日向一雅 編 青簡舎 版 2009年3月発行 ページ260P サイズB6 定価2,800円 明治大学古代学研究所主催のシンポジウム「源氏物語と仏教」(2007年11月)の記録を基にした論文集。 本書は、源氏物語は仏教をどのように受容したのか、どのような仏教儀礼を描いたか、どのような経典や仏典を引用しているか、仏典を引用しあるいは典拠とすることでどのような物語を構成したのか、そうした仏教との関わりを通して源氏物語の精神世界や思想性の特色を検討し考察したものである。
目次 はじめに 中 哲裕 「光源氏の「罪」と「贖い」」 日向一雅 「光源氏の出家と『過去現在因果経』」 湯浅幸代 「秋好中宮と仏教」 三角洋一 「橋姫巻の後半を読む」 原岡文子 「宇治十帖の世界と仏教」 付録 袴田光康 「源氏一品經」 湯浅幸代 「源氏物語表白」 長瀬由美 「賦光源氏物語詩序」 執筆者紹介