日本超心理学会月例会

2005年7月24日(日曜)


(1) ESP実験の結果報告

報告者:早瀬勇一

これまで月例会で行なった実験の結果について解説した。予知実験に関しては的中しなかったが、下降効果などの興味深い傾向がみられた。


(2) 心理学分野における超心理学の位置づけ

話題提供:石川幹人(明治大学)
調査協力:山口剛、高岡昂太(明治大学学生)

(A) 日本で出版されている心理学の概論書に、どのように超心理学が記述されているかを調査した。調査対象は、明治大学図書館に配架されている、最近(70年代後半以降)出版された、厚め(300ページ内外以上)の心理学概論書31冊である。うち超心理学の記述があったのは、わずか5冊であった。2冊は翻訳書、2冊は歴史書で福来博士の千里眼実験の記述があり、1冊は古い本の再版でラインの実験が記述されていた。

(B) 英語圏の心理学の概論書に、どのように超心理学が記述されているかは、2003年の超心理学論文誌(JP)にマクレノンらの調査報告がある。それによると、2002年度秋学期に使用されていた57冊の教科書中、33冊に超心理学の記述があった。内容は、ガンツフェルト実験がとくに懐疑論の立場から取り上げられることが多く、遠隔視の実験や最近の乱数発生器の実験は記載されない傾向がある。


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