トップページへ戻る
最新情報
齋藤メソッド
スタイル研究会
著書
論文
学会発表
おすすめブックリスト
齋藤孝について
教師を目指す諸君へ
「教師の資質あるいは力とは何だと思うか」 齋藤孝
たとえば、私の考えるもの

段どり力
コメント力(要約力、質問力をふくむ)
上達の論理をつかまえていること
自分よりも技が未熟なものからも学ぶ力

読書の習慣が身についていること
自分自身が異常に学びつづけていること
研究が面白くってしようがないと感じていること

あこがれを伝え、かつ他者のあこがれに添うことができる力
先行者のあこがれにあこがれる学習関係の二つのベクトルの両方になる力
共に学ぶ力
他者の学ぶ力に驚き続ける新鮮さを持続させる力

クリエイティブな関係性を現出させる力
クリエイティブな関係性は、お互いの間に新しい意味が生まれる関係の在り方
出会いの後に学ぶ意欲が湧くような関係の在り方
やりたいことについて深く話せる関係の在り方
個人の才能よりも、関係の力を信じること
スタイル間コミュニケ−ションを引き起こす力

自身が民主主義の主体としての市民であること
弱者にやさしいこと、弱者に見えるものの中にある豊かさを見いだす力
制度を換骨奪胎する力
市民的公共性を身につけていること
半歩踏み出す身振りが技化できていること
反民主主義的なことに怒ることができること、抵抗(レジスタンス)の構え

文化遺産を継承する力
自分ならではのテキストを持っていること
偏愛するものがあること

異文化間コミュニケ−ション能力

<response-ability 応答=責任>(友人の社会学者井腰圭介さんの概念)能力

メタ意識を持ち、二つの時間性を同時に生きる力

からだが開かれていること
相手にまなざしと声が届くこと
他者に自己をさらす

一人でも充実できること、孤独を味わう力

力に敏感であること

言葉の力を信じていること
情報に関してケチでないこと
言葉をためる意味を知っていること(ツボにはまる言葉、腑に落ちる言葉)

相手の話を聴ききることができること
相手の文脈にのりつつ、ずらしていける力

空きをつくる力、未決定の時空
空白(沈黙・混乱)を恐れぬ勇気

弁証法的運動を技化できていること
カオスとコスモスを往復できる力

定年退職以外に教師をやめるべき理由をもち、その期がきたら退職できること
(受講者によって提出されたものですが、全くその通りだと感じています。
私は、自分のクリティカルなポイントを設定しています。)

腹をくくることの技化、腹が据わること

相手を種として見る力
相手の過去と未来を想像する力
お互いの死をどこかで意識しながらも、死を安易に持ち出さないこと
「袖ふれ合うも他生の縁」を実感していること
縁がないこともある、と考えられること

知性・認識においてはペシミストであり、意志においてはオプティミストであること
がけっぷちでのポジティブな構え

労働ではなく、祝祭として教育の仕事を感じる力
時給感覚で時間を計らず、祝祭感覚で時を満たす力
忙しそうにしない

ふれる力、ふれることにふれる力
響き合う感触を実感できること
生ものを扱う力、触覚的想像力
セクシャルであること、エロス的関係に敏感であること

自分のやっていることに誇りをもっていること
自分を表現できるものを育てていること
自分を愛していること

色々な分野に面白い友だちがいること
闇の共有体験があり、それを成熟への権利として認識できていること

自分のテンポは持ちながらも、他者のテンポに合わせることのできる力
ともに息をすること、息を感じる力、息を合わせる力
深く長い息の技化


他者との距離を詰めたり、はなしたりできる力
他者との位置関係をずらす力、ななめに立つことができること
場がクリエイティブになることに責任を感じる力