてかなし/けらへみそてかなし/かみ すちや そるて/ほこりよわちへ/又あうのたけ大ぬし/なてすもり大ぬし 22-1516(9) のろあがりの節 一あまみや 初またる/首里杜ぐすく/此れど 金内 譬わる/又しねり〔や〕 初またる/真玉杜ぐすく(→239) 一あまみや はちまたる/しよりもりくすく/これと こかねうち たとわる/又しねり〔や〕 はちまたる/またまもりくすく 稲の大祭之時おもろ 22-1517(10) かぐら節 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/さしふ 降れ直ちへ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/大島きら 直ちへ(→695・1530) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/たしまきら なおちへ 22-1518(11) おしかけ節 一聞得大君ぎや/京の内の もちよろ/御島 祈て/按司添いに みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内の もちよろ(→723) 一きこゑ大きみきや/けおのうちの もちよろ/みしま いのて/あんしおそいに みおやせ/又とよむせたかこか/もちろうちの もちよろ 22-1519(12) おしかけ節 一聞ゑ煽りやへや/せぢ 勝て 降れわちへ/世持つせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む国守りや/気 添わて 降れわちへ(→736) 一きこゑあおりやへや/せち まさて おれわちへ/世もつせち/あちおそいに みおやせ/又とよむくにもりや/けお そわて おれわちへ 22-1520(13) 一聞ゑ差笠が/百度 ちよわれ/按司添い後勝り/百按司 直しよわれ/又鳴響む差笠が(→173) 一きこゑさすかさか/もゝと ちよわれ/あちおそいのちまさり/もゝあち なおしよわれ/又とよむさすかさか 22-1521(14) あふりやへが節 一聞得大君ぎや/おぼつ吉日 取りよわちへ/京の内は 押し開けて/按司添いしよ/十百末 ちよわれ/又鳴響む精高子が(→112) 一きこゑ大きみきや/おほつゑか とりよわちへ/けおのうちは おしあけて/あちおそいしよ/ともゝすへ ちよわれ/又とよむせたかこか 22-1522(15) あふりやへが節 一首里大君ぎや/鳴響む国添いぎや/国 栄て ちよわれ/又京の内に 戻て/もちろ内に 戻て(→205・291・1374) 一しより大きみきや/とよむくにおそいきや/国 ふさて ちよわれ/又けおのうちに もとて/もちろうちに もとて 22-1523(16) てがねまる節 一聞得大君が/おぼつせぢ 降るちへ/按司添いよ 見守て/君々や おぼつより 帰ら/又鳴響む精高子が/神座せぢ 降るちへ(→732) 一きこゑ大きみか/おほつせち おるちへ/あんしおそいよ みまふて/きみ(/\)や おほつより かへら/又とよむせたかこか/かくらせち おるちへ 22-1524(17) おしかけ節 一にるや鳴響む大主/かなや鳴響む若主/にるやせぢ みおやせ/又大島 添う 按司添い/たきより 添う 按司添い(→40) 一にるやとよむ大ぬし/かなやとよむわかぬし/にるやせち みおやせ/又たしま おそう あちおそい/たきより おそう あちおそい 22-1525(18) かみしも天とよみが節 一聞ゑ君加那志/鳴響む君加那志/此れど だにの 真てだやれ/〔又〕聞ゑ按司添いや/鳴響む按司添いや/又筑紫ちやら 佩きよわちへ/治金丸 差しよわちへ(→324) 一きこゑきみかなし/とよむきみかなし/これと たにの まてたやれ/〔又〕きこゑあんしおそいや/とよむあちおそいや/又つくしちやら はきよわちへ/てかねまる さしよわちへ 22-1526(19) きみがなし節 一聞ゑ君加那志/君が 祈ろ杜に ちよわちへ/島が 老ゑ ちよわれ/又鳴響む君加那志(→308) 一きこゑきみかなし/きみか いのろもりに ちよわちへ/しまか おゑ ちよわれ/又とよむきみかなし 22-1527(20) やまきおもろの節 一百度踏み揚がりや/けさよりや 勝り/百ぢやらの 主てだ/成りよわちへ/又君の踏み揚がりや(→335) 一もゝとふみあかりや/けさよりや まさり/もゝちやらの ぬしてた/なりよわちへ/又きみのふみあかりや 22-1528(21) 同節 一百度踏み揚がりや/道 開けて/金比屋武 手摩て/又君の踏み揚がりや(→336) 一もゝとふみあかりや/みち あけて/かなひやふ てつて/又きみのふみあかりや 