明治大学 商学部 中川ゼミナール

原宿プロジェクト “HARAJUKU Re[vive & mix] Collection 2016


―原宿プロジェクトとは―

 私たちは「地方工芸品の魅力が知られていない。このままでは衰退してしまうのでは」といった問題意識から、「工芸品の価値を新しい方法で世界に発信する必要がある」と考えました。世界の人々に知られることで市場が広がり、また世界の人々が認知することで、国内の評価も更に高まると考えたからです。
 そこで、"KAWAII CULTURE"の発信地として海外の方からも現在注目されている原宿で、地方工芸品と原宿ファッションをコラボさせたイベントを開催することにしました。今年は工芸品が作られている地域について調べた成果を活用し、背景としての地域に着目した、海外の方も楽しめるような体験型イベントにしていきます。

―先生から―

 「地域の風土と伝統に根差した日本の伝統工芸品の持つ魅力を世界に発信したい」。私たちの取り組みの目的は、簡単にいえばそういうことです。

人口減少によって、日本社会全体が縮小過程にあるといわれ、これらの伝統工芸品を生み出してきた地方における技術の伝承や、ひいては地域の存続さえ危ぶまれる状況が生まれています。他方、私たちは、地方の暮らしの魅力や受け継がれてきた独自の伝統の価値があらためて見つめ直され、再評価されていると感じています。伝統工芸品には、その価値が、凝縮されているのではないでしょうか。地方の制作現場を訪れたことのある人ならば、伝統を継承する若い作家たちが精力的に創造的な活動を展開していることに気付いていることでしょう。地方の価値の再評価と再創造はすでに始まっているのです。私たちは、そうした地方の動きに共鳴し、伝統工芸品を通じて新しい日本の姿をともに描き、世界に向けて発信したいと考えています。

世界の人々が日本の文化に対して向けているまなざしは、伝統的なものに対するものばかりではありません。高度な工業技術はもちろん、現代的な消費文化を通じたメッセージ性にも深い関心が寄せられています。その象徴的な場所としての“原宿”を舞台に、“カワイイ”商品を発信してきた㈱ASOBI SYSTEMさんや若者のファッション文化をリードしてきたKINJIさんたちとのコラボレーションによって、私たちは伝統工芸品に新しい光を当てることができると考えました。日本人の伝統的な生活様式とともにあった伝統工芸品を、現代日本の流行文化の中に置き直すことで、現代作家たちが再創造を試みている伝統工芸品が新たな輝きを放つことができるのではないかと考えたのです。

こうしたアイディアは、ゼミナールにおける学生たちの研究活動から生まれてきたものです。これまで3年間にわたって、先輩から後輩へと経験とアイディアをリレーしながら、実践を通じた試行錯誤を毎年繰り返してきました。たくさんの失敗があり、後悔があり、叱責があります。本企画を通じて、学生たちを見守り、励まして下さる伝統工芸品を生み出している地方の方々や原宿の方々がいます。多くの方々に支えられて、東京で学ぶ学生たちが、全国の地方での暮らしに思いをはせる想像力を養いながら、大都市と地方とが共存するより豊かな日本の姿を描き出し、世界へと発信しようとしています。ますますのご支援とご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。そして、機会がございましたら、原宿の会場へ、ぜひ足を運んでみて下さい。 (中川秀一)

―イベント情報―


HARAJUKU
RE[vive & mix] Collection 第3弾

 8月6日、7日に原宿「もしもしボックス」2階にて、
「工芸品×原宿ファッション」をテーマとした

イベントを開催いたします。

 あなたの工芸品に対する見方が変わるかも・・・!?

ゼミ生一同、ご来場を心よりお持ちしております。

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