目次

　　鈴木靖民「序－山国の古代交通研究の意義－」

Ⅰ　総論－山国の世界－

　　吉村武彦「山河海のコスモロジー」

　　鐘江宏之「七道制－東山道を中心に－」

　　川尻秋生「山道と海路－信濃国・越後国・会津郡と日本海交通－」

　　西別府元日「山陽道の山道」〔コラム〕

　　木本雅康「古代駅路の坂道はどの程度の傾斜まで可能か」〔コラム〕

Ⅱ　交通の諸相

　　大隅清陽「中部山岳地域における駅制と地域社会」

　　中村太一「山国の河川交通」

　　永田英明「九世紀山麓駅家の経営―駅戸制度のオモテとウラ―」

　　平野　修「川を上り峠を越える製塩土器」

　　近江俊秀「大和と河内の峠道」

　　鈴木景二「峠・境と古代交通」

　　松井一明「静岡県西部における古代・中世の山地の交通路」

　　佐々木虔一「山国の紀行－『更級日記』にみる坂・関・富士山－」〔コラム〕

Ⅲ　生業と信仰

　　小笠原好彦「杣と木材の採取と運送」

　　傳田伊史「牧と馬－馬の文化の受容と地域間交流－」

　　山路直充「山国の寺－情報伝播からみた山国の交通－」

　　高島英之「山国の出土文字資料－上野国吾妻郡内出土墨書土器から－」〔コラム〕

　　黒済和彦「山国から峠を越え、齎された蕨手刀」〔コラム〕

Ⅳ　山国の「政治学」

　　荒井秀規「東山道と甲斐の路」

　　舘野和己「三関と山国の交通－愛発関を中心に－」

　　濱　修「近江と琵琶湖－近江と琵琶湖が果たした山国の特質－」

　　中　大輔「アズマへの道と伊賀国」

　　根本　靖「東山道武蔵路」〔コラム〕

　　居駒永幸「峠・坂と文学」〔コラム〕

　　中村太一 「〔付録地図〕東日本・西日本の駅家と駅路／畿内の駅家と幹線道路」

　　加藤友康「あとがき－本書の課題と概要－」