交響する古代ー東アジアのなかの日本ー
 

石川日出志日向一雅吉村武彦編 
東京堂出版 2011年3月発行 
ページ400P 菊判 定価7,500円+税


歴史学・文学・考古学の各分野、日本、韓国、中国、アメリカ、オーストラリアといった各地域の研究者たちが、古墳や源氏物語、都市といった日本の古代のさまざまなテーマで、1つのハーモニーを奏でた一冊。



 目次

はじめに

第一篇 東アジアにおける国家形成と文化

 第一部 東アジアのなかの中国と日本列島
  王 巍 「文字と文明」
  徐建新「出土文字史料と古代史研究-中日韓三国の古代木簡を例としてー」
  辛徳勇「所謂「天凰三年鄣郡都尉」磚銘文と秦「故鄣郡」の名称及び王莽期の年号問題」
  石川日出志「弥生時代の海上交易」

 第二部 古墳の形成
  大塚初重「日本における古墳時代の歴史的意味」
  朴天秀「三国・古墳時代における韓日交渉の変遷と歴史的な背景」
  斉東方「現実と理想の間」

 第三部 日本列島の文明化と古代文化
  神野志隆光「文字の受容と日本語」
  吉村武彦「列島の文明化と国家のしくみ」
  小笠原好彦「聖武天皇による恭仁京造営と隋唐洛陽城」
  高瀬克範「平野と山地の農耕ー相模国の事例からー」
  堂野前彰子「移動する神と人ー『風土記』を中心に-」
  永藤靖「東北古代と黄金」
  居駒永幸「『古事記』『万葉集』と南方文学ー「日の御子」と「てだこ」の表現から」

第二篇 都市空間と物語

 第一部 都市文化と平安京
  マシュー・スタブロス「中世京都の中の平安京」
  渡辺滋「平安期における国衙ー結節点としての地方「都市」ー」
  ジョアンR・ピジョー「もうひとつの平安京ー藤原明衡の『新猿楽記』における「都市」-」
  沈慶昊「新羅王城慶州に関わる朝鮮(李朝)知識人の詩文に現れた歴史概念と心像地理」

 第二部 古代貴族と文化
  井上亘「国風文化新探ー「類聚の世紀」ー」
  加藤友康「平安時代の古記録と日記文学ー記主の筆録意識と筆録された情報ー」
  牧野淳司「後白河法皇の王権と平家物語」

 第三部 『源氏物語』研究の新展開
  高橋麻織「『源氏物語』皇統の行方-匂宮への継承をめぐって-」
  日向一雅「『源氏物語』の王権と年中行事ー「朝賀」と「騎馬打毬」の世界ー」
  マイケル・エメリック「末松謙澄と世界文学としての『源氏物語』-あるロマンスの歴史-」

あとがき
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