About Professor

氏名 重田園江(おもだそのえ)
主要担当科目 明治大学政治経済学部教授
現代思想・現代政治理論・演習B[卒論]・演習B[外書]
1968年兵庫県西宮市生まれ。愛知県立明和高等学校を経、早稲田大学政治経済学部に入学。卒業後は日本開発銀行に入行するも、研究者を志し退職。東京大学大学院総合文化研究科に入学、博士課程単位取得。専門分野は政治思想史、現代思想。
略歴 1983 4月 愛知県立明和高等学校入学 1986 4月 早稲田大学政治経済学部政治学科入学 1990 4月 日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行 1991 3月 研究者を志し退職 以後1年間無職1992 4月 東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻修士課程入学1994 4月 同博士課程進学 (同年同月より日本学術振興会特別研究DC1)1997 3月 同退学(単位取得) 1997 4月 日本学術振興会特別研究員(PD)(〜19993月) 1999 4月 明治大学政治経済学部専任講師 2003 4月〜 明治大学政治経済学部助教授 2005 4月〜 20073月 ケンブリッジ大学社会政治科学部客員研究員 2007 4月〜 明治大学政治経済学部准教授(助教授から准教授への名称変更)2011 4月〜 明治大学政治経済学部教授 *過去の非常勤先  早稲田大学大学院政治学研究科(20064月〜9月)
京都大学法学部(20089月(集中講義)) 東京大学大学院教育学研究科(201010月〜20113月)
自己紹介 練馬区に住んでいます。趣味は昼寝をしながら映画(ネット動画含む)を観ること、家族の世話など。ホラー映画やアメリカの犯罪推理ドラマなど、同じパターンでもつい観てしまいます。本を読んだり考えたりすることも好きですが、書店は好きではないです(トイレが近くなる)。 念のため書いておくと、お酒とカラオケも好きです。

大学院入学後は、ミシェル・フーコーというフランスの現代哲学者を研究してきました。フーコーの思想は多面的ですが、私がもっとも関心を持ってきたのは、1970年代後半の「権力」や「統治」に関わる研究です。このテーマでの「反入門的入門書」を2011年に出版しました。

また、確率・統計の社会科学や人間科学への応用史にも関心があります。やっている人も少ないので、「誰も考えていないことを考えているかもしれない」などとわくわくしています。でもそんなことはなくて、きっとこれまでに誰かが思いついても雲の彼方に消えていったんだと思います。

かつては授業やゼミで「オタク」を見つけると興味を持っていましたが、今や学生も総オタク化していて、だいたいの話題で期待(以上)に応えてくれます。3・4年の授業(「現代思想」「現代政治理論」)では毎回アンケートを取り、それを交えて「前説」を披露してから授業に入るのですが(決して「無駄話」と呼んではいけない、難しい授業の前の清涼飲料のようなもの)、これを通じて実にさまざまな趣味や関心を持つ学生がいるものだと驚かされます。

大学3・4年生という、ある意味で最も成長する、大きな決断とそれに伴う大いなる迷いの時期の学生たちと過ごせることは楽しくもあり、また莫大なエネルギーが必要です。しかし、私にとってこれは元気の源で、世界と東京の変転になんとかついてゆくための手がかりでもあります。日常に埋もれそうな忙しさの中で、非日常への通路を与えてくれる刺激的なつき合いです。いつも若い人たちの精気に触れていられる大学教員という仕事は、なんて得なのだろうと思います。

「近頃の学生は分からない」となってしまうまであと何年か分かりませんが、気力と体力のつづく限り、学生たちがおもしろいと思うことに関われる好奇心を持ちつづけたいと願っています。
所属学会 ・政治思想学会 ・社会思想史学会
研究業績

書籍

*「フーコー-公共性と倫理への問い(カントを読むフーコー)」
斉藤純一編『政治哲学 第5集 理性の両義性』
(岩波書店、2014)

* 『社会契約論―ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』
(ちくま新書、2013年11月)

* 「モース/ナシオン/ナショナリザシオン−産業デモクラシーをめぐって」
金森修編『合理性の考古学−フランス科学認識論の源流』PP.438-519
(東京大学出版会、2012年11月)

*「なぜ社会保険に入らなくてはいけないの?」
斉藤純一編『支える−連帯と再分配の政治学』(政治の発見3)PP.19-41
(風行社、2011年)

* 『ミシェル・フーコー−近代を裏から読む』
(ちくま新書、2011年9月)

* 『連帯の哲学T−フランス社会連帯主義』
(勁草書房、2010年10月)

* 「デュルケム」
伊藤邦武編『哲学の歴史8 社会の哲学18−20世紀―進歩・進化・プラグマティズム』(X)
(中央公論新社、2007年11月)pp.215-307.