知念久高行幸之御時おもろ 首里御城御打立之御時 22-1529(22) むかしはじめからの節 一昔初まりや/てだこ大主や/清らや 照りよわれ/又せのみ初まりや(→512) 一むかしはちまりや/てたこ大ぬしや/きよらや てりよわれ/又せのみはちまりや 与那原村稲福親雲上宿にて御規式の御時 22-1530(23) かぐら節 一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/さしふ 降れ直ちへ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/大島きら 直ちへ(→695・1517) 一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/たしまきら なおちへ 右同所御打立前に 22-1531(24) 大ざとのげすのおもいあんじぎや節 一与那覇浜 聞得大君/八千代 掛けて 鳴響まさに/又あきり口 鳴響む大君/八千代(→29・147) 一よなははま きこゑ大きみ/やちよ かけて とよまさに/又あきりくち とよむ大きみ/やちよ 佐敷寄り上げ杜にて(佐敷よりやけもりにて) 22-1532(25) うらそいのおやのろが節 一佐敷寄り上げの杜に/島寄せる鼓の有る按司/又根国寄り上げの杜に(→1295) 一さしきよりやけのもりに/しまよせるつゝみのあるあち/又ね国よりやけのもりに 斎場御嶽にて(さやは御たけにて) 22-1533(26) きこゑきみおそいが節 一聞得大君ぎや/斎場嶽 降れわちへ/うら(/\)と/御想ぜ様に ちよわれ/又鳴響む精高子が/寄り満ちへは 降れわちへ(→34) 一きこゑ大きみきや/さやはたけ おれわちへ/うら(/\)と/おさうせやに ちよわれ/又とよむせたかこか/よりみちへは おれわちへ 斎場御桟敷にて(さやは御桟敷にて) 22-1534(27) 一斎場嶽 御嶽/ゑよ ゑ やれ 押せ/又そこにや嶽 御嶽(→514) 一さやはたけ みちやけ/ゑよ ゑ やれ おせ/又そこにやたけ みちやけ 御船に被召候御時 22-1535(28) 一押し出たる ゑ/司子 ゑ/吾は 祈て 走り居る ゑ/又走り出ぢへたる ゑ(→747) 一おしちへたる ゑ/つかさこ ゑ/あは いのて はりよる ゑ/又はりいちへたる ゑ 御船帆上ゲの御時 22-1536(29) はつにしやが節 一東方の大主/ややの真帆/押し揚げて 走りやせ/又てだが穴の大主(→832) 一あかるいの大ぬし/ややのまほう/おしあけて はりやせ/又てたかあなの大ぬし 久高渡中にて(久高となかにて) 22-1537(30) しまうちあふりやへが節 一東方の司子/吾が崇べ司子/海 凪らちへ/風 直ちへ 使い/又てだが穴の司子 (→819) 一あかるいのつかさこ/あかたかへつかさこ/うみ とらちへ/かせ なおちへ つかい/又てたかあなのつかさこ 久高外間御殿にて御規式の御時(久高外間御とのにて御規式の御時) 22-1538(31) ねいしまいしが節 一久高集め庭に/奇せ清らが/京の内/新崎の やぐめ/又外間集め庭に(→1317) 一くたかあつめなに/くせきよらか/けおのうち/あらさきの やくめ/又ほかまあつめなに 知念大川にて御規式の御時 22-1539(32) やゝのきくたけが節 一聞得大君ぎや/知念杜ぐすく/掛けて 栄よわちへ/神座 在つる/雲子石 手摩て/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が(→346) 一きこゑ大きみきや/ちねんもりくすく/かけて ふさよわちへ/かくら あつる/くもこいし てつて/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか 玉城やふさつの御威部の御前にて(玉城やふさつの御いへの御前にて) 22-1540(33) うちいぢへがせぢとよみせいくさが節 一大島押笠が/鳴響み居ろ上里杜 見ちやる/又たきより押笠が(→1315) 一たしまおしかさか/とよみよろおゑさともり みちやる/又たきよりおしかさか 玉城天頂にて(玉城あまつゝにて) 22-1541(34) かつれんはいきやるかつれんが節 一天頂は 雨たもす 漏らね/天頂は あいつまは いきやかせ/又天頂は くれたもす 漏らね(→1234・1264) 一あまつゝは あめたもす むらね/あまつゝは あいつまは いきやかせ/又あまつゝは くれたもす むらね 暁のおもろ 22-1542(35) おちいではふゑのとりの節 一東方の/明けもどろ 立てば/十走り 八走り/押し開けわちへ/見物 清らや/又てだが穴の/明けもどろ 立てば(→830) 