Y. 演習問題

明治大学情報コミュニケーション学部教授
メタ超心理学研究室 石川 幹人

 ここでは,超心理学講座の理解を深めるために,演習問題を挙げた。解答はあえて掲載してないが,講座のどこかに解答に当たる部分が明示的に,あるいは暗黙的に記載されている。

問1:超心理学研究においてメタ分析がさかんに使われるようになった理由を説明せよ。

問2:ガンツフェルト実験は,ドリームテレパシー実験に比べ,どのような改善がなされたか説明せよ。

問3:超心理学の事例研究は,実験研究に比べて,どのような長所・短所があるか説明せよ。

問4:トランプ1組52枚をよくシャッフルして扇状に広げ,絵札を念じながら引き当てる試行を,1人の友達に200回繰返したところ,平均3/13を有意に上回る結果を得た。「この実験ではPSIが働いたとは言えない」という批判的主張を展開せよ。

問5:図と地の対比に基づいてPSIの転移効果を説明し,転移効果がPSIの実験を困難にする場合を例示せよ。

問6:ANPSI実験をひとつ企画し,そこに実験者効果が働く余地がないかどうか検討せよ。

問7:PMIR理論を「反証」するようなPSI実験を,いくつか企画せよ。

問8:DAT理論と観測理論を比較し,類似点と相違点を説明せよ。

問9:ポルターガイスト現象を実地調査に出掛けたところ,そこの8歳になる少女が隠れて皿を投げるなどの演出をしているのを目撃した。研究者としてどのように対処するべきであろうか。

問10:超心理学者の多くは,厳密な実験的証拠を積重ねるだけでは特異現象の存在が科学コミュニティに受け入れられないと思い始めている。この受け入れられない理由を科学論の観点から説明せよ。


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