* 「戦争から統治へ コレージュ・ド・フランス講義」
芹沢一也・高桑和己編『フーコーの後で−統治性・セキュリティ・闘争』 (第1章)
(慶應義塾大学出版会、2007年9月)pp.11-40.

* 「心は直観的統計学者か? 実験心理学における確率統計モデルの採用」
田中耕一・荻野昌弘編『社会調査と権力 <社会的なもの>の危機と社会学』(第6章)
(世界思想社、2007年3月)pp.139-157.

* 「カール・シュミットの「アメリカ帝国」論」(第4章)
山下範久編『帝国論』講談社叢書メティエ
(講談社、2006年1月),pp.113-143.

* 『フーコーの穴 - 統計学と統治の現代』
(木鐸社、2003年10月),ISBN : 4833223376

* 「人間の測り方 ポスト福祉国家と尺度」
齋藤純一編『親密圏のポリティクス』(第5章)
(ナカニシヤ出版、1999年7月)

* 「正常な社会と正常な個人 エミール・デュルケムにおける統計学と生理学」
相関社会科学有志編『ウェーバー・デュルケム・日本社会』
(ハーベスト社、1999年5月),pp.19-62.

* 「自由主義の統治能力 ミシェル・フーコーのオルド自由主義論」
『自由な社会の条件』ライブラリ相関社会科学第3巻
(新世社、1996年7月),pp.196-222.

論文 (単独執筆)


* 「暴力・テロル・情念 『革命について』に見る近代」『現代思想』第43巻1号(青土社、2015年1月号),pp.216-226.

* 「現代社会における排除と分断」『政治思想研究第11号 福祉社会と政治思想』政治思想学会編(風行社、2011年5月),pp.6-23.

* 「監視と処罰の変貌」 『現代思想』第36巻13号(青土社、2008年10月号),pp.212-224.

* 「連帯の哲学」 『現代思想』第35巻11号(青土社、2007年9月号),pp.100-117.

* ‘L'histoire de la politique comme la guerre’ 『明治大学政経論叢』第?巻2・3号(2004年2月)

* 「戦争としての政治 一九七六年講義」 『現代思想』第31巻16号(青土社、2003年12月臨時増刊号),pp.184-205.

* 「GIS 空間を掌握する」 『現代思想』第30巻11号(青土社、2002年8月号),pp.172-192.

* 「正しく測るとはどういうことか?」 『現代思想』第28巻10号(青土社、2000年9月号),pp.221-241.

* 「少子化社会の系譜 昭和30年代の「新生活運動」をめぐって」 『家計経済研究』財団法人家計経済研究所 第47号(2000年夏号),pp.36-43.

* 「リスクを細分化する社会」 『現代思想』第28巻1号(青土社、2000年1月号),pp.142-154.

* 「正常な社会と正常な個人 エミール・デュルケムにおける統計学と生理学」 日本法哲学会『20世紀の法哲学』(法哲学年報1997) (有斐閣、1998年10月30日),pp.142-169.

* 「生のポリティクスと新しい権利」 日本法哲学会『20世紀の法哲学』(法哲学年報1997) (有斐閣、1998年10月30日),pp.142-169.

* 「ミシェル・フーコーにおける知と権力」 『別冊情況 社会学理論の最前線 二〇世紀社会学の知を問う』 (情況出版、1998年3月),pp.123-134.

* 「19世紀の社会統制における〈社会防衛〉と〈リスク〉」 『現代思想』第25巻3号(青土社、1997年3月号),pp.164-171.

* 「ミシェル・フーコーの統治性研究」 『思想』第870号(岩波書店、1996年12月号),pp.77-105.

