メタ超心理学研究室

月例研究ミーティング活動実績


2003年6月28日(土曜)

(1) ユング研究所訪問報告

5月下旬から6月中旬にかけて、ドイツ、オーストリア、スイスを中心に各国の心理学、社会学の縁の地をいくつか訪れてきた。

E.フロムが教鞭をとったフランクフルト大学のpsychology sectionや彼の著作に登場するナチズムに関係する強制収容所をはじめとするユダヤ人関連の博物館や施設、ウィーン郊外にあるフロイト博物館、またチューリヒにあるユング研究所をここでは紹介してみたい。

 フランクフルト大学のpsychology sectionは法学などの中心となる本校舎とは離れたところに立てられており、見かけはプレハブ小屋がもうちょっとましになっているような校舎であった。

 また強制収容所跡に関しては、ベルリン郊外のザクセンハウゼン収容所跡とミュンヘン郊外のダッハウ収容所跡の2箇所を訪れた。現在このような跡地は無料で入れる場所になっており、ツアーリストをはじめ、ドイツの教育制度のなかにおいても過去の事実をしっかりと認識させるために、生徒達の社会科見学の地にもなっている。

 いまでもコンクリートと有刺鉄線の壁は過去の悲惨な出来事を後世に伝えている。

 また精神分析の祖であるフロイト博物館では、彼のカウンセリングルームや待合室、また様々な資料が壁のいたるところに掲げられていた。

 チューリヒの郊外にあるユング研究所では目の前がすぐチューリヒ湖で、庭園には様々な花が設けられた綺麗なところであった。教室の天井などもユングが晩年にかけて描いたといわれるマンダラのような円の模様が描かれている。なおここの研究所では、おもにユング心理学のカウンセリング療法習得を目指す人々が学ぶ場所である。図書館利用は5スイスフラン、授業も一般教養は公開講座としても開かれた場であり、25スイスフランで1コマの授業が受けられる。当方も当日英語で開講されていた犯罪心理学の授業(ワークショップのような形ではあったが)を試しに受講してきた。授業の内容は語学の力がまだまだなので、半分くらいしかわからなかったが、世界中から来られている生徒の方々ともお話でき、とても有意義な時間になった。

               報告者:高岡昂太(明治大学文学部心理社会学科学生)


(2) PA年次大会(バンクーバー)での参加発表内容について

Introduction(ポルターガイストとされる事例のフィールドワーク報告)

    In Tomika-cho (Tomika town), Gifu Prefecture, Japan in 2000, many
families living in an apartment building claimed that enigmatic
phenomena had occurred repeatedly; for example, strange sounds, the
apparition of a ghost movement of things and electric tools working
without a power supply (Table 1, Fig. 1)(See Appendix). This incident
was reported by newspapers, magazines and TV programs after October 2000
as a poltergeist case. The authors searched reports of media and
contacted TV staff members. It was considered that anomalous
electromagnetic phenomena had occurred at the apartment building.
Therefore the authors planned to measure any magnetic fields, and they
formed a research team with collaborators including a psychologist. 

報告者:小久保秀之(放射線医学総合研究所)


(3) 予感実験(超心理学講座3-4)、地球意識プロジェクト(超心理学講座3-7)を検討し、独自の超心理実験の企画検討を参加者で行なった。

話題提供者:石川幹人


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