Research研究情報

ここでは,主に本研究室メンバーが代表として進めているプロジェクトを紹介します.

現在推進中

ビスポーク音声デザイン
'21-'24 科研費基盤研究(A) 代表:森勢将雅

計算機が職人となりユーザが所望の音声を協力して作り上げる技術をビスポーク音声デザインと命名し,実現するための一連の研究を推進する.高さや音色だけではなく感性情報を直接扱えるようにしつつ,ユーザの加工結果をより良くするための提案ができる技術を実現する.スマートスピーカなどで求められる,テキストから人間と等価な音声を生成する技術とは異なり,コンテンツ生成を支援するための多様かつ柔軟な加工・生成技術が目標である.

音声デザインのプロトタイプシステム

過去のプロジェクト

歌唱デザイン支援
'18-'21 JSTさきがけ 代表:森勢将雅

歌声における高さやタイミング等を微調整する行為を,歌唱デザインと定義する.本研究では,品質を高めるために膨大な労力を要する歌唱デザインに対し,機械学習による支援と歌声の知覚モデルを用いた可視化技術を併用して省力化する技術開発,およびインタフェース設計を実施する.本インタフェースでは,初心者から上級者までそれぞれが省力化のために必要となる機能を洗い出し実装することで,誰でも容易な操作で歌唱デザインを実現することを狙う.

開発中の歌唱デザインインタフェース

好感度計測・制御
'16-'19 科研費若手研究(A) 代表:森勢将雅

音声コミュニケーションにおいて,発話が相手に与える印象は,文法的に正しい文章を精密に発することより重要であるという仮説のもと,音声から知覚する好感度を計測・制御する技術開発を目指す.本研究の応用として,発話内容から好感度を計測し,具体的にどこを改善して発話すべきかを提示するアドバイス機能を備えたトレーニングツールの開発が挙げられる.

好感度計測システムの利用イメージ

音声分析合成技術
'12-'14 科研費基盤研究(B) 代表:河原英紀(和歌山大学)分担:森勢将雅

本研究では,人間の声に匹敵する音声分析合成(Vocoder)技術の開発を目指す.特に,従来法で課題となっていた計算コストの問題を解決し,膨大な音声を解析する統計解析などの用途にも耐えうる速度で動作する信号処理理論の確立を目指す.現在音声分析合成システムとして世界中で利用されているWORLDは,本プロジェクトから生まれた主要な研究成果である.

音声分析・変換・合成のイメージ
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