* 「自由主義の統治能力 ミシェル・フーコーのオルド自由主義論」 『自由な社会の条件』ライブラリ相関社会科学第3巻 (新世社、1996年7月),pp.196-222.

* 「近代権力の複層性 ミシェル・フーコー『監獄の誕生』の歴史像」 『相関社会科学』第5号(1996年3月),pp.13-29.

* 【修士論文】『ミシェル・フーコーの統治性研究』 東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻修士論文(1993年12月)

* 【大学院入試提出論文】『公権力と処罰 監獄は法の支配に必要か』 東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻入試提出論文(1991年9月)

* 【卒業論文】『ソシュールの言語理論 価値とことばに関して』 早稲田大学政治経済学部政治学科藤原保信ゼミナール提出論文(1990年1月)

翻訳 


* イアン・ハッキング『偶然を飼いならす - 統計学と第二次科学革命』 石原英樹・重田園江訳(木鐸社、1999年6月),ISBN : 4833222744

* パット・オマリー著、重田園江訳「リスク社会と犯罪統治」 『現代思想』第36巻13号(青土社、2008年10月号),pp.195-211.

* ジャック・ドンズロ「社会の動員」 米谷(重田)園江訳『現代思想』第22巻5号(青土社、1994年4月),pp.107-115.

* ジョン・ロールズ「『正義論』フランス語版序文」 川本隆史・米谷(重田)園江訳『みすず』第385号 (みすず書房、1994年4月),pp.2-12.

対談・インタヴュー・座談会


* 「「回復」につきあいつづける」近藤恒夫・石塚伸一・重田園江 『現代思想』第38巻14号(2010年12月号)(青土社)pp.56-79.

* 「誤謬の勇気」酒井隆史/重田園江 『現代思想』第37巻7号(2009年6月号)pp.50-81.

* 「ダルクの流儀」近藤恒夫/重田園江(聞き手) 『現代思想』第36巻13号(青土社、2008年10月号)pp.180-194.

* 座談会「プラグマティズムの現在」 大庭健/重田園江/川本隆史/仲正昌樹/野家啓一/ガイ・ヤスコー 『情況』第3期第2巻第1号(2001年1・2月号),pp.80-112.

書評(単独執筆)

*「書評:箱田徹『フーコーの闘争-<統治する主体>の誕生』」『社会思想史研究』第38号、PP.266-270.

* 「書評:田中拓道『貧困と共和国』」 『社会思想史研究』第33号(2009年9月), pp.180-185.

* 「渋谷望著『魂の労働 ネオリベラリズムの権力論』」 『ソシオロジ』(2004年),pp.138-141.

* 「広井良典著『生命の政治学』」 『日本図書新聞』2654号(2003年11月15日号),5面

* 「マイケル・ウォルツァー編『グローバルな市民社会に向かって』」 『日本図書新聞』2577号(2002年4月13日号),5面

* 「『環境保護主義の時代』」 『政経フォーラム』

* 「柳内隆『フーコーの思想』」 『週間読書人』2421号(2002年1月号),4面

* 「いったい、「いまなにが起きているのか」 書評=酒井隆史『自由論』」 『情況』第3期第2巻第9号(情況出版、2001年11月号),pp.70-77.

* 「関良徳『フーコーの権力論と自由論』」 『週間読書人』2389号(2001年6月1日号),3面

* 「金田耕一『現代福祉国家と自由』」 『日本図書新聞』2521号(2000年12月2日号),5面

* 「マイケル・イグナティエフ『ニーズ・オフ・ストレンジャーズ』」 『日本図書新聞』2440号(1999年6月5日号),3面

* 「ミシェル・フーコー思考集成」 『週間読書人』(1999年1月8日号)

* 「認識・経験・権力 Ian Hacking, The Emergence of Probabilityを読む」 『相関社会科学』第6号(1997年2月),pp.109-115.

* 「近代社会の組織原理」(佐藤俊樹著『近代・組織・資本主義』を読む) 『相関社会科学』第5号(1996年3月),pp.109-113.