一あかるいの/あけもとろ たては/とはしり やはしり/おしあけわちへ/みもん きよらや/又てたかあなの/あけもとろ たては 22-1543(36) きゝみあぐむが節 一東方の大主/日の鳥の 佳声の/うら(/\)と 聞ゝ 清らや/又てだが穴の大主(→820) 一あかるいの大ぬし/ふゑのとりの かこゑの/うら(/\)と きゝ きよらや/又てたかあなの大ぬし 22-1544(37) ひやくなうらしろが節 一聞得大君ぎや/おれづむが 立てば/斎場下走り/押し開けれよ 門の主/玉簾/巻き上げれよ 孵で者/又鳴響む精高子が/若夏が 立てば(→349) 一きこゑ大きみきや/おれつむか たては/さやはしもはしり/おしあけれよ ちやうのしよ/たますたれ/まきあけれよ すてもの/又とよむせたかこか/わかなつか たては 御帰城の御時 附路次上下は知念佐敷おもろ 22-1545(38) あけしのが節 一神加那志 神清ら/煽る 漕がせや もどる/雲は 来遣り/金島 走ちへおわちへ/又のろ加那志 のろ清ら(→530) 一かみかなし かみきよら/あおる こかせや もとる/くもは きやり/こかねしま はちへおわちへ/又のろかなし のろきよら 雨乞の時おもろ 22-1546(39) 一やとりこしらいや/めす川の 真清水/乞ゑが おわち/又杜のこしらいや/又みるや轟るきや/又かなや轟るきや/又按司 栄す 鳴り清ら 降るち/又主 栄す なよす 捧げて(→391) 一やとりこしらいや/めすかわの まさうす/こゑか おわち/又もりのこしらいや/又みるやとゝるきや/又かなやとゝるきや/又あち はやす なりきよら おるち/又しよ はやす なよす さゝけて 昔神世に百浦添御普請御祝ひの時 22-1547(40) おくらつが節 一首里 おわる てだこが/百浦添い げらへて/玉走り 玉遣り戸 見物/又ぐすく おわる てだこが(→755) 一しより おわる てたこか/もゝうらおそい けらへて/たまはしり たまやりと みもん/又くすく おわる てたこか 22−1548(41) しよりゑとの節 一首里杜ぐすく/中辺清ら御ぐすく/だりじよ 又 上下 鳴響め/又真玉杜ぐすく(→756) 一しよりもりくすく/なかゑきよら御くすく/たりしよ また かみ下 とよめ/又またまもりくすく 22-1549(42) 同節 一首里 おわる てだこが/接ぢやの細工 集ゑて/羽撃ちする小隼 孵ちへ/又ぐすく おわる てだこが(→760) 一しより おわる てたこか/はちやのさいく あとゑて/はねうちするこはいふさ すたちへ/又くすく おわる てたこか 唐船すらおるし又御茶飯之時 22-1550(43) あかずめづらしやが節 一飽かず珍らしや/出ぢら数/お見守てす 走りやせ/又君の珍らしや(→746) 一あかすめつらしや/いちらかす/おみまふてす はりやせ/又きみのめつらしや 祝ひの時(祝ひのとき) 22-1551(44) きこへきみがなしみちやるまさりが節 一聞ゑ君加那志/根石 真石の/有らぎやめ ちよわれ/又鳴響む君加那志(→316) 一きこゑきみかなし/ねいし まいしの/あらきやめ ちよわれ/又とよむきみかなし 22-1552(45) あふりやへが節 一御肝愛しぎや/てだ 神 揃へて/守よわれ/又御顔愛しぎや 一おきもかなしきや/てた かみ そろへて/まふよわれ/又みかうかなしきや 22-1553(46) 一こいしのが さしふ殿原よ/島でん 国でん みおやせ/又白木 植ゑて/清ら木 植ゑてから/島でん 国でん みおやせ(→635・1498) 一こいしのか さしふとのはらよ/しまてん くにてん みおやせ/又しらけ おゑて/きよらけ おゑてから/しまてん くにてん みおやせ 御冠船之御時おもろ 22-1554(47) しよりゑと節 一首里 おわる てだこが/思い子の遊び/なよればの見物(→663) 一しより おわる てたこか/おもいくわのあすひ/なよれはのみもん --------------------------------------- 首里天尚益王加那しの美世に、みおみ事をおがみおもろ御双紙二部書あらため申。壱部は御城に御格護、壱部は言葉間書に調おもろ主取のかたへかくこおよせめされ候。 ?大清康熙四十九年庚寅  七月三日 摂政  越来王子朝奇 三司官 識名親方盛命     幸地親方良象     池城親方安倚 奉行  津嘉山按司朝睦 主取  座間味親雲上景典     津?親雲上実昌     立津親雲上全明 筆者  伊良皆〔筑登〕之親雲上重休     並里〔筑登〕之親雲上嗣喜     瑞慶田〔筑登〕之親雲上正方     小渡筑登之元敷     嘉数子宗宣 おもろ主取 宜野湾間切大山村 安仁屋親雲上