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ゼミのテーマ:「金融情報システム」

金融情報システムとは?)

金融情報システムとは、金融取引をITシステムを使って行うための仕組です。プログラミングなどを勉強するのではなく、「銀行や金融の仕組」を勉強します。
 最近では、ほとんどの金融取引はコンピュータ・ネットワークシステムで行われております。例えば、銀行のATMやインターネット・バンキングなど身近なものから、金融機関相互間の決済などを行う日銀ネットワークや国際金融取引に使われるSWIFTネットワークまで、様々なものがあります。銀行や金融の仕組は、こうした具体的な金融情報システムから眺めると、よくわかります。

1)基本方針
@銀行や金融系ソフトウェア会社などといった「組織の中で協力できる人」を養成することを基本的な目的としています。卒業後、バンカーやシステムエンジニア(SE)になる人が圧倒的に多いので。
Aバンカーになるには、「組織の中で協力できる」ことが最重要と思います。
 理由:イ、銀行も大きな組織、専門家の集団であること
    ロ、バンカーの大きな仕事は、銀行の顧客企業を育てることですが、その顧客企業も組織です。

Bシステムエンジニアになるにも、「組織の中で協力できる」ことが最重要と思います。
 理由:情報システムの構築は、文系と理系の協力によってのみ構築可能だからです。

2)具体的なゼミ内容
@銀行・会社での様々な会議を想定して、ゼミの仲間の前で話す練習をすること。
―会議の種類:プレゼンテーション、企画会議、ディベート、グループ討論、3分間スピーチなどを想定しています
―1日に1回は全ての人に必ず発言してもらいます。
(なぜか?)

―人前で話すことは、組織の中で働くうえで最重要スキルです。勉強はひとりでもできますが、人前で話す練習ができるのは、ゼミしかありません。場数を積まないと、どんな人でもうまくなれませんし、逆に、場数を積めば、誰でも上手になれます。
―また、会議のマナーやコツは、経験者から学ぶ必要があり、学ばないとなかなかわかりません。

A組織(チーム)の中での行動の仕方を覚えること。
―銀行は「信用・信頼」のかたまりです。「信用・信頼」を獲得するには、組織(チーム)の中での行動パターンが重要です。組織は人間でできていますので、人間が集まった組織の中での協力の仕方を学ぶことが必要となります。
―卒業研究の計画発表は、会社の企画会議、卒業研究のプレゼンはロールプレーイングゲームとして、特定の場を設定して行います。奨学論文なども、組織の中での協力の仕方を学ぶために、原則、全員に参加してもらいます。

B現場を大切にすること。
―日銀や民間銀行など、銀行の奥深くの現場を見学してもらいます。また、現場で実務家の話を聞くことで、教室で習っていることが、実際にどうなっているかを知ることもできます。何よりも、現場の雰囲気を感じることが大切と思っています。

C道具を大切にすること。
―プレゼンは必ず、パワーポイントで。プレゼンには、チャート、表を必ず入れること。卒業までには、パワーポイントを使いこなせるようになってもらいます。

3)ゼミの具体的内容
―統一テーマは、電子マネーから日銀ネットまでの「決済システム」です。「決済システム」は金融情報システムのひとつです。大学で、決済システムを勉強するゼミはとてもユニークです。決済システムはITと深く関連しておりますので、決済システム勉強しておくと、SEになっても有益です。金融情報システムの開発は、文系出身のシステムエンジニアも多いようです。ただ、3年間、決済システムだけをやるわけではなく、中身は下記の通り、年次毎に異なります。

@2年次
―金融とITの基礎を学ぶため、『はじめて学ぶ金融論』と『ウェブ進化論』を毎週交互に、当番を決めて、プレゼン。ゼミ仲間の全員は、印象に残ったこと、質問の2点について、毎回、発言。

A3年次
―決済システムに本格的に取り組む。プロゼミでは、『決済システムのすべて』と『金融情報システム白書』を当番を決めてプレゼン。
―サブゼミ、合宿などで、ディベート、グループ討論、3分間スピーチなどの練習。
―全員がチームに別れて、日銀グランプリ、インナー大会、学部内論文コンテストなどに参加。組織での仕事の進め方を学びます。

B4年次

―4年次は内定先をみて、就職後、長期的に役立つテーマを自由に選択して、卒業研究。
―卒業研究は、卒論を書くことを目的としたものではなく、ゼミでのプレゼンを中心として、プレゼンの記録として、卒論を提出。
―卒業研究では、企画書の段階と本発表との2回にわたって、プレゼン。
―企画書の段階では、ゼミの全員がひとりの発表者のために、毎回アイデアを出す。
―本発表は、例えば、発表者が銀行の企画部長で、ゼミ仲間を銀行の役員とするなどの場を設定し、ロール・プレーイング・ゲームとして、実戦的にプレゼン。

4)選考方法
個人面接とペーパーテスト(事前に配布した資料<決済システムについての簡単な解説文>を読んできてもらい、内容の理解度やキーワードについて、穴埋め、○×形式のテスト)。

5)こんな人に来てほしい
銀行に就職する人や、銀行系のシステム・エンジニアになる学生が多いので、そのつもりで仲間と一緒に勉強したい人にきてほしい。具体的には、明治大学は「個を強くする大学」と言っているが、個を強くするだけではだめ。強くした個の能力を世の中のために役立てるには、銀行などといった組織の中で協力できる能力こそが求められています。このため、組織の中で、「仲間と協力したい人」、「協力するにはどうしたらよいかを学びたい人」、つまり、「ひとりでは大したことはできないが、組織の中で協力すれば、大きなことができると信じている人」に来てほしい。さらに言えば、銀行で働く人には信用・信頼が最も大切なので、他人から信用・信頼される人、つまり、「誠実で親切でまじめな人」に来てほしい。銀行は「お金にかかわる仕事」をするところだからといって、「お金もうけがすべてと思っている人」、個をむきだしにした「競争しか知らない人」には向かないと思います。

○理論を勉強するわけではなく、仕組を勉強するので、コンピュータの知識を含めて、とくに予備知識は不要ながら、合宿、見学会などのプロゼミ以外の諸活動にも、積極的に参加する意欲と能力のある人に来てほしいと思います。

(6)ゼミ生の日銀グランプリでの優勝
○2006年3月に行われた、日銀主催の論文およびプレゼンのコンテストにおいて、4期生の3人チーム(相原早紀さん、須田理恵子さん、松井孝憲君)が最優秀賞に輝きました。
 テーマは「電子ペーパーマネー・システムの構築」で、最近、注目されている「電子ペーパー」と「電子署名」の技術を応用し、「電子マネー」と「ペーパーマネー(紙幣)」の長所を兼ね備えた、「ハイブリッド・マネー」を提案しました。ゼミでの勉強やプレゼンの練習が役立ったそうです。
○詳細→@提出論文(PDFファイル)、Aプレゼン(パワーポイント)、Bプレゼンのシナリオ(ワード文書)、C明治大学商学部のホームページへのリンク、D日銀のホームページへのリンク(決勝の結果)、E日銀のホームページへのリンク(論文審査の結果)、F日銀のホームページへのリンク(決勝での総裁挨拶)