学会報告


* シンポジウム「making up people―イアン・ハッキングの歴史的存在論」 2013年9月7日 成城大学 報告者 重田園江・渡辺弘一・浦野茂 討論者 鈴木晃仁 司会 酒井泰斗

* 日本グループホーム学会調査会報告会 2013年8月17日 東京都障害者福祉会館 「能力や健康を「測る」ってどういうこと?」 重田園江(講演)

* 第84回日本社会学会大会 シンポジウム3 2011年9月18日 関西大学千里山校舎 報告者 西澤晃彦・市野川容孝・重田園江 コメンテーター 稲葉振一郎・安藤馨

* 政治思想学会第17回研究大会 2010年5月23日 東京大学法学部法文1号館 シンポジウムIII 福祉社会における生と倫理 報告: 重田園江(明治大学)「連帯社会における包摂と分断」 竹澤祐丈(京都大学)「近世英国共和主義思想における国家と社会」 宮地忠彦(専修大学)「明治・大正期の警察によるポリツァイ的政策と秩序構想」 司会:寺島俊穂(関西大学) 討論:梅森直之(早稲田大学)

* 社会思想史学会第33回大会 セッション「政治的なものと社会的なもの」 2008年10月26日 慶應義塾大学 三田校舎 報告者 森政稔、重田園江 司会 斎藤純一

* 人間行動進化学研究会 第3回研究発表会(2001年12月15日・16日) 公開シンポジウム『正しく測るとはどういうことか?』 話題提供 : 重田園江(明治大学), 大野裕(慶應義塾大学) 討論者 : 森岡正博(大阪府立大学), 安藤寿康(慶應義塾大学) 司会 : 佐倉統(東京大学), 松原洋子(三菱生命科学研究所)

* 日本法哲学会1997年度学術大会(1997年11月7日・8日) 統一テーマ : 企画「20世紀の法哲学」 企画分担テーマ : 「生のポリティクス」 司会 : 川本隆史(東北大学) 主報告 : 重田園江「生のポリティクスと新しい権利 フーコーの統治性研究の射程」 コメンテーター : 佐々木允臣(島根大学)

短文

*「天空の城、リヴァイアサン」『新潮』2014年4月号、p.218.219.

*「ナウシカとニヒリズム」『世界思想』2013年春号

*「近代の核心に迫るフーコー」『ちくま』第487号(2011年10月)P.P10-11

* 「統治から見た近代 ミシェル・フーコーの近代国家像」 『創文』第354号(1994年5月),pp.10-13.

* 「19世紀フランスの統治技術史」 『現代思想』第22巻6号(1994年5月),p.350.

事典項目・項目執筆


*「統計」 大澤真幸、他編『現代社会学辞典』(弘文堂、2012年11月)

* 「ミシェル・フーコー」 中野敏男他編『マックス・ヴェーバー事典』平凡社

* 「ミシェル・フーコー」「エミール・デュルケム」 大庭健・川本隆史他編『現代倫理学事典』(弘文堂、2006年12月)

* 「経済」「警察」 『哲学・思想翻訳語事典』論創社(近刊)

* 「貧困」「社会問題」 猪口孝他編『政治学事典』(弘文堂、2000年11月)

* 「コミュニケーション」「信用・信頼」「コミットメント」 『岩波新・哲学講義6 共に生きる』川本隆史責任編集 岩波書店所収「定義集」

解説


* 「解説」 山崎正一・串田孫一著『悪魔と裏切者-ルソーとヒューム』(ちくま学芸文庫、近刊)

* 「解説 1.科学思想史としての本書の位置づけ」 『偶然を飼いならす』pp.327-333.

その他

* 「性を語ることは、ほんとうにタブーなの」直江清盛編『高校倫理からの哲学』第2期-1(岩波書店、近刊)

*「ミシェル・フーコーの真理論」直江清隆・越智貢編『知る』高校倫理からの哲学第3巻(岩波書店、2012年)

*「災害と確率・統計」直江清隆・越智貢編『災害に向き合う』高校倫理からの哲学別巻(岩波書店、2012年)

* 「一九世紀の確率革命」伊藤邦武編『哲学の歴史8 社会の哲学【18-20世紀】』 (中央公論新社、2007年),pp.308-310.

* 「眩暈」(読書アンケート)『哲学の歴史別巻 哲学と哲学史』(中央公論新社、2007年),p.369.
2011年10月現在